【感想・ネタバレ】真珠とダイヤモンド 下のレビュー

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Posted by ブクログ

上下巻!?
長いなぁダラダラ系かなぁ
と、少し疑いながら(笑)読み始めたら...
全然ダラダラ系じゃなかった(笑)
さすが桐野さんです。

内容は、バブルの頃のお金がらみの話だけど人間模様も面白く、あの時代、こう言った人たちがたくさんたくさんいたんだろうなぁと。

少し読み始めに躊躇した上下巻でしたが、読み終わってみると、上中下巻でもよかった!
それでどーするの?どーなるの?と、どんどん読み進む読み進む。
最後が、"ご想像にお任せします"的な、すっきりしない終わり方でなく、あの人...そんな終わりだったのね...と、きっちり読み終わらせてくれました。
再読したい作品でした。
ぜひ、読んでみてください(^^)

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2024年05月02日

Posted by ブクログ

面白かった!なんとなく結末は読めたけど、ハラハラしたなぁ。マネーゲーム恐い。お金って人を変えてしまうんだなぁ。

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2024年03月28日

Posted by ブクログ

あ、これヤバいぞって
子供だってわかるのに、

欲に目が眩むと人って
どこまでも愚かになる
んですよね。

どこで道を誤ったのか。

後から振り返るとよく
わかるその分岐点も、

そのときは気付かない。

あるいは薄ら気付いて
いてもリスクを軽ーく
甘ーく見積もるんです。

まるで綿アメのように
・・

波に乗ってるときほど
冷静さを失わないこと
ですね。

とても身につまされる
作品でした。

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2024年01月31日

Posted by ブクログ

傑作。600ページあるがすぐに読めた。恐らく意図的に読みやすくしていると思う。
破滅へ進むストーリーに意外性は無いが、むしろそれがどのような展開を持って終わるのかが、好奇心となり読み進められる。
バブルを経験していない崩壊後の世代からするとバブルに取り憑かれて破産した人たちは哀れに見える。ただこの小説を読むと自分が当時の野心をもった若者であったなら狂乱のバブルに挑もうという気概は無かったのだろうかと自問する。そして歯車的に取り返しのつかない流れに飲まれることも。
また当時は当たり前であった男女の格差が随所に現れる。現代だと嫌悪感を催すが今もたいして変わり映えしないことこそに嫌悪感が増す。

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2024年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下巻の表紙は伊東水矢子、後に伊東みやこと改名。
バブルでアゲアゲの風潮に流されず、証券会社の事務員として小金をためて、念願の大学受験を機に上京します。が、行きたかった大学には落ちてしまい、偏差値の低い女子大に、不本意ながら通う日々。カツカツの生活の中で、知り合った占い師の下で助手兼家政婦として働くことになったみやこですが、果たして。

虚飾の果てって、サブタイトルみたいについてますが、登場人物たちは虚飾なんて自覚、無かったと思うんですよね。どうしたいのか、自分でもわかってなかっただけ。望月の方は富裕層のプライベートバンカーになって、海外に住みたいという夢はあるのですが、理由というか動機がいまいち曖昧。だからなのか、限度をわきまえずに、突っ走って、かなりヤバいことまで手を染めてしまう。佳那は佳那で、仕事をしたい気持ちも持ちつつも、浪費に明け暮れる日々。多忙を極める望月と、いっしょに過ごす時間もなかなか持てないままに。

佳那は望月の掌中の珠、だけど薄汚れた真珠。
みやこは固い信念をもって自活していましたが、輝けないダイヤモンド。

望月は山鼻から託された運用に失敗し、海外に飛び損ねて殺されてしまうのです。
運悪く戻ってきた佳那と共に。マンションから飛び降りて。
みやこは、うまく立ち回って小金を残せたのですが、母の借金を肩代わりしてから、ジリ貧になり、最後はホームレスにまで落ちぶれてしまいます。
極寒の中、死に瀕したみやこの元に現れる佳那。死んで、もういないはずの佳那。

面白く楽しめたんですが、いまひとつ物足りない思いが残ります。
装丁の雰囲気の影響もあるのでしょうが、なんか昔のフジtvの昼ドラみたいな印象。
みやこも佳那も、にこと同年代の設定なので。妙な親近感覚えます。
あり得たかもしれない、別の人生。本を読む醍醐味ですな。

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2023年12月28日

Posted by ブクログ

間違いなく2023年ベスト。子どもだった私が実感することのなかったバブルに浮かれるとはこういうことか、足をすくわれるとはこういうことだったのか。創作ももちろん入ってるだろうけど、あながちウソでもないんだろうな。当時の世相だけでなく、そこからつながっている現代の闇もきっちり書き出していて秀逸。しかし最後、あんな風に終わるとはな…夜中に読んでいて鳥肌が立った。

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2023年12月13日

Posted by ブクログ

多分、2023年最高の1冊!

転落していく若者たち〜
でもその潔さもかっこいい〜
最後に真珠とダイヤモンドという題名の意味がわかった…
もっと幸せになって欲しかったとも思うけど
不幸になっていく様も気持ちよかった♥︎

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2023年12月10日

Posted by ブクログ

昨夜手に取ってからの一気読み!下巻の展開にはグイッと引き込まれた。自分が過ごした同時期に、湧き上がっていたバブルの世界とは、こんなに狂乱に満ちて脆かったのか。

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2023年11月10日

Posted by ブクログ

すごかった。桐野夏生やっぱりすごい。
上下巻一気読みです。
そして読み終えてから、なんとも言えない気持ちがもやもやしている。

上巻では、望月がどうにもこうにも好きになれず、なのに佳那がなんの抵抗もなく望月に取り入れられてしまうのをイライラしながら読みましたわ。
最初の頃の佳那の勢いで、望月に見切りをつけてほしかったよ・・・

自分は少し年下だけれど、バブルの時代の空気感は分かる。
でも、実際に株取引をかしてないし、家族や親戚も株とは無縁だったので、こんな壮絶だったとは!と衝撃。
水矢子とか、頭もよくて堅実そうだったのに、すごく哀れな最後で悲しい。

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2023年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

終わり方が結構好きだった。
なるほど、上巻の冒頭はそうゆうことだったのかと、メリーバッドエンド。
完全なバッドではない気がする。
騒ぐだけ騒いで散るのだから、人生を謳歌したともいえて、そういう意味ではハッピー?

上巻は読み始めたら先が気になるドラマ感覚だったが、下巻ではヤクザやホストも登場してブランド品を豪遊するなど派手になってきて、展開が目まぐるしく面白かった。

終わり方もハッピーではないがきっちり終わったので、まぁこんな終わり方もいいじゃない、という割とすっきりした読後感だった。


↓ネタバレ



上巻では須藤の存在が強かったが、下巻になると忘れた頃にチラッと出たくらいだった。(それも、姉の住所を望月が教えた件の暴露)
下巻ではヤクザ・山鼻の存在が強く、さらにその愛人・美蘭が佳那の新しい友人として絡んでくる。
水矢子は志望校に落ち、第三志望の女子大に通うも、周りは自分より若いし金持ちのお嬢様が多く馴染めず。第三志望に通うというのが妙にリアルでその惨めさは共感するのだが、周りが自分より若かったりお嬢様が多いのは入学前から分かっていたことだしな、と突っ込みたくなる。
そして占い師と出会い、名前に水があるから駄目なのだと平仮名のみやこに改名し、住まいにしていた安アパート住民の男子大学生に付き纏われて嫌になり、占い師のアシスタントとして住み込む。これも極端なことしてるなと突っ込みたい。
望月と佳那は豪遊するも、バブルの終わりで大損失を出した客に追われ、中でも山鼻に殺されかねないと奔走。美蘭も(佳那もたまに一緒に行っていたが)隠れてホストで豪遊したおり、始末されていた。ここらで須藤も久々に登場し、佳那に望月が姉の住所を教えた旨を暴露。(姉の住所や、姉の職場である病院に脅迫をするヤクザを送り付けた)望月にあんたのせいで仲が良かった姉との関係が壊れたと訴える。(嫌がらせの後、母と佳那にしか住所を教えていなかったので佳那が漏らしたのではと怪しみ、以来引越ししたらしいが連絡を一切断つ。母とは連絡しているものの、佳那には電話番号を教えるなと事情を話しているらしい。姉はレントゲン技師と不倫をしていたことあり、潔癖な望月は不倫女が嫌いなので須藤に教えた。)
亀田という株のカリスマも失敗。その秘書的役割だった川村は望月を通してみやこと繋がっていたが、みやこは男に興味が持てず、川村は占い師と付き合っていた。亀田の失敗で尻拭いにまわる川村だったが、占い師も亀田に掛けていたので大損し、川村に酔った勢いもあり死んで償えと言い放つと、そうですね、と、その夜電車に轢かれて死んだ。
望月と佳那も山鼻に見つかり、ビルから飛び降り心中。
そんな3人の死を知ったみなこはショックを受けるが、間もなく母も亡くなり、実は800万の借金があり、勝手に保証人として兄と自分の名が使われていたことを知る。兄と折半して返済することになる。兄は兄で家庭があり、相当苦しかったはずだが葬式でその話をして以来、連絡はしない。みなこはバブル後の不景気で3年やそこらで首を切られることが増え、50を過ぎると事務職も採用自体難しくなり、スーパーの試食や居酒屋で働くも、コロナ禍で解雇。家賃も払えずアパートを追い出される。侘しくビスケットをかじって水道水を飲みながら、寒空の下、死んだはずの佳那の証券会社の頃の姿を見て、どうしてこうなったのか経緯を語り、佳那のすすめで、佳那の元に行くのだった。

一生輝かないダイヤモンドの水矢子と、
濁った真珠の佳那。

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2024年05月16日

Posted by ブクログ

転落するのはわかっていても、どんどん読み進めずにはいられなかった。水矢子まで転落させるところが桐野さんらしい気がする。
今、書かれたということがどういうことなのか。今の株高はバブル時代とは違うのか。

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2024年03月14日

Posted by ブクログ

まさしく虚飾と狂乱の果て‥の下巻。
お金によって人が変わっていく様がありありと描かれ、望月と佳那に訪れるであろう破滅の予感にハラハラしながら読んだ。
堅実なみやこには、転落せず潜り抜けて欲しかったけど。
上下巻の長編だったけど、中だるみする事なく面白かった。

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2024年03月09日

Posted by ブクログ

あの異常な好景気の熱狂、誰もが夢が叶うと思わせたあの時代は、フェイクだった。
堅実に生きていた水矢子でさえも時代の波に呑まれる。
切なかった…
真珠もダイヤモンドも。

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2024年02月18日

Posted by ブクログ

先日、バブル期以来の株価最高値…と報道されていたが、現在とバブル期では全く別世界。子供のころ、バブルで沸いていた日本を覚えているが、金に対して狂喜乱舞していたように思う。
本作もまさにその通りで、ひたすらに欲を追い求めた結果、最後は悲しい結末に。分相応に生きた水矢子ですら幸せは訪れず。ただ、時代に翻弄されただけ。この時代、本当にこのような人達が沢山いたと思う。バブルの教訓は決して忘れてはいけない。

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2024年02月12日

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1986年春、ある証券会社の福岡支店に入社した3人の新入社員を主人公にした小説。プロローグとエピローグを除いた小説の舞台は、1986年から1990年代初めの福岡と東京である。
この時期は、バブル景気の時代と呼ばれる。日本のバブル景気は、1986年12月から1991年2月までの51カ月間の、資産価格の上昇と好景気、およびそれに付随して起こった社会現象とされている。最近、日本の株価が上がりつつあるとニュースで取り上げられることが多いが、日経平均株価の最高値は、いまだにこのバブル景気時代のもので、具体的には1989年12月29日の38,957円である。これが、バブルのピークの1つである。バブルの崩壊は1992年の2月頃と言われているので、それからおおよそ30年間以上、日本経済は当時の株価を上回ることが出来ない低迷を続けているという言い方もできる。
バブル景気は、私が大学を卒業して数年後にやってきた。私自身は、メーカーに勤めていたので、不動産業や金融業ほどの勢いではないが、それでも、世の中の景気の良さは感じていた。今から振り返ると、やや異常な時代でもあった。バブル当時の世の中で信じられていたのは、「土地と株価はずっと値上がりが続く」といったことであった。私は首都圏に住んでいたが、首都圏の土地の値上がりは激しく、また、マンション価格も高騰を続けており、普通のサラリーマンでは、通勤時間の長くかかるところにしか自家を取得出来なくなっていた。しかし、マンションは、買った時よりも値上がりするのが当然という雰囲気もあったし、また、株もずっと値上がりするものだと思われていた。そういった根拠のない考え方が、更に土地と株価の値上がりを呼んでいた。それがバブル景気だ。

バブル前夜に証券会社に入社した主人公たちは、株価の高騰、バブル景気の膨らみとともに、のし上がっていき、そしてバブルの崩壊とともに破滅を味わう。この小説は、時代を利用し、しかし、最後には時代に翻弄され裏切られた若者の物語である。
証券会社というバブルの渦の中心を舞台にしており、その当時の世相が、よく描かれている。私も、当時の様子を思い出しながら小説を読んだ。ただ、小説の前半は、やや「バブルあるある」的な物語が続き、そんなに面白く読んだわけではない。小説の後半も、「バブル崩壊あるある」的な物語ではあったが、急に小説の緊迫感が増し、面白く読めた。

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2024年02月10日

Posted by ブクログ

福岡の証券会社で新入社員として巡り合った大卒の望月昭平、短大卒の小島佳那、高卒の伊東水矢子がバブル期に株の世界でもがいていく物語。
プロローグで語られるのは35年後に公園の片隅で出会う佳那と水矢子。
物語が進むうちにどうしてそんな35年後の姿になるのか想像がつかず、それだけを知りたい気持ちで読み進めた。
あのバブルが弾けた時期には、大なり小なりこの物語の様な悲劇があちこちで起きていたのでしょう!

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2024年01月26日

Posted by ブクログ

 読み終え、あぁ面白かった!と満足する。
しかしよく考えてみれば、プロローグから結末は予想でき、時代背景を知っていればあるある話である。
 なのになぜ面白いのか。
やはり作者の筆力なのだろう。
おまけに私にとって、桐野さんの文体がすいすい入ってくるからだろう。
 今回も怪しい奴らの、どうしようもなさに人間らしさを感じた。

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2024年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上下巻、一気に読んだ。
む、胸糞、、、!
バブルのおかしさを知れたのは良かった。
バブル時代に生きてなくて良かった。
これからも堅実に生きよう。

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2024年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

バブル期に証券会社に入社し出会った3人の男女をめぐる物語の後編。
佳那と望月の最期は残念でしたが、じゃあどうなればよかったかというと…こうなるしかなかったのかな…と思いました。

前編で登場した美穂の活躍やその後(自分のお店が出せたのか…とか)を見たかったので、製薬会社の株を売りそびれた…というちょい登場しかなかったのが少し残念でした。

反対に、後編から登場し、出る幕の多かった美蘭は、はじめは山鼻の手先とか危険な存在かと思いきや、佳那のいい(…とは言い切れないけれど)友達になってくれてよかったです。
その分、最後どうなったのかは怖すぎましたが…。

エピローグで水矢子がコロナによって職を失ったことがわかりましたが、この描写によって、お金のしがらみは今もバブル期も変わりはない事実を突きつけられたように思いました。

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2023年12月19日

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上巻がバブルの上昇気流に乗って上がる一方で、下巻ではバブルの終焉とともに、ほぼ全員が気流から落ちるだけ「そして誰もいなくなった」

証券会社の同期、望月と小島佳那が結婚して、望月は念願の東京本社国際部勤務、佳那は専業主婦に 東京ディズニーランドが見える浦安市のマンションを購入して、二人の新婚生活は前途洋々に見えたが
濡れ手で粟で手に入れた金は、二人で浪費し放題 佳那は淋しさからホストにはまり、望月も金の匂いのする株屋の優成に近づく
二年遅れで大学受験をした水矢子は、第一志望ではない女子大に入学したが、下宿先での困りごとで占い師の家に住み込みで働くことに この三者の利害一致し、再会して儲け話に周りの人たちも巻き込む
証券会社の社員が、みんな欲に走ったとは思わないが、分かりやすい転落で哀しい結末 令和の今なら、佳那も専業主婦にならずに、東京本社で働いていたのかも でも昭和の終わりか平成のはじめなら、寿退社しか選択肢がなかったのでしょう
望月はカネ、佳那は淋しさからの男、水矢子は酒に溺れたということかな 望月夫妻の銀座の最上階の住まいは、砂の上の楼閣だった

地道にコツコツ生きることが大事
私のバブルの頃のかすかな記憶で、「世界・食の祭典」という博覧会があったことを思い出した かなりな額の赤字になったと記憶
数年後の万博も、この二の舞にならないとよいのだが
うまい儲け話には乗るな 借金はするな
という教訓でした

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2023年11月19日

Posted by ブクログ

弾けて飛んじゃったバプルの話。
水矢子は自分の2つほど年上。
だから割りと時代の匂いを思い出しながら読むことができた。。

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2023年11月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本当の意味で弾けてしまうとは…。
お金の魔力って本当に怖い。煌びやかで派手な遊び、美味しい食べ物、持ち上げてくる周囲の大人、見たことのない世界はそりゃあ楽しい。望月と佳那が根性出して頑張っていたのは虚構じゃないし、若くして死んでしまったのはやるせなかった。清廉潔白ではないけれど、あんな最期を迎える程のことをしたのかな、と思ってしまうよ。分相応ってなんか嫌な言葉でもある。須藤とか山鼻みたいな傲慢な奴が生き残るのかあ。時代に乗って駆け上がりすぎた分、お金=それ以外は無価値、という単純な価値観に浸かりすぎて、思考停止してしまって、札束に酔っていた。
水矢子に関しては、可哀想としか…最後に求めていた佳那の幻を見て誘われたのか、ベンチで夢から醒めるのか。借金ダメ絶対、と強く戒めてくれる本。面白かった。

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2023年11月03日

Posted by ブクログ

ザ・バブルのお話。
福岡の証券会社の新入社員、水矢子、佳那、望月の三人。
高学歴ではないというコンプレックスがある三人は、周りにバカにされながらもがむしゃらに働いて自分の未来を切り拓こうとしている。
決して裕福ではない三人の生活の描写が、もう昭和感満載で笑えるほどwアジフライにソースをじゃぶじゃぶかけて食べるとか、もう昭和w
この頃は三高とか言われていて、高学歴、高収入、高身長の男性がモテていましたよね。
女性も真っ赤な口紅で高級バッグを持って香水かけまくって遊び歩いていたものです。
そういうものを持っていない三人は、なんとか自分の力で上り詰めて幸せになろうとしていたのです。
ちょうどバブルに突入して、誰もが金儲けに興味を持ち、簡単に金を手にできることを知ると、どんどんのめり込んでいき、もう元の生活レベルには戻れなくなってゆく。
令和の時代を生きている読者はバブルが崩壊することを知っているので、読んでいてヒヤヒヤが止まりません。
それもこの三人は社会人になったばかり。こんなバブルの時代でなくても、新しい大人の世界で背伸びをするのは当たり前。
でも、必要以上の金を持った時、人はやはり金に踊らされてしまうのだな、と感じました。金さえあれば何でもできる、誰のことも動かせる、と思ってしまうのですね。それは結局、金がなくなれば全てを失うということとイコールなのだけれど。
グイグイ引き込ませる展開であっという間にページが進んでいきました。でも、ほんっとに怖い話でした。

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2023年11月03日

Posted by ブクログ

上巻からの続きが気になって一気読み。まさに栄枯盛衰。総じて面白かったが、後半以降は予想どおりに淡々と物語が進んだなとの印象。

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2023年10月29日

Posted by ブクログ

下巻から読む。一気に読めてしまった。
最後は、必死で生きてきた人々が死んで、やくざや仕手屋がら生き残るのか。
暇で金が有ると人間やること変わんないな。
でも佳奈さんは上巻読んでいなくても魅力的な人だと。東京で仕事してたらまた変わった結末だったのかもしれない。

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2023年10月28日

Posted by ブクログ

2巻一気読み。あの時代、そこまで派手ではなかった自分でも、バブル期の享楽的な感覚が蘇る。だから何とかなると思って、この歳になってもお金が貯まらないのだな。あの時代はオッケーだったおじさん達の発言や行動、現代ではセクハラだったなぁ。少し懐かしい感覚で読み進めてしまった。

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2023年09月09日

Posted by ブクログ

それぞれの形で東京に出てきた3人がバブル崩壊というエピローグとプロローグに描かれたコロナ禍にどう繋がっていくのかと思って読み進めたが…

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2024年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下巻は一転、東京に出て来た3人の話なのだが、う〜ん、期待していた展開とは違ったかな。
佳那って、もっと突き進んでいく性格に思えたのに、東京での贅沢三昧を溺れるように楽しむ毎日。
望月も、危なげなく仕事を回して急降下。
2人の心の繋がりは、やっとラストに差し掛かったところで描かれるけど、そんなものなのかな。
水矢子には幸せになって欲しかったけど、それさえも許されないのはバブルという設定だからなのか。
せめてもの救いは最期に佳那が来てくれたこと。切ない……

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2024年01月05日

Posted by ブクログ

「金さえあれば、何でも出来る」
バブルが崩壊すると同時に、破滅に向かった若者達。

福岡の証券会社から、東京本社に栄転した、望月と佳奈。
福岡時代から、少しぐらいの悪事は、何ほどのものでもないと、がむしゃらに進んだ望月。
贅沢な暮らしに染まっていく佳奈。

一方、受験に失敗した水矢子は、占い師の南郷の元で暮らすことになる。

栄華を望んだ、望月と佳奈夫婦のバブル崩壊後の流転を見て、堅実に生きた、水矢子は、安全な場所に居られるのかと思いきや、母親の借金返済のために、落ちぶれる。

生き残るのは、ヤクザだけ?
不本意な終わり方。
それが、バブル時代なんだろうか。

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2023年12月20日

Posted by ブクログ

下巻のバブルが崩壊して、佳那と望月夫婦
の悪夢の様な現実は最悪な人生の
結末となる。
外から眺めて居た水矢子も一時は占い師
の南部にいい様に使われて居たが
株が暴落した後南部の支配下から
逃れ自分の城を持つ事も出来たが
その簡単な幸せをも親の借金で蓄えた金
もつき、最初の上巻のプロローグへと
悲しく続いて行く。
佳那と水矢子はこの世では無い何処かで
平穏を得られただろうか。

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2023年11月19日

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