桐野夏生のレビュー一覧

  • 水の眠り 灰の夢

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    1960年代の物語。
    トップ屋 村野善三は、地下鉄の爆破事件に遭遇。
    その犯人は 草加次郎かもしれなかった。
    村野は、その犯人らしき人物とすれ違って、
    バイタリスの匂いを感じた。
    遠山をトップとして、村野、後藤など 勢いがあった。

    この村野と言うオトコの造形がすばらしくいい。
    実に 芯がある。戦争で 両親と妹を亡くした。
    トップ屋としての矜持があり、
    調査屋として力量を発揮していた。
    草加次郎とは?迷宮入りになった 愉快犯。
    その時代背景が 浮き彫りになっている。
    様々なタイプのオトコたちが いる。
    後藤の雰囲気は スマートで、おしゃれ。
    こだわりをもっていた。
    市川という刑事も堂に入った刑

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    2018年03月05日
  • 光源

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    ネタバレ

    今まで評価をつけてきたけど、今回が一番難しかった。評価は作品の印象でいつもつけるが、いつも通りの感じで一度4をつけた。しかし、その後の余韻というか、作品のインパクトいうか後からじわじわとくるものがあり、再度評価を考え直し5に評価を変えた。登場人物の視点で書かれた本は数多くあるけど中盤あたりから風向きが変わり、終わりまではあっというまでだった。急に展開が変わると読み手は混乱すると思うが、登場人物の心境についてはそれぞれの事情があることを読み手はちゃんと理解できるように構成されていて、それは序盤までに物語をうまく進めながら各人物の状況、心境について固めているから途中の展開の変化にも納得がいくのだと

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    2016年06月19日
  • 柔らかな頬 上

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    読むのは二度目。でも内容は忘れていたのでまたドキドキしながら読んだ。面白かったー。カスミは勝手過ぎて好きになれないけど。

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    2016年02月06日
  • アンボス・ムンドス ふたつの世界

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    桐野夏生氏の短編集。失礼ながら、面白くなさそうと思いながら読み始めたのだが、非常に良かった。
    一言で言うと、「エグい」。桐野氏の他の作品もそうだが、人間の裏の部分、つまり人が隠しておきたい部分が容赦なく抉り出され、「イテテ…もう勘弁して」と思いながら読むのが醍醐味。また、救いのない短編もあるが、なぜか読後感が重くない。
    では人に薦めるかと言うと、万人にというわけにはいかない。好みが分かれるだろう。私にはハマった。

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    2015年10月19日
  • ダーク(上)

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    探偵としてのミロがどんな成長するかと思ったら、成瀬をまさか待っているとは思いもよらず破壊そして崩壊の話しになっていて唖然 下巻が楽しみ

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    2015年03月30日
  • 柔らかな頬 上

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    最初は不倫の話は読みたくないよ気持ち悪いな、くらいに思っていたのに、あれよあれよと急展開

    空想と現実の境界があやふや
    打ちのめされて打ちのめされて、ご都合的な幸運なんて皆無


    心理描写が切なく痛いほどで読む手が止まらない

    桐野さん作品の中でもダントツ好き

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    2015年03月12日
  • ポリティコン 下

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    ネタバレ

    本を読み進めるにつれ、あんなにも嫌悪していた東一だったのに
    最後はマヤと同様、なぜか許してしまった。
    きっと東一は純粋すぎるほど純粋で、まっすぐな人なんだと思う。
    二人が新たに開く新しい村の行く末を見てみたい気がする。

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    2014年04月05日
  • ポリティコン 上

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    やばいやばい、読み始めたらとまりません。人間の濃厚な欲の部分を書かせたら、本当に桐野夏生は凄いと思う!下巻が楽しみ!!

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    2014年03月10日
  • アンボス・ムンドス ふたつの世界

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    短編とはいえ、どの話も濃厚で露悪的。なかでもミステリー要素を含む「植林」「アンボス・ムンドス」の2編は引き込まれた。「植林」は容姿にコンプレックスを抱えた主人公の悲劇と見せかけて実在のある事件と繋がるという意外性のある内容で、短編には勿体無いと思うほど面白い設定だと思った

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    2013年06月19日
  • 女神記

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    ネタバレ

    登場人物の分類される重要な立場が女か男かのふたつだと感じた。
    主人公は女という概念がナミマという皮を被っただけであるし、イザナミ、イザナギ、マヒトもまた同じ。
    陰にされた女、陽になった男、
    自分勝手な男、昔のことを忘れる男、突き放され怨む女、昔に戻れればそれでいいはずの女。
    徹底的にイザナギを恨み尽くすイザナミと、マヒトに優しくされたら揺らぎそうなナミマがいるが、ナミマだけが独白の文体があって感情移入しやすいし、多くの女性はイザナミよりナミマ寄りなのでは。
    そのナミマがラストでイザナミに尽くすことを誓ったということは、多くの女性にイザナミと同じく男に屈しないことを奨励している?

    イザナギとイ

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    2013年05月08日
  • ファイアボール・ブルース

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    再読。
    女子プロレスを舞台にしたミステリー。
    スター級の選手と付き人との関係など女子プロの世界とともに謎解きもきちんとあってとても面白かった。

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    2013年05月05日
  • ファイアボール・ブルース2

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    再読。
    女子プロレスを舞台にした第二弾、短編集。
    ミステリー的要素も入っていて、どれも奥深い。

    最も印象に残っていたのは、主人公 近田と同期の美人レスラー与謝野の話「嫉妬」
    他には、「入門志願」「リングネーム」が面白かった。
    最後の「近田によるあとがき」は泣かせる。

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    2015年09月15日
  • 女神記

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    桐野作品の中でもこれはダントツはまった。ひきこまれた。感動を通り越して、こういう神話を作った?日本人のソウルみたいなものにただただ脱帽という気持ち。

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    2013年01月21日
  • 女神記

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    古事記をモチーフにした「新しい神話」。古事記を知らなくても面白く読める。こういう話、かの時代には本当にあったんじゃないかと思うくらい私にはリアルに感じられた。込められたテーマが沢山ありそうなのも神話的。

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    2012年02月27日
  • アンボス・ムンドス ふたつの世界

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    短篇集でどれをとっても面白い。どの話もいろんな意味で一線を超えちゃった人間が主人公で(この人の小説はみんなそうだ)、著者はその超える瞬間までも容赦なく激写する。『植林』『怪物たちの夜会』『愛ランド』『毒童』、いびつなタイトルのつけ方がまたいい。名は体を表してる。

    いくつかの話のモティーフはその後の長編に活かされている。『ルビー』→『東京島』、『浮島の森』→『In』など。

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    2012年02月02日
  • ダーク(上)

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    ミ、ミロちゃんが壊れていく!!

    なんだかミロの周りって普通の人が居ないな。エヴァンゲリオンに出てくる大人みたい。みんな危なっかしい。

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    2011年03月21日
  • アンボス・ムンドス ふたつの世界

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    一つ一つの物語が個性を持っていて、印象強く本当に面白かった。
    特に『愛ランド』と『浮島の森』は面白い!!!
    東京島のベースとなった本とされている『愛ランド』はエロいけど女の人が本当に隠している本性、本音、願望?みたいなのを言い当てて、登場人物たちだけではない『女』の姿を上手く表現できてた。
    あと『浮島の森』は谷崎潤一郎、佐藤春夫、千代夫人の3人の話をベースに、娘の立場からそれらが語られてて面白い。2人の父親の作家という仕事をクリティカルに分析し、拒否する彼女の姿勢が面白かった。
    他の作品も、人間の深い黒い部分を細かく描いていて、おもしろい!!!おすすめです。

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    2010年10月14日
  • ダーク(上)

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    ミロシリーズ その3
    めちゃくちゃすぎる。
    シリーズ当初はまだ普通よりだったミロがどうしてこんなになっちゃうのっていう、桐野のこのめちゃくちゃ具合が好き。
    シリーズ最初の2作が地味なだけに壊れ具合が引き立ちます。

    何度読んでも面白い!

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    2010年06月22日
  • 光源

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    映画を作っていく中で、主演の大物俳優が降板してしまう。
    その裏にはC級の相手女優が思ったより存在感があって現場の雰囲気がその俳優にしてみれば面白くなく・・・ということを軸に展開されてく話。
    これも分かるわーって思う。
    そりゃあるよねー面白くないことも。
    人を妬んだり、自分ばかりしんどいと思ったり。

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    2010年02月04日
  • 白蛇教異端審問

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    桐野夏生さんの作品はすごく面白くて好きだったけど、ご本人も好きになった。

    いくつかの小節にわかれているのだが、タイトルにもなっている白蛇教異端審問が1番面白く、桐野さんを尊敬した。

    あと私もアウト的な、危ない主婦の方なのだろうかとぼんやり考えていた。反省。

    東野圭吾さんの解説、寄稿も面白かったです。インタレスティング的な意味で。

    桐野夏生を好きな人も嫌いな人も、一度読むべきではないだろうか。
    にょろ。

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    2009年12月14日