桐野夏生のレビュー一覧

  • 白蛇教異端審問

    Posted by ブクログ

    桐野夏生さんの作品はすごく面白くて好きだったけど、ご本人も好きになった。

    いくつかの小節にわかれているのだが、タイトルにもなっている白蛇教異端審問が1番面白く、桐野さんを尊敬した。

    あと私もアウト的な、危ない主婦の方なのだろうかとぼんやり考えていた。反省。

    東野圭吾さんの解説、寄稿も面白かったです。インタレスティング的な意味で。

    桐野夏生を好きな人も嫌いな人も、一度読むべきではないだろうか。
    にょろ。

    0
    2009年12月14日
  • 白蛇教異端審問

    Posted by ブクログ

    読み物としてどうかとかよくわかりませんが、
    桐野ねーさん、応援してますっ!!!!って言いたくなりました 笑

    いつもとても真剣で、生真面目に正直に生きている人なんだろうと思います。
    そんなあなたが大好きです。 笑

    0
    2009年10月04日
  • ファイアボール・ブルース

    Posted by ブクログ

    女子プロレスが舞台の小説・・いったいどんな内容なんだろう?

    そう思ってパラパラとめくったら、それだけでも面白さが伝わってきた。



    「ファイアボール」とは女子プロレス界きっての強者・火渡(ひわたし)選手の別名のこと。

    そしてこの小説は、火渡の付き人兼女子プロレス選手でもある近田(ちかだ)の目を通して描かれてゆく。



    彼女たちが所属するPWPという女子プロ団体は、財政状況も悪く倒産寸前だ。

    その中で外人選手の失踪事件や、新人選手へのリンチ事件、事務所の独立問題などが次々と起こりストーリーが盛り上がる。

    また、何といっても近田はいまだに一試合も勝つことができないのだ。



    女子プロレスって、今は人気があるのかどうかも知らない。

    しかしこれまでも「ビューティペア」とか「クラッシュギャルズ」なんてアイドルのようなグループもいた。

    また、ダンプ松本とかアジャコングなんて悪役選手もいた。

    彼女たちが青春をプロレスにかけ、日々を送っていたのはこんな感じだったのかな・・と想像もしてみた。



    大怪我をしても、次の町での興行のためにバスで夜に移動する・・。

    お客を呼ぶために、マイクパフォーマンスをしたり、派手な衣装を着てみたり・・。

    人気の出てきた選手へのやっかみや、ライバル意識・・・等々。

    一人ひとりの選手が何となくイメージでき、非常に面白かった。



    そして小説の中で、まるで男性のような強さを誇る火渡は・・・あとがきに書いてあった。

    やはり、あの「神取忍選手」がモデルなのだそうだ(笑)



    実はこの小説には「ファイアボール・ブルース2」という続編もある。

    これはいくつかの短編なのだが、主人公の近田が女子プロレスを引退するまでが描かれている。

    ご興味のある方は、あわせてぜひ読んでみて欲しいと思う。

    0
    2009年10月04日
  • 真珠とダイヤモンド 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一気に読めた。
    残りが少なくなっていくのが寂しくなってしまうほど読み終えたくなかった。

    同じ時代に生きていた。新宿や渋谷、六本木のディスコで踊った。
    エルメスのバッグは持てなかったけれど、洋服や化粧品に無駄にお金を使った。
    ちょっと道が違ったら私も堕ちたのかもしれないが、そうならなくて良かった。

    エピローグの前に「?」となったが、そういうことか。
    誰にも共感出来ずに読んだが、水矢子はかわいそうな気がした。

    0
    2026年10月10日
  • 真珠とダイヤモンド 上

    Posted by ブクログ

    ポッドキャスト番組でオススメされていたので読んでみました。
    まさに同世代の話、あの頃友人が証券会社のフロントレディだったので私もNTT株を申し込みました。外れたけど。
    プロローグから結末がわかっているのだけど、ゾワゾワしながら下巻に…

    文体は読みやすくサクサク読めます。

    0
    2026年10月06日
  • ダーク(上)

    Posted by ブクログ

    桐野夏生さんの「ミロシリーズ」全6巻中、第5巻となる『ダーク・上巻』を手にした。
    主人公の村野ミロは、探偵の仕事で有罪とした男が獄中で自死したことを知り落ち込む。
    犯罪者の男ではあったが、いっ時は身も心も許した相手だったこともあり、内心では男の出獄を心待ちにしていたことにミロは気付いたのだ。
    4年前に男が自死した事をミロは全く知らなかった。
    その事実を知ったミロは、「私の中の何かが死んだ」と自覚し、探偵を辞めて人が変わったような動きをとる。
    事実を隠していた義父を許すことができず殺すと決め、北海道を訪れたミロは、計画通りに容赦のない行動をとる。
    その後も義父の内妻、ホモセクシャルの親友、そして義父と永く仕事をしていたやくざの老人たちに災厄をまき散らす。
    その結果、誰もが命懸けでミロを追い詰めて行くことになる。
    そしてミロは、偶然の出来事から偽のパスポートを作って韓国へ渡る計画を立てる。

    これまでのミロとは異なり、情け容赦のない性格へ変貌していた。
    徐々に桐野夏生さんらしい激しい内容となりつつある。
    『ダーク・上巻』が楽しみだ。

    0
    2026年09月27日
  • 真珠とダイヤモンド 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    バブル期の証券会社の話ということで、しんどい話だろうと思って覚悟して読み始めた。
    悲劇ではあるけど、謎の爽快感?もあるのは、女性2人の潔さかな。
    望月目線がもっと多かったら苦しかったかも。
    装画の女性は勝手に同一人物だと思いこんでたけど、よく見ると佳那と水矢子か。
    水矢子は綺麗な名前、「風の人」というのが印象的。
    望月が「無知で馬鹿な子供だったのだろうか」「狡賢い大人たちに、さんざん利用されただけだった」と悟るところは悲しかった。
    結局大人たちは生き延びてるし。
    20代半ばは社会の中では子どもなんだなと過ぎ去ってからわかる。

    「何もかもなくして街を彷徨うことになると、最初は惨めだったが、やがて心の底がひりひりと乾いて灼けるような心持ちが、いつしか心地よくなってきた。何も持たないことが、いっそすがすがしくて解放感がある。」
    プロローグのこの部分が救い。

    0
    2026年09月17日
  • 砂に埋もれる犬

    Posted by ブクログ

     桐野作品、これも圧倒的。
     以前、幼い子を部屋に置き去りにして恋人と遊び歩き、子を餓死させた事件があった。
     「なんでそんなことするのか、非常識な親だ」で終えていたが、稀代の小説家は背景と再生を描く。
     里親が見つかり食の心配をしなくてよくなったが、学校や日々の生活で、愛情を注がれてこなかったために社会とのかかわり方が分からす困惑する様が痛々しい。
     再生されることを祈る。
     ルポルタージュの著者による解説も良い。

    0
    2026年09月13日
  • グロテスク 下

    Posted by ブクログ

    下巻はユリコと和恵の殺人容疑で逮捕されている張(チャン)の上申書から始まる。このちゃんの告白が思ったよりも長いなとは思ったけれども、容疑者である張(チャン)の生い立ちを知る意味では必要なのかもしれない。
    「わたし」は上巻でユリコの日記を読み、下巻では和恵の日記を読む。上巻ではユリコの視点と私からの視点のギャップが表現されてるように思えるが、下巻では和恵が精神的に荒んで崩壊していく様子が鬼気迫るものがあった。

    0
    2026年09月07日
  • 水の眠り 灰の夢

    Posted by ブクログ

    村野ミロシリーズを読むために必須の本であり、ムラゼンの現役時代が鮮やか。戦後の残り香の漂う昭和という舞台の魅力満載だった。

    0
    2026年09月06日
  • グロテスク 上

    Posted by ブクログ

    東電OL殺人事件をモチーフにしているとのことで以前読んでかなり読み応えあった。文体も内容も好きだったので再読。面白いけど以前より意外とあっさり読み終わった。以前はさほど気にならなかったけど、主人公のわたしが性悪で腹黒。登場人物全員曲者。上巻はまだ高校生なので下巻でどんな展開を見せたのか読むのが楽しみ。

    0
    2026年09月05日
  • 真珠とダイヤモンド(上)【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    バブル前夜の浮足立つ空気感と、当時の男社会で生きる女性たちの多様な葛藤がリアルに描かれ、一気に引き込まれる。あちこちに張り巡らされた不穏な予兆に胸がざわつき、ページをめくる手が止まらない。
    佳那と水矢子、対照的な二人がこの狂乱の時代をどう駆け抜けていくのか。全体の感想は下巻に投稿します。

    0
    2026年09月05日
  • 真珠とダイヤモンド(下)【毎日文庫】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    桐野夏生の『真珠とダイヤモンド』は、バブル狂騒の光と影を女性たちの視点から浮き彫りにした作品。
    上巻では多様な立場に置かれた女性たちの葛藤が幅広く提示され時代の空気感が立ち上るが、下巻では佳那と水矢子という対極的な二人の末路へと集約されていく。上巻から漂う不穏な気配は、下巻で予想を裏切らず逃げ場のない結末へ…バブル期を生きていながらその恩恵を享受できず低調に過ごした身としては、熱狂の裏にあった歪みを改めて知る思いがした。
    本作が描く狂乱と破滅は、過去の歴史にとどまらない。日本社会がバブル崩壊後に適切な検証や痛みを伴う改革を先送りした結果、就職氷河期世代の孤立や8050問題、少子化、デフレマインドといった深刻な社会問題につながっていく。バブルという虚飾の渦中で翻弄され堕ちていく登場人物たちの姿は、適切な反省を怠ったまま格差と停滞へ突き進んだ現代日本そのものの縮図といえる。
    それにしても、野心と美貌を備えフロントで台頭した佳那でさえ、力を得た先の行き着く果てが専業主婦やホストクラブ通いだった点に、当時の女性が置かれた社会的限界を感じる。

    0
    2026年09月05日
  • 柔らかな頬 上

    Posted by ブクログ

    カスミにも周りの人にも特に共感はできないけれど、結末が最初に示されているからこそ緊迫感を持って続きが気になって読み進めた。

    0
    2026年09月02日
  • 眠れぬおまえに遠くの夜を

    Posted by ブクログ

    主人公視点でナダンの栄光と凋落を語っている。主人公と両者の間にどうにも距離があるな、と感じたがそれも当然、彼らは途中からは実際の交流は無い。同じ世界で生きるようになった以降も、連絡は取れず取らず、あくまでいち視聴者のように憶測で失望したり嫉妬したり。不倫騒動の友人との関係との対比が鮮明だ。友人になれたであろうナダンと、どこで道を違えたのか?同じ世界で揉まれながら、何を望み、何に疲れたから分岐してしまったのか?最終盤のナダンとのシーンはどこか現実感がなく、お互いここまで来てしまった状態での邂逅はもはや彼らの関係を動かし得なかった。だからこそナダンの「あなたのファンです」の言葉が今さらながら肌に沁みる。

    0
    2026年08月13日
  • グロテスク 下

    Posted by ブクログ

    ハードな読書体験ってこういう感じなのだろうか。
    理解しがたいというか、理解したくないが正しいのかも。過去の忘れたい出来事とか蘇ってきて、あー早く読み終わって楽になりたいと思いながら読んでいた。
    Q学園の階級社会、和恵の報われない努力や孤独、わたしの悪意、心が重くなる要素が満載で、読むのが辛かった。
    けど読んでよかったと思う。差別、ヒエラルキー、劣等感、自己顕示欲、承認欲求、孤独は今の時代でもあふれている。苦しい環境の中で他者から認められることが自分の価値を感じられる唯一の術という思考に陥る時もある。でもそれらに囚われすぎると生きづらい。苦しい環境でも自分を自分で認められるよう強くありたいと強く思った。

    0
    2026年08月12日
  • 燕は戻ってこない

    Posted by ブクログ

    面白かった!桐野夏生さんの書く作品の中では軽やかな印象で、でも桐野夏生さん的な鋭さは失わず、スイスイと大変面白く読みました。最後もいいですねー好きな終わり方。

    0
    2026年08月09日
  • ロンリネス

    Posted by ブクログ

    かつて 瀬戸内寂聴さんも講話でおっしゃられたように 人が恋に落ちるというのは「事故みたいなもんなんですよ、もうね、仕方ないことなんです」… この小説でも、あたかも 「物見事故」のように あるいはミイラ取りがミイラになるがごとく 人が想定外に恋に落ち、そしてその沼から抜けられなくなり、ある者は 多くを失い またある者は したたかに伴侶を裏切り いずれにしても恋を叶えていく。ハピネス は 都市生活における人間関係の困難さ という背景のもと さまざまな事情さまざまな過去を抱えた登場人物の人生が描かれていたのに対して その続編であるこちら「ロンリネス」は手に汗握る大人の愛憎劇、という感じ。これはこれで僕としては面白かった。

    0
    2026年08月08日
  • 眠れぬおまえに遠くの夜を

    Posted by ブクログ

    芸能界のスターダム。なんの犠牲も無しに駆け上がることができたなら。長い下積み、学歴、コネ、使えるものは使ったとして、それは本当に自分の姿なのだろうか。誰かに担がれた成功はいずれ破滅へと向かっていく。バラスよく生き抜くのがどれほど大変か。韓国の芸能界を生きた一人の男ナダン。それをテミンの視点から描く。

    0
    2026年08月07日
  • もっと悪い妻

    Posted by ブクログ

    さらっと読める短編集
    タイトルのもっと悪い妻よりはそこまで悪くないし、そういう人もいるよね、程度かとは思う
    解説を小池真理子が書いてたので読んでみた

    0
    2026年08月01日