桐野夏生のレビュー一覧

  • 真珠とダイヤモンド 上

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    こんな時代があったなぁと思いながら読んだ。NTT株で何十万も儲けた普通の主婦がたくさんいた時代だった。小さな証券会社で成績を上げヤクザとも親しくなり上昇気流に乗った望月さん。婚約者の小島佳那さん、高卒で真面目な水矢子さん。どうなっていくのか…怖い

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    2026年01月26日
  • 燕は戻ってこない

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    ネタバレ

    桐野夏生先生の作品はどれも面白い。
    悠子・基のミラーリングひろし(みさえ)的なやり取りは読み応えあった。
    登場人物の思考・行動に共感できないことばかりだが、特に青沼はリスクに対してリターンが少なすぎてすぎてあまりに非合理でどうしても気になった。
    男女で役割が違うのだから区別と適材適所はある。

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    2026年01月24日
  • アンボス・ムンドス ふたつの世界

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    ネタバレ

    面白かったが、浮島の森は人物の関係が難しくあまり………、最後の文章の意味もあまり…。他のは楽しく読めました。
    楽しいというか、不穏ではある。が、それが好き。最後の表題の短篇はグロテスクのように語り口調なので、さらに不穏さがましたな。

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    2026年01月21日
  • 燕は戻ってこない

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    この本では代理母出産の問題が描かれている。
    もともとNHKドラマでやっていたけど、その時は特に惹かれなくて見ていなかったけど、出産についての本が読みたくなって気になって読んでみた。

    物語は北海道から東京に出てきたリキという女性を中心に進む。リキは貧困から抜け出せずに悩む中で、エッグドナーの話を聞き、代理母出産の存在を知りる。子どもが欲しいけれどできない夫婦のために、自分の体と引き換えに資金を得る代理母出産。しかし、日本では法律が整備されていないため、社会的にも個人的にも葛藤が多い状況…。
    登場人物の間には、春顔を描く画家や、自分の遺伝子を残したいと考える男性なども出てきてカオスな状況に。代理

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    2026年01月06日
  • 柔らかな頬 下

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    ネタバレ

    この作品を読み終えてから皆さんのレビューを拝見しました…そりゃあ評価分かれるよね(u_u)

    事件なのか事故なのか?
    真相は分からないままだものね〜

    子どもが失踪するという現実
    カスミという女の母性と肉欲
    ひたすら探し求める母親
    現実を受け入れて先に進もうとする父親
    記憶にない姉の犠牲になる妹

    カスミは自分の感情のままに生きる女で、共感からは程遠いけど妙にリアルなのですよ。

    事件に関わる人たちが最後まで全員胡散臭いのが
    また作品自体を暗くする。
    わたしが読む北海道は何故こうも暗いの笑

    死期が近い元刑事が途中カスミと行動を共にするんだけど…真相は霧の中っていう笑

    現実なのか白昼夢なのか

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    2026年01月06日
  • 柔らかな頬 上

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    カスミは、故郷・北海道を捨てた。が、皮肉にも、北海道で幼い娘が謎の失踪を遂げる。罪悪感に苦しむカスミ。実は、夫の友人・石山に招かれた別荘で、カスミと石山は家族の目を盗み、逢引きを重ねていたのだ。カスミは一人、娘を探し続ける。4年後、元刑事の内海が再捜査を申し出るまでは。話題の直木賞受賞作ついに文庫化。


    娘が失踪した事件を追う物語ではなく、娘が失踪した母親の物語ですね…今のところ

    元旦から読み始めたけどなかなか時間取れなくてやっと上巻終了笑
    この先がめちゃくちゃ気になってます。
    どんな結末に持っていくのかしら…
    直木賞ですもの期待してますよ♪︎~(・ε・。)



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    2026年01月05日
  • 新装版 天使に見捨てられた夜

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    村野ミロの魅力とストーリーの展開に感心する。携帯電話やインターネットがない時代の探偵業が味わい深い。

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    2026年01月04日
  • ロンリネス

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    ・相変わらず半径1キロが守備範囲みたいな展開
    ・美雨ママは最終的に沖縄に流れていくの、とっても日本的な感じ。逃避行の果てって北海より沖縄なんだよね…
    ・正直、1冊目を読んだ時の新鮮さはあまりない。二番煎じ感は否めない。続編の宿命。
    ・結局、高梨が日和って腰が引けた対応をし出した段階からもう面白くないなあ〜
    ・美雨ママの崩壊を目の前にしたら、やっぱり戻るのが最善策なのはわかる。
    ・中盤、怒涛の有紗の抱かれたいやら恋心の描写がエグい。読んでられん…読者にウケるってことは、やっぱり主婦の皆様は不倫願望があるのかしらん。まあ、日常に飽きてしまう感は誰しもあるよね…
    ・完全に大人本意の話で、子どもは清々

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    2026年01月01日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    綿矢りささんが好きなので買いました。期待していたとおり心が痛くなるような女性が主人公でとてもよかったです。ユーミンの歌は知らなかったので、そういう楽しみ方はできませんでしたが…
    桐乃さんの短編に出てくる男性は女性から見れば恐怖を感じるかもしれません。

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    2025年12月26日
  • 錆びる心

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    ネタバレ

    人間の心の裏側が描かれた六篇の短篇集。それぞれの短篇に味わいがありよかったが、中でも最後の表題作の「錆びる心」が最も好みだった。主人公の絹子が住み込みのお手伝いとして働く打田家はそれぞれの絶妙なバランスで成り立っているが、近い将来に靖夫が亡くなったらミドリはどうなるんだろうかと思いを巡らせてしまった。

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    2025年12月21日
  • グロテスク 下

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    ずっと安全地帯にいるつもりだった姉が結局散々見下してたユリコと和恵と同じ場所に立っててホラー。
    姉の負の感情は多少は誰でも持ってるもの。色々とあ、これ自分やったら詰むやつだわ。と学ばせてらった。
    のめり込み度と完成度が高い。でも疲れるからもう読みたくはない。

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    2025年12月18日
  • 夜の谷を行く

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    なぜ桐野夏生さんのはこんな惹き込まれるんだろう。実際の事件ベースだからか。
    しかし最後の結末にはビックリするしかなかった。こういう活動には賛同できないが、その中でもそれを信じる者、葛藤する者いるよな。組織を作れば避けられないこと。
    しかし悲惨な事件。総括て!なんなん!

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    2025年12月17日
  • ハピネス

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    ・またまたとんでもない一冊を引き当てた…
    ・30代女性誌連載作品らしいが、なんとも読者層の関心を総なめにしてますなw
    ・詰まるところママ友5人いや、実質3人の話でここまで盛り上がる、話を詰め込めるのは流石
    ・描写が執拗で辛辣、ちょっとネチっとしてるのに文章のリズムが素晴らしすぎてサクサク読めてしまう。
    ・女性の掛け合いも上手いし、心理描写は唸ってしまうなあ…すごい…
    ・主人公は抜けてる女性かなあと思っていたけれど
    案外行動力あるし、環境さえ整ってくれればわりといけるタイプではないかな。
    ・全く頼りにならない実家の母親の描写がエグい
    ・ラストは韓国ドラマを彷彿とさせるドンデン返しですが、これも雑

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    2025年12月15日
  • もっと悪い妻

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    短編というフォーマットのひとつの大きな魅力を十全に表現している。たとえば日常の瞬間を切り取るスナップ写真がその背景を、その過去と未来を見る人に想像させるように、その書かれているものを読んで「書かれていない世界」に思いを馳せることができる楽しみ。そんなことを思い出させてもらった。単純にぶったぎるタイミングがとても好みだったというのもあるけど。

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    2025年12月03日
  • 砂に埋もれる犬

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    私はこの小説を読み、“こんな現実が本当に起こり得るのか”と衝撃を受けた。

    亜紀のように母親としての役割を放棄し、息子より同棲相手に媚びる生き方は、あまりにも残酷だ。優真が店長に引き取られたことは、不幸中の幸いであり、唯一の救いであったように思う。

    一方で、洋子の温かさは純粋で、読む側にも深く沁みた。しかし、彼女の花梨に対する執着は危うさをはらんでいた。優真の覗き見や窃盗のような行動は、虐待や愛着形成の欠如によって生まれる“心の穴”が原因であり、社会不適応や危険な衝動として表れる。その姿は哀れでもあり、恐ろしくもあった。

    ただ私は、もしこの話が現実であれば、優真はもう少し里親に心を開く余地

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    2025年12月02日
  • 新装版 ローズガーデン

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     ミロシリーズ第三弾。ミロの生い立ちと携わった三件の案件を描く。中でも標題作の「ローズガーデン」が秀逸、

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    2025年12月01日
  • ダークネス

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    まさかラストにこんな展開が待っていっとは!
    ミロの息子のハルオに瀕死の状態にさせた盲目の久恵と刺し違える覚悟で乗り込んだとこに昔の仲間、友部が現れ久恵を(今は妻)刺殺するとは!
    20年の刑期を終えてジンボとも結局別れ、ジンボは韓国に帰り、車椅子で坂道から転げ落ちて死亡。(これ殺されたんだよね、息子もグル?)
    紗奈のお陰で死なず(ハルオが)にすんだと感謝してるみたいだけど、ハニートラップで近づいて部屋にあった通帳ごと2千万も盗まれたのは紗奈の裏切りのせいだよね。
    医学部もたいがくしてしまったハルオは紗奈と那覇でミロのお店”ダーク”で働くのかしら。
    大学の同級生の由惟が姪でその美貌の母親とは異母姉

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    2025年11月21日
  • ダークネス

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    続編を読めると思ってなかったので単純に嬉しかった。内容は簡潔にまとめてあって読みやすいし、やっぱり心動かされる。

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    2025年11月14日
  • だから荒野

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    自分は思っているより他人を知らないし、他人は思っているより自分を知らないし、自分は思っているより自分を知らない

    共にいる時間が長いほど色んなことを見つめようとしなくなってきて、心に残る嫌な部分だけが目立ってしまう
    本音を隠しすぎないのは大切だと感じた

    時に離れることは大事だと思った
    一度惹かれた人には惹かれたなりの理由があるはずだから

    振り返ると嫌な奴しか出てこなくて笑う
    そんなもんか

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    2025年11月09日
  • 路上のX

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    『路上のX』は、トー横キッズの実情を生々しく描いた作品だった。
    18歳以下で家庭環境が不安定な場合、本当に居場所を失ってしまうことがあると知り、胸が痛んだ。

    そんなときに安心できる別のコミュニティがあればと思うが、日本にはまだその制度が十分に整っていないように感じる。

    「買う側」と「買われる側」。
    作中に登場する大人たち(主に男性)は、自分の欲望を満たすためなら、無垢な少女たちの感情や希望さえ踏みにじる。その姿はあまりにも幼稚で、醜く見えた。

    少女たちはただ、幸せになりたい、衣食住の整った普通の生活を送りたいと願っているだけなのに、社会は彼女たちを「メンヘラ」や「性非行」といった言葉で片

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    2025年11月06日