真梨幸子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前半〜割と最後ギリギリまで勢いよく読まないと途中で飽きちゃいそうなダラダラ感。サラッと読んで正解。
主人公は好きにはなれないけど憎めもしない。自分は幸せだと言い聞かせて頑張ってるのが痛々しい。最期は家族への彼女なりの復讐ができたのかな。スッキリではないけど。
指先一つでなんでも知ることが出来てしまう、それ故に掻き乱される現代人の感情。そんな現代の闇を描いているのに書き方は割と軽いです。
最後の最後で急にミステリー感が出てきてそこだけは面白かった。細々と散りばめられてサラッと放置されていたミステリー要素を最後にちゃんと明かしてくれるところは好きでした。
きっとこうだろ、どうせこうなんだろ -
Posted by ブクログ
ネタバレ読書備忘録675号。
★★★★。
フォローさせて頂いている方が気持ち悪い気持ち悪いと連発していたので読みました。笑
チャレンジャブルな小説でした。
ヌルヌル、ぴちゃぴちゃ的なエロ・セックス小説であり、女の恨み・妬み・嫉妬をこれでもかと盛り込んだ小説であり、トリックミステリー小説。
物語の中心で気持ち悪さを発揮しているのが孤虫症というSEXで感染する寄生虫病。
モデルは芽殖孤虫症で、致死率はほぼ100%。これまで世界で18例しか症例がない。
皮膚にブルーベリーのようなぶつぶつが出来、その中に孤虫症の幼虫がうじゃうじゃいるというもの。ゾゾッ。
実際には、成虫が見つかっておらず、すなわち終宿主 -
購入済み
クズしか出てない話
登場人物の誰にも共感できない話
視点がころころ変わるので、しばらく誰が語っているのかわからない。
そこが飽きずにどんどん読める。
スッキリしないがありそうでなさそうな、ギリギリのハラハラ感がある。 -
Posted by ブクログ
AV業界の闇…みたいな、都市伝説的な話は実際にも聞いたことがある。若くして不可解な死を遂げる女優がたまにいるとか、そういう類のこと。
これは小説だからもちろんフィクションなのだけど、そういう意味でとてもリアリティを感じる。
かつて、ライターの名賀尻が取材をしたAV女優が次々亡くなり、そして名賀尻自身も行方不明になるという事件が起きた。
出版社で働く倉本渚は、ある日AV女優連続不審死事件の容疑者が遺したルポ「アルテーミスの采配」を手にする。原稿は『僕は犯人ではない。本当の黒幕は』という告白の途中で終わっていた。
好奇心のあまり調査を始めた渚だったが、やがて原稿に張り巡らされた罠に気づく。
イ -
Posted by ブクログ
ネタバレ2005年。第32回。
「殺人鬼フジコの衝動」は小学時代だけ読んだことある。同じトーン。
1章は麻美の視点。東京郊外のタワマンの8Fに住む。夫は仕事忙しく(早く帰ってこられても困るが)、娘は中学受験でカリカリ。週3アパートで3人の男と関係をもつ。神経症ぽい。
2章は妹のナミの視点。インディーズバンドリーダーの夫とはうまくいってない。義兄にほのかな思いを寄せる。麻美のタワマン住民と関りを持ち始め。
小説がでてきたり、だんだん話の流れがあれ?となり。
あー、そうなるんだ。
全体的にエロ、悪意、虫。肉はよく焼いて食べよう。刺身も気になるなぁ。
トヨザキさんが絶賛のあとがき。 -
Posted by ブクログ
殺人鬼フジコの衝動 以来の真梨幸子さんでした。
終始暗いモヤがかかったような雰囲気
名門校、女子校、思春期特有、女子特有の友人関係の軋轢
蘭聖学園OG連続不審死事件の真相は何なのか?“お仕置き”とはー
犯人は誰なのか?
時系列が入り乱れていて、登場人物が入れ替わるたびに この人はいつ誰と何をしたんだっけ とページを戻しながら読み進める感じ。さらっとまた別の名前が出てくるのでその度にページを戻してまた戻って。
そうやってヌメヌメと読み進めました。
冒頭の合併問題の記事がここへ繋がるのね、と。
終盤一気にクライマックスへと向かい、物語がおわっても何が起こったのかすぐに理解できない有様。
最後は