感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年06月22日
ミステリーを読んだのが初めてだったので最後まで読めるか心配でしたが面白すぎてすぐ読み終わってしまいました…
「共感しすぎて怖い」という誘い文句に少し疑問を持ちながら読み始めましたが、この作品を表すにはこの表現しかないなと納得させられました。
Posted by ブクログ 2022年09月24日
面白かった………………!
すごい。すごい。すごい。と一気に読み切った。
作者はかなり性格が悪いんだと思う。嫉妬、恨み、憎悪、憤怒、、、描かれる人間のネガティブな心情の部分がこの作品の魅力だと思う。天才だと思う。
ミステリーの話の展開、すっかり騙されてしまった。最後に全てが分かったときの高揚感、手で口...続きを読むを覆い隠したくなるようなゾクゾク感、読んでいて本当に楽しかった。
以下、自分語りを含む感想。
どうやら私はこの本を平成27年に購入しているようで、読まずに所謂〝積読〟していた。久しぶりに実家に帰ってきて何となく手に取ってみたのだが、こんな素晴らしい作品を約7年も読まずに放置していたのかと思うと情けない。
いや、7年前にこの作品を読んでも良さが分からなかったかもしれない。
この作品で描かれる作家という職業とは異なるが、今の私は誰かに対して嫉妬に狂うことがある。あの女、と思うことがある。登場人物それぞれのネガティブな感情全てに共感し、安心する。
私は自分の性格の悪さに嫌気がさしている。こんなに嫉妬して、人を妬んで、どうしたいんだろうと。私だけがずっとこの「痛み」を抱えて生きていかないといけないのかと悲観するときもある。でも今はこんなに自分に寄り添ってくれる作品があるのかと、勝手な意見だがとても嬉しく、感動している。
私がもしも有名になったら、この作品を色んな人に紹介したい。世の自分だけがこんなに憎悪を持って生きているのではないかと不安に思っている人達に教えてあげたい。偉そうな言い方で、私のような分際で、失礼かもしれないがまたひとつ、頑張りたいと思う理由が増えた。
7年前、この本を買っていて良かった。今、この本を手に取ってみて良かった。私にとって、人生を変える作品になったと思う。真梨幸子さんの他の作品もぜひ読んでみたい。
Posted by ブクログ 2023年06月12日
売れっ子作家・珠美 vs. OL作家桜子…とでも書いておこう。
嫉妬・妬み・僻み…帯にも書いてあったそのままだが、共感しすぎて怖い。
分かる、分かる…て私、大丈夫???
イヤミスはあまり好きでなく、手を出せないでいたが、いや〜…こりゃ面白い。ハマりそうです。
Posted by ブクログ 2023年02月16日
真梨幸子さんの作品の中でも特に好きだと感じた一冊。
各所に散りばめられた伏線が最後に一気に回収されていくのが読んでいて気持ちよく、無理のないミステリでモヤモヤも残らなかった。
植物状態になっている語り手について、自力ではあと一歩真相に気がつけなかったことが悔しい。
これからも真梨さんの小説をどんどん...続きを読む読みたいと思わせてくれる作品だった。
Posted by ブクログ 2022年12月10日
タワーマンションの最上階に暮らす売れっ子作家・珠美は人生の絶頂。一方、売れない作家桜子は安マンションで珠美を妬む日々。あの女さえいなければ―。ところが、珠美がマンションから転落。女たちの運命が逆転した…が、それは悲劇の始まりに過ぎなかった。
売れっ子作家珠実と売れない作家桜子の女性作家同士の「嫉妬」...続きを読む「怨み」「確執」「虚栄」を軸に、三芳珠実の転落事故の真相を描く、寝たきりになった珠実と売れっ子作家になった桜子の目線から交錯する物語は、思い込みや妄想や「阿部定」と偽り客をとっていた娼婦の田中加代など歪なキャラクターが絡み、どんな手段をとっても這い上がり有名になりたい作家の業を浮き彫りにします。珠実が自主映画を製作したり、売れっ子になるまでのヒリヒリするような焦燥感は、真梨幸子の体験を元にしていて、リアルです。
Posted by ブクログ 2022年11月29日
まさに真梨幸子作品!!といった感じ
本棚調べてみたら、他作も結構読み込んでたけど
今までの作品いち、なんかどっか別な世界に飛ばされた気分というか
文体のマジックというか
ずっと地に足がついていないふわふわな状態で彷徨っている気分になる作品
なのに、最後にしっっっかり足が着地するオチがあるんだから...続きを読むすごい
おおお
これはファンタジーでなくミステリーだったわ!!
みたいな
ファンタジーっていっても
ホントドロドロに汚い、おぞましいファンタジー
無事着地できてよかった…
Posted by ブクログ 2022年10月29日
いやあ〜すごい!
フジコが極上のイヤミスすぎてハードル上げまくりで読んだけどやっぱりめちゃくちゃ面白かった!
ロングスパン多視点ミステリ特有のだんだん全貌が見えてくるワクワク感に真梨幸子お得意の胸糞エンドがガツンと効いていて今回も極上のイヤミスでした。
Posted by ブクログ 2021年09月17日
騙されるまい!!と思って慎重に読み進めたが、もちろん騙されてた!笑
植物状態の人はその人だったかぁ〜!!!
女の嫉妬、妬み、三角関係、そしてタワマン!面白くないわけない。
Posted by ブクログ 2021年07月17日
冗長だと思う描写もありながら、目が離せず次へ次へと読み進めてしまう。
結局人間は妬み嫉みという負の感情に惹かれてしまう、自分もそうだなと感じた。
夢か現かわからない部分もあり、整理が難しくちょこっと読むのが疲れるかも。
Posted by ブクログ 2021年07月15日
イヤミス系好きです。
途中で視点が変わるので、どういうこと?となるときもあったけど、1人1人の女の嫌なところが出てて良かった。
あと
「生きるという行為そのものが欲や嫉妬や悪意や殺意に集約されるんです。一方、無欲や寛容や善意や慈悲は、むしろ社会的に作られた要素だと思うんです。」
という部分が非...続きを読む常に腑に落ちた。
嫉妬とか悪意ばかりの自分が嫌になるけどそれが人間の根本だと思ったら、性格悪い自分に自己嫌悪しなくなるな、って。それが人間なら仕方ない!と納得w
Posted by ブクログ 2020年11月22日
2人の女性作家
三芳珠美と根岸桜子
いがみ合い
珠美がマンションから転落して植物状態になる
誰が突き落としたのかという謎は最後に解決する
夢の話と現実がぐちゃぐちゃになって、今誰の目線で語られているのか見失いがちでしたけど、面白く読めました
タイトルのあの女って誰のことでしょうね
Posted by ブクログ 2017年11月22日
妄想と現実の間を行ったり来たり。足元がぐらぐらして、ちょっと船酔いしたみたいな気持ちになった。
終盤は「そうだったのか!!」とスッキリするところもありつつ、やっぱり気持ち悪さも拭いきれないという、不思議な読後感だった。
Posted by ブクログ 2023年06月26日
真梨作品の中で上位に入るイヤミス
祥子と書いてさちこと読んで、さっちゃんなわけですね。
読んでいてこのへんてミスリードさせようとしてるのかなーと思うところはあれど
それなりに楽しめました
西岡っていう男がクズだったという話でしたね
Posted by ブクログ 2022年10月20日
後味の悪さでは、真梨幸子を超える作家は
そう居ないと思う。
今回も女性小説家2人のドロドロとした
関係には影に男あり。
夢と現実を生きつ戻りする植物状態の女
の正体は?
不動産屋の瑕疵的物件を背景に
繰り広げられる物語が、ありとあらゆる
ピースが読者に思考させ
最後の最後に、すべてのピースがハマった...続きを読む時
じわじわと後味の悪さが緒をひく。
Posted by ブクログ 2022年03月27日
相変わらずの読後感の悪さだった
でも読んでしまう
でもしばらくいいや
あの女というよりはあの男だけどな
クライマックスの畳み掛け感さえなかったら作者比で佳作だったのに
散々テーマ膨らませといて回収が雑かな
Posted by ブクログ 2022年03月26日
ミスリードに注意しながら読んで、案の定だまされはしたけど、だからといって衝撃!ってほどではなかった、、、
ぽっとでの人が重要人物だったってのあんま好きじゃない。
Posted by ブクログ 2021年10月18日
最後の最後で繋がりが解った。主となる登場人物が意外に多く、一気に読まないと、誰の事かわからなくなる。
植物状態は、三芳かと思ってたら、まさかの西岡嫁さんとは、、。そして犯人が、娘とは。不動産は怪しと思ってたが、娘とは。
川尻が悲惨だと思った。まさか、惨殺とは。
色々な人間関係が複雑に絡み合っているし...続きを読む、利権や嫉妬が絡むと人間の根本的な恐ろしさが出る。そう思わせる作品でした。
Posted by ブクログ 2021年10月02日
真梨幸子さんの本は展開が気になりすぎてとにかく前に前に進みたくなる。
そうするとまんまと騙されてそのままミスリード。
今回も気持ちよく騙された。
女の嫉妬や登場人物のいろんな欲求に左右されて、悲惨な結末。
今回もたくさんの登場人物+回想シーンで、本当に難しい読書だった。
犯人わかってから読み返した方...続きを読むが楽しかったかも。
Posted by ブクログ 2021年05月19日
所沢のタワーマンション
女流小説家の三好珠美と根岸桜子
その2人の担当者で不倫相手の西岡
その西岡の奥さんと娘さん
夢、現実が混じりあったりするけど
読みやすくて最後の終わり方もよかった
Posted by ブクログ 2019年08月27日
そもそも不動産屋が高層マンションの4012号室の心理的瑕疵物件を説明しているお話なんですが、登場人物はそれぞれが各々から見たあの女!後日談読んだら、あの女の話たと思ったらあの女のことだったの?真理幸子は二冊目だけど、現実と妄想と夢がごっちゃな話なのね。ちょっとそれぞれの結末が濁ってて星3つ。
Posted by ブクログ 2019年02月25日
所沢のタワーマンション最上階40階に住んでいた人気作家・三芳珠美が転落する。彼女の代わりに人気の出た根岸桜子は、敏腕編集者・西岡の助けをかり、小説を売り出す。西岡・珠美・桜子の三者に田中加代が加わり、更なる事件が発生する。小説家の作品に対する想いが伝わってくる。
Posted by ブクログ 2018年10月10日
二十八歳の人気女流作家を妬む三十五歳の売れない女流作家。不動産屋による心理的瑕疵物件の営業を挟みつつ語られる人気作家のマンションからの転落の謎。意識はあるのに身動きが取れず植物状態の患者の独白の曖昧な夢と現実と正体を探りながら、錯綜する登場人物たちに引き込まれつつ、戦前や戦後の風俗も興味深く読んだ。
Posted by ブクログ 2018年02月24日
いやミス作家だと聞き、はじめての真梨幸子。
2人の女流作家とその周囲、自分を阿部定と偽ってちょんの間で働いていた田中加代という老婆、心理的瑕疵物件のタワーマンション。
途切れ途切れに読んでしまって、奥村マキが誰だったか思い出せないまま全部読んでしまって、ごちゃごちゃな読後感になってしまった。。
...続きを読むいい人が1人も出てこず、みんなどろっどろだった。阿部定気になるなあ、ノンフィクションの本があれば読みたい。
Posted by ブクログ 2017年11月10日
2017年、43冊目。安定の真梨幸子。
売れっ子作家、三芳珠美。一方、パッとしない作家の根岸桜子。1999年11月の大停電の日を境に二人の運命の輪は回り始める。
読ませる力は抜群。フックの利いた一作。
とにかく、先が気になる展開。一つは、ミステリー脳が先ん立ち、疑ってかかったトコに落ち着いた。...続きを読む
イヤミスのミステリー要素が上手くハマったトコあるが、ソコ中心に考えると。謎解き部はアッサリし過ぎ。作家の「業」と捉えると、☆☆☆☆★でもイイかな❔とも思えるが、前述部&クライマックスが弱く感じたので、辛めの☆☆☆★★。
Posted by ブクログ 2017年11月04日
所沢のマンション、最上階の
1室を所有していた女流作家珠美の転落死から、
物語は始まっていく。
女性の嫉妬と確執が織りなすストーリーは、
最後2転3転する。
途中のだらだらした展開はイマイチでしたが、
最後の展開は面白かったです。
Posted by ブクログ 2017年08月12日
同時期にデビューした売れっ子作家・珠美としがないOL兼業作家・桜子。
珠美の成功を妬ましく思う桜子の運命は、珠美がマンションから転落した日から逆転したかと思われたが…。
所沢のとある高級マンションの心理的瑕疵物件である『四〇一二号室』で繰り広げられる悪意の饗宴。
本の帯に「イヤミス」とありましたの...続きを読むで覚悟して読みました。
「阿部定」を名乗る老婆、植物状態の女性の虚実入り混じる悪夢、四〇一二号室購入者の殺人事件、本物の死体が出てくるという謎の自主製作映画、編集者の執拗な妻、珠美の転落事故の真相…。
散発する気味の悪いエピソードに気分が悪くなりながらも読むのがやめられない。
終盤ではかなりとっちらかった話になり、どうやって話の風呂敷をたたむのか…と心配しましたが、思わぬどんでん返しに「おお…!!」と感嘆しました。
読者が推理していくミステリーというよりも、女同士のマウンティングを楽しむサスペンスといった感じです。
登場する女性はみな、見栄やエゴで塗り固められた虚像を作者の手で露わにされていきます。
そんなむき出しになった女性の嫉妬心や虚栄心に心ざわつくのも良し、浅ましいと嫌悪するのも良し。
わたしはこういう女性同士のドロドロ話が好きなのですが・・・真梨さんの他のテイストももっと読んでみたいです。(ちょっと飽きた…)
Posted by ブクログ 2017年05月06日
あの女この女どの女……登場人物が増えてきた時点で嫌な予感がしたので、メモ取りながら読みました。おかげで何とか振り落とされずに最後まで読めました。複雑な人間模様が真梨作品の面白いところなんだけど、一生懸命追いかけないとすぐ誰が誰だかわからなくなってしまうのが難点。女流作家同士の嫉妬や確執…その毒が気持...続きを読むちよくてまた一気読みでした。イヤミスって、中毒性ある。