桐野夏生のレビュー一覧

  • 新装版 顔に降りかかる雨

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    ネタバレ

    一時桐野夏生にはまっていた頃があり、今はあまりかなぁと思いつつ、新作のダークネスを読んだ。その第一弾。あまりに年月が経ちすぎてすっかりミロの詳細を忘れていたので、読み直し。
    レビューに書いていらした方と同じ。
    すっかり忘れていたので、新鮮。NTTの104の電話番号案内!とか懐かしい。
    友達を失う辛さ、とりわけミロは夫も亡くなってるし、肉親も遠方に住む父だけだし。
    昔読んだ時は、多分 そこのあたりは気に留まらなかったと思う。
    第二弾も読んでみるつもり。

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    2026年03月15日
  • 新装版 ローズガーデン

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    村野ミロシリーズ3作目。ミロやトモさんにまた会えたのが嬉しい。
    亡き夫視点の『ローズガーデン』では前2作では見えなかったミロの一面が見れる。他の3作はミロが探偵として請け負う3つの事件。
    桐野作品の人間は弱さや業をとても魅力的に描かれていて好きです。ミロ自身が自立している強い女かと思えば弱い部分もちゃんと描かれているのがいいです。

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    2026年03月14日
  • グロテスク 上

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    東電OL殺人事件をモデルにした小説。
    元の事件はエリート高給取りで一億円貯金もある被害者が、異状な程の安値で売春するという謎に包まれている未解決事件です。
    桐野先生の想像力・創造力の前では、まるで最悪の結末までの蟻地獄に吸い込まれるかのようにストーリー展開されていきます。
    実際の事件とは無関係のフィクションであり、謎解きではありません。

    個性的な登場人物の表面上は美しくとも一皮剥けばグロテスクな本性が顔を覗かせます。
    和恵の誰にも真似できない自分への執念は見ものです。

    主人公に固有名詞をつけないのは、ユリコの姉ということを印象づけるためでしょうか。
    社会的立場やハーフなど属性でしか自分の居

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    2026年03月09日
  • 新装版 天使に見捨てられた夜

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    30年以上続いている「村野ミロシリーズ」第2巻。
    主人公の村野ミロは、夫の自死による喪失感から広告代理店の勤務を辞め、父親が探偵事務所として使っていた歌舞伎町の片隅で、一人ひっそりと暮らしていたのがシリーズの始まりだった。
    ミロは常に金欠気味で、依頼された探偵業は何でも請け負わなけらばならないのが実情だった。

    今回の依頼者の渡辺房江は、AV女優のレイプ被害を訴え、弱い立場の女性の実態を世に知らしめる運動をしている人物だ。
    レイプの被害者として一色リナを探し出し、運動のシンボリックな存在としたいと云う意向を渡邊は抱いていた。
    渡辺の活動を何故か熱心に支援するセレブの料理研究家八田牧子の存在も謎

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    2026年03月09日
  • 真珠とダイヤモンド(下)【毎日文庫】

    購入済み

    一番の悪を描かず、、

    小説としてとても読み応えがありました。文章が上手いのであっという間に読破できます。上巻はパーフェクトでした。ですが下巻では最後まで追及せずに途中で逃げた感が強かったです。グロテスクな描写が全くないのでそこはとてもありがたかったのですが、悪の中の悪が暴⚪︎⚪︎止まりになっていることに違和感を感じました。利権に群がる一番の人種は政財界なのでは?っと正直思っています。

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    2026年03月04日
  • ハピネス

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    ママ友たちとの関係性から、人間の汚い感情が浮き彫りにされていく。自分はまともな生活をしているのだと思われたい、虚栄心。
    しかし、現状はひどい。あらゆる人間関係がうまくいっていないと感じる。

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    2026年03月03日
  • デンジャラス

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    谷崎潤一郎に詳しくなくても楽しめました。
    谷崎の細雪は雅な姉妹愛のイメージが強いですが、対して桐野先生は『女の世界はそんなに美しいばかりじゃねえよ!』とアンチテーゼで書き上げたのかなと。
    寵愛争いで妬み嫉みがギャンギャンに詰め込まれていてもはや笑えます。まさにデンジャラス。

    INやナニカアルに続いて小説家モデルの作品で桐野先生らしい作品だと思います。
    一章の最序盤は家族構成や関係性等の状況説明が多めで苦行です。そこからは面白くて夢中で読みました。

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    2026年03月01日
  • 燕は戻ってこない

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    ネタバレ

    重めのテーマと内容のため、胸糞で終わるのかと思ってたら、なんて爽快なラスト!ページを捲る手が止まらなかった。

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    2026年02月26日
  • 真珠とダイヤモンド(下)【毎日文庫】

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    「運がどこまで保つか、
     あんたが見届けてやんなさい」
    狂い出す若者たちの運命。バブルとは何だったのか?
    欲、たぎる地で迎える圧巻のクライマックス
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    下巻では、
    佳那と望月、水矢子が
    東京に出てきてからが描かれています。

    そしてバブルが弾ける。

    本当にこんな感じだったんでしょうか。。。
    途中から、これはホラーか?というぐらい、
    怖かったです。苦笑

    いや〜、すごかったです。
    連休に読んで良かったです。
    余韻がすごくてちょっと引きずりました。苦笑

    全く株

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    2026年02月23日
  • 真珠とダイヤモンド(上)【毎日文庫】

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    バブルに呑まれた女たちの
    “青春残酷物語”
    実態なき熱狂の裏側を抉る傑作長編!
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    この作品、ハードカバーの装丁が綺麗で。
    ずっと気になっていたのですが、
    書店に行くと文庫が!

    イラストは変わっておらず、
    テーマがバブル期。
    全く縁遠いテーマだったので、
    読めるかなあ…と思いながら購入しました。

    そしてこの三連休で読んでみようと。

    1986年に福岡で証券会社に入社した男女。
    主要人物はこの新卒入社した男女です。

    高卒で入社して貯金して大学受験を目指す水

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    2026年02月23日
  • オパールの炎

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    ピル解禁同盟 塙玲衣子についての取材をまとめた一冊。
    女性解放運動の名のもと、不倫夫の立場を陥れる行動を取ったり、選挙活動をしたりと行動に一貫性の無い塙玲衣子に共感は出来ないけど、結局世の中は男社会で、裏社会に繋がると怖い思いをするという…
    総理大臣が女性になった今、女性解放運動は進んでいるのでしょう。

    備忘録・オパールは宝石の中で唯一水が入っていて、乾燥すると濁ったり割れたりするのだとか。

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    2026年02月18日
  • ダークネス

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    「ダーク」は何で読んでなかったんだろ。桐野作品は結構読んでるのに。読後、皆の感想でダークの続編と知りました。

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    2026年02月17日
  • 夜また夜の深い夜

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    ネタバレ

    人に本当の名前を名乗ってはいけない。友達を作ってはいけない。徹底した秘密主義を求める母の下、まるで何かに追われているかのように世界各地を転々とする日々。謎多き母と二人、厳しく制限された生活を送ってきた主人公だが、成長するにつれて次第に自由を追い求めるようになっていき、母への反抗心も強くなってくる。そんな矢先、ある一人の男が営む漫画喫茶に誘われた事から、主人公は初めて外の世界を知り、急激に物語は進展していく。
    登場人物が発する言葉が説明口調ではなく自然と口から出てくるような語り方なので、文章に独特なダークな雰囲気が醸し出されていてつい読み耽ってしまった。どれだけ劣悪な環境で生きてきた人間でも、自

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    2026年02月18日
  • 燕は戻ってこない

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    女はただ子どもを産むだけの存在ではない。不妊に苦しむ夫婦の捌け口として、貧困に苦しむ代理母ならWinWinじゃん?という解決策は存在はあまりに稚拙。丁寧な言葉で接しても、悠子の捻くれた考えは後味悪く残る。いい小説だなぁと思う。

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    2026年02月13日
  • ハピネス

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    思ったよりドロドロはしてなくてすぐ読めた
    それぞれのエゴがぶつかり合ってる感じで優しい世界ではなかった

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    2026年02月12日
  • ダーク(下)

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    ミロシリーズとは知らず、上巻を読んだ感想はん…?なんか訳わかめ。だったんですが下巻まで読んだら納得の面白さに変わりました。辛いけど上巻読んでないと下巻面白くないだろうし、めっちゃ面白かったのでミロシリーズ全部読んでみよう。

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    2026年02月09日
  • 緑の毒

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    凄いなー
    桐野夏生さんのは本当に一気読みさせてくれる。内容はイカツイけど読み物として面白い。陰湿だわ。

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    2026年02月08日
  • ダークネス

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    良かった。ミロの覚悟の決まり方が格好良い。でもそれは息子には上手く伝わらないんだな〜。もどかしくて一気に読んだ。『ダーク』も読もう。

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    2026年02月04日
  • 砂に埋もれる犬

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    亜紀は酷い親として描写されるが、その彼女もまたスズキや風俗で働く方々に対して下に見ている。
    裕福な熊沢家を想像して羨んだり、逆に下をみて蔑む心理描写が面白い。
    優真は小4まで小学校に行っていて愛情ある家庭での生育歴なしのキャラ。感情的で短絡的だが、ロジカルに感じる描写もあり、テレビを観て過ごすことも多い彼ならフライパンの使い方は知っているだろう。

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    2026年01月27日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    悲しい結末だった。バブルがはじけた91年2月以降、急転直下で株価と土地の価格が暴落した。
    お金持ちほど損をした時だった。そんな時代に乗っかって、身の丈に合わない生活を味わってしまった人の悲惨な末路。
    何千万、何億というみたこともないようなお金を動かしていたら、感覚が麻痺してしまうものなのでしょう。

    真面目に生きてきた、水矢子さんも悲しい。

    一気に読んだ。

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    2026年01月27日