真梨幸子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
初恋さがし…題名から受ける印象としては、過ぎ去りし淡い初恋の思い出を辿りながら現実を受け止め、前を向き歩き始める主人公の話かな?と想像したが、『いや、真梨幸子の小説だ。そんなわけがない。一見、読後感爽やかな話と見せかけた人間の毒々しさがあるはず』と思いながら読み始めた。やはり後者だった。しかも最初から気持ち悪い描写が…
興信所を尋ねてくる人々の身の上話から巻き起こるドス黒い人間関係から、いつしか興信所の女所長も巻き込まれてゆく。
短編集に思えたが、最後まで読むと大どんでん返しがあり、伏線が回収されてぞわぞわっとイヤな気持ちになれます。ただ登場人物が多く、時間軸もよくわからず『実は…こうでし -
Posted by ブクログ
ネタバレ救いのない話が延々と続き、登場人物に対して胸糞悪くなっていきます。
序盤から中盤にかけては、フジコの両親、Kくん、クーコ、みさりん、ノンノン、コサカさん、裕也、杏奈、記者の人、終盤にかけては、裕也の両親、小野田さん、茂子(叔母さん)、コサカさんのお母さん…。
この中でKILLしてもいいと思うのは、フジコの両親、Kくん、裕也くんくらいかな。
正直に言うと、死んで溜飲が下がったのは上記の人たち。
共通項としては、上記の人たちは、人間の(この小説ではフジコへの)「尊厳」を一定のラインを越えて蹂躙していると感じたこと。
でも、フジコが殺めたのはそれとは別の人たちでもありました。コサカさん、美 -
Posted by ブクログ
全然関係ない世界が次第に近付いてくるわくわく感が好き。
ページ数は多くはないが人間関係が複雑でちゃんと読まないと置いてけぼり感が……と思っていたら最後の方に相関図があったから脳内の整理ができた。
いやにタクシーの描写が出てくるなと思ったらオオカミでしたか。
男の人はモテすぎ!次女と三女は交流があったからそこで繋がるのはわかる。でも長女は?実は長女も他の姉妹と繋がりあったのか?
そうじゃなければ、偶然出会って関係をもつっていうのはいささか強引。
その上娘もとってなるといくらお話でもちょっとなー。
出てくる子供の名前は皆季節になっているけどこれは特に意味がなかったのだろうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
終盤にKくんが出てきたところで、すっかりその存在を忘れており、「こいつ誰だっけ?」と序盤に戻りました。
フジコの恋人の裕也について、杏奈との馴れ初めが書かれてなかったので、なぜそんなに杏奈にこだわるのか理解できませんでした。
フジコの印象については、『ハサミ男』(殊能将之)よりも『リカ』(五十嵐貴久)のほうが感覚としては近い気がします。
愛した男ですら、邪魔になればいとも簡単に片付ける。
怒りに任せて「煩い!」だの「死んじゃえ!」だの連呼する。
この辺りがとくにリカっぽいと思いました。
リカの場合は、モードに入ると、句読点なしで呟きまくり、最後の方には同じ言葉を連呼します。
物語終盤の連続殺 -
Posted by ブクログ
ネタバレ文字になっていない部分に薄ら寒い恐怖がありました。
恐怖(1)学生の下田健太が担任を教室に閉じ込めてリンチした場面。
担任の呻き声と流血の描写、その後の飛び降り自殺の流れから、一体密室で何されたんだ?
恐怖(2)村木里佳子が、下田家で壁越しにきいたタカダさんの断末魔の叫びが途切れたところで「あ、死んだ」と悟るところ。
恐怖(3)Gテレビが下田茂子の家を盗撮していることがわかった場面で、吉川サツキが井崎に言った「村木さんが体を張ってるってことよ」の台詞。
具体的な描写はないですが、カメラが仕掛けられたキッチンに映ってないところで、村木里佳子が下田健太に何をされているか想像したら寒気がしました。