真梨幸子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
覚悟して読んだ。相変わらずのどす黒いイヤミス度満載。
全く爽快感はなく、どんよりした気持ちになりました。でもまた読んでしまいます…真梨幸子。
小説の中の殺人事件は、91年に実際にあった『札幌両親強盗殺害事件』がモデルとなってるらしいのでリアリティがある。実の娘とその恋人に殺される両親…マイナスの感情というのは本当に何より怖いもの。自分の子供に殺されるなんて、残酷で悲しすぎる…しかし世の中に実際に起こった話。真梨幸子さんが、この事件をモチーフにどんどん妄想を膨らませていったのだろうな。
昨年この小説はWOWWOWでドラマ化されているようなので、早くサブスク配信されないかなあと思っています。
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Posted by ブクログ
ネタバレ『血は争えない』とはこのことか。
前作では主人公フジコ目線からの物語となっていたが、今作の主人公は下田健太だが、話し手は記者となっており、前作と比べ作風がガラッと変わる。
記者目線から物語が進むが、途中には過去のインタビュー記事が挟まることで、今回の事件や下田健太に対して薄らとヴェールに包まれてるような印象を受けた。読み進めても何も掴めないような。それでも下田健太の異常性はひしひしと伝わるが。
ーーーー以下ネタバレ含
高津区一家惨殺事件の真犯人はフジコで、フジコを守るために茂子と小坂初代が関与してたのは驚いた。手を下したのはてっきり小坂初代だと思ってた。
また、フジコの戸籍関係の話も驚きと共に