真梨幸子のレビュー一覧
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真梨幸子『フシギ』角川文庫。
連作形式の混乱混迷の恐怖のイヤミス。
見事なミスリードと次から次へと襲い掛かる恐怖の連鎖。あの人がアレでアレがコレして、こうなったのかと頭の中がぐるぐると。
次々と新たな人物が登場しては不審な死を遂げたり、失踪したり、或いは失踪したはずの人物が再び登場したりと読者を混乱の渦に巻き込みながら、数々の都市伝説で恐怖を煽りながら、主人公の作家の日常が少しずつ壊れていく様子を描く。
本作の語り手の作家がヨドバシ書店の尾上まひるという編集者と出会ったことから次から次へと不可思議な怪異と遭遇する。
やがて、尾上まひるは瑕疵物件のマンションから転落死するが、その後も -
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読まずにはいられない、、
それがこの「私が失敗した理由は」の感想。
そして、
こわい、もあるし、え…もあるし、わかった!!もあったし、でも結局騙されたし、たしかたしかあれ…うわどういうこと、
こんなかんじです。本気でおもしろかった。
一通り読んで、途中で、だよねだよね!犯人はこのひとだよね!!とかわかった気でいたけど、
作者の真梨幸子さんが書きたいことってそんなことじゃないんだよなって落ちた。
わたしがわかったと思ったことなんて、ほんの一部分でしかなくて、
なんか もやっと、だけど考えたこともない角度からチクチクと針で刺されて
最終的には脇腹から中心にかけてぐにゃぐにゃって掻き回されてて、
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Posted by ブクログ
真梨幸子『三匹の子豚』講談社文庫。
どこからどう読んでも真梨幸子らしいイヤミス。次々と登場人物の悪行が暴かれながら、登場人物がイヤな形で複雑に絡み合い、不幸が連鎖していく様が描かれる。
読んでいて気分が悪くなるような文字通りのイヤミスだった。
鳴かず飛ばずの苦難を味わい、ようやく朝ドラの『三匹の子豚』が大ヒットしたシナリオライターの斉川亜樹は多忙ながら穏やかな生活を送っていた。
そんな中、亜樹の元に武蔵野市役所から一通の封書が届き、会ったこともない叔母の赤松三代子なる人物が生活保護を申請しているが、扶養が可能かと問合せがある。
その後、亜樹の家に『NPO法人 ありがとうの里』の菊村藍 -
Posted by ブクログ
面白かった………………!
すごい。すごい。すごい。と一気に読み切った。
作者はかなり性格が悪いんだと思う。嫉妬、恨み、憎悪、憤怒、、、描かれる人間のネガティブな心情の部分がこの作品の魅力だと思う。天才だと思う。
ミステリーの話の展開、すっかり騙されてしまった。最後に全てが分かったときの高揚感、手で口を覆い隠したくなるようなゾクゾク感、読んでいて本当に楽しかった。
以下、自分語りを含む感想。
どうやら私はこの本を平成27年に購入しているようで、読まずに所謂〝積読〟していた。久しぶりに実家に帰ってきて何となく手に取ってみたのだが、こんな素晴らしい作品を約7年も読まずに放置していたのかと思うと情け