桐野夏生のレビュー一覧

  • 真珠とダイヤモンド(下)【毎日文庫】

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    上巻から下巻にかけて一気に読み切り。
    バブル崩壊後の暗い時代の急転直下部分が読み応えありました。
    一落千丈、好事魔多し、勝って兜の緒を締めよなどなど色んな教訓が散りばめている内容。
    バブル時代だけでなく人生の教訓になり得る内容かなと。

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    2026年02月15日
  • 真珠とダイヤモンド(下)【毎日文庫】

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    桐野夏生『真珠とダイヤモンド 下』毎日文庫。

    いよいよバブル崩壊により、株で莫大な財産を築こうとしていた人たちの人生が狂い出す。

    特に終盤の緊迫感は半端無く、この世には神も仏も居ないのかと思うような無慈悲な展開が待ち受ける。人を騙して泡銭を稼いだ者も、慎ましやかに堅実に暮らす者にもバブル崩壊の火の粉は同じように降り注ぐのだ。

    そして、何と潔い結末。何も残さず、潔く全てを描き切った桐野夏生の手腕に感服した。


    華やかな酒と薔薇の日々を過ごしていた小島佳那と、慎ましやかに堅実に暮らす伊東水矢子の2人の人生は……


    小島佳那と結婚し、東京にある証券会社の本社の国際部に栄転した望月は九州のヤ

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    2026年02月03日
  • 真珠とダイヤモンド(上)【毎日文庫】

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    桐野夏生『真珠とダイヤモンド 上』毎日文庫。

    始めこそ大昔の安っぽいテレビドラマを見せられているかのような感覚だったのだが、読み進めるにつれ知らぬ間にストーリーに引き込まれていった。

    バブル前夜の証券会社に入社した2人の女性を中心にストーリーは展開していくのだが、バブル期を知る者は懐かしさを覚えることだろう。

    自分自身もバブル期の中で就職活動を行い、意外と簡単に第一志望を含め、数社から内定を貰えたのだが、内定を貰った証券会社に断りを入れるのには難儀した。人事担当に断りを入れたのに何度となく、飲みに行こうとか、卒業旅行をプレゼントするから入社して欲しいなどと3月末までコンタクトがあったのだ

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    2026年02月02日
  • インドラネット

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    海外を旅(?)する描写があるとやはりワクワクする。でもサウジアラビアでの日本人遭遇率高くないか?と思いながら読んでいた。そして主人公クズ過ぎ。

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    2026年01月26日
  • 夜の谷を行く

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    ネタバレ

    桐野夏生は当たり外れが大きいが
    これは当たり
    読後感も良い。
    主人公が赤軍派だが、そのためか細かいところで過度に自分本位な性格に見えたがそれは必要あったか。
    永田側の行動理由をもっと書いてもよかったんじゃないか

    永田洋子への判決文
    「女性特有の執拗さ」のひと言に対して
    作者が許せなかったから書かれたのだろうか

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    2026年01月26日
  • 柔らかな頬 下

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    ネタバレ

    登場人物それぞれが少しの隠し事や嘘によって真実を覆い隠し、物語に深みを増しています。
    最終盤の白日夢が読者に余白を残しつつも作者としての事件の真実と読み解きましたが、そう受け取っていない人も感想には多いようでわからなくなりました。が、私は大満足の作品です。
    真相は藪の中という楽しみ方も出来るのではないでしょうか。

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    2026年01月25日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    いつか読もうと思いつつ、ようやく年末年始に一気読み。バブル当時の証券会社を背景にしたストーリー。主人公と同世代なので、時代背景となる小物も細かいところに散りばめられていて懐かしさもあった。恐ろしくて、でも、確かにそうだったよね、が満載の作品。
    桐野作品の悪人たちは、主人公だったり、脇役だったり、皆よく似ている。誰もがもつ人間の闇とか悪の部分の炙り出しのような。

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    2026年01月04日
  • 燕は戻ってこない 単行本版 2

    購入済み

    1巻はリキの生き方が苦しく、読んでいてひたすら辛かったけど、2巻のある場面から雰囲気が変わります。これぞ桐生夏生節!女たちの連帯最高!物語がどう転ぶか、続きを見守りたいです。

    #切ない #ドキドキハラハラ

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    2025年12月20日
  • オパールの炎

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    ピ解同は中ピ連を想起する。単純に小説として楽しめるだけの作品ではない。
    個人的には国民が海外で購入したり中ピルで代用するようになって仕方なく解禁したという感覚だったが、この小説をきっかけに榎美沙子について調べたくなった。
    解禁後の男性も割と酷くてピル太りと言って肥満女性を揶揄っていたなと、嫌な記憶が蘇った。

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    2025年12月15日
  • グロテスク 上

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    女の悪い部分がよくかかれていました。
    同性に感じるイライラや、意地悪をされて感じるモヤモヤをよく言語化されて、作家先生はすごいなと思いました。

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    2025年12月09日
  • 新装版 顔に降りかかる雨

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     新作「ダークネス」を契機に、ミロシリーズを読み返すべく、10年以上ぶりに本作を手にした。加齢によるボケのため、ストーリーをほぼ覚えておらず、新鮮な気持ちで読めたのは却ってラッキーだった。主人公ミロにしろ、それを描く作者にしろ、一筋縄では行かない、したたかな女性である。続けて第二弾に臨みたい。

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    2025年11月21日
  • ダークネス

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    クラクラする。濃い。パンチ力抜群の498ページ。
    村野ミロシリーズ第一弾「顔に降りかかる雨」から読んでるけど、本著が20年ぶり…ミロが還暦…感慨深い。
    こんなに悪い人たちいるのかな…いるよね悪い人。
    その悪い人たちがホントに活き活きと描かれてる。著者の真骨頂と言えるでしょう。書いてて楽しいんだろな。
    本著がミロのシリーズ最終章らしいけど、まだ続きありそう。続けてください。

    妄想キャスティング
    ミロ  夏川結衣
    ハルオ 奥平大兼
    ジンホ 佐藤浩市

    ジンホはもちろん韓国人俳優がいいんだけど、知らないのよね…
    夏川結衣は最近は良妻賢母みたいな役が多いけど、若い頃はけっこうハードボイルドな役演じて

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    2025年11月16日
  • デンジャラス

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    あっという間に読み終えました。
    谷崎潤一郎、こういう人だったのかも。倒錯しまくってて、これぞ文豪だと感動。

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    2025年11月16日
  • ダークネス

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    作品名のとおり、人間の闇がとことん描かれた作品
    こういう救いのない小説が、人間の愚かさを表してて凄く面白いと感じる
    そんな自分が1番愚かなのかも知れない
    望まれずに生まれた息子、親の借金に泣く娘、欲望や復讐だけで生きている邪悪な人家達、そこに最も闇を抱えた主人公が絡み合う
    決して自分が味わうことのない世界だが、本質的な人間性はさほど変わらないのかもしれない
    もし続編が出るならぜひまた味わいたい世界だ

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    2025年11月07日
  • ダークネス

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    「ミロ」シリーズ最終話と銘打たれているが、あるいは続編もと期待したい。ストーリーと、それを追う文章の疾走感がすごい。シリーズ第一話からまた読み返してみたい。

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    2025年10月28日
  • 水の眠り 灰の夢

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    なんてハードボイルド!  なんて激しい・・・
    村野ミロシリーズ3作目
    本作は若き頃の村野善三が主人公
    高度成長期真っただ中、翌年に東京オリンピックを控えた昭和38年の東京が舞台。
    週刊誌の記者をしていた村野は、連続爆弾魔・草加次郎事件を調べるうち女子高生殺人事件に巻き込まれる。
    いわゆるトップ屋として走り回るうちに、真相に近づくにつれ自身の身辺も危うく、緊迫していく。

    当時のファッションや車に懐かしさを感じる隙もなく、殺人、危ない薬、ヤクザ、妖しいパーティーなど繰り出される展開に圧倒される。
    そんな中でも村善の、女性に揺れ動く心情なども折り込まれ大変興味深い。
    子ども時代のミロも登場して、楽

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    2025年10月25日
  • ダークネス

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    平穏な生活を望むも、ミロの過去がそれを阻む。良い子に成長したハルオの裏では、ミロの宿敵、久恵らの宿怨が未だ燻り続けていた…ミロの心の葛藤を見事に活写。長年身を隠し、闘い続けたミロに残されたものとは、一体何だったのだろう。フィクションとはいえ、老いをリアルに考えさせられた。

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    2025年10月21日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    下巻も一気読みのスピードが落ちず、私も望月や佳那のように、得体の知れない強力な力に引き寄せられている感じがした。

    思い描いていた未来、幸せな日々…。それはどこまで続く?結末は「やっぱりね」と思えるものなんだけど、「まさかそこまで…」というかなんというか。
    ただ、望月にも佳那にも水矢子にも感情移入や同情はなくて、その読後感が不思議だなって思った。ずっと傍観者として人の不幸を望みながら楽しんでいたのかもしれない。だからペースを落とさず読めたのかな。

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    2025年10月14日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    面白い!かなり分厚い単行本なのに一気に読んでしまう。そんな力を持っている本に出会えると嬉しくなる。
    上巻はトントン拍子で良い方向へと進んでいく。でも、いろんな出来事の端々に「いやまてよ、危ないんじゃない?」っていう不安も感じられて、それが一気読みのペースを上げる。

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    2025年10月14日
  • 砂に埋もれる犬

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    ゴヤの「黒い絵」のタイトルを思わせる小説。
    こういうことって現実に起こっているのだろうけれど、こうやって小説になると、より一層現実感が強くなる。

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    2025年10月07日