真梨幸子のレビュー一覧

  • まりも日記
    人の人生が波瀾万丈であるように、猫の猫生もまたそれぞれ波瀾万丈。
    ブリティッシュショートヘアのまりもさんと保護施設の猫たちを巡る人間関係は、連作短編なのでいつもより追うのが困難だった。でも繋がっていそうで思ったより繋がってなかったな。
    イヤミスの女王が書いたネコミスに詰まっているのは、いつものドロド...続きを読む
  • ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係
    少しずつ繋がっているいつもの連作短編集。
    誰の視点かとか言い方でずいぶんとモノの見方が変わってくる。ストーカーの言い分が面白い。
    今回はお笑いの要素が強めだったかな。その分エグさが控えめで、そんなにイヤ〜な気持ちにもならなくておもしろかった。

    この人の小説は、上質の殺人ミステリーだと思って読むとガ...続きを読む
  • 縄紋
    縄文時代の話はどこまで真実か分かりませんが興味深く読みました。でも、現実の物語がよく分からないまま終わっていってしまった。結局何だったんだろうか?
  • さっちゃんは、なぜ死んだのか?
    公園でホームレスの女性が殺害された。犯人も殺された理由も不明…

    さっちゃんの事件を探っていくうちに、何人もの人生を見た感じ。ぎっしりぱんぱんに詰まっていて読み応えがあります。
  • 4月1日のマイホーム
    面白いと思う作家さんです
    読みやすく、小説の中に入り込みやすいので
    どんどんページがめくられていきます
    今回は最後のオチが自分には強引だったと
    感じましたが、楽しめました
  • あの女
    真梨作品の中で上位に入るイヤミス

    祥子と書いてさちこと読んで、さっちゃんなわけですね。

    読んでいてこのへんてミスリードさせようとしてるのかなーと思うところはあれど
    それなりに楽しめました

    西岡っていう男がクズだったという話でしたね
  • さっちゃんは、なぜ死んだのか?
    「おひとりさま女子」さっちゃんの死をさぐっていくと。。。

    おひとりさま女子の老後とか、ホームレスに対する偏見とか、仕事に対する偏見とか、いろいろ考えさせられる物語でした。
  • さっちゃんは、なぜ死んだのか?
    「いいえ、思い出したいんです。どんな記憶であったとしても、ちゃんと思い出して、そしてちゃんと母を憎みたいんです。でなければ、なんで今の私がこんなに惨めなのか、分からないままです。それじゃ、理不尽すぎます。せめて、今の不幸の原因が母であるということを実感できれば、その恨みをバネに生きることもできると思...続きを読む
  • 初恋さがし(新潮文庫)
    タイトルからみると青春っぽいけど読むと予想もつかない展開。騙しあい最後の犯人にはびっくりしました。読後感はすきっとしません。
  • さっちゃんは、なぜ死んだのか?
    ホームレスの女性が公園で殺される。
    誰が何故殺したのか?
    少しずつ関わりのある人物達が、かわるがわる登場し、「さっちゃん」の人となりや過去が明らかになっていき、真相にたどり着く。
    さっちゃんの印象はくるくるとかわり、その人生はなんとも波乱万丈であり、彼女はどこで間違えたのか…(いや、彼女はそうは思っ...続きを読む
  • 4月1日のマイホーム
    後半はミスリードというより話がワチャワチャしてきて、振り回されてるうちに終わった感じ。収拾に迷って全滅させた?と思ってしまう。
    Chapter4.ぐらいまで(三浦さん、戸井田さん、田上さんのドタバタ会話)が面白かったです。
    ・・・高級ハム食べたい。
  • カンタベリー・テイルズ
    え、関係あるの? 何がなんだかわからなくなる。何を信じたらいいのかわからなくなる。信じ過ぎても信じなくても不安になる。クラクラする。
  • さっちゃんは、なぜ死んだのか?
    うーむ。面白くないわけではない。
    でも一気読みするほどではなかったかなぁ。

    真梨幸子さんの年齢がこういうストーリーを
    書かせてしまうんやろか?
    バブル期、氷河期なんて、そんなに意識して
    生きるもんかなぁ?

    なんせ語り手がどんどん変わるのに
    えっと今は誰が話読んやっけ?と
    たまに思ってしまった

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  • シェア
    不動産屋の口車に乗せられ、大規模なリフォームを施しシェアハウスを始めたアラフォー女性の視点から物語が始まる。キラキラネーム、YouTuber、コロナ禍、持続化給付金を含め社会のいろんな問題をてんこ盛りに詰め込んだ内容で、胎児のミイラは見つかるわ、シェアハウスにいた人が死んでいくわで混沌としていた。人...続きを読む
  • 縄紋
    作中に出てくる縄文時代、作中の表記に倣うなら「縄紋」時代の光景は興味深かった。
    種馬でしかない少年たち、他の男性陣は去勢されて奴隷のような扱い、女性しかいない鳥居から先の集落、刻まれた入れ墨に込められたもの……教科書やジオラマなどで「植え付けられている」縄文時代の光景からするとびっくりすることだらけ...続きを読む
  • 4月1日のマイホーム
    5つの区画に分かれている新しい住宅地の話。
    次々に視点が変わって、意外にポップで面白く読めるけど、最後は結局なんだったのか、わけがわからないまま終わってしまった。時系列が複雑で、ちょこちょこ戻らないとよくわからないし、意味ありげなセリフの意味がわからないまま終わってしまった。
    引越しの挨拶品が意外に...続きを読む
  • みんな邪魔
    名前が入ってこねー!!!

    けど、アホな人たちの人生自爆系ストーリーでそこそこまぁまぁ楽しめたかな。

    けど、バカすぎて共感は全くできなかった。
    周りにいい人居なさすぎ!
  • 縄紋
    どこまで事実かわからないが、
    馴染みのある場所の歴史に触れていて興味深かった。
    登場する資料なども実在するもので、登場人物と同じように検索したり、マップで登場人物達が訪れている場所を確認しながら物語を読んでみたら面白かった。
  • 聖女か悪女
    んんん。確かにイヤミス、ではある。
    救いのないラストで、後味もなかなか悪い。ミステリーとしても様々な伏線回収あり、面白い。が…。

    求めてるモヤモヤではないモヤがいくつかあったので、感想としてそれを書き出してみる。

    完全にオチに触れる超ネタバレなので注意!!




    一言で(味気ない表現で申し訳な...続きを読む
  • 6月31日の同窓会
     地元では名門と言われる蘭聖学園の卒業生にある日突然送られてくる同窓会の招待状。しかしその開催日は6月31日という存在しない日が指定されており、受け取った者たちは次々に謎の死を遂げていた。自らも卒業生であり、現在は弁護士として働く松川凛子も、OBから依頼されたことにより、この謎に向き合うことになる。...続きを読む