真梨幸子のレビュー一覧

  • カウントダウン

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    コミカルな雰囲気で油断していた。
    終盤で空気が一気に変わり、怒涛の二転三転。
    読み終わった後も目がギラギラでした。

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    2023年12月26日
  • 初恋さがし(新潮文庫)

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    二転三転、どころか四転五転?
    ミスリード満載で、一編読み終わるごとにまた読み直し…。
    ミツコ先生もツッコミどころ満載だけど、総じて面白かった。

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    2023年12月17日
  • イヤミス短篇集

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    油断して読むとゾワゾワ〜とする怖さに包まれてしまいます…。

    タイトルの通り短編集。
    1作品を読んで「あら、そんなに怖くないわ」「大丈夫だわ」と思っていると、他の作品にゾワゾワ〜!!
    どの作品にゾワゾワするかはその人次第…。全くしない人もいるかもしれない…。
    どれがゾワゾワした!?と語り合いたいです。

    これは『世にも奇妙な物語』を見た時の感覚と似ているかもしれません。
    「先が読めたよ〜」「やっぱりね!!」と油断していると、次の作品にドカーンとやられる…。
    だからついつい見ちゃう。
    ついつい読んじゃう。

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    2023年12月07日
  • 縄紋

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    不思議な終わり方だった。
    結局は犬のマロンちゃんがアラハバキ?
    もっと縄紋時代(本は未来かも)の描写を読みたかった~
    ついこの前、同じ男女逆転ものの「パワー」を読んだばかりだったので、デジャブ感もあるが、日本の古代、文明の始まりまで遡っていく謎解きが面白かった。
    本文に出てくる神社や土地は全部辿ってみたい。

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    2023年11月29日
  • ノストラダムス・エイジ

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    ノストラダムスの大予言を信じ込んで預金を使い果たした知人の話を思い出した。とは言え、この話はそんな生易しいものじゃない。このブームに乗っかって金儲けしようだとか、自分が救世主になってやろうだとか、変な欲を出す人間が続々登場する。色んな意味で破滅です、これ。

    流石、イヤミスの女王。相も変わらず清々しい程の胸糞悪さを残してくれる。大好きです。ノストラダムスの大予言をテーマにその展開ってなかなか想像つかなかったんですが、なるほどそう来たか…と。みんなそれぞれが良い具合に気持ち悪い。本当、気持ち悪い。しかも人物描写が仔細なので、直ぐに脳内で人物像が完成してしまうから尚更ね。このどんよりした読後感が癖

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    2023年11月25日
  • 縄紋

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    私にとって縄文時代を題材にした本は3作品目!
    そして真梨幸子さんの作品も3作品目!!

    今回の縄文時代は雑学みっちり系!!!

    原始から現代まで続く謎の信仰
    世界滅亡の危機!?
    東京都内で起きる謎の殺人事件と原始の時代の繋がり?

    主人公の校正者、興梠の下に自費出版予定の小説『縄紋黙示録』の校正依頼が来る?
    自費出版である事と、題名からトンデモ小説かと訝しんでいたら、物語に惹き込まれてしまう・・・
    そして、興梠の周囲で起きている未解決の殺人事件が物語との謎の繋がりを示して来る?
    太古の神、アラハバキの謎を知る時、現在と過去と未来は横一線に繋がる!!!

    作中の興梠達が縄紋黙示録に惹き込まれるよ

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    2023年11月16日
  • ノストラダムス・エイジ

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    ハンドルネーム:イエヤスはオフ会の最中に世界線Aから世界線Bにジャンプする。そしてさらに世界線Cにジャンプして…。パラレルワールドものが好きなので気になって読んでみた。しかし当然、SFではなくミステリー。
    途中いかがわしい描写があって、うへえとなるが、この作者の小説を初めて読んだので、これが標準の作風なのか分からない。
    視点主が順番に変わっていき、途中で登場人物がこんがらがりそうになった。最初に相関図があるのがありがたい。
    いっきに読める。ノストラダムスの大予言を読んでみたくなる。

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    2023年11月12日
  • 殺人鬼フジコの衝動

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    終始陰鬱な気持ちにさせられる(褒め言葉として書いています)作品でした。こちらまで負の連鎖が憑ってきそうで途中で放り出したくなりますが、本を閉じることができません。あとがきも気を抜いてはいけません。最後の最後まで翻弄されます。
    真梨幸子さんを知ったのは、長江俊和さんの作品『掲載禁止 撮影現場』の解説を執筆されているからです。長江俊和さんと似たテイストの作品を世に送り出している方らしいと感じて興味を持ち本書を手に取りました。
    期待通り、嫌な気持ちを植え付けられ、負の心理描写満載の作品でした。次に読む作品も「フジコ」がタイトルに含まれている『インタビュー・イン・セル殺人鬼フジコの真実』を読むつもりで

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    2025年10月01日
  • 鸚鵡楼の惨劇

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    全編を通して陰惨な雰囲気がまとわりつき、読後感も悪い。面白かったんだけど、あまりにも暗い気持ちになってしまった。人には薦められない、自分一人で楽しみたいタイプの本。

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    2023年11月03日
  • 三匹の子豚

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    タイトルだけでは中々中身を想像出来ませんが、昔読んだ絵本のタイトル❣️中々ここからあの物語の展開は想像しませんでしたがこれが本当の意味で怖い絵本なのではないかと思います。絵本は子供達に人生の教訓を教えているのでは無いかと思います。桃太郎にしてもシンデレラにしても...無意識のうちに子供達に人生の教訓を私達は読み聞かせしているのかも...

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    2023年10月22日
  • インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実

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    ネタバレ

    前作に引き続き面白かった。
    フジコの方は(ミスリードはさておき)話の展開がなんとなく読めた上で転がるストーリーを追っていくために読み進める手が止まらないという感じだったけど、今作は核心というか、茂子と健太の目論見が不透明で不気味なまま展開していくのを、真相が知りたいがためにどんどん読み進めてしまう感じだった。後半からは一気読みしてしまった。
    事件のモデルが北九州なだけあって、グロくて胸糞なところも怖かった。

    ただ、自分の読み込みが浅いだけかもしれないけど、肝心の健太が巧妙な詐欺師かつサイコパス殺人鬼になれたのかという理由がいまいち分からなかったことだけ残念。結局「血の業」ってことなのか?
    Q

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    2023年10月16日
  • 孤虫症

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    キモすぎる!!(褒めてる)
    終盤のスピード感のある回収がハラハラドキドキ!!
    誰も幸せにならないけど面白い作品だった。
    メンタル弱い人は注意。
    こんなキモい話、よく思いつくなあ(褒めてる)

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    2023年10月14日
  • みんな邪魔

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    オチはなんとなく分かるのに
    展開が気になってスラスラ読めた

    このトリックにはまんまと引っかかった
    もう一回読み返したくなるおもしろさがあった
    更年期になりたくない。自分がどうなるか怖い

    呪いって、因果応報やなって思った

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    2023年10月09日
  • みんな邪魔

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    女の嫌なところギュッと煮詰めて余すところなく提供してくれてます。
    ちゃんと騙してくれるし。真梨幸子さん期待を裏切られません。

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    2023年09月02日
  • 6月31日の同窓会

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    「地獄への道は、”善意”で舗装されている、、、」

    人は外側だけで中身は分からない。
    「嫉妬する人は理由があるから疑うわけじゃではなく。疑い深いから嫉妬するのです。」この言葉が読み終わった後にでてきた。
    どろどろでイヤミスで私の好きな要素だらけで一気に読んだ。
    これから真梨幸子の作品を読みたいと思える作品だった。

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    2023年08月27日
  • 孤虫症

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    同著者の「私が失敗した理由は」で取り上げられており、本当にあった本だったので読んでみた。

    うーん、この気持ち悪さたまらん笑
    五十嵐さんの「リカ」のようなサイコホラーとはまた違ったテイストのサイコホラー、、
    バイオよりの。

    最後の閉め方とかも余韻があって好きでした。
    読む人は選ぶと思うが

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    2023年08月10日
  • インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実

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    何年か前に『殺人鬼フジコの衝動』を読み、合わせて買っていたのを読み終わりました。
    恐怖で人間を支配したり操る事の恐ろしさが、非常に後味悪く見事に描かれています。最後は血生臭さのオンパレードです。

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    2023年08月10日
  • 坂の上の赤い屋根

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    ネタバレ

    いやー、真梨幸子節炸裂という感じ。良いイヤミスだった!

    読み進めるごとに様々な事実(らしきもの)か明らかになるのだが、「本当にこれが真実なのか?」「もしくは、真実の一部に過ぎないのではないか?」というモヤが晴れないまま物語は進行していく。
    それは、全てが語られないことであったり、何となくの違和感であったり。
    それが終始拭えないままどんどんと降り積もっていくので、後味の悪さだけでなく、読んでいる最中もずっと暗く重い気分を味わい続けることができます。(褒めています)



    最後に真相がわかった後は、ほんとにスッキリ。でも、当然黒幕はお咎めなしなので、後味の悪さもしっかりあります。

    いやー、橋本

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    2023年08月01日
  • クロク、ヌレ!

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    いつもの作風と違ってコミカルでサクサク読める、とても好きな作品だった。

    登場人物は全員おかしい人ばっか、話の進み方もなるほどって感じ、フジコのイメージとは全然違う作品だった。

    真里幸子さんの小説は、ちゃんと解決して完結するし、読んだ後に納得がいくから好き。

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    2023年07月30日
  • まりも日記

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    真梨幸子『まりも日記』講談社文庫。

    自虐的な連作短編風猫ミス小説。

    何とも判然としないストーリーなのだが、ドロドロした感じは、いかにも真梨幸子らしい。女流作家の数奇な激動の人生を傍らでひっそりと眺める猫のまりも。

    猫という生き物は余り媚を売ることが無く、我関せずという感じで、なかなか手強い生き物である。それでいて、突然懐いて来るのだから、全く不思議だ。


    『第一話 まりも日記』。猫の奴隷と化した憐れな独身女性の物語を描くイヤミス風猫日記。猫を飼い始めてから、坂を転げ落ちるように破滅へと向かう女流作家。

    派遣社員で食いつなぐ年収200万円弱の売れない女流作家が猫を衝動買い。僅か5万円と

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    2023年07月07日