あらすじ
「三人目の女が、先生のところに現れませんように」。死んだはずの人からの不思議なメール、それが全ての始まりだった。連続する不審死、壊れていく日常……イヤミスの女王が放つ、二度読み必至の衝撃作!!
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Posted by ブクログ
各章で登場人物が変わるミステリー本。
繋がりがなさそうに見えてどこかで繋がりがあって、
自分がそうだと思い込んでいた事柄が実は違う
という、期待をいい意味で裏切られる内容だった。
あんま評価高くないけどじんわりええ!こういうことか!って推理していくのが面白すぎてお気に入り
Posted by ブクログ
完全に騙されました。冒頭の「私自身が体験した…」とか「個人名とかにはエフェクトかけてある」とかあったから、知らず知らずのうちに主人公はご本人だと思ってしまってた…
確かに、主人公が誰ってどこにも言及されてなかった。個人名どころか、性別も何もかも。。スイーツ盛り合わせを頼んだとか、ファッションにやたら詳しいとか、多分そういうことから私が勝手にご本人が主人公って思い込んでしまったんだろうね(泣)
帯に「事故物件」ってあったから、事故物件がメインテーマかと思ってましたが、さわりだけでした。でも、ホラー味があって面白く読み進めることができました。
途中から日付が気になりだして、新しい日付が出てきたら前の日付を確認するために戻り…の繰り返しをしてしまい、なかなか進まず。
一番最後の章になると、周辺人物の名前と関係性を確認するために、また何回も戻ったりでやっぱり進まず。まぁそれが楽しかったりもしたので良かったのですが、読み始めたのが電車の中だったので、危うく乗り過ごしそうにもなりました。これは電車の友にはしてはいけない本だった。。
もう一回読み直したいなと思える本なので、星を5にしました。
Posted by ブクログ
騙された。
ホラーでもありミステリーでもあり。
〈フシギ〉がよく合う物語でした。
面白かった。
続きが気になる呪いでもかけられているのだろうか…最後まで一気読み。
Posted by ブクログ
真梨幸子『フシギ』角川文庫。
連作形式の混乱混迷の恐怖のイヤミス。
見事なミスリードと次から次へと襲い掛かる恐怖の連鎖。あの人がアレでアレがコレして、こうなったのかと頭の中がぐるぐると。
次々と新たな人物が登場しては不審な死を遂げたり、失踪したり、或いは失踪したはずの人物が再び登場したりと読者を混乱の渦に巻き込みながら、数々の都市伝説で恐怖を煽りながら、主人公の作家の日常が少しずつ壊れていく様子を描く。
本作の語り手の作家がヨドバシ書店の尾上まひるという編集者と出会ったことから次から次へと不可思議な怪異と遭遇する。
やがて、尾上まひるは瑕疵物件のマンションから転落死するが、その後も作家の元に執拗に尾上まひるからのメールが届き続ける。
本体価格740円
★★★★★
Posted by ブクログ
事故物件ホラーと思って読み始めたが、
予想とは違いイヤミスな展開だった。
作家の体験談というかたちで語られる。
各章で新たな人物や出来事が登場し、
話は少しずつ広がっていくので、
「どう着地させるのか」と思いながら読んでいたが、
ラストでは伏線が回収される。
不気味さと後味の悪さが
じんわり残るクセのある一冊。
イヤミスが好きな人には刺さると思う。
Posted by ブクログ
読みやすいホラーミステリー。いわゆる叙述ミステリーというやつかもしれない。
イヤミスの巨匠というイメージの作者さん、やっぱりとても上手い。
タイトル通り、何となくフシギな状況や出来事が何気なくというか当たり前のように綴られていた。
霊や怨念が人に何かを為したり、見えたりすることは本当にあるのだろうか?そんな疑問もするっと。まあどちらでもいいか、と思われた。
途中から何となく疑ったけれど、これ本当は最初からトリックとして書かれたのか、まったく普通に書かれたのか、どちらなのだろう。もし後者だとしてら自分の読解力に自信無くすわー。
ほどよく怖くて謎とフシギと、古墳だの稲荷だのと伝奇めいたところもあって、とても面白かった。
Posted by ブクログ
ラスト15ページ、戦慄のどんでん返し…そんな紹介が書いてあったので、手に取ってみた。ちょっと不吉な表紙のイラストだし…
事故物件、都市伝説、呪い…ちょっと夜に一人で読むには怖い話が展開していく。死者からの定期的に届くメールは、想像するとめちゃくちゃ怖い!
後半にかけてゾクゾクとする嫌〜な感じが加速。そして最後の章では、紹介文にあるように、『え?』ってなるネタバレ。誰もがページをさかのぼり、これまでのやり取りを読み直しそう。
しかしながら、最後の事実を踏まえると、この小説はドラマ化、映画化は無理だろうなあ…たぶんこのオチは表現できないと思う。
ああ、言いたい…この小説のオチを言いたい…←レイザーラモンRGのネタかよ!
Posted by ブクログ
面白いぃー!!
ゾワリとクスリがオンパレード!笑
ラストは、クルリで場面がグルリと回転。
私もでんぐり返って
なにー!?
でした。
あー面白いぃー
こういうの好きです。
ホラーなんだけど、
あれ?なんで生霊?どっから?
え!?私についてる!?
なんで!?
いつの間に、、、
あぁ、そういう、、、、
っていう、伏線回収しながら終焉。
綺麗なホラー!!!
思わず、連続殺人の起きた部屋の間取り調べたよね。
本当だ!めっちゃ三角だ!!!!
なんかフランスとかのオシャレ雑誌とかで、三角の部屋とかありそうだけど、精神に異常来たす人もいる?ってことなのかなぁ?
わたしはただいま建築の勉強中だけど、人の使いやすい部屋の間取りって大方決まってるから早々おかしなものはないんだろうけど、気を衒った作りで精神病む。
なるほどなぁ。
部屋ってやっぱり心を映す鏡なのかなぁ。
ちなみに、連続殺人鬼のモデルは、他の殺人鬼のルポでも出てくる人で、ホントに連続殺人鬼の中でも、有名な人なんだなぁ、、、、
すごい。
今もこの家は誰かが住んでるのだろうか?
#フシギ
#真梨幸子
#毎回面白い
#うっすら寒い
#ちょっと笑える
#カツラ
#面白いけどあるある
#怖いけどあるある
#そこがまた読みやすい
#全作品読みたい!
Posted by ブクログ
冒頭、事故物件にまつわるマンションの話から始まる。その後色んな話を交えながら、伏線を回収しつつ、1つの流れに集約していく。。
筆者自身が語りかけ説明しながら進むドキュメンタリー風に思わせる小説。
今大流行の事故物件ものから始まるが、さすが真梨さんである。そのへんのブロガー崩れが書いたものとは筆力が違う。全体的に平易で読みやすい文章だが、イヤミスの女王真梨さんらしい緻密で悪意ある人物描写としっかりした構成で、秀逸なホラーサスペンスになっている。
Posted by ブクログ
語り手がいつの間にか変わっているような感覚に何度も陥り何ともフシギ・・・ホラー要素たっぷりのフシギ。全てがひとつに繋がったとき、ハッとする。後に不気味な感じが残る。
Posted by ブクログ
死んだはずの担当編集者から来た不思議なメールをきっかけに、壊れていく作家の日常ーーという帯につられて読んだんですが、ホラー味のミステリといいますか…脳内で想像しながら読んでいくうちに、違和感とともにだんだんとその光景がねじれていくような感じがして、怖いもの見たさ的な面白さがありました。ただ、私が読んだのは単行本で、その表紙がまたじわじわとコワイんですよ…(^^;
Posted by ブクログ
結構人が死ぬし、いわく付きの物件に呪いだ生き霊だと不安を掻き立ててくるのだけれど、テンポは軽くてどんどん読める作品だった。最終的には科学的に説明のつく感染症で死者が相次いでいるという説明に、なるほどねと納得。
主人公は女性だと思い込んでいたし、まさか編集者に言い寄っているとは思わず驚いた。女性の身なりをやけに詳しく観察していたのは、職業病というよりその癖によるものか。呪われる理由に足る行いをしていたわけだ。
何度も届くメールが怖かったので、もっと怖いラストが来るかと期待していた。書名通りにあくまでも「フシギ」にとどまる作品だった。
Posted by ブクログ
相変わらずのどんでん返しというか逆転劇というか。だけど今回はちょっと卑怯なような。冒頭のフリもそうだけど、主人公のあの話し方はないわ。どう考えてもそう思っちゃう。まあそれが狙いなんだからまんまとハマったということか。
読み終わったあとまたすぐ読み返したくなるのはいつも通り。でも今回は内容よりもオチの付け方自体がちょっとイヤな感じ。せっかくだからホラー寄りにしてもよかったような。
Posted by ブクログ
表紙がピントはずれな顔で作品と妙な一体感、登場人物「ヨドバシ書店(尾上まひる・黒田佳子・佐野)T社(菊田)A社(花本)F社(里美・鈴木通雄・黒田佳子)
作中の言葉は個々人の都合で語られるので、虚実混ざるため慎重に読み進めても頭に疑問符が浮かぶが、尾上まひるの下りを慎重に見え入れば気が付く部分もあったろうな・・・ラストの方で根本的な間違いに気が付いて読み返したぜw
2019年の日付って意味あります
Posted by ブクログ
ミスリードにミスリードはされました!
ただ場面が戻ったり繰り返したりで集中して読まないとん??となって戻ったり、、、
ガツンとくるオチではないけどホラーが読みたい気分は満たされました
Posted by ブクログ
主人公がどういう人なのか毎回ずれて分かりにくく最後結局騙された~って思いました。実話怪談ぽい作りで呪いとかはめちゃくちゃ好みです。気になったのは南米から持ちかえったかもしれない謎の風邪とヨドバシ書店がつぶれたのかどうかってとこ。そこはもう少し書いて欲しかったかな~。でもはじめて読んだ作家さんでしたがこのはなしは面白くて好みでした。イヤミスというのは全く興味ないのでこういうホラー小説ならまた読みたいかもです。