真梨幸子のレビュー一覧
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ネタバレ*ステリー界の最前線で活躍する作家陣による、全編書き下ろしの超豪華アンソロジー「Jミステリー」。第5弾も誰もがよく知るあの作家たちが競演! これを読まずして日本ミステリーを語ることなかれ。『Jミステリー2024 SPRING』登場。 姫川玲子シリーズが圧倒的な人気を誇る誉田哲也。イヤミスの旗手、真梨幸子。『法廷遊戯』で脚光を浴びた五十嵐律人。ホラーといえば、澤村伊智。数々の人気シリーズを誇る五十嵐貴久。昔ばなしと本格ミステリの融合が人気の青柳碧人。大人気ミステリー作家たちの新作書下ろしを収録した贅沢なアンソロジー第5弾*
今作も面白かったー!
お目当ては誉田哲也氏の姫川シリーズでしたが、他の -
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『文字に遊ばれている』
そんな気分になる作品。
読めば読むほど、疑惑をどこへ向けるべきなのかが分からなくなる。
また、非常にどろっとしたイヤミスでありながら、卓袱台返しをされたような衝撃を感じさせられる。
本作の舞台は、JR高田馬場駅にほど近い場所に位置するミツコ調査事務所。
タイトルになっている「初恋さがし」は、事務所長の山之内光子が企画した、「初恋の人を探す」というものだ。
だが、ある依頼をきっかけに光子は事件に巻き込まれていく。
『イヤミスの女王』と呼ばれる、真梨幸子先生。
人間関係の暗い部分を並べるのが非常に上手く、私個人的に「ヒステリックさ」をここまで文章で体現している作品には -
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真梨幸子『極限団地 一九六一 東京ハウス』新潮文庫。
『一九六一 東京ハウス』を改題、文庫化。
お得意のイヤミスかと思えば、イヤミスの香りもする捻りに捻られた驚愕のミステリーだった。
本作に描かれる昭和30年代は、勢いのある時代だった。この当時、関東などの都会ではアパートやマンションみたいな巨大な集合団地に住むというのが一つのステータスだったが、地方では団地というとマッチ箱みたいな同じ造りの平屋の一戸建ての集合団地を指していたように思う。
2020年、テレビ番組で1961年、昭和36年の集合団地を舞台にしたリアリティーショーの企画が持ち上がる。出演者公募で選ばれた2組の家族が静岡にあ -
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ネタバレ現在の西新宿しか知らなかったので、まさか西新宿に花街や浄水場があったなんて、思いもしませんでした。
ラスト、伏線の回収が秀逸でした。
途中、あまり好きな展開ではないなぁ、というのがあって読み進めるのが少し遅くなってしまったけど、ラストに向かって伏線回収しつつ進むのが面白くて、後半はあっという間に読み切りました。
今まで読んだ真梨さんの作品の中で、一番好きな作品かも。
かなり際どい表現があるので、ダメな人はダメかもしれないです。
鸚鵡の「アンタ ノ オナマエ ナンテーノ」が、ジワジワきました。
ミズキとコウちゃんの正体、蜂塚夫妻を殺害した犯人、マサキの境遇、読めば読むほど「あ、えっ?こうなる -
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ネタバレこれが殺人鬼フジコの業(カルマ)か…。
前作の『殺人鬼フジコの衝動』を読んでからでないと理解し難い作品。
前作の人物関係が難しく名前をメモしながら読んでいたのが役にたちました。
(殺された人と家族などの相関図)
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今回の作品での"真実"とは、
フジコは、母の妹(茂子)が実母だったという点。
茂子の息子(下田健太)が今作の事件の犯人で、テーマ主題でもあるけれど、その健太と藤子が実の兄妹だとわかったのも衝撃。
また藤子の子どもである美也子は、健太のおこす事件の被害者の1人で、みっちゃんとなっている。
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ネタバレ物語にも出てくる人物にも、イヤ~な感じとモヤ~とした感じが続いた作品でした。
弁護士の篠原、美貌の元女優・有利子、有利子の母・辰子、有利子の恋人・斉藤、辰子と有利子にたかっている金田と、こんなに同じところにイヤ~でモヤ~っとした人達が集まる!?と思いながら、読み進めてました。
途中、斉藤の手紙のところが読むのに停滞しましたが、後半はそうなの!?そうなるの!?という連続で、一気に読み進めました。
この作品は『女ともだち』の巻末の解説に気になることが書かれていたので、読んでみたのですが、まさかの楢本野江が出てくるとは。そして、楢本のその後が分かって、震えました。
昭和のドラマにありそうなエログロさ