桐野夏生のレビュー一覧

  • グロテスク 下

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    長い時間をかけて、大切に読み進めました。読めて良かったです。上巻を凌ぐ衝撃。壮絶。ラストは、百合雄ちゃんに心のすべてを奪われました。この小説は、読み手によって好みが別れると思われますが、人間関係のドロドロした内容が大丈夫な方に、特におすすめしたいです。桐野夏生さんの他の小説も読みたいです。

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    2025年05月23日
  • グロテスク 下

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    張万力
    小牛、秀蘭、安基、根徳、梅華、美君
    野呂義明
    沈毅

    ドラゴン
    牛虎
    阿呉

    山本ふみ
    山本彰
    原善美夫
    高橋先生
    健平
    東真
    金竜
    露珍
    李拓民
    玉偉
    白潔

    田村弁護士
    亀井嘉子
    田中宏司
    樺野
    吉崎康正
    新井和歌雄
    カナ
    マルボロ婆
    エグチ

    平田百合子
    佐藤和恵
    ヤン・マーハ
    平田幸子
    佐藤嘉男
    聡子
    ミツル
    タカシ
    百合雄

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    2025年05月14日
  • グロテスク 上

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    わたし
    ユリコ
    佐藤和恵

    野中
    水沢
    ジョンソン
    マサミ…バサミ
    カール
    イボンヌ
    アンリ
    チャン
    ミツル
    花ちゃん
    ウルスラ
    木島先生…木島高国
    キジマ…木島高志
    杢美…モック
    中西
    キリン娘
    安治

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    2025年05月10日
  • 砂に埋もれる犬

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    ネタバレ

    ラスト1ページ、唐突な終わり方。
    涙が止まらなかった。
    養母洋子のすべてを受け止める覚悟と真っ直ぐな包容力。
    優真の初めて見せる涙と「どうしたら良いのか分からない」という言葉。
    健全な親子関係を知らない彼が、初めて親に甘えることが出来た瞬間。
    それに応える、養父目加田の「ごめん、お父さんも分からないよ。」という言葉。
    ようやくここで心を通わせる会話が出来た2人に、一筋の光をみた。
    流石、桐野夏生。

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    2025年04月23日
  • インドラネット

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    主人公が、親友を探すという強い思いのみで、慣れないカンボジアの土地に旅に出て、ハラハラドキドキシーンが多発する冒険小説  想像以上におもしろかった

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    2025年04月20日
  • オパールの炎

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    実際にあった事件、実在の人物をモデルにしたお話で、私はその運動も人物も全く知らないし、過激な感じから、この物語を読むのを躊躇したが、読み始めたら引き込まれた。
    塙玲衣子という女性を主人公にして、彼女の目線から物語を進めるのではなく、ライターである女性が証人を訪ねて、塙玲衣子について語らせることで、彼女の人物像が語られていく。
    今では、普通語られるピルの話。女性が自分の生きたいように生きるための主張、正しいと考える女性は当時からいたのに、彼女の活動は早過ぎで過激だった。でも、彼女がいなければ、ピルの解禁はもっと遅れていたかもしれない。女性の権利も。
    そんな事をこの物語を読んで考えた。しかし、今現

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    2025年04月19日
  • グロテスク 上

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    怪物的な美貌でニンフォマニアのユリコを妹つ持つ「わたし」を主人公にした小説。「わたし」の語りが明晰で観察眼も優れていて良い。語り手は、かくあってほしい。後半に近づくにつれ、人間関係がドロドロしてきて俄然面白くなってきました。下巻も是非読みます。

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    2025年04月08日
  • 砂に埋もれる犬

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    ネタバレ

    心優しいコンビニ店員の日加田、実の母とその交際相手から虐待を受ける優真、優真の実の母亜紀、優真が心を寄せる同級生花梨の視点を行き来しながら物語が進んでいく。
    紆余曲折あり日加田と彼の妻洋子は里親として優真を迎え入れることになる。優真は中学生になるが、なかなかクラスに馴染めず、問題行動を起こして孤立していく。
    でもこれ読者からすると優真くん自身は全然悪くないように思う。彼の行いには問題があるけれど、それはきっと全て彼の成育環境に起因するものだからである。
    普通の、一般的な環境で育った人たちは無意識に世渡りの術、社会で生きていく上でのマナーのようなものを習得する。しかし本当の意味で社会というものに

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    2025年04月06日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    イケイケドンドンのときはいいけど・・・の典型なんだろうな。でも現在進行形でその渦中にいたらこの先になにが待ってるかなんてわからないし、あと1回あと1回と引き際が分からなくなってしまうんだろうな。怖い怖い。でもバブルとは関係なしに、地方から東京を目指すギラついた若者って今でもいるのかしらん。いつの時代だってそういう若者はいそうな気もするし、今の時代ならいないのかもって気もするし・・・

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    2025年04月05日
  • インドラネット

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    いらいらとはらはらの連続でした。終わり方が最高。内容を忘れてしまう本が多いけど、これは忘れないはず。

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    2025年04月05日
  • グロテスク 下

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    最高に楽しめた。
    やはり上下巻合わせて読むと達成感ある。

    上巻は主にQ女子校の階級闘争の話。
    内部生と外部進学生徒たちとの、「努力では獲得できないもの(ヒエラルキー上層部やコネ等)」を描いていて、下層部生徒への風当たりがきつく、酷くて強烈だった。
    努力を嘲笑う場面では反吐が出そうだった。

    変わって下巻では、そんな学園の劣等生だった佐藤和恵が一転、大学を経て一流企業に入りバリバリ働いているではないか。
    下克上。

    今まであたしをバカにしていた奴ら、ざまあみやがれ!!

    という勝気な和恵の叫びが聞こえてきそうだ。
    しかし、そんな彼女は高スペックOLの傍ら街に繰り出し娼婦として生きるようになる。

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    2025年03月31日
  • 砂に埋もれる犬

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    面白いと表現してはいけないシビアな内容でしたが、次々と気になって読み進めました。
    こんな子供がいなくなる日が来ればいいのに。

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    2025年03月29日
  • インドラネット

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    主人公が危なっかしいというか、結構ハラハラドキドキさせられた。初めての海外一人旅で危機感ないのが怖かった!笑

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    2025年03月26日
  • 砂に埋もれる犬

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    重くて救いようのない話…
    でも読む手が止まらず一気読みしてしまった。
    読みやすい。

    帯にも書いてあるように、バイアスによる違いがネックになってると思った。私たちはそれぞれ異なる環境で育ってるから、相手がどんな普通を持ってるかもわからないし、相手も同じ。その普通に苦しめられる話だなと思う。荒んだ環境で育ってきた優真は尚更。

    これはあくまで物語だが、これと似たようなことが起こっているのだと思うと、非常に心が重くなる。

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    2025年03月26日
  • 砂に埋もれる犬

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    ネタバレ

    怖くて、かわいそうで、腹が立って、ハラハラして、文字通り一気読み。ページをめくる手が止まらなかった。
    一言で言うと、児童虐待・ネグレクトの物語。

    主人公の優真は、母親の亜紀から完全に育児放棄されている。小さい弟と一緒に放置され、学校にも行かせてもらえず、母親はおにぎりとカップラーメンを置いて、男とゲームセンターで遊び、数日は帰ってこないことが当たり前。飢えて、小さい弟は暴れ、隣の男からうるさいと怒鳴られ、おびえながら暮らす日々。母と男が帰ってくると、家が汚いなどと言って殴られる。暴力も日常茶飯事。
    母親の亜紀は、優真の父親のことは本名も知らず、弟の父親のことは好きだったということもあり、どち

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    2025年03月16日
  • グロテスク 下

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    重い重い。でもこれぞ文学。女性という生き物をこれでもかとグロテスクに描き、絶妙に私の何かを突いてくる。凄みがあり素晴らしかった。

    下巻ではチャンの上申書から始まり、グッと惹きつけられた。この目線が後からかなり効いてくる。木島先生の手紙パートも味わい深くて良い。
    このグロテスクさを味わうには今の年齢じゃないと読みきれなかったんじゃないかなーと思う。

    桐野夏生さん他も読みたい。
    でも一旦美しいものに触れるぞー!バランスが大事。



    「わたしが考えるに、水とは、女の場合、男なのです。
    わたしはユリコと違って男という生物が大嫌いです。男と好き合うこともなければ、抱き合うこともない。だから、発酵も

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    2025年03月01日
  • 燕は戻ってこない

    購入済み

    あやうげすぎる

    北海道出身のリキ。東京で一人暮らしをしているが、派遣社員の給料は極めて安い。貧困と格差社会の中、リキはある夫婦の代理出産をすることになる。以前、N H Kでドラマをしていたが、全編しっかり見ることができなかった。原作はさすが桐野作品、リキの危うさが毒々しい。代理出産を依頼する夫婦も毒々しい。意外にも毒々しそうなリリこが清々しい。ラストもスッキリしないが後を引く。人間って、いやだな。

    #シュール #じれったい #ドロドロ

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    2025年02月22日
  • 燕は戻ってこない

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    ネタバレ

    ドラマが話題だったので読んでみました。
    なかなかの文字量だったけど、すんなり頭に入ってきて、物語にどっぷりのめり込んでしまう。
    私の、「読書の好きなところ」が満喫できる一冊◎

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    2025年02月05日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    親の影響で耳馴染みのあったユーミン。
    各曲を元にしたアンソロジー。
    元々ユーミンの歌そのものがすでに完成された世界観があり、ストーリー性が強い。
    そこに作家それぞれが独自の視点から、新たな物語
    を紡ぐってかなり難しいことだと思う。し、実際ハマらないってレビューも見かけた。
    ともあれ雑食な私は、そのあたり全く気にせず楽しめた。
    選曲も非常にマニアック。よきかな。

    そしてドラマ化されてたってマ?みてみよー!

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    2025年01月17日
  • グロテスク 上

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    すげえかった…一気に読み終わった今、頭がぐわんぐわんしている。
    このあいだ読んだ、田中美津さんの「かけがえのない、大したことのない私」の中で本作品について言及しているところがあって興味を持った。自分はこの事件が起きたときしっかり小学生だったはずだけど、全然覚えていなかったので、事件自体は知っていたけど、もっと昔のことだと思っていた。97年、私の感覚では意外と最近だ。この作品の中では2000年になっている。
    今、この年齢でこの本を読んだことにも宿命めいたものを感じる。私は30代なかばを過ぎていて、この4人とはほとんど同世代だ。そして私は最近、自分の目の下の濃くなってきたクマとか、昔より丸くなった

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    2024年12月08日