あらすじ
1974年生まれの二人の「陽子」。恋愛小説家として成功した陽子は、幼い頃から、自分が辿るはずだったかわいそうな運命を生きるヨーコの夢を見ていた。一方、夫と一人息子と共に暮らす陽子は、決して贅沢のできない毎日に嫌気がさしていた。家も、職業も、生活も、全てが異なる二人の人生は絶対に交わることはなかったが――。瞬く間に世界が狂い出す、イヤミス最高傑作!
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Posted by ブクログ
真梨さん作品にしては登場人物が少なく、とても読みやすかったです!
終盤犯人が分かって「えっ!」となり、最後の最後に「えええ???」となりました(笑)
Posted by ブクログ
スゴく読みやすくてスラスラ進むんだけど、どこに向かってるのかよく分からなかったで、いつもの軽快な文章が冗長に思えてしまった。早く話を進めてよーって感じ。
A面B面と話が分かれていて同じ名前が出てくるのでややこしかったー。
終盤にくる怒涛の伏線回収。相変わらずおもしろかった。読み終わった直後にもう一度読み返したくなる。
Posted by ブクログ
相変わらずの真梨幸子ワールド、人間関係の絡み方の複雑さに最後まで翻弄された。夢遠くに存在すると思っていた人が現実にどんどん近づいてくる恐怖。でもそれは現実なのか、はたまた夢なのか…
Posted by ブクログ
構成がA面B面と特徴的で、
この先どうなっているのか読み進めるのが楽しかった。
どろどろとした感情が心のどこかにある女友達。
それはズルいでしょ、とも思ったけれど、
実際にありそうなラストにゾッとした。
Posted by ブクログ
星4にしたけど、3.5ぐらい。
プロットは面白いし、夢中で読み進めたけど、途中似たような名前で頭がこんがらがったのと、結末がややぐだぐだだったのが残念。
Posted by ブクログ
真梨幸子『向こう側の、ヨーコ』光文社文庫。
1974年生まれの二人の陽子。どちらがどちらで、何がどうだかと読み進むうちに混乱してしまう。パラレルワールド小説なのだろうか。
なるほど、こういう仕掛けの嫌ミスだったか。まさかの犯人、まさかの展開。かなり混み入った複雑怪奇なストーリーと赤裸々な40代女性の魂の声と欲望。恐ろしいが、意外にあっさりしたテイストだった。
A面の陽子は恋愛小説家として成功し、独身貴族を謳歌する日々を過ごしていた。B面の陽子は夫と息子と共に暮らす贅沢とは無縁の慎ましい日々を過ごしていた。A面の陽子とB面の陽子、どちらが夢なのか。それとも……
本体価格720円
★★★★
Posted by ブクログ
主婦の陽子と独身の陽子。
A面B面でそれぞれストーリーが進んでいく。
でもそれぞれではなく、つながっていた⁇
死体ばらばら殺人が起き、意外な犯人だった。
真梨幸子さんのイヤミスな感じは大好きだけど、毎作品人物関係がややこしい笑
毎度、解読に難儀する笑
Posted by ブクログ
ミスリードに騙されながら読んだ。
著者の本の中では個人的に構成がおもしろかったけど、やっぱり独特の会話口調が気になって、微妙。
あまり自分には合わないと分かっていながらもつい読んでしまう…
Posted by ブクログ
この作家さんのやつは何作か読んだことがあるけど、個人的にはこれが一番面白かった!(他に読んだのは、6月31日の同窓会、アルテーミスの采配、私が失敗した理由は )
Posted by ブクログ
知人に薦められ読みました。2つの世界を行き来する中で頭が混乱しながらもサクサクと読み進められましたが、犯人と物語の真相には不完全燃焼でした。そういう作品なのかなあ
Posted by ブクログ
いつもと同じような感じ。頭がごっちゃごちゃして、何が結局結末だったんだ、というような笑
素材は良いので、もう少ししゃきっとまとまった結末を求めます。
Posted by ブクログ
2人の人生の交わりがなるほど!となっておもしろかった。
ミスリードするような構成がうまくできてる。
女の人間関係がリアル。
犯人はうーん、、、って感じ。
Posted by ブクログ
分かっていてもまた騙される!
女の友情よりも、嫉妬やマウントの方がよりリアルに心地よく入ってくるのは私だけでしょうか。二人のヨーコがこんがらがって最後は一つに繋がる。
途中で犯人が予想できたら、すごい。
Posted by ブクログ
恋愛小説家として成功した陽子は、幼い頃から、自分が辿るはずだったかわいそうな運命を生きるヨーコの夢を見ていた。
一方、夫と一人息子と共に暮らす陽子は、決して贅沢のできない毎日に嫌気がさしていた。
家も、職業も、生活も、全てが異なる二人の人生は絶対に交わることはなかったが――。
章ごとに小説家で独身のA面の陽子と、パート主婦のB面のヨーコのエピソードが交互に描かれていきます。
B面のヨーコの世界はA面の陽子の見ている夢という設定ですが、両方の世界に同一人物が登場し関係性も同じなので読んでいるうちに双方の比重が増してきてどちらが現実かわからなくなってきます。
しかも殺人事件まで起こりA面とB面の世界の境目に綻びが出始め…読み手は混乱の渦に落とされた気分に。
女性同士の妬み嫉みやマウンティングも読みごたえがあり、もしあの時違う道を選んでいたとしたら…と自分に当てはめて考えることもでき、いろんな角度で楽しめる作品でした。