真梨幸子のレビュー一覧

  • クロク、ヌレ!
    いつもの作風と違ってコミカルでサクサク読める、とても好きな作品だった。

    登場人物は全員おかしい人ばっか、話の進み方もなるほどって感じ、フジコのイメージとは全然違う作品だった。

    真里幸子さんの小説は、ちゃんと解決して完結するし、読んだ後に納得がいくから好き。
  • 殺人鬼フジコの衝動
    可哀想なひとだといういんしょうですが、フジコの心情描写の多くに、共感してしまう部分もあります。しかし、人を殺してしまい、バレなきゃいい。そんな、悪い考えも持ち合わせているため、非常に複雑な気持ちで読み進めました。
    最後のあとがきは非常に刺さりました。「業」この言葉に集約される本です。
  • カンタベリー・テイルズ
    パワースポットにまつわる短編集。
    表題のカンタベリーテイルズが特に不穏。一癖も二癖もある登場人物に終始翻弄された。
    後書きとのギャップもすごい。真梨先生のお人柄がなんだか可愛くてエッセイも読みたくなる〜
  • 聖女か悪女
    誰が1番悪いのだろうと考えながら読みました
    騙し合い、憎みあいの繰り返しでうんざりしそうでした
    私はまだ未成年なので大人になるとこんなに汚いのか、と絶望しそうになりながら読み進めました
    最後までみんながみんなお互いが騙されていると見下している
    そんな最初から最後まで心象悪い小説と感じました
  • 孤虫症
    まんまと騙されてしまった、恐ろしい話だった…
    語りの視点の変化が秀逸で、最後に「そうだったの?!」とびっくり。
    ページは多いが続きが気になるのでさくさく読める!
    読んでるこっちが狂いそうなくらい精神病者がリアルで、
    なんだかむずむずしてしまった…
    そしてオチが怖すぎる。タワマンの人間関係、恐ろしい…...続きを読む
  • あの女
    売れっ子作家・珠美 vs. OL作家桜子…とでも書いておこう。
    嫉妬・妬み・僻み…帯にも書いてあったそのままだが、共感しすぎて怖い。
    分かる、分かる…て私、大丈夫???

    イヤミスはあまり好きでなく、手を出せないでいたが、いや〜…こりゃ面白い。ハマりそうです。
  • パリ警察1768〈新装版〉
    時代背景と海外もので読みにくさは多少あったけど、ラストの真相はさすがの真梨幸子さん。
    この手のラストはやっぱり好き。
    そしてパリの地下にはいまでも、、。
  • 4月1日のマイホーム
    大好きな真梨幸子さんのイヤミスが久しぶりに読めて満足。結末まで持っていくのが少々強引だったけれども、あっという間に読み終えた。
  • 人生相談。
    各章それぞれの物語のように見えて、少しずつ結末に繋がっているのが面白かった

    各章初めによろず相談室に投稿されたお悩み内容を
    誰が書いたものかを考えながら読むのが楽しかった。

    1回読むより周回して読むと、より理解できる話だろうなと思った
  • 私が失敗した理由は
    登場人物が多い上に章ごとに視点が変わるけど、それぞれインパクトが凄くて、この人誰だっけ?という事になりにくかった

    イメージしていた人物像が全然違ったり、この人は成功したかと思ったら殺されたり、小さなどんでん返しがたくさんあるような感じで面白かった
  • 4月1日のマイホーム
    東京都S区に昭和30年代に建てられた事故物件と噂のあったアパート。
    だが噂のままだったのか、ネット検索にも事故物件サイトにもヒットせず…。
    その後アパートが解体されて、5区画の建売住宅が分譲された。

    各々の家族が4月1日前後に入居してくる。
    そこから起こるさまざまな出来事にページを捲る手が止まらな...続きを読む
  • ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで 万両百貨店外商部奇譚
    外商の仕事ぶり。

    連続短編になっていて、その都度主人公が変わります。
    読みやすいですし、続きが気になって仕方ない、で
    読み終わって満足でした。
    満足でしたが…お客ってすごいな、と。
    そしてそんな妙な世界が普通になって読み進めていけば
    騙されないぞ精神が出来上がってきます。
    なのに、あの最後の話…騙...続きを読む
  • みんな邪魔

    読み直します。

    面白かったです。ただ誰が誰やら分からなくなりました。それでも結末が気になり一気読みしました。
    まだ理解出来ていないのでもう一度読み返します。
  • 殺人鬼フジコの衝動
    眉をひそめながら読むシーンが多かった。けど、一気読みしてしまった。主人公フジコの人生を早く見届けたいと思った。ノンフィクションかと勘違いしてしまう内容だった。
  • 一九六一 東京ハウス
    1961年当時の新興団地の生活を再現してリアリティーショウとして放送することを企画しそれを実現させていく物語だが、当時にその団地で発生した殺人事件とリンクして、企画者の岡島牧子の画策が次第に明らかになる過程が楽しめた.しかし、実際に61年当時の生活の実態が克明に描写されており、そちらの方が面白かった...続きを読む
  • 三匹の子豚
    久々の真梨さんだったが、結論から言うととても面白かった。と言っても、人物の心情に寄り添いそれ故に喜怒哀楽を追体験する感情移入型....では決して無く、どちらかというと本書はTHE創作。まさしく1本の朝ドラを視聴したかのような感覚だ。
    ラストに向けての荒々しさは否めないのだが、大ヒットした「殺人鬼フジ...続きを読む
  • 初恋さがし(新潮文庫)
    ただの一話完結型短編集かと思いながら読み始めた自分が恥ずかしくなる、怒涛の展開で話が二転三転する安定の真梨幸子さんワールド小説でした!
    帯に書いてあった「とにかく真犯人が当たらない」との謳い文句の通り、最終章までしっかり騙されます。面白い。全てがわかった後でまた読み返したくなる作品でした。
  • さっちゃんは、なぜ死んだのか?
    真梨幸子さんの本、たまに読みたくなります、刺激が欲しい時かしら…?(笑)

    ホームレスの女性が殺された。その背景には…。

    "女性"という生き物。
    バブル世代と氷河期世代。

    始めから最後まで退屈しない展開の良さ。

    ラスト、背筋がざわり。
    ミステリー小説として流石なオチでした。

  • 殺人鬼フジコの衝動
    重い…受け止めきれないぐらい重い…
    そして最後のラストスパートで猛ダッシュしたのが湖の氷の上で、ゴールが見えたと思ったら急に割れて溺れた様な感覚。
    なんだこれは…
  • 殺人鬼フジコの衝動
    これはもう、紛うことなきイヤミス。
    「伝説のイヤミス」のコピーは伊達でなく、とても面白かったです。
    終始どんよりとした雰囲気を漂わせ、間違いなく「幸福な結末」は訪れないだろうことを予感させながら、一気読みせずにはいられない、暗い魅力。
    たまらん!


    私は基本的に主人公(語り手)に感情移入しながら読...続きを読む