あらすじ
時はコロナ禍。40歳にして無職、未婚の鹿島穂香は、行き詰まる事態を打開しようと、相続した築73年の家をシェアハウスにする。しかしリフォームで借金を負った上、床下からとんでもないものを見つける。さらに、匿名掲示板「キラキラネームさん集まれ!」の常連で、奇妙なわけありアラフォー女たちがこぞって入居。皆で始めたマスク作りは持続化給付金詐欺に変わり、相互不信は諍いへと発展。さらには次々と怪死事件が起こり――。
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Posted by ブクログ
凄く面白かった。最後まで結末が読めない。
真梨さんの本は初読だったが、読みやすい文体、言い回しで実に楽しむことが出来た。
確かに沢山の要素を盛り沢山にした内容ではある。しかし、闇雲に殺人が起きるのではなく、その裏に確かな人間の、誰しもが持つ汚い部分が垣間見えるのが良い。
他にも著作を購入したので楽しみにしている。
文章の中に、『ジキルとハイド』の例えがあり、軽くは知っていたが、改めて調べて学ぶ楽しみがあった。
Posted by ブクログ
コロナ禍と共にスタートした新宿のシェアハウス
詐欺や洗脳、ちょっとした地獄がそこにある
と思ったら、全然違う怖い真相が隠されている
ゾクッとする結末
8,9割読むと隠された真実が推測できて、ちゃんと謎解きをしてくれる
すごく面白い
Posted by ブクログ
久々に一気に読み切った本。
最後までどんな結末になるのか予想できなくてハラハラしながら読んだ。
話し手がテンポよく変わったり、コロナ禍もテーマとなっていて現代寄りの話なので飽きずに読めるし、人間の汚さとか怖さが全面にでていて好みだった!
Posted by ブクログ
新宿に残された未開発地に建つ古家が舞台
昔、別れた父から偶然相続した女が始めたのがシェアハウス。この土地がバブル期から地上げ対象になっていて、地上げ屋と所有者、占有者で争われていた。シェアハウスの住人が次々と失踪、死体となって見つかる。
犯人は誰なのか?6人の住人とオーナーの一族への疑惑が次々と変わる。
面白い
Posted by ブクログ
いっつも真梨幸子を読んだ後に「いつもの真梨さんです」って、書いてる気がする。
裏切らない。良くも悪くも、もう安定の真梨さん!って感じです。
いつも思うのは、真梨さんって目の付け所とかアイデアはイイと思うんだよね。
崖っぷちの独身女性がシェアハウスを・・・って、面白そう。
でもね、いつもそうなんだけれど、感情移入とか共感とかする前に、その人すごくあっさり死んじゃうんだよね。いっつもそう。どんどん死んじゃう。
もうちょっと一緒に謎を解くとか、ちょっと共感できる人物とか、いるといいと思うんだけどなぁ。
まあ、そういいながら、また新刊が出れば読むんだよねワタシ。