真梨幸子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
真梨幸子『聖女か悪女』小学館文庫。
どこまでも真っ黒なイヤミス。
現実に有りそうな嫌な事件が複雑に絡み合い、読者はいつの間にか真っ暗な闇の世界へと引き摺り込まれる。
最終盤の終章、追章と執拗に畳み掛けるような描写が何ともイヤらしい。
カリスマブロガーの月村珠里亜が葉山の別荘で結婚パーティーの最中に倒れ、昏睡状態になる。売り出し中の心理カウンセラーの麻乃紀和は月村珠里亜に陥れられて自殺した息子の復讐を果たすために彼女の身辺を調べ始める。
すると、月村珠里亜は、実はとんでもない悪女であることが明らかになる。17年前の六本木のマンションで8人の子供たちが監禁された『モンキャット事件』、四谷の超高級マンションで発見された8体の惨殺死体……
本体価格740円
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Posted by ブクログ
なぜ私は、あの子と同じ名前になってしまったのだろう。篠田淳子は、中学時代の同級生、佐竹純子が伊豆連続不審死事件の容疑者となっていることをニュースで知る。同じ「ジュンコ」という名前の彼女は、淳子の人生を、そして淳子の家族を崩壊させた張本人だった。親友だった女、被害者の家族、事件を追うジャーナリストのアシスタント……。
佐竹純子容疑者と同じ「ジュンコ」という名前だったがゆえに、事件に巻き込まれていく4人の女たちの運命は。
木嶋佳苗事件を元に、佐竹純子が引き起こす伊豆不審死連続事件やいじめや同級生の自殺やホステス・ミドリが引き起こす土地詐取事件や事件を追うジャーナリストのスタッフがジャーナリストの娘を殺す事件などを結ぶ意外な真相と謎解き。
自分を必要以上に大きく見せ周りの人々を食い物にする佐竹純子などの強烈な悪女の描写が秀逸。保護欲や尽くしたい欲を性悪女に利用される男の愚かさ、人に嫉妬されるくらいの自分で居続けるため嘘も殺人も詐欺もいとわない女性の業を描く傑作サスペンス小説です。 -
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同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。最上階にいたのは38歳の田宮瑤子、2階にいたのは41歳の吉崎満紀子。一流企業のOLだった被害者の“裏の顔”とは?二つの殺人をつなぐ接点とは?新人ルポライターの楢本野江が辿り着いた真相は、驚くべきものだった…。衝撃の結末が女たちの心の闇をえぐり出す、ドロドロ濃度200%の長編ミステリー。
満紀子は、大学在学中に司法試験に合格するほど優秀で一流企業に入社したにも関わらず、実務能力とコミュニケーション能力に欠けるために子会社に出向、36歳の時にマンションを衝動買いし宝塚とジャニーズを足しっぱなしにしたような劇団に入れ込んで誰よりも良い席で憧れの人を見るために不特定多数の男に身体を売っていた。瑤子は、仕事も出来るが彼女は裏のビジネスに手を染めていた。彼女2人を繋ぐキーワードは、胎児を使ったビジネス、エリザベート事件。彼女2人を破滅に追いやった原因は、度を超えた強がりや充実感を貪欲に追い求める衝動。被害者女性2人の忌まわしい秘密と過去、そして事件を追う記者の繋がりが解き明かされる展開の緻密で力強いミステリーの中にある女性の業を浮き彫りにする作法は、真梨幸子ならではで面白かったです。 -
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かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。彼女に魅せられたエリートサラリーマンが、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。やがて明らかになる男の転落と女の性。奔放に生きる有利子は悪女か、それとも聖女なのか?悪女文学の傑作『マノン・レスコー』を下敷きに、女のあくなき愛と欲望を描く長編ロマンス。
中小企業を対象にした機関誌と無利子無担保の融資を餌に手数料を騙し取る詐欺事件と殺人事件の謎解きに、本能的にどのように振る舞えば自分の欲しいものを手に入れることが出来るかという駆け引きを身につけている主人公・有利子の温かい家庭の庇護もなく育ち自分の美貌のみを頼りに生きていかざるを得ない孤独な女性が贅沢三昧出来ても愛を手に入れることが出来ない内面描写と女性を愛しきれない男の狡さを絡めて、底なしの女性の欲望を描いたロマンス色の強いミステリーの傑作です。 -
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タワーマンションの最上階に暮らす売れっ子作家・珠美は人生の絶頂。一方、売れない作家桜子は安マンションで珠美を妬む日々。あの女さえいなければ―。ところが、珠美がマンションから転落。女たちの運命が逆転した…が、それは悲劇の始まりに過ぎなかった。
売れっ子作家珠実と売れない作家桜子の女性作家同士の「嫉妬」「怨み」「確執」「虚栄」を軸に、三芳珠実の転落事故の真相を描く、寝たきりになった珠実と売れっ子作家になった桜子の目線から交錯する物語は、思い込みや妄想や「阿部定」と偽り客をとっていた娼婦の田中加代など歪なキャラクターが絡み、どんな手段をとっても這い上がり有名になりたい作家の業を浮き彫りにします。珠実が自主映画を製作したり、売れっ子になるまでのヒリヒリするような焦燥感は、真梨幸子の体験を元にしていて、リアルです。 -
Posted by ブクログ
読んでるときから、なんか、これ、、、
と、思ったら案の定、誘蛾灯の上田容疑者がモデル!!!やはり!!!
これは、、、ホント、小説かな、、と思うくらいにあり得ない事実だったから、、、わたしでさえフィクション!?って思ったもの。こんな小説が出てもおかしくない。
木嶋佳苗容疑者の動向までめっちゃ気にしてた!って言うのまで。小説に反映されてました。
これは、読んで面白いんだけど、ホントにホントにこういう容疑者がいたっていう事実を知ってると、さらに面白いので、是非、誘蛾灯を一緒に読んでほしい。
そして、この小説じゃないけど、
なんでこんな醜女の太ったおばさんに何人もの男が騙されて殺されるまでになったか。
っていう。これだ。美女じゃないのよ。半端な美女でもないの。わりと醜女代表のような女なのよ。
そして、事実としては5人の子どもを連れて歩いていたんだから。すごくないか。
めちゃくちゃすごくないか。
殺された男の人たちもなかなかのイケメンもいたって言うんだから、、、、これもまた。。。そして、上田容疑者にメロメロで不倫までした男もいるんだからさ。
なんていうか。すごいのよ。
この本も面白いけど、絶対に誘蛾灯見てほしいと思う。