真梨幸子のレビュー一覧

  • クロク、ヌレ!
    彰子の母、久仁枝は売れない画家だった亡き義兄の遺作を集めるために日本中を駆け回る。
    義兄が生きている時には、嫌悪感を露にし、仲が良い訳ではなかったので、彰子には不可解で仕方ない。
    ただ、父と伯父は仲が良すぎるというか、幼い頃に両親を亡くし自分を大学にまで通わせてくれたという兄を、今度は自分が養って行...続きを読む
  • 5人のジュンコ
    バタフライエフェクト。
    人の悪意がドロドロと伝染し染み渡っていく感じが恐ろしかったです。 
    ただ、あまりに嫌な人間しかでてこないもんだから最期の方は慣れてしまっている自分がいたりして。

    エピソードを詰め込みすぎて、それぞれの話が少し戸っ散らかった印象に見えたのも残念でした。 
    悪の源、佐竹純子の話...続きを読む
  • 私が失敗した理由は
    人が死に過ぎ。
    登場人物多すぎ。
    「わたし」目線多すぎ。
    人がいっぱい死んでるのに(終章)の「わたし」は誰なのか??

    でも孤虫症は一番好き。
  • 私が失敗した理由は
    真梨先生の作品だからと期待が大きすぎてしまったのか、、、、

    初期の頃の真梨先生の作品が結構好みで、この作品もとても読みやすいのだが、期待度が高過ぎてしまうのか??

    登場人物が兎に角多い為、この名前どこかで見たかもな??と思うも思い出せなかったり(⌒-⌒; )

    自分が歳をとった為なのか??(~_...続きを読む
  • おひとりさま作家、いよいよ猫を飼う。
    イヤミスとは、悪意が充満する嫌なミステリーだそうです。私は苦手ですw。イヤミス作家真梨幸子さんの「おひとり様作家、いよいよ猫を飼う。」(2019.4)、このタイトル、読まないわけにはいきません(^-^) 内容は、結論から申しますと、2009~2016年の著者のブログとエッセイです。猫は後半から登場、...続きを読む
  • あの女
    そもそも不動産屋が高層マンションの4012号室の心理的瑕疵物件を説明しているお話なんですが、登場人物はそれぞれが各々から見たあの女!後日談読んだら、あの女の話たと思ったらあの女のことだったの?真理幸子は二冊目だけど、現実と妄想と夢がごっちゃな話なのね。ちょっとそれぞれの結末が濁ってて星3つ。
  • お引っ越し
    ミステリーというよりも軽めのホラーという印象でさくさく読めました。
    イヤミス真梨幸子さんの作品にしては内容が軽いかなあと思っていたら、最期の最期の解説で…
    ここらへんはさすが真梨幸子って感じでした!
  • 5人のジュンコ
    その名の通り、5人のジュンコが登場する。
    モデルになったのは、実際にあった「木嶋佳苗事件」。
    何人もの男から金を巻き上げて殺していく。
    5人のジュンコは、そんな事件に更に彩りを添えていく。
    真梨さんらしいドロドロ感満載の作品。

    2019.7.19
  • おひとりさま作家、いよいよ猫を飼う。
    真梨さんにはとても興味があるのですが、
    最近怖い内容の本は苦手意識があって・・・
    でも興味あるし、怖いもの見たさって言うんでしょうか。
    今回のはエッセイだから大丈夫と思って読みました。

    子供の頃の話とか読むと、なるほど~と。
    やっぱり人生って多少小説に影響するんだなって。
    そう思うと、まだ読んでな...続きを読む
  • イヤミス短篇集
    イヤミスばかりを集めた全6編の短篇集。

    思ったよりも後味の悪いエグさは控えめでしたが、血なまぐさいグロい話も入っていたので苦手は方は注意。

    印象に残った短編の感想をいくつか。

    「小田原市ランタン町の惨劇」
    ユタカの元を、別れた彼女の弁護士が訪ねて来る。
    彼女は自宅でユタカとの子どもを産み、殺し...続きを読む
  • 人生相談。
    2019年、10冊目、平成最後の一冊は、ココ2年位固め読みしてる、真梨幸子。

    大洋新聞の長寿コーナー『よろず相談室』。それにまつわる、九編の連作長編。

    多少の時系列の前後や、「あれ?この人?」的に、九編がもつれ合う。一見連作短編のように思われるが、最後は一気に、真梨幸子流に絡めとっていくという作...続きを読む
  • 人生相談。
    読み進めている途中で
    あれ?これ誰だっけと前半に戻る事しばしば。
    登場人物が多く時系列も前後するので少し読みにくさを感じましたが、
    人生相談を元にしたミステリーというのは斬新で面白かったです。
    真梨幸子さん特有のドロドロ感も十分味わう事ができました!
  • あの女
    所沢のタワーマンション最上階40階に住んでいた人気作家・三芳珠美が転落する。彼女の代わりに人気の出た根岸桜子は、敏腕編集者・西岡の助けをかり、小説を売り出す。西岡・珠美・桜子の三者に田中加代が加わり、更なる事件が発生する。小説家の作品に対する想いが伝わってくる。
  • 5人のジュンコ
    長編だけど、得意の連作短編集のような構成になっている。5人のジュンコの人生に、ちょっとずつそれぞれが係わってくる。けど、4人目、5人目は繋がりが薄いような。ちょっと毒が少ないような気がするけど、おもしろかった。(2014年12月)
  • お引っ越し
    初めてのイヤミスの女王、真梨幸子さんです。
    お引っ越しをテーマにあるあるなイヤミスを、ないない。
    「扉」
    内見で、非常口に閉じ込められる。
    「棚」
    母が彼氏と別れるたびに引っ越す。
    「机」
    食人族。
    「箱」
    社内の引っ越しで戸起こるイジメの末の転落死事故。
    「壁」
    壁の向こうで起こっていることは?金...続きを読む
  • 女ともだち
    殺された二人のOLの裏の顔を女性記者が追う。宝塚風の劇団の青年のファン活動や演劇研究会を立ち上げ台本を書いた学生時代、下着売りや凄絶なネグレクトや中絶薬と十六世紀の血まみれ伯爵夫人エリザベート等その場その場で人物と出来事が上手く繋がらないまま引き込まれた。錯綜する展開がややこしく結末への反応が遅れた...続きを読む
  • 深く深く、砂に埋めて
    キャバレー専属歌手の私生児として生まれた美貌の有利子の生涯が母親や運命を狂わされた弁護士等を通して描かれる。恋の一方で身体を売る有利子が奔放ででもどこか一貫して清らかで一途に感じられる。きっと満たされた結末に安心した。本書の前に読むべきという「女ともだち」の登場人物がさっくりと登場、退場して痺れた。
  • あの女
    二十八歳の人気女流作家を妬む三十五歳の売れない女流作家。不動産屋による心理的瑕疵物件の営業を挟みつつ語られる人気作家のマンションからの転落の謎。意識はあるのに身動きが取れず植物状態の患者の独白の曖昧な夢と現実と正体を探りながら、錯綜する登場人物たちに引き込まれつつ、戦前や戦後の風俗も興味深く読んだ。
  • 女ともだち
    同じマンションで殺された2人の女性
    駆け出しのルポライターが真相を探るうちに
    明かされてゆく真実。

    イヤミスというより、ドロドロで怖い怖い。
    中年にさしかかった女たちの闇の深さに
    自分の中にもあるであろう姿を見てゾゾゾ

    表面と内側と。
    「女ともだち」の真の意味に「そうかもしれない。。」
  • お引っ越し
    たまに怖い話しとかが読みたくなる衝動にとらわれますw 気になっていて、今回書店で目に留まったので手に取っていました。

    前に読んだ 『夜葬』 はオカルト的怖さでしたが、こちらの『お引っ越し』は見えない者から導びかれる恐怖というか。
    こんな扉を見たら・・ こんな棚があったら・・ こんな机からあんな物を...続きを読む