桐野夏生のレビュー一覧
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女子プロレスが舞台の小説・・いったいどんな内容なんだろう?
そう思ってパラパラとめくったら、それだけでも面白さが伝わってきた。
「ファイアボール」とは女子プロレス界きっての強者・火渡(ひわたし)選手の別名のこと。
そしてこの小説は、火渡の付き人兼女子プロレス選手でもある近田(ちかだ)の目を通して描かれてゆく。
彼女たちが所属するPWPという女子プロ団体は、財政状況も悪く倒産寸前だ。
その中で外人選手の失踪事件や、新人選手へのリンチ事件、事務所の独立問題などが次々と起こりストーリーが盛り上がる。
また、何といっても近田はいまだに一試合も勝つことができないのだ。
女子プロ -
Posted by ブクログ
韓国芸能界の光と影を描く。
男性アイドルの頂点を極め
その後、全てを失い転落していくナダン。
アメリカ・アナンデールへ留学し
行先を模索し、やがて成功を収めるテミン。
2人は経済危機を回避するため訪れたアメリカで出会った。
韓国のドラマが好きなので
登場人物が辿る人生を興味深く読んだ。
やはり、桐野夏生さんも韓国ドラマを観ているそうだ。
詳しいはずだと納得。
インタビューで
「人が黒くなる過程を見るのが大好き」と話す。
もっと黒くドロドロとしたストーリー展開なら
桐野夏生ファンで、韓国芸能を知らない読者も
存分に楽しめたのではないだろうか。
SNSに流れてくる韓国芸能の苛烈さ。
それを -
Posted by ブクログ
IMF危機のあおりで一家離散となり、アメリカに逃れアルバイトで暮らしている中学生のナダン。
金も後ろ盾もないがその恵まれた容姿と歌声で、いつしかスターにと夢見ている。
街角で歌っているナダンを偶然見かけ、心惹かれるテミンは、会社を経営する父を持ち、恵まれた境遇であるが、そんな父が嫌で、韓国が嫌で、勉強が嫌で親せきを頼りアメリカで暮らしている。
そんな二人が努力やチャンスにより、韓国で芸能生活を送るようになる。
が良いことは続かず・・・
兵役や高学歴社会、SNSの怖さなど韓国独特の風潮を交えながら、ひとりの人間の儚い人生が語られる。
何かを訴えかけるような桐野作品にしては、考えさせられる作品 -
Posted by ブクログ
ネタバレ普段最後がすっきりしない話はあまり好きじゃないのだけど、この話は途中も、終わり方も、とても良かった。
解説も良かったんだけど、曰く"行方の解明というカタルシスを拒否して、…結末にいたった読者は、たちつくすとともに、自らの胸の奥を、深く、深く、覗き込まずにはいられないだろう"と。
読み終わった後は本当にぼんやりどうしようか、たちつくしてしまう感があった
最初の激情から、失踪を経ての戸惑いや怒りがあって、最後には諦めや達観に到達する…というのが人生のようで、落差に心抉られつつも最後にはほっとするような、羨ましいような、謎の感覚があった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「あなたの使命はあなたが探すしかない。誰もが自分で探すのです。私はこの荒野にいることを選んだのですから、それで終わればいいのですよ。荒野を選ぶというのは、そういうことなんだと思います。」
お互いを思いやることをやめ、子供たちからも軽視、軽蔑されている夫婦の物語
40代以降になって円満な関係の夫婦というものがあまり小説で見なかったのでこれを主題に組み込んだ本ということで購入
妻と夫の目線で家族を振り返ることで進んでいくが、
妻からみた夫は妻を使用人のように扱っており(実際夫目線でもそう)、悪いのは夫だけかと思ったけど、目線を変えてみたら妻にもうまくいかなかった原因があるなあと思った。
こ -
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ミロシリーズ、たぶん昔のは
読んでるはずだけど
1ミリも思い出さないまま
こちらを読む
全く思い出さなくても
これはこれで、面白かった
いつか仕事辞めて暇になったら
シリーズ全部読み直したいなぁ
ミロも、ハルオも
あまりにも、計算できない
安易な行動ばかりで
アホか?と思う事が多々あった
そもそも『成瀬が刑務所で自死
それを隠していた義父が心臓発作で
死に、愛人の久恵がミロが殺した
と思って追ってきた』という展開を
この本だけで簡潔に書いてあると
アホか?と思えてしまう
というわけで、いつかシリーズ
読み直したいなぁ
読み直す頃には
新作も出てるかもな
期待しておこう -
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Posted by ブクログ
戦後から10年ほどの間に、日本における主な週刊誌の創刊は新聞社が主体となってスタートしたが、その後に出版社が追従した歴史があるそうだ。
主人公の村野善三は、出版社が創刊した「週刊ダンロン」の「トップ屋」として、事件を追って自ら記事を書き起こしていた。
「トップ屋」とは、記者を擁していない出版社が、取材能力と記事を書き起こす能力のある者を雇い入れたフリーの人材のことだ。
常に週刊誌のトップを飾る記事をモノにする、記者として辣腕を誇る人たちだ。
「週刊ダンロン」の創刊時に雇われた能力ある遠山が、スタッフとして声を掛けたのが善三と後藤伸朗で、この3人を中心に「遠山軍団」を組織し、瞬く間に発行部数60 -
Posted by ブクログ
タイトル通りのダークネスなお話。ただし、闇の先が必ずしも暗黒とは限らない… そして、さらなる暗闇かもしれないという意匠。
ミロシリーズは番外編も含むてすべて持っている。が、ほぼ忘れていたことを思い出した、本書を読んで。
さすがの桐野女史、濃くて深くて重くてしんどくて、痛くて苦いのに止まらない。超絶ダークでビターなスパイシーチョコレートだ。ヒリヒリがやめられない。
【勝手にキャスティング&脳内再生】
✣ミロ∶鈴木京香(桐野夏生原作ドラマ『だから荒野』でのヒロイン時のイメージ) 、もしくは常盤貴子(『ドラマ続 遙かなる山の呼び声』ヒロイン時のイメージ)
✣ハルオ∶眞栄田郷敦(ちょっ