あらすじ
法律事務所で事務職をしている高幡莉々子は、仕事の一環で見始めた、ある動画チャンネルが気になって仕方ない。
顔を隠した「頼子」という70代の女が、困窮した生活状況や波乱に満ちた人生を語る動画がどうにも鼻につくのだ。
おそらく投げ銭だけでも相当儲けているはず。
気になる、気になる、気になる!
そんなちょっとした好奇心から、莉々子は次第に取り返しの付かない事態に巻き込まれていく……。
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Posted by ブクログ
なんだかなぁ。真梨さんの本は癖になる。とりあえず新刊が出れば手に取ってしまうこの強い引力に抗えない。今作の人間関係は、ちょいややこしいぐらいで初期の作品からは考えられないぐらいややこしくない。我ながら変なこと言ってるな。七十代の頼子という女性が、自分の困窮した生活や波乱に満ちた人生を語る動画がバズっている。どこまで本当なのか「物乞いビジネス」や「余命ビジネス」と呼ばれるものが実在するのか。そんな頼子に好奇心から探りを入れる莉々子。そして事態は取り返しのつかない様相に。推し活で救われるなら否定はしないが…。
Posted by ブクログ
最近流行りのVlogYouTuber。
人間のどうしようもなさが物凄いスピードで展開していって一気に読んでしまいました。
真梨先生の作品は本当に面白い
Posted by ブクログ
普通に面白くて一気読みした。真梨幸子さん特有のイヤミスって感じではないけど、その分まどろっこしさとかくどさとかなく、徐々に明らかになっていく感じが良し。オチもよし。
Posted by ブクログ
ずっと気味が悪いのよね、この人の作品。
最後だけ階段転げ落ちているんか、という怒号の展開で、逆にどうなるのか気になってページをめくる手が止まらなかった。あっぱれ。
Posted by ブクログ
やっぱりSNSとか怖いなー。動画やネット上の書き込みとかも、何が本当かは分からないもんなぁ。ヤラセも沢山ありそう。今回は意外と真実のこともあった。莉々子のお母さんは完全に巻き込まれ。しかも、莉々子のせいなのに、莉々子があまり悲しんでないのは驚き
Posted by ブクログ
はじめから中盤までなかなか面白かった。でも、後半はちょっと。全部つなげてしまうのも。最後の終わり方も何だかスッキリしない感じ。いろいろ繋げるならいっそ、藤村もつなげてしまうとか。
Posted by ブクログ
内容があたらしく、
YouTubeの動画を不正に作ってる業者の話で
先が読みたくてわくわくしながら一気読みした。
でも途中主人公の母が亡くなった後のシーンで
自分の不注意のせいで母が亡くなったのに
そのことをあまり気にせず展開していくその先が許せず
作者として人間の感情が壊れてるんじゃないかと感じで急に冷めてしまった。
ストーリー構成や内容は優れているとは感じたが
嫌いだった。
これぞイヤミスではあった。
嫌な気持ちになったので。
Posted by ブクログ
いつもより、ちょっとマイルドなサスペンス。頼子が何人も出てきて、頭を整理する必要があるが、文章は読みやすく、サクッと終わる。
終わり間際の話もエピローグとして効いている。
Posted by ブクログ
久しぶりの真梨幸子さん、ちょっと好奇心をくすぐられるタイトル…。
法律事務所で働く高幡莉々子は、ある動画チャンネルが気になっていた。
顔出しせずに料理を作る手元のみで「頼子」という70代の女が、困窮した生活状況や波乱に満ちた人生を語る動画に投げ銭が舞う。
シニアのVLOGチャンネルのサムネが似たり寄ったりで、バズったチャンネルの後追いか、ヤラセなのか、または一種の貧困ビジネスなのか…と。
そのうち突然おしまいの挨拶が…
ちょっとした好奇心に動き出した莉々子が、配信されていたアパートを特定して行くとそこで頼子が亡くなっていて…。
頼子を追いかけ探すのは莉々子だけではなくタナカさんも…。
次々と現れる頼子は何人…。
取り返しのつかない事態に巻き込まれて、ついには莉々子の母親までもが…。
展開が急激で早くてあっという間に読み終えるが、莉々子さんの最後は何なんだ。
藤村もよくわからないぞ…とモヤモヤ感が残る。
Posted by ブクログ
読み終えて、現代版不幸の手紙のようだと思いました。厳密には不幸の手紙と違うと思うのですが、ブイログを撮ってしまったがゆえに、罠にかかっていく…というところが個人的には似ていると思ったからです。
今の高齢者はまだスマホを使いこなせない人もいると思いますが、もう10年くらい経つと、スマホも難なく使いこなせる高齢者が増えていくと思います。そうなったとき、本作のような出来事が起こらないとは限らない。
リアリティがあってゾッとしました。
Posted by ブクログ
なんだかいつも同じ語り口調だなあとちょっと敬遠しつつあった真梨真理子さんの作品だけど、今作はいつもよりあっさりしていて読みやすかった。
頼子の正体は?タナカさんとは?
予想できた部分もあったけど、結末がよく理解できず消化不良…