Posted by ブクログ
2022年03月01日
殺人鬼フジコの衝動 以来の真梨幸子さんでした。
終始暗いモヤがかかったような雰囲気
名門校、女子校、思春期特有、女子特有の友人関係の軋轢
蘭聖学園OG連続不審死事件の真相は何なのか?“お仕置き”とはー
犯人は誰なのか?
時系列が入り乱れていて、登場人物が入れ替わるたびに この人はいつ誰と何をしたん...続きを読むだっけ とページを戻しながら読み進める感じ。さらっとまた別の名前が出てくるのでその度にページを戻してまた戻って。
そうやってヌメヌメと読み進めました。
冒頭の合併問題の記事がここへ繋がるのね、と。
終盤一気にクライマックスへと向かい、物語がおわっても何が起こったのかすぐに理解できない有様。
最後はとんだ置いてけぼりをくらいました。
やられた!という感覚とこのもやもやを追いかけたいという感情になる。
すこし時間が経って、何が起こったか理解した頃に背中に寒気を感じる。
これは間違いなく一気読み必須で、再読必須。
いい意味で裏切られた。
やっぱりイヤミスだけどそれが気持ちよくすら感じた。真梨幸子さん恐るべし