桐野夏生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
松任谷由実の曲を元にしたトリビュート小説集
著名な作家さん達による、別角度からの切り口で綴られる物語
歌詞をそのまま物語にしたものではない
むしろ設定のリンクはそんなにないかも
タイトルにインスパイアされた短編という表現の方が近い
収録は6編
あの日にかえりたい/小池真理子
DESTINY/桐野夏生
夕涼み/江國香織
青春のリグレット/綿矢りさ
冬の終り/柚木麻子
春よ、来い/川上弘美
解説:酒井順子
・あの日にかえりたい/小池真理子
いまも私の心は学生時代を過ごしたあの場所にいる
昭和の学生運動が盛んな頃の大学生
男を巡る友人とのちょっとした行き違い
大学生の頃に戻りたい -
Posted by ブクログ
ネタバレユーミンの曲を女性作家さん達がトリビュートし
創作された物語の短編集。
小池真理子「あの日にかえりたい」
まだ共同玄関や共同トイレが一般的だったころに
学生時代を過ごした主人公の郷愁の物語
既に老年に入った主人公が人生を振り返るような
切ない物語。短編の中に人生の流れがつまっていて
さすが小池真理子さんだなと思った。
桐野夏生「DESTINY」
村上春樹が愛読書の争いごとを好まない青年の物語
変わらぬルーティーンの中ではっと目についた
女学生に少し惑わされてしまうけれど、また
普段の日常に戻っていく。何も劇的なことは
ないのだけれどシニカルでとても良かった。
村上春樹とか山田風太郎とか主人公 -
Posted by ブクログ
名門女子高校に通う女子高校生たちの悪意、嫉妬、陰謀が複雑に絡み合うピカレスク小説。主人公だけじゃなく、登場する人物全てがエグくて、思いやりとか、善行なんてことをこれっぽっちも考えない。
娼婦となるべく生まれてきた美女、ユリコと彼女を心底、憎み続ける姉のマサミの手記に記される日常は食うか食われるかのグロテスクな世界。少女たちは自らの性、知、美を駆使し、他人を踏み台にして欲望を満たそうとする。
彼女たちの努力は認めるけど、どう考えても破滅に向かっているとしか思えない。ユリコの死はすでに示されているが、それは彼女にとって、ようやくの安らぎだろう。
そんな汚れた世界は下巻に続く。 -
Posted by ブクログ
自分を軽んじる夫と2人の息子に
やり切れない思いを募らせる朋美
自身の誕生日に思いを爆発させて
家出をする。
朋美の章、夫(家族)の章、と
交互に出来事や出会いを読ませる
朋美も家族も変わっていく、でも、
変わらないところももちろんある。
大きな影響をうける出会いをして
いきつく先は?
特に大きなケンカや大問題があったわけ
でも無い、やるせなさや苛立ち、
友人に愚痴ってはみたものの、全く同じように共感してもらえる訳では無い、わかっていても寂しい。わかるわーと声に出してしまう。
数年前にドラマも見ていました。
鈴木京香さん主演でした。
ドラマの方が登場人物も多く、
小説では、このまま居なく -
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舞台が沖縄の小説といえば原田マハさんの小説!
そして、どちらかというと沖縄の人達の人柄や陽気さに惹かれて読後感も何となくナンクルナイサーな気分が味わえる。
しかし、本作も舞台は沖縄ではあるが非常にネットリというか、じっとりというか、まるで熱帯雨林の湿度と森の中の土の匂いが漂ってくるような小説でした。
2000年代初頭から団塊の世代がドロップアウトした平成の後期まで、労働者や働きたい若者にとって非常に不遇の時代であった事は間違いない!
低賃金、ブラック労働、失業と倒産の恐怖の中で家族やマイホームを持たなければいけないという周囲の圧力に負けない強さが逞しさが、この時代の生きるという事なのではな -
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再読。
前編は海蛇島で生まれたナミマと死を司る女神のイザナミ神。
後半はイザナキ神が人間の姿になった八岐那彦と従者の宇為子。
最後はイザナミ神とイザナキ神が遂に再会する。
この世は陰陽で全てが成っている。
生と死、光と闇、昼と夜、男と女、姉と妹、
そして陽=清浄、陰=穢れと優劣が存在する。
古事記に触れた時に男女不平等を感じたことはなかったが、もし神代から男尊女卑が染み付いているのならばそう簡単にはなくならないのも当然だ。
今も神事の際に女人禁制は確かに存在する。
イザナキ神は完全に人間になり死と共に成仏できたのに、何故イザナミ神だけが救われずに黄泉国で死者を選び続けなければならないのか。