真梨幸子のレビュー一覧

  • 聖女か悪女

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    真梨幸子『聖女か悪女』小学館文庫。

    どこまでも真っ黒なイヤミス。

    現実に有りそうな嫌な事件が複雑に絡み合い、読者はいつの間にか真っ暗な闇の世界へと引き摺り込まれる。

    最終盤の終章、追章と執拗に畳み掛けるような描写が何ともイヤらしい。

    カリスマブロガーの月村珠里亜が葉山の別荘で結婚パーティーの最中に倒れ、昏睡状態になる。売り出し中の心理カウンセラーの麻乃紀和は月村珠里亜に陥れられて自殺した息子の復讐を果たすために彼女の身辺を調べ始める。

    すると、月村珠里亜は、実はとんでもない悪女であることが明らかになる。17年前の六本木のマンションで8人の子供たちが監禁された『モンキャット事件』、四谷の超高級マンションで発見された8体の惨殺死体……

    本体価格740円
    ★★★★

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    2023年02月13日
  • ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで 万両百貨店外商部奇譚

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    某SNSの読書垢さんの紹介にて出会う。全く内容知らずに、外商員の奮闘記なのかと思っていたら…イヤミス短編集だった。イヤミスといっても、ライトなもので“イヤーな気持ちになる”というほどでもなく、「え、それってもしかして、そういうこと⁈」くらいで終える程度。私にとっては上手い塩梅で、どのお話もすごく楽しく読めた。

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    2023年02月13日
  • お引っ越し

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    なーんも怖くね、こんなんよく聞くやつだよ。

    と、思って読んだら。

    ラストのまさかの解説、、、、


    ひーーー!!!ー!!!!!!でした。
    最後の解説で落とすなんて!!!
    それ!!!!!!!!!!

    ちょっと!まってよ!!それ!!!

    っていう一冊です。読みやすくて、はいはいはいはい、それね、そのオチねーはいはいっていう短編が続く中。ラストに全部ひっくるめて、ゾワァとする本です。

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    2023年01月29日
  • 初恋さがし(新潮文庫)

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    初真梨幸子。連作短編でありながらそれぞれ短編が結び付いていく流れや、わけわからなくされるオチはとても良かった。意外と軽いノリで、内容もエグいのにそれほど後には引きずらず、イヤミスと言ってもいろいろあるなあと思った次第。次は長編を読みたい。

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    2023年01月16日
  • 祝言島

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    こんな話も書くのか、という驚き。島の得体が知れないまま、誰の何の話をしているのかわからないまま、どんどん進んでいく不安感。最後に落としてくるが、これまた何がどうなったのか前のページをめくりたくなる。こうなってしまった理由は、これで良い気がするので置いとくとして、何かと恐ろしい展開ではある。

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    2023年01月15日
  • イヤミス短篇集

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    他人の不幸は蜜の味。
    薄めでスルスル〜っと入るイヤミスなので沼にはまりたい人はパッチテストとしておすすめ。表紙もかわいいし。
    グロも少なめです。イヤミスジャンキーの価値観バグだったらごめんなさい。

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    2023年01月13日
  • 初恋さがし(新潮文庫)

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    面白かった、、、、、
    あれ、この人誰だっけ?となることはあったが、読み進めるうちに理解してくると色々繋がっていて読み応えがあった

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    2022年12月28日
  • カウントダウン

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    ネタバレ

    「恋というイリュージョンには逆らえなかった」というところ、めちゃくちゃ頷いてしまった

    残り6ヶ月ではなく、もっと前、幼い頃からカウントダウンは始まっていたのかなあという気がした

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    2022年12月12日
  • 5人のジュンコ

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    なぜ私は、あの子と同じ名前になってしまったのだろう。篠田淳子は、中学時代の同級生、佐竹純子が伊豆連続不審死事件の容疑者となっていることをニュースで知る。同じ「ジュンコ」という名前の彼女は、淳子の人生を、そして淳子の家族を崩壊させた張本人だった。親友だった女、被害者の家族、事件を追うジャーナリストのアシスタント……。
    佐竹純子容疑者と同じ「ジュンコ」という名前だったがゆえに、事件に巻き込まれていく4人の女たちの運命は。
    木嶋佳苗事件を元に、佐竹純子が引き起こす伊豆不審死連続事件やいじめや同級生の自殺やホステス・ミドリが引き起こす土地詐取事件や事件を追うジャーナリストのスタッフがジャーナリストの娘を殺す事件などを結ぶ意外な真相と謎解き。
    自分を必要以上に大きく見せ周りの人々を食い物にする佐竹純子などの強烈な悪女の描写が秀逸。保護欲や尽くしたい欲を性悪女に利用される男の愚かさ、人に嫉妬されるくらいの自分で居続けるため嘘も殺人も詐欺もいとわない女性の業を描く傑作サスペンス小説です。

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    2022年12月10日
  • 女ともだち

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    同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。最上階にいたのは38歳の田宮瑤子、2階にいたのは41歳の吉崎満紀子。一流企業のOLだった被害者の“裏の顔”とは?二つの殺人をつなぐ接点とは?新人ルポライターの楢本野江が辿り着いた真相は、驚くべきものだった…。衝撃の結末が女たちの心の闇をえぐり出す、ドロドロ濃度200%の長編ミステリー。
    満紀子は、大学在学中に司法試験に合格するほど優秀で一流企業に入社したにも関わらず、実務能力とコミュニケーション能力に欠けるために子会社に出向、36歳の時にマンションを衝動買いし宝塚とジャニーズを足しっぱなしにしたような劇団に入れ込んで誰よりも良い席で憧れの人を見るために不特定多数の男に身体を売っていた。瑤子は、仕事も出来るが彼女は裏のビジネスに手を染めていた。彼女2人を繋ぐキーワードは、胎児を使ったビジネス、エリザベート事件。彼女2人を破滅に追いやった原因は、度を超えた強がりや充実感を貪欲に追い求める衝動。被害者女性2人の忌まわしい秘密と過去、そして事件を追う記者の繋がりが解き明かされる展開の緻密で力強いミステリーの中にある女性の業を浮き彫りにする作法は、真梨幸子ならではで面白かったです。

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    2022年12月10日
  • 深く深く、砂に埋めて

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    かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。彼女に魅せられたエリートサラリーマンが、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。やがて明らかになる男の転落と女の性。奔放に生きる有利子は悪女か、それとも聖女なのか?悪女文学の傑作『マノン・レスコー』を下敷きに、女のあくなき愛と欲望を描く長編ロマンス。
    中小企業を対象にした機関誌と無利子無担保の融資を餌に手数料を騙し取る詐欺事件と殺人事件の謎解きに、本能的にどのように振る舞えば自分の欲しいものを手に入れることが出来るかという駆け引きを身につけている主人公・有利子の温かい家庭の庇護もなく育ち自分の美貌のみを頼りに生きていかざるを得ない孤独な女性が贅沢三昧出来ても愛を手に入れることが出来ない内面描写と女性を愛しきれない男の狡さを絡めて、底なしの女性の欲望を描いたロマンス色の強いミステリーの傑作です。

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    2022年12月10日
  • あの女

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    タワーマンションの最上階に暮らす売れっ子作家・珠美は人生の絶頂。一方、売れない作家桜子は安マンションで珠美を妬む日々。あの女さえいなければ―。ところが、珠美がマンションから転落。女たちの運命が逆転した…が、それは悲劇の始まりに過ぎなかった。
    売れっ子作家珠実と売れない作家桜子の女性作家同士の「嫉妬」「怨み」「確執」「虚栄」を軸に、三芳珠実の転落事故の真相を描く、寝たきりになった珠実と売れっ子作家になった桜子の目線から交錯する物語は、思い込みや妄想や「阿部定」と偽り客をとっていた娼婦の田中加代など歪なキャラクターが絡み、どんな手段をとっても這い上がり有名になりたい作家の業を浮き彫りにします。珠実が自主映画を製作したり、売れっ子になるまでのヒリヒリするような焦燥感は、真梨幸子の体験を元にしていて、リアルです。

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    2022年12月10日
  • あの女

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    まさに真梨幸子作品!!といった感じ
    本棚調べてみたら、他作も結構読み込んでたけど

    今までの作品いち、なんかどっか別な世界に飛ばされた気分というか
    文体のマジックというか
    ずっと地に足がついていないふわふわな状態で彷徨っている気分になる作品

    なのに、最後にしっっっかり足が着地するオチがあるんだからすごい

    おおお
    これはファンタジーでなくミステリーだったわ!!
    みたいな

    ファンタジーっていっても
    ホントドロドロに汚い、おぞましいファンタジー

    無事着地できてよかった…

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    2022年11月29日
  • 祝言島

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    ネタバレ

    登場人物の多さと同じ苗字(親子)のせいでこんがらがった

    島で行われていたことに、フィクションと分かっていても胸糞悪さを感じずにはいられない

    ほんとにただの脇役だと思ってた人物(なんでわざわざ登場人物一覧に?と思う人)までがっつり関係者で、多いと思ってたけど実は少なくて、え?え?と混乱してるうちに終わってしまった

    イヤミスというより、私には混乱ミステリーだった
    ネットで解説ネタバレを読んで、再読決定!

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    2022年11月14日
  • 三匹の子豚

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    初めてこの方の作品を読みましたが、面白かったです。
    まさかこんなふうに繋がっていくとは…
    読み始めた時に抱いていた作品のテーマと読み終わってからのそれが全くの別物でした。

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    2022年11月13日
  • あの女

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    いやあ〜すごい!
    フジコが極上のイヤミスすぎてハードル上げまくりで読んだけどやっぱりめちゃくちゃ面白かった!
    ロングスパン多視点ミステリ特有のだんだん全貌が見えてくるワクワク感に真梨幸子お得意の胸糞エンドがガツンと効いていて今回も極上のイヤミスでした。

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    2022年10月29日
  • カウントダウン

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    面白かった。はじめての作家。

    うつうつしてる時だからか、怖さではなくて、自分のおわり方どうするか、もうだいぶ生きたなーとか考える。

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    2022年10月23日
  • 6月31日の同窓会

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    昔の話と今の話が入り乱れる
    ミステリーかサスペンスか…
    登場人物が多くて少し読みにくい
    女子たちの嫉妬入り乱れる話

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    2022年09月23日
  • アルテーミスの采配

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    一つの物事には必ずこちらからは見えていない側面があるというのを感じさせられる。
    最後まで読んでも解決した気がしない、変な余韻が残る一冊

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    2022年09月17日
  • 5人のジュンコ

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    読んでるときから、なんか、これ、、、

    と、思ったら案の定、誘蛾灯の上田容疑者がモデル!!!やはり!!!

    これは、、、ホント、小説かな、、と思うくらいにあり得ない事実だったから、、、わたしでさえフィクション!?って思ったもの。こんな小説が出てもおかしくない。

    木嶋佳苗容疑者の動向までめっちゃ気にしてた!って言うのまで。小説に反映されてました。

    これは、読んで面白いんだけど、ホントにホントにこういう容疑者がいたっていう事実を知ってると、さらに面白いので、是非、誘蛾灯を一緒に読んでほしい。

    そして、この小説じゃないけど、

    なんでこんな醜女の太ったおばさんに何人もの男が騙されて殺されるまでになったか。
    っていう。これだ。美女じゃないのよ。半端な美女でもないの。わりと醜女代表のような女なのよ。

    そして、事実としては5人の子どもを連れて歩いていたんだから。すごくないか。

    めちゃくちゃすごくないか。

    殺された男の人たちもなかなかのイケメンもいたって言うんだから、、、、これもまた。。。そして、上田容疑者にメロメロで不倫までした男もいるんだからさ。

    なんていうか。すごいのよ。

    この本も面白いけど、絶対に誘蛾灯見てほしいと思う。

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    2022年09月10日