真梨幸子のレビュー一覧
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明日は我が身の転落人生にはなりたくない。
私はいわゆる脱ゆとり世代なので氷河期世代とバブル世代がメインになる人物たちの時代背景は想像でしかないですが、安泰だと思われた大企業に勤めていても人生なにが起こるか分からない、転落人生になるかもしれない。
それぞれの人物の人生が濃すぎてその部分が面白かったです。
逆にそれぞれが濃すぎて、本題のさっちゃんはなぜ死んだのかが後半まで忘れていました。あ、そういえばあの人はどうなるんだっけ、この人は何だったっけと終盤で引き戻されました。
ホントの終盤はすごいおおまかに回収されて、伏線といえば伏線で、こいつ何者だ?ってのが出てきたりしましたがもう少し広げてもらって -
Posted by ブクログ
時系列を把握していないと頭の中がぐちゃぐちゃになる物語だった。
誰が嘘をついていて、誰が真実を話しているのか。
いや、本人に"嘘をついている"という自覚がないのであれば、それはもはや"真実"になり得るのか。
接点のない他人に知らず知らずのうちに執着される恐怖というものは、とても悍ましいものである。
「自分は他人にとって特別だ」「自分は他人に認められている」
そんな、昨今若者の中でも問題にもなりつつある、自己肯定感が心地良く感じることは厄介で、人間なら誰でも持ちうる性質だろう。
他人なんていなくても、のびのびと気楽に生きていける世の中になれば、毎日目を覆い -
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ネタバレ去年の今頃、新刊案内として出ていて気になった『教祖の作りかた』(真梨幸子)。
5日間かかってようやく読めた…!!!
あらすじ読まずしてタイトルで選んだ結果…
ありそうで怖〜いゆっくりジワジワ来る感じ、まるで夏の湿気が喉元に居座っているようだった…。
「表紙のイラストかわいいのに」と思っていたけど、奇妙さで言えば納得です…!
途中時系列がに違和感を感じると思いつつ話を読み進めたら合っていたので、
そこは「自然な感じに流されんかった!!!」とスカッとしました。
そして…
最近知人と「推し」についての話をしたり(男女問わず低音ハスキーボイスはかっこいい)、本でお金のロンダリング(浄化 -
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相変わらず文体が読みやすかった。
話が二転三転するところも良かったが、結末はさすがにご都合主義すぎたかな、という感想。
フィクションと思えば、作中にあったように、これも1つのエンターテイメントか。
つまり何?と頭がこんがらがってしまうところがあったが、面白かった。
同じ募集要項で集められたはずなのに、いざ生活を始めると浮き彫りになる2家族の貧富の差。
貧富の差とは、人間を最も醜い姿に至らしめるものだと思う。
羨ましい形があったところで、手に入れたい物があったところで、ならそこに近づくにはどうすれば良いか、と実直に努力を積み重ねる人は少ない。
勿論少ない、というだけで存在はする。
しかし現実は、 -
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これが最後の仕事になる、の共通センテンスからスタートするショートアンソロジー。
ショートで色んな作家さんがかく中でインパクトを、となるとどうしてもドキッとするような内容に寄る。
そのなかで違う角度で楽しませてくれたのは
・半分では足りない/呉勝浩
→うぉぉーーー読み直したよ!
・闇バイト/柿原朋哉
→タイトルと違ってちょっとほっこり
・天岩戸の真実/高田崇史
→この作者さんテイスト満載
あとストーリー好きだったのは
・悪魔との契約/須藤古都離
→オチ!良き!
・魔法少女ミラクルミルキー/一穂ミチ
→ヒーローも魔法少女も辛い仕事。。。
・時効/米澤穂信
→この長さで収まる起承転結具合が秀逸! -
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主人公の駒田世津子は、高校生の時に心を奪われた元彼を慕い続け、還暦を過ぎてもお一人様で作家活動を続けていた。
世津子が20年前に綴った「ウバステ」がテレビでドラマ化され、その時の縁でお付き合いを続けている5人の女性が絡む物語となっている。
しかも監督には世津子の元カレが指名され、人間のドロドロとした関係が存在していた。
「ウバステ」は、世津子が若い時に住んでいた近所に誕生した介護施設「ユートピア逗子」を舞台に、老人問題を取り上げていた。
「ウバステ」ドラマの女性仲間5人が会うと、年金、相続、延命治療、お墓問題、そして最期の迎え方という年齢に見合った話題となる。
その仲間達が不審死を迎える事態