真梨幸子のレビュー一覧

  • 6月31日の同窓会

    Posted by ブクログ

     地元では名門と言われる蘭聖学園の卒業生にある日突然送られてくる同窓会の招待状。しかしその開催日は6月31日という存在しない日が指定されており、受け取った者たちは次々に謎の死を遂げていた。自らも卒業生であり、現在は弁護士として働く松川凛子も、OBから依頼されたことにより、この謎に向き合うことになる。

     視点がころころ変わるのと、現在と過去も入り乱れるのがすごく読みづらく、途中で飽きてしまった。最後の犯人にはおぉ、そうくるかという思いはあったけど。

    0
    2023年05月21日
  • 聖女か悪女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    んんん。確かにイヤミス、ではある。
    救いのないラストで、後味もなかなか悪い。ミステリーとしても様々な伏線回収あり、面白い。が…。

    求めてるモヤモヤではないモヤがいくつかあったので、感想としてそれを書き出してみる。

    完全にオチに触れる超ネタバレなので注意!!




    一言で(味気ない表現で申し訳ないが)言うと闇深モノ、でいいのかな?
    「犯人」の後ろにはさらに糸を引く者がおり、それらは決して裁かれず、末端の者のみ切り捨てられていく…。という構図。
    結局は全てQ氏(BMO(完全にBPOが元ネタw)トップの高野)の内縁の妻であるQ夫人(加瀬淑子)の手のひらの上、ということで。
    色々な人物の繋がりや

    0
    2023年05月21日
  • 人生相談。

    Posted by ブクログ

    「真梨幸子の小説はクセになる」、そう帯で謳われていた通りである。やはり、真梨幸子はクセになる。そして、一度読み始めると読む手を止めることが難しい。
    次から次へと相談者たちの話が進む中、それぞれが複雑に絡み合っていき、ラストに全ての真相が一気に明かされる。真梨幸子さんの小説はこの最後の気持ち良さがクセになる。「そうだったのか!」というあの感情に早くなりたいがために読む手が止められないのだ。
    この一冊もまたそのうちのひとつだった。最後に読者の予想を裏切る真相が判明し、あっと驚かされる。

    0
    2023年05月16日
  • 孤虫症

    Posted by ブクログ

    メフィスト賞受賞、嫌ミスクィーンの名に恥じない出色の読み物。
    筆者作品は苦手ながら、現実に案外近いところをえぐっているかなとも。。改めて筆力に脱帽

    女性の汚点をこれでもかというほどに綴り、母、娘、近所関係、夫婦間、して不倫関係。
    女とセックスに焦点を極限まで絞り切って、案外こうt峰無形とも言えない展開、そして処理も整然と言える。

    情景に色を付け、臭いを漂わせ、温度感、音(叫びも多々)が映像的に盛り上がりっぱなし。
    読みたくないと思いつつ、最後まで怖いもの見たさに読み切って・・この気分、軟化で浄化しないと現実に戻れない・・はぁ

    麻美、奈央の世界が20年もさかのぼり、さらに明治時代の【記録】

    0
    2023年05月11日
  • 三匹の子豚

    Posted by ブクログ

    このような人間のドロドロとした部分、マウントなど未成年のうちに知っておきたかった。
    いかにして成り上がるか生き残るかの人間心理について意識しながら将来を考えていたら今と違ったかもしれない。

    0
    2023年05月06日
  • インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    難しいなーーー前作の構造がすごく面白かったんだけど、期待が高まりすぎて上回らなかった。
    いやまあ面白かったんだけど!
    途中で、みっちゃんの正体を察してしまったために驚きが薄まってしまったせいかなあ…?

    前作のフジコの人生に見られた凄惨さや必死さ、どんよりとした気持ちの悪い薄暗さ…が好きだったんだけど、今作は取材者側ということもあり、主役陣の味わいがあっさりしていた。
    ねっとりした気持ち悪さを期待していたんだけど、主役陣が無個性に近いというか…。村木は良くも悪くも凡庸で、井崎はそこそこ仕事はできるがまあこれも凡人だし、何かありそうだった吉永も(一応「何か」はあったけど)そんなに深い部分まで描か

    0
    2023年05月04日
  • 女ともだち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読後に嫌な気持ちになるイヤミスの部類で、かつフリーライターである主人公が実はそもそも亡くなった人と深い親交があった、という点ではどんでん返しの部類に入るかも。最後までアキは誰か疑いながら読みましたが、そうくるか。
    ドロドロ感は思ったより薄め。

    0
    2023年04月24日
  • 初恋さがし(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    女性所長が運営する探偵事務所に持ち込まれる、奇怪な依頼の数々。
    ひとつひとつのストーリーは完結しているように見えて、どこかで繋がっており、最終的に裏で糸を引いていた人物が明らかに…。
    全体的に、人を羨み逆恨みする人の心のドロドロした粘着質な雰囲気が漂う。
    最後はなんとも不思議な終わり方で、納得できたような、できなかったような?

    0
    2023年04月04日
  • 私が失敗した理由は

    Posted by ブクログ

    本男さんのおススメ!

    うーん、あれ?全部伏線回収されてる??
    と。ふと思うくらいに、あっちゃこっちゃで、なんとなく伏線回収され切ってないような半端な読後感です。

    もう少し。マトを絞って欲しかったなぁーってのはあるかなぁー。

    あっちこっちに話飛んで、そんなで読者の目を眩ましたのかわからんけど。本筋がどれだかわからんくなって、ラストで、あーそっちが本筋だったんだね。

    の、驚き。

    ホントは、えーあなたが黒幕!?みたいな驚きが欲しかったんじゃないかなぁーと思うけども、そこにたどり着くまでにぐちゃぐちゃでね。

    もう少しどーにかしてほしかつたなぁー惜しいなあ。と思った一冊でした。

    0
    2023年03月30日
  • 鸚鵡楼の惨劇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「鸚鵡!」と思って読みました。そんなに鸚鵡でもなかったけど、鸚鵡は長生きするんだなぁ。。。Androidだと鸚鵡は一文字ずつ変換しないといけないの謎だ。
    真梨幸子作品はつくづくイヤミスだと思う。人の気持ちに鈍感ゆえに人を傷付けてることに気付かない人ばかりなのが、嫌な気持ちになります。
    50年間も何かしら殺人事件起きると、土地自体の因果因縁もありそう。花街はそれでなくても人の業や念が溜まると思う。元赤線の所で思い当たるとこある…けれどそっちはオカルト系だからちょっと違うか。。
    一章の「こうちゃん」はその後の二章でてっきり河上航一なんだろうと思っていたら、違う人だった。こうちゃんは犯罪者になってな

    0
    2023年03月12日
  • 女ともだち

    Posted by ブクログ

    いやあ、女って怖いなあ。
    真里幸子作品はフジコが面白かったので、読んでるけど、今のところフジコが1番。

    0
    2023年03月04日
  • 孤虫症

    Posted by ブクログ

    ちゃんと解決するのが好きな自分には、納得ができる作品。不衛生感は半端無い、しばらくセックス怖くなった。

    0
    2023年03月04日
  • 聖女か悪女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    スプラッタ映画へのオマージュ。著者の筆力は申しぶんないし、つまらなかったわけではないけど、完全に、スプラッタ映画のホステルの和製版だった。

    0
    2023年02月10日
  • 初恋さがし(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    短編集だけど、全て繋がっていて読みやすかった。

    ここの評価は低かったけど、メルカリでセットで安く売ってて、買った本。

    短編の中で人が簡単に殺されすぎなのと、風俗嬢、ビッチの話が多く微妙だったけど、1話1話が短いのが飽きさせず良かった。

    2回目読むかは、内容が少し薄いので無いかなぁ。

    0
    2023年02月06日
  • ふたり狂い

    Posted by ブクログ

    【2023年17冊目】
    相関図必須の短編集。それぞれの話が少しずつ繋がっていますが、登場人物がそこそこいるので、一気に読まないと「あれ、この人前の話で何したんだっけ」と混乱することもしばしば。

    狂っているのは誰なのか。それとも全員狂っている世界が正常なのか。

    これから読む方は是非、相関図を書きながら読むことをおすすめします。

    0
    2023年01月28日
  • 三匹の子豚

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一通の封書から、人生が転がっていく。

    亜樹の子供の存在も、克子、史朗もなんとなくこうかな?というのは、わかって読み進めていった。
    藍子も、関係者じゃないかと読み進める。

    嫉妬、羨望、復讐の連鎖が続く。

    最後の登場人物をすっかり忘れてた…。
    (p106待機していたはずのタクシーに触れていないってことは…?赤松家に二人で行ったのに、一人しか戻ってこないことを不思議に思わない、過去、現在を追っていた人物なら通報もしない…小説では一切、亜樹が、タクシーを利用したしてないは触れられていないけど)

    0
    2023年01月26日
  • パリ警察1768〈新装版〉

    Posted by ブクログ

    高度成長期辺りまでの日本を舞台にしたノスタルジー系の映画作品を評して、この手の作品には臭いが欠けている、昔の日本は臭かったと言う文言を目にして、思わず笑ってしまったことがある。まあ確かに、昔はどこもくみ取り式だったね、公衆便所なんかホント地獄だった。このお話の舞台はくみ取り便所どころが糞便を窓から投げ捨て、誰も身体を洗わないという、悪臭都市パリ。主人公の警部の役割も犯罪の取り締まりより、放蕩貴族の醜聞を握りつぶすという香しからざるもの。社会や体制は腐敗しまくり、登場人物は程度の差こそあれ悪人ばかり。それでも主人公にはそれなりに貫き通す義みたいなものがあって、そのせいか読後感は悪くない。

    0
    2023年01月22日
  • 三匹の子豚

    Posted by ブクログ

    早く読み進めたい。
    先が知りたい。
    三匹の子豚の意味がわかっているのかいないのか。答えを知りたいから、読む。

    0
    2023年01月21日
  • 三匹の子豚

    Posted by ブクログ

    先が気になりあっという間に読み進めてしまった。最後まで犯人が予想できず、最後にあっと驚かされるまさに真梨幸子といった展開の作品。ただ、最後やや無理がある部分が数点あったように感じられた。

    0
    2023年01月19日
  • 向こう側の、ヨーコ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    知人に薦められ読みました。2つの世界を行き来する中で頭が混乱しながらもサクサクと読み進められましたが、犯人と物語の真相には不完全燃焼でした。そういう作品なのかなあ

    0
    2022年12月27日