桐野夏生のレビュー一覧

  • だから荒野

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    一気読みしました。
    家族からいろいろあって、一人で長崎までドライブ?する女性のお話し。
    長崎では、独身老人のお世話をしたり、されたり。
    2人の息子らが、ちょっといい味出してみたり。
    あまり、おすすめできる部分が見えないが、楽しく読めました。

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    2024年01月19日
  • ロンリネス

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    この本の文庫版の解説は、井上荒野が書いているが、井上荒野は、本書の前書の「ハピネス」について、斎藤美奈子が文庫版に書いている解説を引用している。孫引きになるが、引用する。
    【引用】
    「桐野夏生はつまりプチセレブのバイブルである"VERY"の読者に向けて、読者層と重なる女性たちを徹底的に皮肉り、批評した小説をぶつけたのである」
    【引用終わり】
    本書「ロンリネス」も、「ハピネス」と同じく初出は「VERY」連載であり、登場人物も前書から継続しているので、この斎藤美奈子の解説は、この「ロンリネス」にも当てはまるはずだ。
    「VERY」という雑誌を知らなかったので、ネットで調べてみた。

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    2024年01月13日
  • だから荒野

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    ネタバレ

     夫や息子にないがしろにされた中年女が突発的に家出して車で(東京から長崎へ)一人旅に出る、っていう話。

     途中被DV女と知り合って「テルマ&ルイーズ」的な展開になるのかと思いきや、そういう初期作みたいな破天荒な方向へは突っ走らず、最後の最後は何だか気の抜けたようなトホホなオチ(帰宅)に。

     旦那息子をはじめ、登場人物の8割がたが中途半端なクズっぷりを披露。ママ恋しくて長崎までやってくる次男が特に情けなかった (T_T)
     長崎の思想的なボケ老人はスゴかったな(゚д゚)!。「極端な正義は悪魔と見分けがつかない」とか何とか偉い先生が言ってたような気がするけど、まさにそれを体現した感じの御仁。て

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    2023年12月18日
  • だから荒野

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    2023/12/12

    専業主婦として生きてきたら、家族に軽んじられるようになった。
    馬鹿にされて生きていくなら出奔する。

    面白かった。家庭を生き甲斐にしないようにしなきゃ。
    白鳥PAで2時間裸足で待ったあの子の人生も読んでみたい。

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    2023年12月13日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ユーミンの曲からイメージした短編集
    一流の女流作家ばかりなのでどの作品も興味深く面白かったし、贅沢だと思う。
    最後の「春よ来い」が1番印象に残った
    願いごとひとつ叶えられるとしたら、
    自分だったら何にするだろ?
    自分や身内、知り合い以外について願わないといけないという条件がつくと案外難しい。
    でも思いついたらきっとわくわくしそうで楽しい思考だなと思った

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    2023年12月11日
  • 柔らかな頬 下

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    あまりにキツすぎて、なかなか桐野夏生作品は読んでいませんでしたが、直木賞の縛りで読みました。
    かなりきついシチュエーション。自分を見失ってしまうほどの強烈な事が起こりまくって、登場人物を翻弄していきます。
    夢か現実か分からなくなるように作られていて混乱しますが、それも含めた世界観なのでしょう。
    一気に読ませた素晴らしい作品だと思います。

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    2023年12月09日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    福岡を舞台に、二人の女性の、バブルと崩壊を描いた。

    1986年、証券会社の福岡支店に同期入社した、伊東水矢子と小島佳那。
    佳那は短大卒で、フロントレディ。
    水矢子は高卒で、事務職と、待遇は異なっていた。

    実家が貧しい二人は、お金を貯めて、東京に出てゆくと言う夢を持っていた。

    折しも、バブル期。
    NTT株を政府が放出することが決まった。
    絶対、値上がりすると、世間と証券会社は、浮き足だった。

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    2023年11月30日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    一気に読んでしまった。下巻から読んだから結末は知ってるけど。。
    ギラギラしてるなー。
    下巻だけ読んでると、何でこんな言動なんだと思ってしまったけど、上巻で3人ともお金への執着がすごい事が理解できる。

    やっぱり借りを作るのは良くないな。。

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    2023年11月22日
  • グロテスク 上

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    ネタバレ

    妹のユリコと高校の友達の和恵が娼婦になり殺されるという結末から始まる。
    『わたし』の一人語りで、Q女子高の時代から始まる。
    とにかく怪物級の美しさを持つユリコへの数々のいじわる、和恵が壊れるよう間違ったアドバイスをして様子を見て笑う、『わたし』の腹黒さ、嫌らしさ。
    女子校の内部生、外部生との越えられない壁、努力でもどうにもならない部分を明確にあぶり出している。
    『わたし』、和恵が1961年生まれユリコが1962年生まれなので、時代的に古いが今も昔も大差ないのだと思う。
    下巻に続く…

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    2023年11月13日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    バブルと金融業界、未知の世界。自分が生きる福岡と地続きのはずなのに最早ファンタジーである。

    望月が動き始めてからが面白いが、思考行動すべてが場当たり的でハラハラする。「マジか望月…」と心の中で3回は呟いた。博打が当たり続ける望月くん。誠実さが欠片もないので友達にしたくないタイプだが、成り上がって他を見下してやる、という人間臭い欲望を純粋に追い求める姿はなんか羨ましい。緩やかな諦観がずっと流れている現代を生きていると、良くも悪くも熱量がある人間って眩しい。
    稼いだ奴がエライんじゃひれ伏せ!という価値観はシンプルで楽だけど、そこから落ちてしまった時、絶望するのか、笑い飛ばせるのか。でもこんな時代

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    2023年11月02日
  • ダーク(上)

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     ミロシリーズ、初めて読みました。クセの強い登場人物、それぞれを丁寧に書いていて、それだけでも世界が広がります。下巻が楽しみです。

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    2023年09月23日
  • 柔らかな頬 下

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    巡る因果と業を突きつけられる。
    設定はミステリー仕立てだが、わかりやすいカタルシスは無く、登場人物の誰もがそれぞれの真実を追い求めて人生の海を漂流している。
    真実なんてものはないことが真実だ、と言わんばかりの途方もない孤独を味わうことがこの物語の醍醐味なのかもしれない。
    大変ヘビーで精神削られました。

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    2023年09月17日
  • 光源

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    ネタバレ

    一本の映画制作に関わるプロデューサー、新人監督、ベテランカメラマン、大物俳優、アイドル女優たちが、自分を輝かせようとぶつかり合うお話。
    ハッピーエンドでないことがわかるので、ずーっとハラハラしながら読んでました。
    “世にも身勝手な奴らの逆プロジェクトX物語”
    本当にそれだわ…

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    2023年09月17日
  • だから荒野

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    新聞連載時大反響を呼んだ話題作と裏表紙に書いてあったので買った一冊。

    家族からの逃亡の話でした。

    主人公である女性がかわいそうに見えた。
    旦那の言い分もわかる部分はあるが、優しさや気遣いがない.

    でも一番ムカついたのは息子達
    特に長男

    旦那や次男は最終的に少しは人間が変わった感じがするが、長男は多分成長していない。
    優秀な人間らしいが、人間の根本がダメだと思う。

    最終的には家族が元に戻るかわからんが、何かが今でと変わったのではないか

    逃亡中出会ったクソみたいな人達
    それがどうなったかちょっと気になった小説でした。

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    2023年09月09日
  • グロテスク 上

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    読むのに体力を消耗する作品。
    こんなに人間の醜さを文で書き連ねられるのか、と驚かされた。
    姉と妹の言い分が違うのも本人と他人の認識の違いからくるものなのかな、でも姉の性格の悪さは読んでて胸が苦しかった。

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    2023年09月04日
  • メタボラ

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    大好きな桐野夏生さん。
    やっぱり面白い。
    貧困、孤独、格差
    重い‥重すぎる‥なのになんでこんなに
    惹きつけられるんだろう。

    記憶を失った主人公のギンジと
    故郷の宮古島を捨てた昭光が
    安住の地を求めて放浪する。

    二人の関係は友情?とは言えないものだけど
    孤独で極限の状態にいる二人にしかわからない
    心の繋がりがあるのだろうな。

    主人公の家族が崩壊していくシーンは
    辛かった。
    例え家族であろうと、人との繋がりは
    努力して維持していくものなんだと感じた。


    ラストは切なかった。
    逃げても逃げても明るい未来なんてないのかもしれない。
    解説にある
    安っぽい同情など愛ではない、自己責任
    誰かの不幸を

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    2023年08月28日
  • 夜また夜の深い夜

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    ネタバレ

    手紙形式の小説は何度か読んだことがあり、あまり入り込めない印象だったのですが、好きな作家さんということもあって入り込めました。

    今日、私は何も心配なくベッドで寝られるし、食事に困るわけでもない。この作品はフィクションだけど、そういうことが当たり前じゃない世界が今現在もあることは知っておきたい。

    ただ、手紙形式の意味があったのかがわからない。

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    2023年08月23日
  • 路上のX

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    主人公の女の子たち(真由、リオナ、ミト)がどうなるのかハラハラしながら一気読み。三人のたどる道はあまりに過酷で、容赦がない。

    社会問題としてトー横に集まる若者が度々取り上げられている。ひと昔前の非行少女たちと事情がちがうのは、彼女たち自身には落ち度はほとんどない場合が多いという点かもしれない。背後には貧困があり、子をきちんと養育できない家庭があまりに増えているという厳しい現実がある。

    それでも桐野夏生の小説らしく、彼女たちは自らの境遇に抗い、果敢に行動する。両親が突然行方不明になってしまい、何とか自分で生きようとした真由は、バイト先で性被害に遭って深く傷つくが、警察に被害を訴えようとするし

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    2023年08月13日
  • バラカ 上

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    桐生夏生ってホラーチックという先入観があるのか、その存在も知ってるし過去に読んだ作品も面白かったしはずれのない作品を書ける人というイメージをもっているにもかかわらずあんまり読んだことがない。久しぶりにたまたま見かけた『バラカ』という小説を読んでみた。
    震災で原発事故が起こった日本が舞台になっている。作品自体も2011年夏頃、つまり東日本大震災と福島第一原発の事故から間もないうちに「小説すばる」での連載が始まり2015年まで続いた。だから途中から震災後であり原発事故である世界は、実際の世のなかとはちょっと違う方向に動いている。いや、あえてより悲惨な状況を描いたのだろう。そんななかを数奇な生まれ育

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    2023年08月13日
  • バラカ 下

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    桐生夏生ってホラーチックという先入観があるのか、その存在も知ってるし過去に読んだ作品も面白かったしはずれのない作品を書ける人というイメージをもっているにもかかわらずあんまり読んだことがない。久しぶりにたまたま見かけた『バラカ』という小説を読んでみた。
    震災で原発事故が起こった日本が舞台になっている。作品自体も2011年夏頃、つまり東日本大震災と福島第一原発の事故から間もないうちに「小説すばる」での連載が始まり2015年まで続いた。だから途中から震災後であり原発事故である世界は、実際の世のなかとはちょっと違う方向に動いている。いや、あえてより悲惨な状況を描いたのだろう。そんななかを数奇な生まれ育

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    2023年08月13日