真梨幸子のレビュー一覧

  • インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実
    前作を読んだ際、フジコを引き取った茂子を「この人も殺されてしまうかもしれない」とハラハラしながら読んでいた。茂子の息子、健太については殆どその存在に触れられず、その内茂子と共に惨殺されてしまうのかも…くらいに思っていた。

    なのに、あれ?そういう事??
    あの人もこの人も、あれ??
    こちらを読んでから...続きを読む
  • 女ともだち
    過去と現在が語られていたり、被害者2人の生い立ちが掘り下げられていたり一気に読まないと分からなくなってしまう。実際これは誰だっけ?とページを戻ることも数回、そして繋がっていくものの読後のミステリー解明のすっきり感はあまりなかった。2人の女性の過去から女友達の関係によっては複雑な感情が生まれること、著...続きを読む
  • 孤虫症
    サクサク読めた。読んでいくにつれ続きが気になり読み進めた。ということは内容的には面白かったと思う。
    ただ「ん?」となりページを戻して読み直すことも多かった気がする…。
    うわっ!!となるようなオチでもなかった。
  • お引っ越し
    夏に読むとちょうど良い短編集。1話ずつは短いが、全体が繋がっている様な不思議な一冊。大人向け世にも奇妙な物語といった感じか。
    読んでる途中で、ん?となり何回か前に戻って読み返した。なるほど、そういう事かと思わせる仕掛けもたくさんあり楽しめた。映像化されたら気持ち悪くて無理かもしれないので、活字でちょ...続きを読む
  • ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係
    ツキマトウこともツキマトワレルことも経験はないけど、病んでるな~。原田真二の‟キャンディ„なつかしい。でも、こんな解釈って…
  • 5人のジュンコ
    結婚詐欺 連続殺人犯「サタケジュンコ」を軸にした5人の「ジュンコ」達が悪意の渦に巻き込まれていくサスペンス長編。....かと思いきや、真梨幸子仕掛け大大醍醐味の伏線回収は機能せず、ただただ女の醜さ、愚かさを詰め込んだ見た目以上に重量感のある作品だった。良くも悪くも。

    ストーリーがわかりにくい。点と...続きを読む
  • ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで 万両百貨店外商部奇譚
    万両百貨店外商部、お客様のご用命なら殺人以外どんな要求も断らない。そんな外商部で起きる色んな出来事を連作短編で綴る。

    それぞれの短編が微かに重なっていき、何となく不穏な感じが漂ってくる。なんだなんだ、どう繋がるんだと先を急ぎたくなる話。

    軽く読むのにちょうどいいです。
  • 6月31日の同窓会
    登場人物が多く視点も章ごとに変わるので頭の中で整理しながら丁寧に読まないとわからなくなりそう。
    登場人物それぞれに初めに抱いた印象が読み進めていくとまた違ったものになったり、黒幕と思われる人物もコロコロ変わったり、小さなどんでん返しがたくさん仕組まれたストーリー。
    しかしそうやって散々振り回されたか...続きを読む
  • 私が失敗した理由は
    ミステリーというよりもホラーの方がしっくりきます。中年のおばさんたちってところがまた静かに怖いですね。
    しょっぱなから美緒のキャラクターがきつすぎて、何回も途中まで読んではやめ、また最初から読み始めるを繰り返してました。みんなじっとり湿った気持ち悪いキャラクターばかりですが美緒が一番ダメでした。なの...続きを読む
  • 祝言島
    単行本で既読。
    終盤へきて、ああそうそう!と島が隠す禍々しい秘密や人間関係のからくりを思い出す。
    切手の裏の「くるな キケン ぜったい くるな」の警告、島の“九人の母”、それぞれに与えられた苗字の法則にゾクゾク。
    脇役だからってうっかり忘れることを許されないのが真梨さん作品。力技で押し切られた感もあ...続きを読む
  • おひとりさま作家、いよいよ猫を飼う。
    イヤミスの女王・真梨幸子のブログエッセイ。

    デビューして花が咲くまで6年間は貧困生活でアルバイトで生計を立てていたこと。未婚の娘として育ってきたこと。

    イヤミス作品から入った私としては、著者の意外な一面を知れたことはとても新鮮だった。

    そして作風からは想像がつかないほど、真面目で健康志向の強い...続きを読む
  • カウントダウン
    後半のたたみかけ方、主人公の散りざまは見事だと思いました。
    真梨幸子さんらしい構成展開だと思います。

    ただなんとなく、中盤まではなんとなく惰性で読んでる感じが拭えませんでした。
    なんでだろう。
    余命宣告というのがあまり現実感を伴っていないような感じがしたからかな。

  • カウントダウン
    余命半年と宣告されたお掃除コンシェルジュの主人公が、延命治療をせずに理想の死を迎えるため終活に向けてカウントダウンしていく物語。

    序盤から中盤にかけて、主人公の独り言や自問自答する場面が可笑しくて、うっかり好きになってしまった。

    終活に絡んで登場する家族や、過去の職場の同僚、外商など、兎角女性の...続きを読む
  • カウントダウン
    余命、半年と告げられた主人公、海老名亜希子。

    “有終の美"を飾ろうと梅屋百貨店の外商・薬王寺涼子とともに〝終活〟に勤しみますが次々と問題が出て来て中々スムーズには行きません。

    余命を告げられてからその日までのカウントダウンの内容ですが、そこは真梨 幸子さん。

    「死」への重苦しい雰囲気はなく...続きを読む
  • あの女
    所沢のタワーマンション
    女流小説家の三好珠美と根岸桜子
    その2人の担当者で不倫相手の西岡
    その西岡の奥さんと娘さん

    夢、現実が混じりあったりするけど
    読みやすくて最後の終わり方もよかった
  • イヤミス短篇集
    2012/9/6日に講談社ノベルスから出版された「プライベートフィクション」には今回のイヤミス短編集のうち ●一九九九年の同窓会 ●いつまでも、仲良く。 ●小田原市ランタン町の惨劇 これら3編が収録済みだったので、やはり読んだ事があった事に気付きました。

    これには私もがっかりさせられました。
    ...続きを読む
  • カウントダウン
    *余命、半年―。海老名亜希子は「お掃除コンシェルジュ」として活躍する人気エッセイスト、五十歳独身。歩道橋から落ちて救急車で運ばれ、その時の検査がきっかけで癌が見つかった。延命治療を受けないと決意した亜希子は“有終の美”を飾るべく“終活”に勤しむが、夫を略奪した妹との決着や“汚部屋”の処分など数々の課...続きを読む
  • 6月31日の同窓会
    湊かなえっぽい、色んな人の証言で話が成り立っていく感じの展開でした。途中、誰が誰だか少し混乱しましたが…
    読み進めるほどに、それぞれの影の部分が見えてきて、深みにはまっていきました。

    結末は、ドラマ「あなたの番です」的な感じだなと。
  • カウントダウン
    ムダに文章が長い。ページ数を稼ぐためにワザと伸ばしてるみたい。いつものようなキレがない。中年女性のグチを聞かされてる感じで、あまり読み進めたくもない。
    それでも終盤の怒涛の伏線回収はおもしろかった。
  • 鸚鵡楼の惨劇
    ★3.5
    4/5までめちゃめちゃおもしろく、止まらない。
    ロジックには引っかかったけど、ラストはものたりない。
    イヤミス感は優しめで胸糞は悪くない。