真梨幸子のレビュー一覧

  • 深く深く、砂に埋めて

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    いやはや面白かったです。
    真里幸子さんの作品は何冊か読んでいて、この作品はかなり好きな一冊になった。
    歪だけどしっかりと形ある愛というものに胸が締め付けられた。

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    2023年03月14日
  • 三匹の子豚

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    真梨幸子『三匹の子豚』講談社文庫。

    どこからどう読んでも真梨幸子らしいイヤミス。次々と登場人物の悪行が暴かれながら、登場人物がイヤな形で複雑に絡み合い、不幸が連鎖していく様が描かれる。

    読んでいて気分が悪くなるような文字通りのイヤミスだった。

    鳴かず飛ばずの苦難を味わい、ようやく朝ドラの『三匹の子豚』が大ヒットしたシナリオライターの斉川亜樹は多忙ながら穏やかな生活を送っていた。

    そんな中、亜樹の元に武蔵野市役所から一通の封書が届き、会ったこともない叔母の赤松三代子なる人物が生活保護を申請しているが、扶養が可能かと問合せがある。

    その後、亜樹の家に『NPO法人 ありがとうの里』の菊村藍

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    2022年12月12日
  • あの女

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    面白かった………………!
    すごい。すごい。すごい。と一気に読み切った。
    作者はかなり性格が悪いんだと思う。嫉妬、恨み、憎悪、憤怒、、、描かれる人間のネガティブな心情の部分がこの作品の魅力だと思う。天才だと思う。
    ミステリーの話の展開、すっかり騙されてしまった。最後に全てが分かったときの高揚感、手で口を覆い隠したくなるようなゾクゾク感、読んでいて本当に楽しかった。

    以下、自分語りを含む感想。
    どうやら私はこの本を平成27年に購入しているようで、読まずに所謂〝積読〟していた。久しぶりに実家に帰ってきて何となく手に取ってみたのだが、こんな素晴らしい作品を約7年も読まずに放置していたのかと思うと情け

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    2022年09月24日
  • みんな邪魔

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    これは私が悪いんですけど、
    本でも映画でも、登場人物が外国人の名前だと
    途中で誰が誰だかわからなくなってしまうタイプなので、今回も頭の中で時々混乱しながら読みました。
    私と同じタイプの人は頑張ってください。

    内容としては恐怖も感じつつ、世知辛さもあり
    最後はまさかの展開でした、びっくりです。

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    2022年08月11日
  • カンタベリー・テイルズ

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    先が気になり一気読みです。想像以上に面白くてハマりました。救いようの無いのを期待してましたが違う意味で満足度高かったです。
    何度か まさか… と思わされ、表紙画像には まさに… と思わされました(*・艸・)
    これは個人的に映像化希望です✨

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    2022年08月04日
  • 坂の上の赤い屋根

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    真梨幸子『坂の上の赤い屋根』徳間文庫。

    長編イヤミス小説。

    見事に騙された。冒頭からイヤなテイストが随所に散りばめられ、張り巡らされた伏線と捻りが連続する真梨幸子らしい作品である。

    18年前に起きた残虐な殺人事件の真相と犯人たちのその後。事件を掘り起こそうとする女性たちの腹黒い企み。そして、もう1つ……言えない。

    18年前に起きた『文京区両親強盗殺人事件』。被害者の娘の青田彩也子と恋人の大渕秀行とが、人格者と評判も高かった開業医夫婦の身体中を切り刻み、コンクリート詰めにして埋めるという残虐な事件。

    18年後に、ある女性新人作家の手によりこの事件をモチーフにした小説が轟書房の週刊誌で連

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    2022年07月21日
  • 初恋さがし(新潮文庫)

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    調査事務所を開設した光子。彼女の元に身元調査を依頼しにやってくる人々をめぐる物語。

    登場人物に隠された殺意に気づかず全く見当違いをしていたせいで、あの惨殺事件の犯人は予想外。
    まさにイヤミスの女王、真梨幸子センセイ…

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    2022年06月02日
  • 孤虫症

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    再読。
    二度目でも十分に楽しめた。最後のどんでん返しも、「そーきたか」と思わせてくれた。まさにイヤミス‼️次はさっぱりした穏やかな小説が読みたくなります

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    2022年05月26日
  • アルテーミスの采配

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    業界の闇系はよく流れてきてもスルーするタイプだったけど、これはリアルなので(それにしては巧妙すぎるけど)実際に起こっていることのようで、読んでいる間何回も業界のことについて調べてしまった。

    登場人物多いけど、全員がしっかり絡んでいるのでラストも満足でした。たまにいるポッと出の黒幕だけは許せないので、

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    2022年03月08日
  • 深く深く、砂に埋めて

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    真梨幸子さんの小説は何冊か読んでいますが、本作が今までで1番好きです✨男を次々と蝕んでいく悪女。頭では理解していながらも引き込まれていく男達… 彼女の描き方がまた絶妙にずるい

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    2022年01月18日
  • お引っ越し

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    ネタバレ

    それぞれの章は、世にも奇妙な物語のような感覚。
    それが読み進めるうちに「ん?これって...ちょっと待って」と頭をフル回転させてちょっと違和感に気付く。
    それが読み進めれば進めるほど違和感が大きくなって、最後に繋がって動悸が始まる感じ。
    イヤミスというよりは、ホラー。
    そして最後の最後、フィクションです。の次の文章でクスっとしてしまう、なんとも言い難い後味。
    読み終わって全てが繋がった気がするけれど、まだ気が付いていないリンクがある気がしてならない。
    もどかしさが残っています。
    みなさんもそうでしょうか?

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    2021年07月12日
  • 向こう側の、ヨーコ

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    真梨さん作品にしては登場人物が少なく、とても読みやすかったです!
    終盤犯人が分かって「えっ!」となり、最後の最後に「えええ???」となりました(笑)

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    2021年05月19日
  • カウントダウン

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    お得意の女のドロドロした内容ですが、今までのドロドロと違う、少しなんだか切ないドロドロです。
    「有終の美」を飾って亡くなるのが幸せなのか、それでも生き延びたほうが幸せなのか、色々考えさせられます。

    最後は主人公の妹があのようなことになりましたが、私的には妹の旦那が一番制裁を受ければいいのに、と思いました笑

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    2021年04月21日
  • あの女

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    素直に読んでたら最終、頭が混乱!
    さすがとしか言いようがない真梨幸子さん!
    女の嫉妬はほんまに怖ぇ…

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    2021年04月01日
  • 私が失敗した理由は

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    ネタバレ

    どこかで『あの人』にチェックされているかもしれないから声を大にして言おう、「この本、サイコーです!」と…(笑)。いやー、冗談抜きで大好きな作品でした。

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    2021年02月08日
  • 殺人鬼フジコの衝動

    購入済み

    面白い

    とにかくイッキに読んでしまいました。
    最後の方の展開は素晴らしく、よくできたストーリーだと思います。

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    2021年01月08日
  • 私が失敗した理由は

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    あれれー?
    意外と評価低いですね!
    個人的には、すごく楽しみました^^
    小説の中に自分を登場させるところと、自分の作品をネタにしちゃうその内容もブラックで、なんか面白い・・・。
    最後まで読んで、、ん?って思って、今、2度目を読んでいます。
    怪しい人物が多すぎて、ちょっと推測しにくかったです(笑)
    まあそれが作者の意図でしょうけど。
    真梨幸子さん、なんかドロドロしてて好きです(笑)

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    2020年11月21日
  • カウントダウン

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    前半読んで想像するのとは全く違うエンディングが待っている。
    大ドンデン返しの連続。

    それを反芻するために、久々に最初から読み返してみたい、と思う本だった。

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    2020年09月20日
  • カウントダウン

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    真梨幸子さんのお話は伏線回収がとにかくすごい!
    比較的、この本は他の本よりもシンプルで頭の中で整理しやすかった。
    久しぶりに真梨幸子さんの本を手に取ったけど、スッキリ感に満足。
    主人公の亜希子は本物のお掃除コンシェルジュだわ。
    なんだかんだで、自分自身に嫌気がさしていた彼女だと思うけれども、最終的にあなたが一番ハッピーなのでは!おめでとう

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    2020年08月30日
  • 殺人鬼フジコの衝動

    購入済み

    途切れることなく陰鬱な世界

     人情として、不幸な人がただ不幸なままでいるよりも、一度幸せになってから再び不幸になる方が読んでいてつらいだろう。

     その点で言うと、この作品の主人公フジコはずっと不幸なままなので、読者としてフジコの不幸に関して段々と慣れていく。いくら読み進めても、もう落ちるところまで落ちてしまうしかないと、諦めの気持ち以外は出てこなくなってしまう。生育環境に同情はするものの本人の歪んだ性格も相まって、「いつかは幸せになってほしい」と思うことも出来ない。


     それでも「あとがき」には衝撃を受けてしまう。フジコはもうどん底で、これ以上不幸にはなり様がないと思っていても、これこそが本当の不幸なのだと

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    2020年05月21日