真梨幸子のレビュー一覧

  • お引っ越し
    引っ越しにまつわる短編連作。最後には全部が繋がる。
    机は怖かったー。サイコホラーだったり、ミステリーだったり。怖いなぁ。少しずつ登場人物や場所が重なっていくのかな?と思っていたら、最後の最後に謎のアオシマさんの招待が...
  • お引っ越し
    2018年、20冊目は、真梨幸子。「引っ越し」をテーマとした、連作短編集。

    今回はタイトルに、一言コメントを添えて……。

    扉:悪夢系とでも言えばイイかな。

    棚:時系列的に引っかかるトコあるが、見事にヤラれました。

    机:コレは大好物。ユーモア感じるオチの後で、遅効性の毒が効いてくる。

    箱:真...続きを読む
  • ふたり狂い
    連作短編集。(2009年3月)
    収録作品:エロトマニア / クレーマー / カリギュラ / デジャヴュ / ゴールデンアップル / ホットリーディング / ギャングストーキング / フォリ・ア・デュ
  • お引っ越し
    連作短編集。(2015年3月)
    収録作品:扉 / 棚 / 机 / 箱 / 壁 / 紐
    おもしろい。はまってしもた。
  • 5人のジュンコ
    ドラマ→小説と読んだ。ドラマの方が衝撃的な作り。
    微妙に設定やあらすじを変えてきてるけど、誰にだってあるささやかな優越心も、この作家の手にかかればたちまち、いやーな要素に。
  • 5人のジュンコ
    当初の懸念どおり、読みが同じ人物が複数でてくるので混乱気味になった。文字は違えど次々出てくるジュンコを確立させる為に何度も前のページをめくりました。
  • アルテーミスの采配
    この作家さんの独特なドロドロ感は好きだ。
    あまり表に出したくない人の歪んだ心情を書くのが上手い。

    最後の方まで話しの展開の構図がなかなか分からなかった。
    いい意味でそこに引き込まれていく。
    その一方で犯人は途中で分かってくる。最後にどう収束するのかが気になっり読むペースが速くなる。
    多少、ストーリ...続きを読む
  • インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実
    読ませるなぁ。途中で読むのを止められない展開の早さと巧みさ。フジコの単純明快な殺害動機が懐かしく思えるほど、この続編の得体の知れない狂信性とサイコパスの闇は深く恐ろしかった。ある意味本編を超えてる。睡眠時間を削ってこんなに一気に読んだ本は久しぶり。
    親から受け継いだ血にはやはり逆らえないのか。そんな...続きを読む
  • イヤミス短篇集
    真梨さんのイヤミスの短編集

    短編集はあまり好きじゃない私ですが、真梨さんの短編集は好きです。
    短くても長くても面白いってすごいなーと。
    オチもちゃんとしててきちんとイヤミス(笑)
    書き方が上手ですっかり騙され。

    もちろん長編で読む方がドキドキが続いて面白いので早く読みたいです!
  • アルテーミスの采配
    AV女優へのインタビューをまとめた書籍の企画が進行中、インタビューを受けた女優たちが殺されていく。
    テンポがよくページが進む。女優たちが自分を偽ろうとする姿は目が離せなかった。前半部分はそういうフェイクの読み物としても面白い。
    後半は、真相が徐々に明らかになっていくのだが、そこまで計画できる?って強...続きを読む
  • 女ともだち
    ルポライター楢本野江がマンションで起きた2件の殺人事件の取材を重ね事件の真相に迫る。亡くなった2人の個性的な生立ちと関係者への聞き取り取材の臨場感と野江の複雑な心情の綴りに読みすすみを止められなくなる。
  • 鸚鵡楼の惨劇
    1962年の鸚鵡楼で起こった惨殺事件から、1991年に跡地に建設された高級マンションでの事件。その後2013年には関係者が集まり真実が明かされていく。
    後味は悪いけど、今回は名前に関するトリック?のようなものがあり、すっかり騙された感じ。
    でも、やっぱり真梨さんのイヤミスは止められない。

    2018...続きを読む
  • あの女
    妄想と現実の間を行ったり来たり。足元がぐらぐらして、ちょっと船酔いしたみたいな気持ちになった。
    終盤は「そうだったのか!!」とスッキリするところもありつつ、やっぱり気持ち悪さも拭いきれないという、不思議な読後感だった。
  • 人生相談。
    とにかく登場人物が多くて、混乱はするけれど絡まった糸を少しずつほぐしながら読みました。
    絡まった糸は完全にほぐれはしないですが、それが面白いところなのかもしれません。
    新聞のよろず相談室に投稿される悩み事が蜘蛛の糸のように広がっていった、そんな物語でした。
    読むほどに惹きつけられました。
    私も蜘蛛の...続きを読む
  • イヤミス短篇集
    旅のお供として借りる。読んだことあるやつかと思ったけど違った。相変わらずのイヤミス。「いつまでも、仲良く。」の女友達同士の足の引っ張り合いはともかく、母が娘の足を引っ張るってのも毒親って感じでぞっとした。ダイエット問題は無意識にやってそうだけど。それが毒親なのだ。「小田原市ランタン町の惨劇」はあほす...続きを読む
  • 女ともだち
    【あらすじ】
    同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。一流企業のOLだった被害者の“裏の顔”とは? 二つの殺人をつなぐ接点とは? 新人ルポライターの楢本野江(ならもとのえ)が辿り着いた真相は、驚くべきものだった……。衝撃の結末が女たちの心の闇をえぐり出す、ドロドロ濃度200%の...続きを読む
  • えんじ色心中
    2005年に刊行された、真梨幸子作品の2作目。「イヤミス」という言葉も無い頃の作品で、「イヤミス」を期待するとちょっと地味な内容に思えます。
    全編、ひたすら沈鬱な雰囲気が漂い、一応意外な結末は用意されていましたが、そこにはほとんどカタルシスが無いような感じです。
    詠み終わり、この感じ、何かに似ている...続きを読む
  • イヤミス短篇集
    2017年、27冊目は、真梨幸子、初の短編集。その名もズバリ『イヤミス短編集』。

    今回は各々、一言、レビューを……。

    一九九九年の同窓会:ライト・イヤミス。「反省とか、懲りるとかないんかい」のツッコミ入れたくなる。愚鈍なモノが生み出し、狡猾なモノが搾取する。

    いつまでも、仲良く。:ある程度、造...続きを読む
  • 鸚鵡楼の惨劇
    伏線に次ぐ伏線。
    なのに長い時間かけて読みすぎて伏線回収が困難になってしまいました。
    一気に読むことをお勧めします。
    なかなかこの関係性は…。
  • 5人のジュンコ
    いやー、イヤミスいいな。
    このジワーっとイヤな感じが(笑)。
    名前で人生が左右されるのだろうか。
    他人と共通点(出身地とか血液型とか)が見つかれば、確かに共通点がない人よりは親しみがわくというのはわからなくもない。しかし、勘違いに踊らされてはいけないよね。