【感想・ネタバレ】5人のジュンコのレビュー

あらすじ

あの女さえ、いなければ──。篠田淳子は中学時代の同級生、佐竹純子が伊豆連続不審死事件の容疑者となっていることをニュースで知る。同じ「ジュンコ」という名前の彼女こそ、淳子の人生を、そして淳子の家族を崩壊させた張本人だった。親友だった女、被害者の家族、事件を追うジャーナリストのアシスタント……。同じ名前だったがゆえに、彼女たちは次々と悪意の渦に巻き込まれていく。

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Posted by ブクログ

この作品は「バタフライエフェクト」という言葉の意味を理解した上で一気読みすることをおすすめします。
僕は言葉の理解もなく時間をかけて読んだ結果、5人のジュンコがどう繋がるのかに意識を割いてしまいました。
読み直しをした上で。
さすがイヤミスの女王。
真骨頂を感じることができました。
何かしら連動する、負の連鎖とはまた違う。
イヤぁぁぁあああ(゜〇゜;)

1
2019年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「さたけじゅんこ」という連続殺人犯の周りで起きる事件について、悪意のバタフライエフェクトがテーマになっている。5つの漢字の違う「じゅんこ」の物語が描かれるが、恐ろしいのはどの物語においても「さたけじゅんこ」が関わっているように見えて実は全くそうではないところだ。主人公たちは怨恨、貧困、嫉妬など人間誰しもが陥る可能性がある状況にあり、それが閾値を超えた時に殺人に至る。物語の中には出会い系サイトが出てきており、読み進めるほど、かの有名な結婚詐欺のあの人と「さたけじゅんこ」を結び付けて考えてしまうが、それがミスリードの仕掛けとなっている。エピローグも秀逸。個人的には極刑を待つのみのさたけじゅんこが、記者に真犯人を言い当てる場面が好き。実際は事件に関わりがない彼女が犯罪心理を理解していることが最も恐ろしく、これまでの5つの物語にもやはり関わりがあるのではないかと考えてしまう。そしてエピローグでさたけじゅんこが生み出した怪物がまさかのあの人だったのか、と戦慄を覚えた。

0
2025年02月26日

Posted by ブクログ

WOWWOWでやってたドラマ「坂の上の赤い屋根」が面白かったので、この方の作品を読んでみたいと思って初読み。

ジュンコという同じ名前の人が出てきて、少しずつ繋がっていくのが面白かった。
同じ名前同士って、なんか他人と思えなくて特別なのもわかる。
けど、途中あまりにもヘビーで理解出来ない感情の渦に飲み込まれそうで、ちょっとしんどくなった…

そしてオチがイマイチわかりにくいかな?
「坂の上の赤い屋根」も最後がイマイチ雑だったような。

でも人間の持つ黒い感情、自分にもある出来れば蓋をしたい感情を書くのがとても上手い。

しかし次はちょっとハッピーな作品が読みたくなりました。笑

0
2024年04月07日

Posted by ブクログ

なぜ私は、あの子と同じ名前になってしまったのだろう。篠田淳子は、中学時代の同級生、佐竹純子が伊豆連続不審死事件の容疑者となっていることをニュースで知る。同じ「ジュンコ」という名前の彼女は、淳子の人生を、そして淳子の家族を崩壊させた張本人だった。親友だった女、被害者の家族、事件を追うジャーナリストのアシスタント……。
佐竹純子容疑者と同じ「ジュンコ」という名前だったがゆえに、事件に巻き込まれていく4人の女たちの運命は。
木嶋佳苗事件を元に、佐竹純子が引き起こす伊豆不審死連続事件やいじめや同級生の自殺やホステス・ミドリが引き起こす土地詐取事件や事件を追うジャーナリストのスタッフがジャーナリストの娘を殺す事件などを結ぶ意外な真相と謎解き。
自分を必要以上に大きく見せ周りの人々を食い物にする佐竹純子などの強烈な悪女の描写が秀逸。保護欲や尽くしたい欲を性悪女に利用される男の愚かさ、人に嫉妬されるくらいの自分で居続けるため嘘も殺人も詐欺もいとわない女性の業を描く傑作サスペンス小説です。

0
2022年12月10日

Posted by ブクログ

読んでるときから、なんか、これ、、、

と、思ったら案の定、誘蛾灯の上田容疑者がモデル!!!やはり!!!

これは、、、ホント、小説かな、、と思うくらいにあり得ない事実だったから、、、わたしでさえフィクション!?って思ったもの。こんな小説が出てもおかしくない。

木嶋佳苗容疑者の動向までめっちゃ気にしてた!って言うのまで。小説に反映されてました。

これは、読んで面白いんだけど、ホントにホントにこういう容疑者がいたっていう事実を知ってると、さらに面白いので、是非、誘蛾灯を一緒に読んでほしい。

そして、この小説じゃないけど、

なんでこんな醜女の太ったおばさんに何人もの男が騙されて殺されるまでになったか。
っていう。これだ。美女じゃないのよ。半端な美女でもないの。わりと醜女代表のような女なのよ。

そして、事実としては5人の子どもを連れて歩いていたんだから。すごくないか。

めちゃくちゃすごくないか。

殺された男の人たちもなかなかのイケメンもいたって言うんだから、、、、これもまた。。。そして、上田容疑者にメロメロで不倫までした男もいるんだからさ。

なんていうか。すごいのよ。

この本も面白いけど、絶対に誘蛾灯見てほしいと思う。

0
2022年09月10日

Posted by ブクログ

さすが、イヤミスの女王。

ゾクゾクってする感じ
たまらんわ〜。

別に
5人もいらんかったかな〜笑

0
2019年06月20日

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ネタバレ

飽きずに一気に読めた。
日が空くと誰がどのジュンコだか分からなくなりそう…

"バタフライエフェクト"
同じ名前、似た境遇などで意識したり
影響されてしまいこの小説のようになると
とても怖いと思いゾクゾクした。

登場人物が女性が多いことや
母として、女としての嫉妬などの話しがあるので
女性のほうがよりゾクゾクしながら
読めると思う。

0
2019年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったけど、いつもの如く、難解で〜〜!
あれ?あれれ?どゆこと??ってなっちゃう〜(^_^;)

0
2018年12月26日

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ドラマ→小説と読んだ。ドラマの方が衝撃的な作り。
微妙に設定やあらすじを変えてきてるけど、誰にだってあるささやかな優越心も、この作家の手にかかればたちまち、いやーな要素に。

0
2018年07月11日

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ネタバレ

当初の懸念どおり、読みが同じ人物が複数でてくるので混乱気味になった。文字は違えど次々出てくるジュンコを確立させる為に何度も前のページをめくりました。

0
2018年07月09日

Posted by ブクログ

うーわっ、引くわ。
って人ばっかり。

でも、自分が知らないうちに
そういう人になってないか不安になった笑



行間、文字の大きさ、フォント、ひとつひとつの話の長さ的には★4
イヤミス具合は★5
作品自体の構成、オチ的に★3

1
2021年10月14日

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タイトル通り、ジュンコがいっぱい出てる。
途中で、どのジュンコやったっけ?って混乱の極み…
どの人も何て言うんですか、ドロドロって言うの?何をウダウダ言うとんねん!
女同士って怖い…
これだけ登場人物いて、まともな人おった?って感じ。
結局、誰が誰を殺したんや!もう一度読まんとあかんかも?
何か、最後には、佐竹純子がマシに思えて来た。
なんやねん!君ら!みんな面倒臭い人ばっかりやん。
こんな人らには近づかないのが一番や。
って言ってるとそばに居たりする。
さすがにイヤミスの女王!
後味悪る〜〜〜(-.-;)y-~~~

1
2021年09月29日

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真梨幸子が好きなので、読んでみた。面白かったけど、最終的にどうなったのか全く分からなくてこれはまた読み返した方がいいかもしれないなとおもった。

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2025年08月12日

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漢字は違えど、5人のジュンコがある事件を軸に繋がりを見せていくのが面白い。・・・がラストはちょっと消化不良かなというか、余韻が欲しかった。後半から急にいろいろと事件が起こりすぎていてぐったりしてしまった。

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2025年03月26日

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ネタバレ

久々の一気読み。だけど登場人物が多くて混乱してしまった。序盤でジュンコの毒々しさを強調しているが後半はそれが不思議な形で派生して別のジュンコにうつり殺人へと促して行くような形。子どもがいとも簡単に亡くなってしまうのが少しショッキング。それくらい命を軽く見てしまうジュンコの「呪い」が恐ろしい

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2025年02月24日

Posted by ブクログ

真梨幸子の作品はいつも読後スッキリ理解できない笑
この作品はまだ分かりやすかった方かな。
でも女のドロドロした人間関係の描写が上手い!
5人のジュンコ…
4人は最低な女。
ほかの登場人物もそれぞれ裏で最低だった。
でもたまにこういう小説もいいかな笑

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2024年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

イヤミス読んだな〜という達成感はあった。
女が悪意に飲まれていく描写はさすが真梨さんといったところで、「どうなっちゃうの…」と読む手が止まらなくなった。
けど、全体的な感想としてはちょっと期待してたのと違ったというか、なんか物足りなかったなという感想。

この物語の軸となる「佐竹純子」。
第1章で語られる純子の人物像は、某死刑囚を彷彿とさせ、この先この純子を中心にジュンコたちはどう狂っていくのか?最終章でこの純子のルーツなんかが明かされるのか?とワクワクしたものの、
ジュンコたちはそれぞれ別ベクトルで狂ってたのが露呈しただけじゃんという印象だったし、純子が凶悪犯になったルーツや細かい人物像も掘り下げられることもなく、別の事件も割り込んできて、最後にコロッとどんでん返ししてあっさり終わってしまった。
そのどんでん返しもなんとも言えない。予想できるっちゃできるけど、決め手にかけるような感じで、うーん…という感想。

一章がワクワクしただけにちょっと物足りなかった。

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

何人もの証言からだんだん事件の全貌が明らかになっていく。あるいは、さらに謎が深まっていく。そういうジャンルを読むたびに、ある人の人柄や行動に対する印象ってこんなにも違うものなのかと気付かされます。

5人のジュンコさんを軸にストーリーが展開していきますが、一見あまり関係のない人物かと思いきや、伏線というか手がかりというか、そういう役割を果たしていてなるほどなと思いました。

0
2022年07月27日

Posted by ブクログ

ん??
最後、よく分からなかったよ???
自分がジュンコなばっかりにタイトルに惹かれて(笑)手に取ってしまった。

騙すジュンコ、勘違いジュンコ、尽くすように見えるけど根に持つジュンコ、嫉妬深いジュンコ、なんかみんな愚かなジュンコ、、そして私は騙されたジュンコ?

ジュンコじゃない人も結構な重要なポジションで出てきて、あれ?ジュンコ以外が話を動かしていいの?と思ったり。。

個人的に、真央ちゃんを心から応援しているので、こんなジュンコたちの話(笑)に入れないで欲しかった。しかも、あのソチオリンピック。。。
真央ちゃんを取り入れる意味が分からなかったな。真央ちゃんに謝って欲しいよー。

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2021年10月25日

Posted by ブクログ

揃いも揃って登場人物全員クズw
まぁ、それがメインのストーリーなんだけどね。

なかなか面白かった。

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2021年10月16日

Posted by ブクログ

ジュンコの毒に当てられて、ジュンコの起こす事件が胸糞悪い。そもそも、ジュンコの思考や容姿もいただけない。
なんとなく読み始めたら止まらなくて、中毒性あり。眠い頭で読んだものだから、どんでん返しがプチっと終わってしまったけど、身に覚えある悪意もなきにしもあらずで、人の心の一面を炙り出すの上手いなと感心

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2021年09月14日

Posted by ブクログ

結婚詐欺 連続殺人犯「サタケジュンコ」を軸にした5人の「ジュンコ」達が悪意の渦に巻き込まれていくサスペンス長編。....かと思いきや、真梨幸子仕掛け大大醍醐味の伏線回収は機能せず、ただただ女の醜さ、愚かさを詰め込んだ見た目以上に重量感のある作品だった。良くも悪くも。

ストーリーがわかりにくい。点と点が線で繋がる部分は勿論あるのだが、ひたすら「負」を目の当たりにするだけでハウやフーは有耶無耶な印象。
そもそも明確な「犯人探し」をする様なミステリー小説ではなかった。「想像と違った」と落胆されそうな、なんだか勿体ない印象を受けた。ドラマの方が見応えがありそうだなぁ。

現代の女性達の闇を巧みに表現する心理描写は流石なのだが、どこか一昔前のサスペンスを見ているような印象。ゆるやか〜なスピード感で、盛り上がり所らしいチェックポイントは見当たらず、景色を眺めるだけのドライブ。これが初デートだったら次は無いぞ。

とは言え女のドロドロを表現させれば天下一。眉間のシワは刻まれる一方だ。イヤーな書物を手に取りたくなったのなら迷わず読むべき作品、選ぶべき作家だと思う。まだまだ彼女の作品を楽しめる日々があると思うとニヤニヤが止まらんとです。

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2021年07月09日

Posted by ブクログ

WOWOWのドラマを見てから読みました。
色々な女性の視点で話が展開し、登場人物も多いので複雑です。
ドラマはそれぞれのジュンコの視点で1回づつ語られていてわかりやすかったので、その映像をイメージしながら読みました。
様々な人間関係のドロドロが描かれており、女性であればどこか共感できるのではないでしょうか。
他の作品も読んでみたいです。

0
2020年08月01日

Posted by ブクログ

実際の連続不審死殺人事件を思わせる事件で捕まったジュンコ、それを調べるジュンコ、5人のジュンコと女のドロドロした部分を絡めたミステリー。なんだろ、詰め込み過ぎたのか、おわ!繋がった!そうなのか!とはならないのが残念。佐竹じゅんこがどうしてこうなったのか、はめられたのか自らそうなったのかも分からなかった。

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2020年07月19日

Posted by ブクログ

初めて真梨作品を読みました。いつかの事件を参考にしていますね。イヤミスの作家と言われている通り、嫌な感じで終わり、なんだかモヤモヤ感が残ります。5人のジュンコ以外にも主人公に近い感じで他の登場人物も出てくるので、タイトル名で思い描いていたストーリーとはちょっと違うなと思いました。女性のドロドロとした感情が現実的で少し怖いが、嫌いではない。今までのミステリーとは違うテイストなので戸惑いましたが、真梨作品読破してみようと思う。

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2020年06月05日

Posted by ブクログ

ん?消化不良のまま終わってしまった。ジュンコというよりジュンコ以外も出てくるから、生活に不満を持った女たちの嫉妬憎悪集かも?

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2020年03月29日

Posted by ブクログ

バタフライエフェクト。
人の悪意がドロドロと伝染し染み渡っていく感じが恐ろしかったです。 
ただ、あまりに嫌な人間しかでてこないもんだから最期の方は慣れてしまっている自分がいたりして。

エピソードを詰め込みすぎて、それぞれの話が少し戸っ散らかった印象に見えたのも残念でした。 
悪の源、佐竹純子の話をもっと読みたかったです。

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2019年10月26日

Posted by ブクログ

その名の通り、5人のジュンコが登場する。
モデルになったのは、実際にあった「木嶋佳苗事件」。
何人もの男から金を巻き上げて殺していく。
5人のジュンコは、そんな事件に更に彩りを添えていく。
真梨さんらしいドロドロ感満載の作品。

2019.7.19

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2019年07月19日

Posted by ブクログ

長編だけど、得意の連作短編集のような構成になっている。5人のジュンコの人生に、ちょっとずつそれぞれが係わってくる。けど、4人目、5人目は繋がりが薄いような。ちょっと毒が少ないような気がするけど、おもしろかった。(2014年12月)

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2019年01月15日

Posted by ブクログ

男たちを騙し、金を巻き上げ、次々と殺していった
連続不審死事件の容疑者「佐竹純子」
彼女と直接、または間接的に関係のある「ジュンコ」たち。

悪意や殺意は伝播するのか
相変わらずのイヤミスっぷり(笑)

女のイヤなところを描かせたら天下一品

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2018年07月21日

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