あらすじ
タワーマンションの最上階に暮らす売れっ子作家・珠美は人生の絶頂。一方、売れない作家桜子は安マンションで珠美を妬む日々。あの女さえいなければ――。ところが、珠美がマンションから転落。女たちの運命が逆転した……が、それは悲劇の始まりに過ぎなかった。次々現れる怪しい女、女、また女。女がいるところに平和なし。真梨ミステリの真骨頂!
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Posted by ブクログ
1章2章辺りまでは正統派という感じで章が進むにつれ雲行きが怪しくなっていく
犯人は誰なのか、植物状態なのは誰なのか、答えが分かった時はびっくりした
全部読み終わって思ったのは、西岡が全部悪い
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ミステリーを読んだのが初めてだったので最後まで読めるか心配でしたが面白すぎてすぐ読み終わってしまいました…
「共感しすぎて怖い」という誘い文句に少し疑問を持ちながら読み始めましたが、この作品を表すにはこの表現しかないなと納得させられました。
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面白かった………………!
すごい。すごい。すごい。と一気に読み切った。
作者はかなり性格が悪いんだと思う。嫉妬、恨み、憎悪、憤怒、、、描かれる人間のネガティブな心情の部分がこの作品の魅力だと思う。天才だと思う。
ミステリーの話の展開、すっかり騙されてしまった。最後に全てが分かったときの高揚感、手で口を覆い隠したくなるようなゾクゾク感、読んでいて本当に楽しかった。
以下、自分語りを含む感想。
どうやら私はこの本を平成27年に購入しているようで、読まずに所謂〝積読〟していた。久しぶりに実家に帰ってきて何となく手に取ってみたのだが、こんな素晴らしい作品を約7年も読まずに放置していたのかと思うと情けない。
いや、7年前にこの作品を読んでも良さが分からなかったかもしれない。
この作品で描かれる作家という職業とは異なるが、今の私は誰かに対して嫉妬に狂うことがある。あの女、と思うことがある。登場人物それぞれのネガティブな感情全てに共感し、安心する。
私は自分の性格の悪さに嫌気がさしている。こんなに嫉妬して、人を妬んで、どうしたいんだろうと。私だけがずっとこの「痛み」を抱えて生きていかないといけないのかと悲観するときもある。でも今はこんなに自分に寄り添ってくれる作品があるのかと、勝手な意見だがとても嬉しく、感動している。
私がもしも有名になったら、この作品を色んな人に紹介したい。世の自分だけがこんなに憎悪を持って生きているのではないかと不安に思っている人達に教えてあげたい。偉そうな言い方で、私のような分際で、失礼かもしれないがまたひとつ、頑張りたいと思う理由が増えた。
7年前、この本を買っていて良かった。今、この本を手に取ってみて良かった。私にとって、人生を変える作品になったと思う。真梨幸子さんの他の作品もぜひ読んでみたい。
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イヤミスと言えば真梨幸子だと思う!
女同士の妬み、相手を陥れて自分が這い上がろうと何でもする感じが本当にドロドロしていてある意味面白い。
寝たきり状態になっているのが珠美かとミスリードされていたり、阿部定や遊郭なんかの話も出てきてまさにイヤミス。
ストーリーの整理ができないとこもあったけど、こんな感じが真梨さんらしくて良い!
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売れっ子作家・珠美 vs. OL作家桜子…とでも書いておこう。
嫉妬・妬み・僻み…帯にも書いてあったそのままだが、共感しすぎて怖い。
分かる、分かる…て私、大丈夫???
イヤミスはあまり好きでなく、手を出せないでいたが、いや〜…こりゃ面白い。ハマりそうです。
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真梨幸子さんの作品の中でも特に好きだと感じた一冊。
各所に散りばめられた伏線が最後に一気に回収されていくのが読んでいて気持ちよく、無理のないミステリでモヤモヤも残らなかった。
植物状態になっている語り手について、自力ではあと一歩真相に気がつけなかったことが悔しい。
これからも真梨さんの小説をどんどん読みたいと思わせてくれる作品だった。
Posted by ブクログ
タワーマンションの最上階に暮らす売れっ子作家・珠美は人生の絶頂。一方、売れない作家桜子は安マンションで珠美を妬む日々。あの女さえいなければ―。ところが、珠美がマンションから転落。女たちの運命が逆転した…が、それは悲劇の始まりに過ぎなかった。
売れっ子作家珠実と売れない作家桜子の女性作家同士の「嫉妬」「怨み」「確執」「虚栄」を軸に、三芳珠実の転落事故の真相を描く、寝たきりになった珠実と売れっ子作家になった桜子の目線から交錯する物語は、思い込みや妄想や「阿部定」と偽り客をとっていた娼婦の田中加代など歪なキャラクターが絡み、どんな手段をとっても這い上がり有名になりたい作家の業を浮き彫りにします。珠実が自主映画を製作したり、売れっ子になるまでのヒリヒリするような焦燥感は、真梨幸子の体験を元にしていて、リアルです。
Posted by ブクログ
まさに真梨幸子作品!!といった感じ
本棚調べてみたら、他作も結構読み込んでたけど
今までの作品いち、なんかどっか別な世界に飛ばされた気分というか
文体のマジックというか
ずっと地に足がついていないふわふわな状態で彷徨っている気分になる作品
なのに、最後にしっっっかり足が着地するオチがあるんだからすごい
おおお
これはファンタジーでなくミステリーだったわ!!
みたいな
ファンタジーっていっても
ホントドロドロに汚い、おぞましいファンタジー
無事着地できてよかった…
Posted by ブクログ
いやあ〜すごい!
フジコが極上のイヤミスすぎてハードル上げまくりで読んだけどやっぱりめちゃくちゃ面白かった!
ロングスパン多視点ミステリ特有のだんだん全貌が見えてくるワクワク感に真梨幸子お得意の胸糞エンドがガツンと効いていて今回も極上のイヤミスでした。
Posted by ブクログ
騙されるまい!!と思って慎重に読み進めたが、もちろん騙されてた!笑
植物状態の人はその人だったかぁ〜!!!
女の嫉妬、妬み、三角関係、そしてタワマン!面白くないわけない。
Posted by ブクログ
冗長だと思う描写もありながら、目が離せず次へ次へと読み進めてしまう。
結局人間は妬み嫉みという負の感情に惹かれてしまう、自分もそうだなと感じた。
夢か現かわからない部分もあり、整理が難しくちょこっと読むのが疲れるかも。
Posted by ブクログ
イヤミス系好きです。
途中で視点が変わるので、どういうこと?となるときもあったけど、1人1人の女の嫌なところが出てて良かった。
あと
「生きるという行為そのものが欲や嫉妬や悪意や殺意に集約されるんです。一方、無欲や寛容や善意や慈悲は、むしろ社会的に作られた要素だと思うんです。」
という部分が非常に腑に落ちた。
嫉妬とか悪意ばかりの自分が嫌になるけどそれが人間の根本だと思ったら、性格悪い自分に自己嫌悪しなくなるな、って。それが人間なら仕方ない!と納得w
Posted by ブクログ
2人の女性作家
三芳珠美と根岸桜子
いがみ合い
珠美がマンションから転落して植物状態になる
誰が突き落としたのかという謎は最後に解決する
夢の話と現実がぐちゃぐちゃになって、今誰の目線で語られているのか見失いがちでしたけど、面白く読めました
タイトルのあの女って誰のことでしょうね
Posted by ブクログ
やっぱり真梨幸子さんのイヤミスはおもしろい!!
ほんと、世界観がしっかりしていてまるでパラレルワールドに紛れ込んだみたいな感覚を毎回抱いてしまう。真梨幸子さんの作品は割といろいろ読んでるけど、かなり前だったからまた読み直したくなりました。イヤミスはもともと好きだけど、またさらにイヤミス好き度が上がりました!!
次は孤虫症を再読したいなあ
Posted by ブクログ
この作者の本は初めて読んだ。タイトルと裏の解説から興味を持って読んだが、うーん、少し期待外れだったかな。意識不明の女が復活して復讐でもするかと思っていたが、最後は死んでしまった。またこの作者の作品を読んでみようとは思わなかった。
Posted by ブクログ
はじめてかと思っていたらどうやら以前読んだことがあったみたい...ほとんどその感覚なく読めたのは幸せでしかない。
著者の思惑に完全に嵌められて最後にどんでん返しがあってなんだかスッキリした。ミステリー読むならそういう感覚がないとね。
解説に小説家は売れても地獄,売れなくても地獄と書いてあったけど,そういう部分も少なからずあるのかな?小説家の才能と努力はリスペクトしかないです
Posted by ブクログ
もちろんイヤミス。
あの女というタイトルと通り、登場人物がそれぞれあの女は‥とドロドロに絡み合う話。
後日談一気読みでした。余裕ありましたら、後日談まで整理しながらお読み下さい。
Posted by ブクログ
同じ時期に作家デビューした三芳珠美と根岸桜子。互いに消えて欲しいと思う2人と担当編集者との歪な三角関係。それだけでもドロドロの炎上案件なのに、燃料抱えた女達が続々現れては私を混乱の渦に突き落とす。
一人称を伏せ視点があちこち飛ぶのがしんどくて、大好きな作家さんなのにいつもとは違う意味での一気読み。真梨さんの年末積読一掃祭りやりたかったけど、師走にやるのは止めておこ…
Posted by ブクログ
後味の悪さでは、真梨幸子を超える作家は
そう居ないと思う。
今回も女性小説家2人のドロドロとした
関係には影に男あり。
夢と現実を生きつ戻りする植物状態の女
の正体は?
不動産屋の瑕疵的物件を背景に
繰り広げられる物語が、ありとあらゆる
ピースが読者に思考させ
最後の最後に、すべてのピースがハマった時
じわじわと後味の悪さが緒をひく。
Posted by ブクログ
相変わらずの読後感の悪さだった
でも読んでしまう
でもしばらくいいや
あの女というよりはあの男だけどな
クライマックスの畳み掛け感さえなかったら作者比で佳作だったのに
散々テーマ膨らませといて回収が雑かな
Posted by ブクログ
ミスリードに注意しながら読んで、案の定だまされはしたけど、だからといって衝撃!ってほどではなかった、、、
ぽっとでの人が重要人物だったってのあんま好きじゃない。
Posted by ブクログ
最後の最後で繋がりが解った。主となる登場人物が意外に多く、一気に読まないと、誰の事かわからなくなる。
植物状態は、三芳かと思ってたら、まさかの西岡嫁さんとは、、。そして犯人が、娘とは。不動産は怪しと思ってたが、娘とは。
川尻が悲惨だと思った。まさか、惨殺とは。
色々な人間関係が複雑に絡み合っているし、利権や嫉妬が絡むと人間の根本的な恐ろしさが出る。そう思わせる作品でした。
Posted by ブクログ
真梨幸子さんの本は展開が気になりすぎてとにかく前に前に進みたくなる。
そうするとまんまと騙されてそのままミスリード。
今回も気持ちよく騙された。
女の嫉妬や登場人物のいろんな欲求に左右されて、悲惨な結末。
今回もたくさんの登場人物+回想シーンで、本当に難しい読書だった。
犯人わかってから読み返した方が楽しかったかも。
Posted by ブクログ
所沢のタワーマンション
女流小説家の三好珠美と根岸桜子
その2人の担当者で不倫相手の西岡
その西岡の奥さんと娘さん
夢、現実が混じりあったりするけど
読みやすくて最後の終わり方もよかった
Posted by ブクログ
そもそも不動産屋が高層マンションの4012号室の心理的瑕疵物件を説明しているお話なんですが、登場人物はそれぞれが各々から見たあの女!後日談読んだら、あの女の話たと思ったらあの女のことだったの?真理幸子は二冊目だけど、現実と妄想と夢がごっちゃな話なのね。ちょっとそれぞれの結末が濁ってて星3つ。