桐野夏生のレビュー一覧

  • 白蛇教異端審問

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    桐野夏生さんの作品はすごく面白くて好きだったけど、ご本人も好きになった。

    いくつかの小節にわかれているのだが、タイトルにもなっている白蛇教異端審問が1番面白く、桐野さんを尊敬した。

    あと私もアウト的な、危ない主婦の方なのだろうかとぼんやり考えていた。反省。

    東野圭吾さんの解説、寄稿も面白かったです。インタレスティング的な意味で。

    桐野夏生を好きな人も嫌いな人も、一度読むべきではないだろうか。
    にょろ。

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    2009年12月14日
  • 白蛇教異端審問

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    読み物としてどうかとかよくわかりませんが、
    桐野ねーさん、応援してますっ!!!!って言いたくなりました 笑

    いつもとても真剣で、生真面目に正直に生きている人なんだろうと思います。
    そんなあなたが大好きです。 笑

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    2009年10月04日
  • ファイアボール・ブルース

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    女子プロレスが舞台の小説・・いったいどんな内容なんだろう?

    そう思ってパラパラとめくったら、それだけでも面白さが伝わってきた。



    「ファイアボール」とは女子プロレス界きっての強者・火渡(ひわたし)選手の別名のこと。

    そしてこの小説は、火渡の付き人兼女子プロレス選手でもある近田(ちかだ)の目を通して描かれてゆく。



    彼女たちが所属するPWPという女子プロ団体は、財政状況も悪く倒産寸前だ。

    その中で外人選手の失踪事件や、新人選手へのリンチ事件、事務所の独立問題などが次々と起こりストーリーが盛り上がる。

    また、何といっても近田はいまだに一試合も勝つことができないのだ。



    女子プロ

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    2009年10月04日
  • 砂に埋もれる犬

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     桐野作品、これも圧倒的。
     以前、幼い子を部屋に置き去りにして恋人と遊び歩き、子を餓死させた事件があった。
     「なんでそんなことするのか、非常識な親だ」で終えていたが、稀代の小説家は背景と再生を描く。
     里親が見つかり食の心配をしなくてよくなったが、学校や日々の生活で、愛情を注がれてこなかったために社会とのかかわり方が分からす困惑する様が痛々しい。
     再生されることを祈る。
     ルポルタージュの著者による解説も良い。

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    2026年09月13日
  • グロテスク 下

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    下巻はユリコと和恵の殺人容疑で逮捕されている張(チャン)の上申書から始まる。このちゃんの告白が思ったよりも長いなとは思ったけれども、容疑者である張(チャン)の生い立ちを知る意味では必要なのかもしれない。
    「わたし」は上巻でユリコの日記を読み、下巻では和恵の日記を読む。上巻ではユリコの視点と私からの視点のギャップが表現されてるように思えるが、下巻では和恵が精神的に荒んで崩壊していく様子が鬼気迫るものがあった。

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    2026年09月07日
  • 水の眠り 灰の夢

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    村野ミロシリーズを読むために必須の本であり、ムラゼンの現役時代が鮮やか。戦後の残り香の漂う昭和という舞台の魅力満載だった。

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    2026年09月06日
  • グロテスク 上

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    東電OL殺人事件をモチーフにしているとのことで以前読んでかなり読み応えあった。文体も内容も好きだったので再読。面白いけど以前より意外とあっさり読み終わった。以前はさほど気にならなかったけど、主人公のわたしが性悪で腹黒。登場人物全員曲者。上巻はまだ高校生なので下巻でどんな展開を見せたのか読むのが楽しみ。

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    2026年09月05日
  • 真珠とダイヤモンド(上)【毎日文庫】

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    バブル前夜の浮足立つ空気感と、当時の男社会で生きる女性たちの多様な葛藤がリアルに描かれ、一気に引き込まれる。あちこちに張り巡らされた不穏な予兆に胸がざわつき、ページをめくる手が止まらない。
    佳那と水矢子、対照的な二人がこの狂乱の時代をどう駆け抜けていくのか。全体の感想は下巻に投稿します。

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    2026年09月05日
  • 真珠とダイヤモンド(下)【毎日文庫】

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    ネタバレ

    桐野夏生の『真珠とダイヤモンド』は、バブル狂騒の光と影を女性たちの視点から浮き彫りにした作品。
    上巻では多様な立場に置かれた女性たちの葛藤が幅広く提示され時代の空気感が立ち上るが、下巻では佳那と水矢子という対極的な二人の末路へと集約されていく。上巻から漂う不穏な気配は、下巻で予想を裏切らず逃げ場のない結末へ…バブル期を生きていながらその恩恵を享受できず低調に過ごした身としては、熱狂の裏にあった歪みを改めて知る思いがした。
    本作が描く狂乱と破滅は、過去の歴史にとどまらない。日本社会がバブル崩壊後に適切な検証や痛みを伴う改革を先送りした結果、就職氷河期世代の孤立や8050問題、少子化、デフレマイン

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    2026年09月05日
  • 柔らかな頬 上

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    カスミにも周りの人にも特に共感はできないけれど、結末が最初に示されているからこそ緊迫感を持って続きが気になって読み進めた。

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    2026年09月02日
  • 眠れぬおまえに遠くの夜を

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    主人公視点でナダンの栄光と凋落を語っている。主人公と両者の間にどうにも距離があるな、と感じたがそれも当然、彼らは途中からは実際の交流は無い。同じ世界で生きるようになった以降も、連絡は取れず取らず、あくまでいち視聴者のように憶測で失望したり嫉妬したり。不倫騒動の友人との関係との対比が鮮明だ。友人になれたであろうナダンと、どこで道を違えたのか?同じ世界で揉まれながら、何を望み、何に疲れたから分岐してしまったのか?最終盤のナダンとのシーンはどこか現実感がなく、お互いここまで来てしまった状態での邂逅はもはや彼らの関係を動かし得なかった。だからこそナダンの「あなたのファンです」の言葉が今さらながら肌に沁

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    2026年08月13日
  • グロテスク 下

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    ハードな読書体験ってこういう感じなのだろうか。
    理解しがたいというか、理解したくないが正しいのかも。過去の忘れたい出来事とか蘇ってきて、あー早く読み終わって楽になりたいと思いながら読んでいた。
    Q学園の階級社会、和恵の報われない努力や孤独、わたしの悪意、心が重くなる要素が満載で、読むのが辛かった。
    けど読んでよかったと思う。差別、ヒエラルキー、劣等感、自己顕示欲、承認欲求、孤独は今の時代でもあふれている。苦しい環境の中で他者から認められることが自分の価値を感じられる唯一の術という思考に陥る時もある。でもそれらに囚われすぎると生きづらい。苦しい環境でも自分を自分で認められるよう強くありたいと強く

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    2026年08月12日
  • 燕は戻ってこない

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    面白かった!桐野夏生さんの書く作品の中では軽やかな印象で、でも桐野夏生さん的な鋭さは失わず、スイスイと大変面白く読みました。最後もいいですねー好きな終わり方。

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    2026年08月09日
  • ロンリネス

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    かつて 瀬戸内寂聴さんも講話でおっしゃられたように 人が恋に落ちるというのは「事故みたいなもんなんですよ、もうね、仕方ないことなんです」… この小説でも、あたかも 「物見事故」のように あるいはミイラ取りがミイラになるがごとく 人が想定外に恋に落ち、そしてその沼から抜けられなくなり、ある者は 多くを失い またある者は したたかに伴侶を裏切り いずれにしても恋を叶えていく。ハピネス は 都市生活における人間関係の困難さ という背景のもと さまざまな事情さまざまな過去を抱えた登場人物の人生が描かれていたのに対して その続編であるこちら「ロンリネス」は手に汗握る大人の愛憎劇、という感じ。これはこれで

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    2026年08月08日
  • 眠れぬおまえに遠くの夜を

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    芸能界のスターダム。なんの犠牲も無しに駆け上がることができたなら。長い下積み、学歴、コネ、使えるものは使ったとして、それは本当に自分の姿なのだろうか。誰かに担がれた成功はいずれ破滅へと向かっていく。バラスよく生き抜くのがどれほど大変か。韓国の芸能界を生きた一人の男ナダン。それをテミンの視点から描く。

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    2026年08月07日
  • もっと悪い妻

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    さらっと読める短編集
    タイトルのもっと悪い妻よりはそこまで悪くないし、そういう人もいるよね、程度かとは思う
    解説を小池真理子が書いてたので読んでみた

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    2026年08月01日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    桐野夏生らしい、人生の表裏を生々しく、ドロドロと、グロテスクに描写する様に取り憑かれます。当時のバブル弾けた世の中に然にありらんと思わしき世情と失われた30年の人生がリアルでした。

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    2026年07月27日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    桐野夏生らしい、人生の表裏を生々しく、ドロドロと、グロテスクに描写する様に取り憑かれます。当時のバブル弾けた世の中に然にありらんと思わしき世情と失われた30年の人生がリアルでした。

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    2026年07月27日
  • オパールの炎

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    ルポのインタビューのような文体で、するする読めた。
    檀れいこのことも、ピ解同のことも何も知らずに読んだけれど、
    50年も前に女性の避妊と中絶のために戦ってくれた人がいたんだと感心した。

    桐生夏生さんの小説は、苦労なしにするする読める。

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    2026年07月27日
  • グロテスク 下

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    第三者としての自分は全ての感情・行動が間違っていると思うのに、一人称の自分はどこかで納得している
    ある種爽快感を含んだ気持ちの悪い読後感
    世の中の理論に対して各々が独自の正当性を主張はしても、周囲への人々への共感は一切示さないという解説がとても納得感があった

    1番になることを諦めている多くの人には刺さるところがある小説
    自分にはできないと諦めた道を卑下し、諦めて逃げた道を正当化すること、寂しく素敵な防衛本能

    幸福な暮らしには、根っからの馬鹿さか自分を洗脳し続ける馬鹿さのどちらかが必要だと思う

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    2026年07月25日