真梨幸子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
明日は我が身の転落人生にはなりたくない。
私はいわゆる脱ゆとり世代なので氷河期世代とバブル世代がメインになる人物たちの時代背景は想像でしかないですが、安泰だと思われた大企業に勤めていても人生なにが起こるか分からない、転落人生になるかもしれない。
それぞれの人物の人生が濃すぎてその部分が面白かったです。
逆にそれぞれが濃すぎて、本題のさっちゃんはなぜ死んだのかが後半まで忘れていました。あ、そういえばあの人はどうなるんだっけ、この人は何だったっけと終盤で引き戻されました。
ホントの終盤はすごいおおまかに回収されて、伏線といえば伏線で、こいつ何者だ?ってのが出てきたりしましたがもう少し広げてもらっても個人的には良かったかなーと思います。
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Posted by ブクログ
時系列を把握していないと頭の中がぐちゃぐちゃになる物語だった。
誰が嘘をついていて、誰が真実を話しているのか。
いや、本人に"嘘をついている"という自覚がないのであれば、それはもはや"真実"になり得るのか。
接点のない他人に知らず知らずのうちに執着される恐怖というものは、とても悍ましいものである。
「自分は他人にとって特別だ」「自分は他人に認められている」
そんな、昨今若者の中でも問題にもなりつつある、自己肯定感が心地良く感じることは厄介で、人間なら誰でも持ちうる性質だろう。
他人なんていなくても、のびのびと気楽に生きていける世の中になれば、毎日目を覆いたくなるような、悪質な事件も減るのではないだろうか。
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Posted by ブクログ
相変わらず文体が読みやすかった。
話が二転三転するところも良かったが、結末はさすがにご都合主義すぎたかな、という感想。
フィクションと思えば、作中にあったように、これも1つのエンターテイメントか。
つまり何?と頭がこんがらがってしまうところがあったが、面白かった。
同じ募集要項で集められたはずなのに、いざ生活を始めると浮き彫りになる2家族の貧富の差。
貧富の差とは、人間を最も醜い姿に至らしめるものだと思う。
羨ましい形があったところで、手に入れたい物があったところで、ならそこに近づくにはどうすれば良いか、と実直に努力を積み重ねる人は少ない。
勿論少ない、というだけで存在はする。
しかし現実は、ただ何もせず自分の境遇に嘆くばかりで、妬み嫉み僻むことしかしない人間が多い。
昨今問題となっている「無敵の人」などその代表例と言っても過言ではない。
実に人間臭く、醜悪だ。
この作品は途中から時効となった殺人事件へ話の軸が飛び、最初の「一九六一 東京ハウス」という番組からは離れて帰結してしまったが、もう少し番組を軸にしてリアルな人間模様を見たかった。