真梨幸子のレビュー一覧

  • おひとりさま作家、いよいよ猫を飼う。

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    本が売れずに苦労していた2009年から、『殺人鬼フジコの衝動』でブレイクした2011年などを含めた2017年までのブログやエッセイなどを再編した作品。

    序盤の苦労話は、書き下ろしでもない本作品が出版されるほどの人気作家になるオチを知っているだけに『ゲゲゲの女房』級の安心感を持って面白おかしく読める。

    全体的にほのぼのした話だが、あとがきの最後の4行が心に刺さる。さすが、イヤミスの女王。

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    2019年04月12日
  • アルテーミスの采配

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    アダルトビデオ業界の闇……

    AV女優をアダルトビデオ業界に斡旋するプロダクションZEGEN
    ZEGENの社長鮫川しずかよりAV女優の生態を本にする企画があがりそのライターとして雇われた名賀尻龍彦。彼は五人のAV女優を紹介されインタビューをする。
    最初の女優は東城ゆな、名賀尻は嘘で固められた彼女の本性を暴く為に色々な事を聞きやっと本名と職業を聞き出す事に成功する。しかしその名前も職業も嘘だった。
    紹介してもらった五人の女優のインタビューが全て終わった。
    名賀尻に東城ゆなが殺害されたと連絡が入る。しかも東城ゆなの携帯電話の最後の履歴が自分だった為警察にマークされていると。
    冗談じゃない。殺したの

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    2019年04月10日
  • 深く深く、砂に埋めて

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    初めて登場した時から狂ってた。いや、狂い始めた瞬間から物語が始まったのか。

    愚かだが、巨大な愛を前にして愚かじゃない人などいるのか。

    胸が締め付けられつつも、心に残る作品。

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    2018年08月26日
  • えんじ色心中

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    ネタバレ

    湊かなえ以外のイヤミス作品も読んでみようと思って買ってきた。
    この作品のフリーライターのように、自分も気付いたら身動きできない状況に陥る可能性があるということは、普段から考えていたことなので、すごく親近感が沸き、どんどん読み進めることができた。

    読み始めてからこの作品の評価が低め(☆2後半)なことに気づき、もしや色々な謎が作品中では解説されず、読者が考えろ系かと不安に思ったが、ちゃんと謎が解かれていたのでひと安心。

    最後の解説の冒頭で、この作品は「イヤミス」とは違う的なことが書いてあり驚いた。確かに謎が解けてスッキリしている自分がいるので、イヤな読後感はあまりない(笑)
    まあどちらにしても

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    2018年02月14日
  • 深く深く、砂に埋めて

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    ネタバレ

    2007年作品。真梨幸子作品なので、さぞイヤーなミステリーかと思いきや、ファム・ファタール=運命の女を描いたロマンティックなミステリー。
    殺人事件の真犯人は誰か、というミステリーを縦糸に、ヒロイン野崎有利子を取り巻く人間関係を描いています。
    単にミステリーとして面白いのですが、ヒロイン有利子に恋したあまり、社会的地位も財産も無くしていく男たちの破滅っぷりがとにかく甘美で、読んでいて胸がときめきましたね。
    まるで読んでいる自分も有利子に恋をしているような気分になり、読み終わった今は、恋した有利子に全て奪われ捨てられたような空虚感さえあります。
    『殺人鬼フジコの衝動』の、美しさを手に入れていくヒロ

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    2017年06月18日
  • ふたり狂い

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    真梨幸子が描く異常な世界、サイコな人びと。8編の連作短編小説。

    タイトルを見て、読んだことがあるかも知れないと思いながら読んでみると、案の定、既読。ハヤカワ文庫から2011年に刊行されたのを読んでいた。やられた!大失敗!

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    2016年10月14日
  • 深く深く、砂に埋めて

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    こんなにも胸糞悪い救いようのない話なのに、儚く美しく仕上っていて素晴らしいです。内容は登場人物の圧倒的な美貌がもたらすデスレクイエム系でイヤミスにはありがちなタイプですが、ミステリー要素が強いので、飽きがきません。それと物語の閉じ方が堪りません。いやあ、面白かった。

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    2016年06月07日
  • インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実

    ネタバレ 購入済み

    すごかった。
    もともとドラマに興味を持ち、ドラマを全話観てから「殺人鬼フジコの衝動」「わたしはフジコ」そして今作を読みました。
    殺人鬼フジコの衝動はドラマで大筋は分かっていて、やはりドラマに出てきた小説がまんま出版されたのかなと思い、続編と銘打たれていたのでこちらも読んだら、「殺人鬼フジコの衝動」と「わたしはフジコ」での疑問や明かされていなかった箇所が全て布石で今作で明らかになり、読んでなるほど…と、とてもスッキリしました。

    最後の数行で、「みっちゃん」がインタビューの申し出から操っていた…?とゆう燃料も投下され終わりましたが、みっちゃんは、ああせざるを得ない状況だったのかもなぁと思

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    2016年04月26日
  • みんな邪魔

    購入済み

    ぞっとするけど誰しも当てはまる

    綺麗なドレスを着て、高級ランチをして、取り繕ってはいるが、生活、人間関係、性格など見えないところではどす黒い何かを抱えている。
    それはどこか自分のことを書かれているような、見透かされた恥ずかしさがある。

    一人心の中で毒付く言葉も文字にするとこんな感じかもしてない。

    張り巡らされた伏線がちゃんと回収されていき、背筋にツーっと冷たいものが落ちる感覚になる。

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    2016年03月16日
  • カンタベリー・テイルズ

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    ネタバレ

    単行本『聖地巡礼』の改題。短編集。
    1作目に登場した脇役が2作目で主人公だったり、作品間で同一人物などが出てくるが、連作短編集と言うほどではないつながり。


    「グリーンスリーブス」
    高校当時カワイくて教師とSEXしてた子がただのオバサンになり果て、娘のために内縁の夫を殺す。


    「カンタベリー・テイルズ」
    激安ツアーで出会った主人公と菓子好き女とカップルが初対面かと思ったらそうじゃなくて、菓子好き女がカップルを貶め、主人公を殺す。


    「ドッペルゲンガー」
    (カンタベリー~)で出た話の裏話で、殺人に絡んだ話。


    「ジョン・ドゥ」
    (カンタベリー~)で出たカップルが旅行に行く前の話。

    「シ

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    2016年01月15日
  • 鸚鵡楼の惨劇

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    脳漿や臓物をブチまけてるスプラッター小説が可愛らしいマカロンに思えるくらいエゲツない内容なのにこのなんともラグジュアリーで美しい表紙。ストーリーも時系列がバラバラなのに読みやすい整然とした上質なミステリーでキャラ立ちもハンパない。総じて、真梨幸子先生ハンパない。

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    2015年12月15日
  • 鸚鵡楼の惨劇

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    非常にサスペンスフルで、サイコミステリーぽい、真梨幸子さんらしいイヤミス。真梨幸子さんの作品の中でも3本の指に入る面白さではないだろうか。

    物語は1962年の西新宿の洋館・鸚鵡楼から始まる。鸚鵡楼で起きた惨殺事件…時代は移ろい、1991年。奇しくも鸚鵡楼の跡地に建つ高級マンションに暮らす、人気エッセイストの蟻塚沙保里…再び、起きる忌まわしい事件…2013年。いよいよ事件の全貌が明らかに…

    終始漂うなんとも言えない不快感と仕掛けられた罠に翻弄され、物語の世界にのめり込んで行く自分に気付く…そして、ラストの意外な真相に驚愕し、真梨幸子さんに畏敬の念を抱く自分が居る。

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    2015年07月08日
  • クロク、ヌレ!

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    ネタバレ

    〈あらすじ〉

    母は売れない無名画家だった伯父の作品を収集していた
    その訳は、昔伯父が弟である父の金食い虫だったから
    そのことで母が怒って仕送りを断ったら
    伯父は猟銃で自殺して、父も後を追って自殺した
    だから母は自分のせいだと思って贖罪として作品を集め
    さらにはHPを立ち上げて伯父を世間に広める活動を行っている。

    ある日、有名作家が事故死した
    その作家の大ファンだった広告プランナーの女性が
    次回の広告企画アイデアで悩んでるときに
    その有名作家と無名画家が知り合いだったことを知り
    さらにその無名画家は猟銃自殺ではなく有名画家が殺したのでは?
    と思い至り、無名画家を現代のゴッホのように祭り上げて

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    2012年11月05日
  • クロク、ヌレ!

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    ネタバレ

    ものの見事に真梨幸子中毒となり、最近いちばん好きなジャンルがイヤミスな気が
    するオレ(^^;)。この「クロク、ヌレ!」は、ようやく文庫化された女史の初期作品
    の一つ。既に絶版の単行本に5,000円以上の高値が付いていた、ある種幻の作品。

    コレ、今まで読んだどの真梨幸子作品よりもインパクト強いかも。
    フジコの時もそりゃあびっくりしたのだけど、この作品のジワジワ来る悪意の塊も
    背筋が凍る。物語の展開だけでもかなりスリリングなのに、男の嫉妬や女同士の
    ドロドロが絶妙に絡んで来るから、とにかくもう目が離せない。
    ここにブライアン・ジョーンズとかゴッホとかいう稀代の実在芸術家がサラッと
    登場してきちゃ

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    2012年10月28日
  • Jミステリー2025~FALL~

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    短編集なので、少し前からチマチマ隙間時間に読んでた。
    短編のミステリーで読み応えがすごいです!作家さんの書き方文体を少し味わうのにピッタリです。好きな作家さんが見つけられそうな本です。

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    2026年03月22日
  • ウバステ

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    前半はうす味で物足りないと感じつつ読んでいたら、後半はしっかりと胸糞でした。こうでなくちゃ。

    巻末に付いていた終活ノート、私も書いておこうかしら?サブスクや電子マネーに何をどう登録してるかなんて誰にも言ってないものね。
    それから絶対に許せない人ね……あぁ、それにしても眠い。
    とりあえず、寝てからにしましょ。とりあえず。

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    2026年03月20日
  • ウバステ

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    怖すぎる…。未来に絶望しそうな怖さ。
    終わり方が私にとって最も恐怖を感じるものだったから、読んだ後の動悸が激しかった。
    作者のイヤミスの書き方がうま過ぎるのだと思う。

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    2026年03月15日
  • 縄紋

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    妄想と知識のかけ合わせで余白を埋めてくれて、【そうかもね】って思えるのが、私が歴史の勉強するにあたって、ワクワクするポイントです。
    そういう意味で、この物語もワクワクしました。
    そうかもねって縄文時代のことについては思わせてもらいつつ、しっかり真梨幸子さんらしく、不穏でした。

    観光で三内丸山遺跡に行くときに、知識いれたくて読み出したんですが、往復の新幹線乗っている間に読み終わってしまいました。

    歴史の余白を埋めてくれる話は大好きです。
    ミステリーとしては、結末が弱いかもしれませんが、歴史の妄想をするのは楽しかったです。

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    2026年03月13日
  • 教祖の作りかた

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    一千万の税金督促、詐欺、不倫、殺人、宗教とか闇深い展開のわりに明るいのはなぜ?笑 ミステリー枠とは知らなかったが帯を見たら沼落ちミステリと書かれてた笑

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    2026年03月11日
  • みんな邪魔

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    真梨幸子さん、初めて読みました。

    元々のタイトルは『更年期少女』だったそうですが、そのタイトルの方がしっくりくるお話でした。

    昔の少女漫画『青い瞳のジャンヌ』を愛する「青い六人会」のメンバーを巡るミステリー。
    エミリー、シルビア、ミレーユ、マルグリット、ジゼル、ガブリエル…こんなハンドルネーで呼び合い、高級なランチやスイーツを食べながら会合を開いているので、セレブの集まりかと思いきや…。

    人間の表と裏、特に女性ならではの見栄や嫉妬が見事に描かれていましたね。真梨幸子さんはイヤミスのお話が多いらしいですが、こちらもそうでしょうね。でもこの小説単なるイヤミス小説ではありませんでした。

    最後

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    2026年03月01日