桐野夏生のレビュー一覧

  • インドラネット

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    ネタバレ

    久しぶりの桐野夏生

    主人公八目は何も取り柄がない社会人。
    唯一誇れることは、高校時代に空知と親友であったこと。
    空知は頭もよく、かっこよく、人気者。空知の親友ということだけが自慢だった。
    だが、社会人になって急に空知と疎遠になり、アジアへ旅立ち行方不明に。
    空知の姉と妹も同様にアジアで行方が知れない状態になっていた。
    空知の父親の葬式で、複数人に空知兄弟を探してほしいと頼まれる。

    すごく壮大な話だった。展開が結構変わるし、色々な人にだまされ疑心暗鬼になる。早く続きが読みたく一気に読んでしまった。
    八目は旅を通じてたくましくなり、大変な経験は人を成長させるんだなと思った。

    空知と再会はでき

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    2024年09月27日
  • インドラネット

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    一気に読んだ。続きが気になって仕方なく、なかなか止められなかった。

    カンボジア、ポル・ポト。
    国内も落ち着き、観光に関しては大きな問題もなくできる国になったと思っていた。
    やはり世界一治安の安定した日本に生まれ育って住んでいる自分は甘い。

    これ、本当に小説なんだろうか。
    桐野夏生氏の筆力を使ったドキュメンタリーではないんだろうか。

    悲しく、考えさせられるラストだが、余計に《あるかも》という気になり現実と物語の境界線がボヤける。

    途中、アジアの発展途上の国の美しい海と逞しい現地の人、複雑な政情、植民地時代の名残りを、作品を読みながら並行してスマホで検索していた。

    バックパックも自分の読

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    2024年09月15日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    バブルの頃の記憶がある人間には、非常に読みやすくわかりみ深い話。世の中すべてが浮かれていて、それが永遠に続くと思っていた。
    そんな時代の話、ましてや書き手が桐野夏生さんなので、必ず不穏な結末が訪れる…と最初からわかっているのに、遅読の私が下巻まで2日で一気読みした。

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    2024年09月13日
  • 緑の毒

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    ネタバレ

    著者を知ったのは『OUT』がTVドラマ化されたときだと記憶しています。それはそれは面白くて、主人公たちがノコギリで死体をギコギコぶった切るシーンは、長調なのに哀しげなテーマ曲の旋律と共に今も頭の中に蘇ります。

    本作はそのイメージそのままというのか、そのまますぎる気がして、桐野さんってあれからひとつも歳をお取りではないのかと思うほど。

    「最低最悪の読み心地」という帯の言葉に、このゲス医者が逃げおおせる嫌ミスの如き結末も覚悟していましたが、桐野作品ではやっぱり女が一致団結するのですね。天罰を喰らえばいいと思うと同時に、プライドの高い奴はここまでひねくれてしまうものなのかと思う。

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    2024年09月08日
  • 路上のX

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    こんな事あるのかな…
    …あるのか。

    救いようのない話なんだけど、
    ラストがいっつも物足りないんだけど、
    読んでしまうよ桐野夏生。

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    2024年09月02日
  • インドラネット

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    ネタバレ

    桐野さん作品初めてでしたが、旅行したことがあるカンボジアが舞台ということもあり、だいぶ引き込まれてグイグイ読み進めてしまった。終始、主人公に対しては「なんだこいつ」という感が拭えなかったけど、それでも世界の暗い部分、闇の魅力に抗えず、読み進めるとそれでもずっと不穏で、ハッピーエンドじゃないんだろうなと思わされつつもどういう終わりを見せてくれるんだろう…!っていうワクワクが増していった感じ。そして期待を裏切らない終わりだった。
    日本で少し退屈だけど、平穏な日々を暮らしていく人もいれば、それだけじゃ飽き足りなくて違う世界に飛び出していく人もいる。今平穏に暮らしていることは決して当たり前でなくて、一

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    2024年08月29日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    バブルの熱で高く押し上げられた、押し上げられつつづけられると願った若者の勢いが、そのまま文体のテンポになっているように感じられる。

    話の、描写の、躍動感がバブルの勢いをリアルに感じさせてくれる気がした。

    バブルを経験してたら自分の性格上、熱狂して破滅して死んでたんじゃないかな。

    バブルで狂ってた実態を知りたい、というより肌で感じたい。バブルよ再びきておくれ

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    2024年08月26日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    バブル期証券会社の若手社員の物語。時代背景描写なく一気読み。オチ、結末は見事。タイトルや表紙から女二人の対比物語と思いきや、違う「二人」が終始目立ちその二人の話の様に感じた。

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    2024年08月17日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    自分はバブル崩壊と共に生まれたような世代。
    私は上の世代の人達がバブルを謳歌した黄金時代の話を聞くのが好きだ。
    嘘みたいにエネルギッシュで、豪華で、それでいて馬鹿げていて。
    バブルを語る人達は皆「おかしな時代だった」とは言うけれど、その顔は青春時代を懐かしむように、はにかんだ表情をしている。
    我を忘れてはしゃいで、浪費して、がむしゃらに生きて、大の大人が皆で馬鹿やって楽しそうだなぁと純粋に羨ましい気持ちも持っていた。

    この本ではバブルの光と闇が描かれているけれど、闇の印象の方が強く残る。
    もがいてももがいても強い引力に引っ張られてしまうような生活。
    自分で居場所を勝ち取ったと思っていたのに大

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    2024年08月14日
  • 水の眠り 灰の夢

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    どこが事件の本題なのか、すべての線がつながった時、さすがは桐野先生だなぁと感心。
    当時の世相、時代背景なんかも手に取るようにわかった。
    時代は変われども変わらないのは人間の欲望ってことかな。

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    2024年08月07日
  • バラカ 下

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    原発が爆発した警戒区域で発見された一人の少女「バラカ」は、大人たちの色々な思惑に翻弄され、過酷な運命を辿る。震災後の日本で有り得たかもしれない「もしかしたらこうなっていたかも」のお話だった。最後まで息をつかせない展開でラストはサラッと終わったが、物足りなさを感じないくらいそれまでの話が濃かった。

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    2024年08月01日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    上下巻ものだが、あっという間に読み終わってしまった。
    時代に乗り分不相応な生活を送っていた若夫婦。妻の方はこの夫と出会わなければ、キャリアウーマンとして地道で幸せな人生だったのかもしれない。
    バブルの頃、金銭感覚も麻痺して、この主人公たちのような目に遭っていた人も数多くいたのかもと思うと、人生ゲームは終わるまでほんとに誰が勝ち組で誰が負け組なのかわからない。
    死ぬことで楽になれるというのはあまりにも悲しすぎる。

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    2024年07月19日
  • 路上のX

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    ネタバレ

    ラストの真由の行動、選択が、彼女の未来が明るくないことを表しているようでツライ。でもそれが小説のリアリティを高めているように感じた。

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    2024年07月11日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    ネタバレ

    野心金金酒金金暴力。
    ヤクザ屋さんがおしまいあたりは持っていきました。
    大ラストは3人の主人公のうち生き残ったみやこが(失われた)30年後井の頭公園で疲れたよパトラッシュでも会えたから、ってまだ53歳じゃないかあの頭を使って自分一人で生き抜こうとしていたみやこはどこへ?!というか死んだ親の借金って引き継がなくていいんじゃなかった?!それだけ故郷と上京を共にした2人の悲惨な最期がダメージだったということか。
    私は個人的に川村の存在がショッキングでしたねそんな複雑な生き死にあるのかと。
    読み応え読みやすさの見事な両立があり上下巻4時間くらいで読めた。すごい速さで複数の誰かの人生を体感するというフィ

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    2024年06月17日
  • 新装版 ローズガーデン

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     2000年に単行本として刊行された短編集。桐野夏生さん初期の「女探偵ミロ」シリーズ。
     特に巻頭の表題作はミロの若い頃の意外な姿を描いて面白い。
     これらの作品を読んで、この頃の桐野さんの志向がミステリらしさではなく人間を描くことにあったのだと明確になる。
     どうやらこの短編集の後に来る『ダーク』では、さらにミロは変貌してくるらしい。楽しみ。

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    2024年06月16日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    ⁡一気読み!

    1986年、のちにバブルと呼ばれる好景気に差しかかった頃に、証券会社に入社した水矢子と佳那、そして望月の男女3人。
    貧しい家庭で生まれ育った水矢子と佳那は、いつか上京するという夢を温め、やがて野心家の望月とともにマネーゲームの渦へと身を投じていく。

    この時代をひと言で表すなら、まさに"狂騒"。
    そんな空気感がひしひしと伝わってくる様なストーリーだった。
    株式投資なんて無知でお金もない私には縁遠いものだけど、景気のいいこの時代ではこんなにも身近なものだったのか〜。
    だけど、お金、お金の世の中って、やはり欲にまみれ、人を狂わせていくから怖い。

    今から

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    2024年06月16日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    装丁カッコ良すぎない??←また装丁に釣られた笑

    うわぁ〜めっちゃ昭和感!!
    バブル全盛期のお話。
    面白い!
    感想は後半でまとめて。

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    2024年06月12日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    なんとなく、上巻を読んで予想していた結末でした。バブルに翻弄された若者達の悲しい物語。
    一気に読んでしまいました。

    人って、時に、そんな狂気的な暮らしをするのかな。

    水矢子、佳那、望月の3人と比較的世代が近いので、なんとなくわかるような…わからないような…。

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    2024年05月22日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    ネタバレ

    終わり方が結構好きだった。
    なるほど、上巻の冒頭はそうゆうことだったのかと、メリーバッドエンド。
    完全なバッドではない気がする。
    騒ぐだけ騒いで散るのだから、人生を謳歌したともいえて、そういう意味ではハッピー?

    上巻は読み始めたら先が気になるドラマ感覚だったが、下巻ではヤクザやホストも登場してブランド品を豪遊するなど派手になってきて、展開が目まぐるしく面白かった。

    終わり方もハッピーではないがきっちり終わったので、まぁこんな終わり方もいいじゃない、という割とすっきりした読後感だった。


    ↓ネタバレ



    上巻では須藤の存在が強かったが、下巻になると忘れた頃にチラッと出たくらいだった。(そ

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    2024年06月17日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    このバブル期に働き盛りの男性方、本当にこんな感じだったなら…そりゃ失言政治家や、やたらと偉そうに言ってくるおじいさんになるわなーと思った。
    考え方がそもそも現代とは違い過ぎる。コワッ
    あんまり期待せずに読んだけど、めちゃ面白い。
    下巻へ。

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    2024年04月23日