真梨幸子のレビュー一覧
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文字通り、真梨さんらしいイヤミスの短編集でした。真梨さんといえば、グロテスクな表現が多いのでそこが少し苦手ですが、他のイヤミス系よりも最後まで救われない感じがたまらず、今回の6篇も然りです。Posted by ブクログ
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誰もが認める美貌を持って生まれてきた有利子。
けれど、有利子が幸せになるためには何の手助けにもならなかった。
ファム・ファタール(男たちを破滅させる女)として描かれている有利子は、結局のところ寂しい女性だっただけかもしれない。
地道な努力や他者への思いやりなど、有利子からは一番遠いところにあるものだ...続きを読むPosted by ブクログ -
当時は『聖地巡礼』っていう題名で発行に至る本書、口座残高二千円、ホームレス手前の著者が、なんとかこの本に期待をつなぐがまったく売れず・・・ところが、その二か月後『殺人鬼フジコ~』の文庫が爆発的ヒットになる。その後はトントン拍子に出世するわけだが、著者はこの奇跡をパワースポット巡りにご利益があった、...続きを読むPosted by ブクログ
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私のなかのイメージでは、有利子の外見は沢尻エリカ。最初は20年前の宮沢りえとりえママかな、とも思ったけど、宮沢りえではちょっと健康的すぎるかと。
有利子にとって最終的にはカネ>愛だけど、お金だけじゃダメで、愛情も求めてて欲張りだよなぁ。
そういう意味では、有利子は悪女ではなく、ただ、自分の欲望に...続きを読むPosted by ブクログ -
かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。
奔放な彼女に魅了された男たちは彼女の為に浪費し朽ち果てる。
そんな男たちの一人が、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。はたして有利子は悪女か、それとも聖女なのか…?
あいかわらず、どろどろの人間関係を錯綜させる真梨幸子劇場の通常営業です。
絶世の美女の有利...続きを読むPosted by ブクログ -
暗い暗い感じ。告白を何ヶ月か前にみたので、解説でこれがイヤミスと言われる部類だと知る。救いようのない嫌な感じを残すミステリーということか。もうちょっとあっという部分が欲しかった印象。Posted by ブクログ
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4編からなる連作短編集。
パワースポットをモチーフに据えた短編集ですが、どの登場人物もパワーをもらうのではなく逆にパワーを奪われ誰も幸せにならないという、著者らしい毒がちりばめられたブラックな趣向となっています。
パワースポットなのにマイナスの効用があるという非常に後味の悪い短編集です。
各短編は...続きを読むPosted by ブクログ -
2016年、22冊目は、個人的読書コードを破って(途中読み始めた本を隙間読書用に回したのもあったが)、の真梨幸子連読み。
かつて、美少女CMタレント、美貌の女優として活躍していた、野崎有利子。彼女の周りにはスキャンダルの香りが漂っていた。エリートサラリーマン、斉藤啓介が殺人と詐欺の容疑で逮捕される...続きを読むPosted by ブクログ -
なかなかに読み応えのある短編集だった。
短編は苦手なのだが、1つ1つの作品に割と重みを感じ、
作品同士の繋がりも自然で悪くなかった。
毎回、真梨先生の作品では一人称に騙されるが、
騙されないように注意深く読む癖がついてきた。
その手のトリックには嵌らないように読み進めたが、
お話として十分に楽し...続きを読むPosted by ブクログ -
マンションでそれぞれに発見された二人の遺体。
共通点はキャリアウーマン、独身。
しかし、一人は裏の顔を持っていた。
そんな事件を記事にするライターの野江。
女性のドロドロとした心の闇と衝撃的な事実。
殺人犯が誰かよりも、彼女たちの普段の生活と心の内側に関心が集まる。
216.3.12Posted by ブクログ -
一定の間隔で読みたくなる「イヤミス」。ハッピーエンドは安心して読めるけど、ハラハラしながら裏切られるのがイヤミス。「いい人」に疲れた時のデトックスです。Posted by ブクログ