桐野夏生のレビュー一覧

  • もっと悪い妻

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    6つの短編。どれも結末が笑い、怒り、同感、驚きがあるね。
    「オールドボーイズ」は、定年退職して、そこそこ年金もあるだろうに¥3,000-振込願いは、セコすぎ!

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    2024年11月20日
  • 燕は戻ってこない

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    NHKドラマ
    2024.4~7
    全10回

    最近のドラマで1番ハマった。

    気になっていた「桐野夏生」原作だったので読んでみたけど、先が気になって、ドラマを追い越さないように読むのが大変だった。

    代理出産って、まあ、10か月くらい耐えればいいか~って思ったけど、つわりとか、苦しかったの思い出した。

    おまけに、産後の体型も変わっちゃうし。

    下手すりゃ命の危険さえある。

    引き受ける?

    でも金は欲しい…

    頼む方の責任もだいじ。

    いろんな「男」と「女」がいて、考えさせられた。

    「桐野夏生」いいね。

    あとがき書いてる、もとAV女優の「鈴木涼美」も気になった。

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    2024年11月02日
  • 燕は戻ってこない

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    久々に考えさせられながら本を読んだ。代理母になることを決心してからも揺らぐリキの気持ち、草桶夫婦の失礼極まりない発言やコロコロ変わる気持ち。正解が分からない中で悩みながら過ごす描写が良かった。途中バレやしないかとヒヤヒヤ。最後、それはアリ!?という終わり方だったが、やはり母は宿した者なのだと思った。

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    2024年10月29日
  • 柔らかな頬 下

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    前半は禍々しくて見てられなかった。
    後半人生の選択を各々のペースで決定していく爽やかさがあった。
    人生は選択の連続とよく言われるけれど、この本でその言葉を納得させられる。
    自分の人生を良くするチャンスなんてたくさんあった、その時の自分が気づけないだけ。
    後々から気づく人が大勢の中で、自分はそのアンテナを敏感にしておきたい。
    似たような境遇の人に運命を感じるのも良くある事だなと思った。
    桐野夏生さんの作品で初めて読んだ作品。

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    2024年10月23日
  • インドラネット

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    ネタバレ

    こんなに悲しいことってない。
    カンボジアまで探しに来た親友を、自分の手で最期を迎えさせなければならないなんて。
    これまでの晃の人探し旅は、こんな形で終わるのが正解だったのか。親友だからなのか。

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    2024年10月21日
  • グロテスク 下

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    ネタバレ

    上巻が女子高生の話だと思ったら、下巻前半は中国からの難民の話になり、振り幅に度肝を抜かれた。下巻後半はほぼ円山町の怪談話のような展開で、心を打つ言葉が多々あり、ただただ最高であった。

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    2024年10月18日
  • グロテスク 上

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    登場人物の各々の視点が少しずつ重なり合う事で、真実が見えてきたり、各々の歪みが際立ってくる感じが気持ち悪くて最高だった。

    肉体的な美醜に翻弄される女子高生たちは苦しいが故に残酷でもある。男に生まれて良かったと思うこともあるが、最近は男性も翻弄されているかもしれない。

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    2024年10月19日
  • インドラネット

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    ネタバレ

    桐野夏生さん、文庫が出たらだいたい読んでます。
    本作は文庫の裏書に、「何のとりえもない非正規雇用の男性」が主人公と書いてあったので、社会的弱者を描き、問題提起するような作品かと思ったら、もっと壮大でした。
    主人公の八目晃が、高校時代に親しくしていた「空知」の父親の葬儀に行き、「カンボジアまで空知を探しに行ってほしい」という依頼を受ける。
    ダメ男、晃が実際にカンボジアに旅立つまでもけっこうイライラさせられ、依頼してきた男たちにも怪しいところがあり、ドキドキする展開。やっとカンボジアに着いたと思ったら、親切な人に助けてもらったりもするのだが、それもまた罠だった?と思うことになったり、大金をあっとい

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    2024年10月13日
  • 夜また夜の深い夜

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    国籍のないマイコの自らの道を選んでいく姿が潔い。同調圧力に弱い人でいいの?と耳元で囁かれたような気持ち。

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    2024年10月09日
  • インドラネット

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    いやぁー面白かった。
    平凡でうだつの上がらない契約社員の晃。高校時代に親しくしていた野々宮兄弟の父親の葬式に参列したことから空知を探す旅に誘われカンボジアに向かう。
    カンボジアで起きる出会い、再会。それは仕組まれたものなのか、また空知に会うことはできるのか最後の衝撃の展開に瞬読した。

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    2024年09月27日
  • インドラネット

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    一気に読めた。
    カンボジアの描写が秀逸で情景が容易に思い浮かんだ。
    ダークでロードムービー的な側面は個人的に村上龍の歌うクジラを思い出した。

    物語の後半、三流私立大学卒業の派遣社員風情がカンボジア現地人や欧米人とよく会話するのだが、そんな都合よく英語?で会話できる?と思ってしまうのは野暮なのか

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    2024年09月22日
  • 燕は戻ってこない 第1話

    匿名

    購入済み

    桐野さんと坂井さんだから購入。現代日本の問題が全部詰まってる。どこもかしこもリアル。やはり、さすがの一言。ぜひ最後まで読みたい。

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    2024年09月21日
  • 燕は戻ってこない

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    ネタバレ

    みんな勝手
    誰一人として共感できなかった
    まず草桶基
    奥さんの気持ちもろくに想像せず自分の遺伝子を残すことのみを考え、代理出産の話をすすめた
    悠子は悠子で 自分の子でないし、育児で手がかかるのも面倒といったんは母になるのを拒絶したくせに赤ちゃんの顔を見るなり親になりたいと考えを一転させる

    そして主人公のリキ
    金欲しさに安易に代理出産を引き受け、ビジネスと言うわりに平気で契約違反
    違約金を払うのが当然というレベル
    悠子の友達のりりこも気持ち悪いし…

    子供は誰のもの?
    大人になった時 悠人と愛磨は何を思うんだろう

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    2024年09月17日
  • 夜の谷を行く

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    連合赤軍で活動していた西田啓子は何故「夜の谷をを行く」ことになったのか?
    刑期を終え、ひとり目立たぬ様に暮らしてきた彼女は告白する。「確かに、あたしは自分のやってきたことは、どこかで道を間違えたんだと思う。でも、出発点は間違っていなかったと思う」と。
    連合赤軍のトップだった人たちも無惨にリンチで殺されていった人たちもきっとそうであったのだろう。
    まだ自分が小学生だった頃の事件。
    おかしな人たちの起こした無惨な事件てしてしか見ていなかったが、この作品を読んで、彼らの言葉も読んでみたいと思った。
    主人公の啓子は親にも死なれ、妹の和子ともあまり関係が良くなく、過去を知られた姪からも拒否される。
    そん

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    2024年09月06日
  • インドラネット

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    めちゃくちゃに面白い…!!
    カンボジアが舞台であるが、神秘性や人間の闇についてもドラマティックに描かれていた

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    2024年09月05日
  • インドラネット

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    桐野夏生『インドラネット』角川文庫。

    タイトルの『インドラネット』とはインドラの網ということで、物語が急展開する後半で説明がある。全く予備知識も無く読み始めたのだが、予測不能の展開と驚愕の結末に一気読みだった。読み終えてみれば、物凄く練られた小説だと非常に感心した。

    東南アジア独特の熱量、海外ならではの平和ボケした日本人が遭遇する危険的状況が桐野夏生の手により、見事に描かれている。


    年収260万円で働く非正規雇用の25歳になる八目晃はゲーム三昧の無為な生活を行なっていた。

    ある日、晃は実家の母親から近所に住む仲の良かった同級生の野々宮空知の父親が亡くなったという連絡があり、葬儀に顔を

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    2024年08月26日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    QM

    購入済み

    おもしろい

    今までユーミンの曲をあまり聴いたことがなかったけど、物語も面白かったし次は曲を聴いてみてからまた読み返したい。

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    2024年07月25日
  • バラカ 上

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    地元紙の子供版で、紹介されてて手に取ったが、かなりダークな内容で驚きながら一気に読めた。読んでいて怖くなるような世界に引きこまれた。

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    2024年06月22日
  • 燕は戻ってこない

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    全員の言い分がわかる気がするからこそ、代理母がうまくいくかは運や縁になる気がした一冊。本書では、産まれてからうまく噛み合わなかったので、ああいうラストになってしまった。言い方は悪いですが、全員初めてだったのでどういう気持ちになるかまったくわからなかったのではないでしょうか。しいて言うならその気持ちの動きをフォローできなかったコーディネーターのミスなのかもと思いました。
    わたしが日頃思っていることがあります。子供を産み育てるときに責任が伴うのは当たり前。でも、その責任が重くなりすぎると誰も持ちたくなくなる。何でも個人の責任、親の責任と言いたくなってしまうような世の中の流れの中で子を持つことはとて

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    2025年05月07日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    バブルの時代の物語。地元の証券会社の現地採用で貧しい家庭に生まれ育った水矢子と佳那は自分達にまとわりつく負の連鎖を断ち切りたいと願い、二年後には東京へ出ようと心に誓う。

        また、コネもカネも学歴もない営業の望月昭平は、佳那と縁のあった客を足掛かりに、なりふり構わず成績を上げていくが、何かに憑かれたかの如き姿に、この先に待つ時代の終焉を案じずにはいられなくなかったが、永遠に株価も地価も値上がりを続ける右肩上がりのこの時代なら、この天国が永遠に続くものと思ってしまった。

     あっという間に読めた。まさにその頃、金融機関で働いた己を思い出した。

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    2024年05月26日