桐野夏生のレビュー一覧

  • 真珠とダイヤモンド(下)【毎日文庫】

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    ドリーム/フェイク
    エピローグ

    時々に良いと思える道を選んで来たのに
    そんな筈のない場所にたどり着いてしまった
    それは失敗だったのか成功だったのか

    バブルの時 弾けた時
    銀行には細々とした貯金、証券会社って何
    どちらからも声はかからず
    落ちなくて良かったのか
    登り詰めれなくて残念だったのか

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    2026年04月16日
  • グロテスク 下

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    女の階級社会における、
    嫉妬と憎悪の感情を詰め込んだ物語。

    美しすぎる妹をもった「わたし」
    容姿に対するコンプレックスが、
    妹への執着と憎悪に変わる。
    賢さでは妹より秀でていると優越感に浸る一方で、捨てきれない美しさへの憧れを持つ。

    その美しすぎる妹ユリコは、
    幼い頃から性的に扱われることにあまりにも慣れすぎてしまい、根っからの娼婦となる。
    中年になって美しさを失った頃に人生を終える。

    ユリコに憧れ、昼は一流企業に勤めながら夜は道端で立ちんぼをする和恵。
    男から求められる事に自分の価値を見出して深みにはまっていく。

    誰も幸せにならないグロテスクな話。

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    2026年04月13日
  • 真珠とダイヤモンド(上)【毎日文庫】

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    プロローグ
    バブル/フィーバー

    水矢子と佳那
    年齢の近いふたりが働くのは証券会社
    バブルといわれた時期
    どちらかは真珠でもう一方はダイヤモンド?
    その意味は?
    当時の男社会は変わるのか、変わらないのか……

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    2026年04月13日
  • もっと悪い妻

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    言うほどの悪妻は出てこないけど、楽しめた。女が悪妻なんじゃなくて、男が低レベルなのよ!!!
    一章が短いため サッと終わる物語ばかり。
    桐野夏生さん初読み。
    洋服の裾上げを頼みに行く男(バツイチ独身)と、そのお店の若い女性店員。この裾上げ男が1番キモかったw だから、元妻とひょんなことから電話でやり取りしておちょくられてるのが 「ああ、ほんとにバカな男だな〜」って感じで納得。

    他の章も登場する男は情けなくて低レベル、女はシャキッとしてる感じかな。悪妻ではないな?(2回目)

    悪妻って、有吉佐和子さんの「悪女について」の公子みたいなのが出てくるのかと思ったよ。違った。

    軽く読みたい人にいいか

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    2026年04月30日
  • 真珠とダイヤモンド(下)【毎日文庫】

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    下巻も一気読み!バブルが弾けたことは知ってるので、破滅に向かってどう動いていくんだろうとハラハラしながら見届けた。この株の話とか、ほぼ事実に近いことが起きてたんでしょうね…。世代じゃないので、どこかよその国の話にも思えるというか、本当にこんな時代があったんだっていう…。雑誌の連載だったようで、飽きさせない展開、エンタメみ全開で楽しかった!

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    2026年04月04日
  • 夜の谷を行く

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    文庫版のこのカバー装画を見ていると、どことなく陰惨なイメージが浮かんでくる。
    それはいわゆる1971〜72年に起きた「山岳ベース事件」を基に描かれた作品だからだろう。
    とはいえ陰惨なシーンは少なく、その後を生き伸びた人間の葛藤や秘密などが、主なテーマだと思われる。

    ベースから逃走し、逮捕されて刑期を終えた主人公の女性の人生が、約40年の時を経て「永田洋子の死」と東日本大震災から、再び動き出す。
    家族との関係の変化、元同士との再会、記憶の差異、そしてラストはやはり……と読み進めて、納得する。

    過去は蜘蛛の糸のように、一生ついて回るものでもあることを認識させられる。

    当時の永田洋子像の描き方

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    2026年04月03日
  • ロンリネス

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    陣取り合戦のような人間関係や緊張感のある逢瀬で気づいたら一気読みです。
    読むのが嫌で嫌で、でも読んでしまう作品だと思います。
    心が削られてもヒリヒリしたいおすすめ作です。

    有紗を代表としてまともな人がいない作品なのにまともな行動を期待してはいけなかったです。
    欲望やプライドに忠実過ぎます。
    誰かを裏切ってスタートした幸せは後になって疑心暗鬼が蝕んでいくものです。

    一通り説明はあるとはいえハピネスを読まないと背景設定が唐突過ぎて十分に楽しめないと思います。
    ハピネスの続編だとわかって手に取った人がどれだけいるんでしょうか。
    桐野先生の作品でOUTとINは関連ない作品だったり、少しわかりにくい

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    2026年04月01日
  • 新装版 天使に見捨てられた夜

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    ネタバレ

    ダークネスを読んでから、すっかり忘れていた第1作から読み直し。
    ダークネスの中で隣人の素敵なトモさんのなれの果てを知っているから、第2作時点では素敵なのにもう悲しい。
    あーまで変貌させなくてもいいのに・・・
    この作品も面白いです。

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    2026年03月31日
  • オパールの炎

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    フェミニズム小説、良かった!
    かなり面白かったが、読み終わった後の謝辞からほとんど実話と分かり驚愕した。実在の榎美沙子さんも本と同じく失敗して家庭に押し込められたとのこと。ものすごく悲しい。こういう先人たちの闘いと無念を無駄にしてはいけない。
    (念願の女性総理も女性の権利向上など興味なく、家父長制に囚われており男性達の傀儡のようにしか見えない。現代もほとんど進歩していないのか……)

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    2026年03月30日
  • グロテスク 下

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    各々の語りや、日記や手記で構成され、無駄に厚みが増していく恐さ。
    どうしてここまで滑稽に書き切るのか。
    人の「こう在りたい」を否定し続ける内容と、細部まで振り返る緻密さにもグロテスクを感じさせる。

    人間、どこかに折り合いをつけて生きなければならない。

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    2026年03月30日
  • グロテスク 上

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    モデルがあったとは。それが一番のどんでん返しでした。
    なかなか入り込めず、感情移入ができない女の独特な人間関係と思考。
    東電OL殺人事件をモチーフに、エリート女性たちの転落を作者が書き上げた作品。

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    2026年03月30日
  • ダークネス

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    前作から二十数年。
    あのミロが子どもを産むなんて想像もできないことでした。ましてその子が二十歳になるなんて…。
    ミロの生き様を見届けるように一気に読み終えました。
    愛情も変質するから常に配慮が必要。親と子の関係。しがらみ…。まあなんとも壮絶な物語でした。

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    2026年03月29日
  • インドラネット

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    ネタバレ

    久々に一気読みしてしまった小説。
    卑屈でダメ人間の主人公、八目晃が、高校時代の親友だった空知、その姉妹の橙子や藍を探すためにカンボジアに初めて1人旅する話。

    全く信用できない安井や三輪といった人物から、三兄弟の探索のために安易に金を受け取る行動、明らかに怪しい吉見やその宿泊先のニッチェさんたちや鈴木、木村といった登場人物たちとの交流。なぜこうも大事なことを考えずに判断力がなくて情けないんだろう、と何度も思った。こんな魅力がなくてダサい主人公の本は久しぶり。とはいえ命懸けの経験の中で旅の中でだんだんと逞しくなっていくし、人を信じてはいけないことも学んでいく。
    また、日本人ではなく実はカンボジア

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    2026年03月23日
  • 真珠とダイヤモンド(下)【毎日文庫】

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    バブル期の証券会社や株という決して単純ではない題材をわかりやすく、疾走感あるタッチで描いている。ドラマを見ているかのように想像しやすかったし、とにかくエンタメを求めている方にお勧めしたい作品。

    特に下巻で転落していくさまはかなり心にはくるが、登場人物が完全に良人でも悪人でもないというところがこの作品のミソだと思う。

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    2026年03月23日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    表紙の女の人のとタイトルなるほど!
    上巻から結末はうすうす… でもエピローグまで読むとなんとも言えん寂しい気持ちになりました。。
    でも上下巻あっとゆうまに読んでしまえるすごいスピード感で面白かった!

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    2026年03月19日
  • ファイアボール・ブルース

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    「女子プロレスの小説なんて…」初めはそう思った。
    人に勧められて手にした本だった。しかし、次第に物語にのめり込んでいく自分がいた。
    緻密な取材に基づく、男性作家の格闘小説にも見劣りしない臨場感と、その中に巧妙に仕込まれたミステリー。
    やはり桐野夏生さんの作品は読んでいて心地よい。
    僕は作中に音楽のタイトルやアーティスト名が出てくる小説が好きだ。
    なぜならスマホを使ってその曲を検索し、音源をBGMにその作品の世界にどっぷりと浸れるから…。
    村上春樹の作品がそうである様に。
    「ファイアボールブルース」
    続編があることを知った。

    to be continued ですね。

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    2026年03月18日
  • 路上のX

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    飲食店を経営する両親の元で育った真由は、
    両親の都合で親戚の家に預けられ、居場所がない。

    “育ちの良い”真由が路上生活に出ていくとき、
    あまりの文化の違いに翻弄されていく。

    また路上生活の文化圏で暮らしていた側にも
    変化が起こっていく。

    総じて大人たちがあまりに“それぞれの常識”に生きていてだれも頼りにならないことが印象に残った。
    社会の中のどこかに居場所を持つ大人たちの言葉が、事態に直面している子どもたちにとっては、ただただ空虚だった。

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    2026年03月16日
  • 新装版 顔に降りかかる雨

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    ネタバレ

    一時桐野夏生にはまっていた頃があり、今はあまりかなぁと思いつつ、新作のダークネスを読んだ。その第一弾。あまりに年月が経ちすぎてすっかりミロの詳細を忘れていたので、読み直し。
    レビューに書いていらした方と同じ。
    すっかり忘れていたので、新鮮。NTTの104の電話番号案内!とか懐かしい。
    友達を失う辛さ、とりわけミロは夫も亡くなってるし、肉親も遠方に住む父だけだし。
    昔読んだ時は、多分 そこのあたりは気に留まらなかったと思う。
    第二弾も読んでみるつもり。

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    2026年03月15日
  • 新装版 ローズガーデン

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    村野ミロシリーズ3作目。ミロやトモさんにまた会えたのが嬉しい。
    亡き夫視点の『ローズガーデン』では前2作では見えなかったミロの一面が見れる。他の3作はミロが探偵として請け負う3つの事件。
    桐野作品の人間は弱さや業をとても魅力的に描かれていて好きです。ミロ自身が自立している強い女かと思えば弱い部分もちゃんと描かれているのがいいです。

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    2026年03月14日
  • グロテスク 上

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    東電OL殺人事件をモデルにした小説。
    元の事件はエリート高給取りで一億円貯金もある被害者が、異状な程の安値で売春するという謎に包まれている未解決事件です。
    桐野先生の想像力・創造力の前では、まるで最悪の結末までの蟻地獄に吸い込まれるかのようにストーリー展開されていきます。
    実際の事件とは無関係のフィクションであり、謎解きではありません。

    個性的な登場人物の表面上は美しくとも一皮剥けばグロテスクな本性が顔を覗かせます。
    和恵の誰にも真似できない自分への執念は見ものです。

    主人公に固有名詞をつけないのは、ユリコの姉ということを印象づけるためでしょうか。
    社会的立場やハーフなど属性でしか自分の居

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    2026年03月09日