真梨幸子のレビュー一覧
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『女に仮面を被せるのが非常に上手い作品』
この物語の最重要人物ともいえる“魔性の女”が行うことは、本当に恐ろしいと思う反面、何故だか皆が彼女に魅了されてしまう。
更には、彼女の周囲にいる人物(すなわち、犯罪に手を染めてしまった人物)が、「彼らは悪い人間ではないのではない」とまで感じてしまうほどであり、読者も操られてしまうような書きぶりは非常に評価が高いと感じる。(流石、真梨先生だ。)
本作は、仕事で身体を壊してしまった‘主人公’が、休養のため、フランス行の格安チケットを購入するシーンからはじまる。
この物語の展開には、驚かされ、時には吐き出しようのない気持ちになったりと、感情が定まらない -
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ネタバレ*ステリー界の最前線で活躍する作家陣による、全編書き下ろしの超豪華アンソロジー「Jミステリー」。第5弾も誰もがよく知るあの作家たちが競演! これを読まずして日本ミステリーを語ることなかれ。『Jミステリー2024 SPRING』登場。 姫川玲子シリーズが圧倒的な人気を誇る誉田哲也。イヤミスの旗手、真梨幸子。『法廷遊戯』で脚光を浴びた五十嵐律人。ホラーといえば、澤村伊智。数々の人気シリーズを誇る五十嵐貴久。昔ばなしと本格ミステリの融合が人気の青柳碧人。大人気ミステリー作家たちの新作書下ろしを収録した贅沢なアンソロジー第5弾*
今作も面白かったー!
お目当ては誉田哲也氏の姫川シリーズでしたが、他の -
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『文字に遊ばれている』
そんな気分になる作品。
読めば読むほど、疑惑をどこへ向けるべきなのかが分からなくなる。
また、非常にどろっとしたイヤミスでありながら、卓袱台返しをされたような衝撃を感じさせられる。
本作の舞台は、JR高田馬場駅にほど近い場所に位置するミツコ調査事務所。
タイトルになっている「初恋さがし」は、事務所長の山之内光子が企画した、「初恋の人を探す」というものだ。
だが、ある依頼をきっかけに光子は事件に巻き込まれていく。
『イヤミスの女王』と呼ばれる、真梨幸子先生。
人間関係の暗い部分を並べるのが非常に上手く、私個人的に「ヒステリックさ」をここまで文章で体現している作品には -
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真梨幸子『極限団地 一九六一 東京ハウス』新潮文庫。
『一九六一 東京ハウス』を改題、文庫化。
お得意のイヤミスかと思えば、イヤミスの香りもする捻りに捻られた驚愕のミステリーだった。
本作に描かれる昭和30年代は、勢いのある時代だった。この当時、関東などの都会ではアパートやマンションみたいな巨大な集合団地に住むというのが一つのステータスだったが、地方では団地というとマッチ箱みたいな同じ造りの平屋の一戸建ての集合団地を指していたように思う。
2020年、テレビ番組で1961年、昭和36年の集合団地を舞台にしたリアリティーショーの企画が持ち上がる。出演者公募で選ばれた2組の家族が静岡にあ -
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ネタバレ現在の西新宿しか知らなかったので、まさか西新宿に花街や浄水場があったなんて、思いもしませんでした。
ラスト、伏線の回収が秀逸でした。
途中、あまり好きな展開ではないなぁ、というのがあって読み進めるのが少し遅くなってしまったけど、ラストに向かって伏線回収しつつ進むのが面白くて、後半はあっという間に読み切りました。
今まで読んだ真梨さんの作品の中で、一番好きな作品かも。
かなり際どい表現があるので、ダメな人はダメかもしれないです。
鸚鵡の「アンタ ノ オナマエ ナンテーノ」が、ジワジワきました。
ミズキとコウちゃんの正体、蜂塚夫妻を殺害した犯人、マサキの境遇、読めば読むほど「あ、えっ?こうなる