桐野夏生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ(上下巻の感想)
面倒な田舎に嫌気がさして、実家を捨てるカスミ。
「夢」<「食べていくため」の仕事。
「普通でいい人」との職場結婚。
夫とは違う魅力を持ったクライアントとのW不倫。
「子どもや家庭を捨ててもいい」とお互いに思うくらいに周りが見えなくなっている2人。
それに気付いているお互いの家族。
そんなタイミングで失踪してしまうカスミの長女。
罪悪感におそわれ、狂ったように探し続けるカスミ。
長女のことしか見えていない母を傍観する次女。
離婚。
死を目前とした元刑事との長女捜索。
家族との再会。
死。
至る場面でカスミはどうしようもない人間だなって思ったけど、
その素質は誰にでもあるよう -
Posted by ブクログ
ネタバレ(上下巻共通)
世評ほどの大絶賛はできませんが、直木賞受賞作だけあって面白かったです。文体もストーリーも重厚な、さすがと言うべき骨太の作品でした。
ただ、主人公・カスミの性的な魅力が話を動かすキーになっているのですが、その魅力が設定倒れというか、説得力を欠いていたように感じられたのは残念です。それが話の流れに若干の強引さを生じさせていた面も否めず。
内海の登場シーンでも「おいおいこいつと主人公が男女の関係に…なんて安い展開にはしてくれるなよ」と思っていたのに割とあっさり現実になってしまいました。
謎解きでなくヒューマンドラマに重きを置いた展開は見事だったのですが、それがやりたかったならあの