桐野夏生のレビュー一覧

  • グロテスク 下

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    最高に楽しめた。
    やはり上下巻合わせて読むと達成感ある。

    上巻は主にQ女子校の階級闘争の話。
    内部生と外部進学生徒たちとの、「努力では獲得できないもの(ヒエラルキー上層部やコネ等)」を描いていて、下層部生徒への風当たりがきつく、酷くて強烈だった。
    努力を嘲笑う場面では反吐が出そうだった。

    変わって下巻では、そんな学園の劣等生だった佐藤和恵が一転、大学を経て一流企業に入りバリバリ働いているではないか。
    下克上。

    今まであたしをバカにしていた奴ら、ざまあみやがれ!!

    という勝気な和恵の叫びが聞こえてきそうだ。
    しかし、そんな彼女は高スペックOLの傍ら街に繰り出し娼婦として生きるようになる。

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    2025年03月31日
  • 砂に埋もれる犬

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    面白いと表現してはいけないシビアな内容でしたが、次々と気になって読み進めました。
    こんな子供がいなくなる日が来ればいいのに。

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    2025年03月29日
  • インドラネット

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    主人公が危なっかしいというか、結構ハラハラドキドキさせられた。初めての海外一人旅で危機感ないのが怖かった!笑

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    2025年03月26日
  • 砂に埋もれる犬

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    重くて救いようのない話…
    でも読む手が止まらず一気読みしてしまった。
    読みやすい。

    帯にも書いてあるように、バイアスによる違いがネックになってると思った。私たちはそれぞれ異なる環境で育ってるから、相手がどんな普通を持ってるかもわからないし、相手も同じ。その普通に苦しめられる話だなと思う。荒んだ環境で育ってきた優真は尚更。

    これはあくまで物語だが、これと似たようなことが起こっているのだと思うと、非常に心が重くなる。

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    2025年03月26日
  • 砂に埋もれる犬

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    ネタバレ

    怖くて、かわいそうで、腹が立って、ハラハラして、文字通り一気読み。ページをめくる手が止まらなかった。
    一言で言うと、児童虐待・ネグレクトの物語。

    主人公の優真は、母親の亜紀から完全に育児放棄されている。小さい弟と一緒に放置され、学校にも行かせてもらえず、母親はおにぎりとカップラーメンを置いて、男とゲームセンターで遊び、数日は帰ってこないことが当たり前。飢えて、小さい弟は暴れ、隣の男からうるさいと怒鳴られ、おびえながら暮らす日々。母と男が帰ってくると、家が汚いなどと言って殴られる。暴力も日常茶飯事。
    母親の亜紀は、優真の父親のことは本名も知らず、弟の父親のことは好きだったということもあり、どち

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    2025年03月16日
  • グロテスク 下

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    重い重い。でもこれぞ文学。女性という生き物をこれでもかとグロテスクに描き、絶妙に私の何かを突いてくる。凄みがあり素晴らしかった。

    下巻ではチャンの上申書から始まり、グッと惹きつけられた。この目線が後からかなり効いてくる。木島先生の手紙パートも味わい深くて良い。
    このグロテスクさを味わうには今の年齢じゃないと読みきれなかったんじゃないかなーと思う。

    桐野夏生さん他も読みたい。
    でも一旦美しいものに触れるぞー!バランスが大事。



    「わたしが考えるに、水とは、女の場合、男なのです。
    わたしはユリコと違って男という生物が大嫌いです。男と好き合うこともなければ、抱き合うこともない。だから、発酵も

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    2025年03月01日
  • 燕は戻ってこない

    購入済み

    あやうげすぎる

    北海道出身のリキ。東京で一人暮らしをしているが、派遣社員の給料は極めて安い。貧困と格差社会の中、リキはある夫婦の代理出産をすることになる。以前、N H Kでドラマをしていたが、全編しっかり見ることができなかった。原作はさすが桐野作品、リキの危うさが毒々しい。代理出産を依頼する夫婦も毒々しい。意外にも毒々しそうなリリこが清々しい。ラストもスッキリしないが後を引く。人間って、いやだな。

    #じれったい #ドロドロ #シュール

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    2025年02月22日
  • 燕は戻ってこない

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    ネタバレ

    ドラマが話題だったので読んでみました。
    なかなかの文字量だったけど、すんなり頭に入ってきて、物語にどっぷりのめり込んでしまう。
    私の、「読書の好きなところ」が満喫できる一冊◎

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    2025年02月05日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    親の影響で耳馴染みのあったユーミン。
    各曲を元にしたアンソロジー。
    元々ユーミンの歌そのものがすでに完成された世界観があり、ストーリー性が強い。
    そこに作家それぞれが独自の視点から、新たな物語
    を紡ぐってかなり難しいことだと思う。し、実際ハマらないってレビューも見かけた。
    ともあれ雑食な私は、そのあたり全く気にせず楽しめた。
    選曲も非常にマニアック。よきかな。

    そしてドラマ化されてたってマ?みてみよー!

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    2025年01月17日
  • グロテスク 上

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    すげえかった…一気に読み終わった今、頭がぐわんぐわんしている。
    このあいだ読んだ、田中美津さんの「かけがえのない、大したことのない私」の中で本作品について言及しているところがあって興味を持った。自分はこの事件が起きたときしっかり小学生だったはずだけど、全然覚えていなかったので、事件自体は知っていたけど、もっと昔のことだと思っていた。97年、私の感覚では意外と最近だ。この作品の中では2000年になっている。
    今、この年齢でこの本を読んだことにも宿命めいたものを感じる。私は30代なかばを過ぎていて、この4人とはほとんど同世代だ。そして私は最近、自分の目の下の濃くなってきたクマとか、昔より丸くなった

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    2024年12月08日
  • もっと悪い妻

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    6つの短編。どれも結末が笑い、怒り、同感、驚きがあるね。
    「オールドボーイズ」は、定年退職して、そこそこ年金もあるだろうに¥3,000-振込願いは、セコすぎ!

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    2024年11月20日
  • 燕は戻ってこない

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    NHKドラマ
    2024.4~7
    全10回

    最近のドラマで1番ハマった。

    気になっていた「桐野夏生」原作だったので読んでみたけど、先が気になって、ドラマを追い越さないように読むのが大変だった。

    代理出産って、まあ、10か月くらい耐えればいいか~って思ったけど、つわりとか、苦しかったの思い出した。

    おまけに、産後の体型も変わっちゃうし。

    下手すりゃ命の危険さえある。

    引き受ける?

    でも金は欲しい…

    頼む方の責任もだいじ。

    いろんな「男」と「女」がいて、考えさせられた。

    「桐野夏生」いいね。

    あとがき書いてる、もとAV女優の「鈴木涼美」も気になった。

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    2024年11月02日
  • 柔らかな頬 下

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    前半は禍々しくて見てられなかった。
    後半人生の選択を各々のペースで決定していく爽やかさがあった。
    人生は選択の連続とよく言われるけれど、この本でその言葉を納得させられる。
    自分の人生を良くするチャンスなんてたくさんあった、その時の自分が気づけないだけ。
    後々から気づく人が大勢の中で、自分はそのアンテナを敏感にしておきたい。
    似たような境遇の人に運命を感じるのも良くある事だなと思った。
    桐野夏生さんの作品で初めて読んだ作品。

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    2024年10月23日
  • インドラネット

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    ネタバレ

    こんなに悲しいことってない。
    カンボジアまで探しに来た親友を、自分の手で最期を迎えさせなければならないなんて。
    これまでの晃の人探し旅は、こんな形で終わるのが正解だったのか。親友だからなのか。

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    2024年10月21日
  • グロテスク 下

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    ネタバレ

    上巻が女子高生の話だと思ったら、下巻前半は中国からの難民の話になり、振り幅に度肝を抜かれた。下巻後半はほぼ円山町の怪談話のような展開で、心を打つ言葉が多々あり、ただただ最高であった。

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    2024年10月18日
  • グロテスク 上

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    登場人物の各々の視点が少しずつ重なり合う事で、真実が見えてきたり、各々の歪みが際立ってくる感じが気持ち悪くて最高だった。

    肉体的な美醜に翻弄される女子高生たちは苦しいが故に残酷でもある。男に生まれて良かったと思うこともあるが、最近は男性も翻弄されているかもしれない。

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    2024年10月19日
  • インドラネット

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    ネタバレ

    桐野夏生さん、文庫が出たらだいたい読んでます。
    本作は文庫の裏書に、「何のとりえもない非正規雇用の男性」が主人公と書いてあったので、社会的弱者を描き、問題提起するような作品かと思ったら、もっと壮大でした。
    主人公の八目晃が、高校時代に親しくしていた「空知」の父親の葬儀に行き、「カンボジアまで空知を探しに行ってほしい」という依頼を受ける。
    ダメ男、晃が実際にカンボジアに旅立つまでもけっこうイライラさせられ、依頼してきた男たちにも怪しいところがあり、ドキドキする展開。やっとカンボジアに着いたと思ったら、親切な人に助けてもらったりもするのだが、それもまた罠だった?と思うことになったり、大金をあっとい

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    2024年10月13日
  • 夜また夜の深い夜

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    国籍のないマイコの自らの道を選んでいく姿が潔い。同調圧力に弱い人でいいの?と耳元で囁かれたような気持ち。

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    2024年10月09日
  • インドラネット

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    いやぁー面白かった。
    平凡でうだつの上がらない契約社員の晃。高校時代に親しくしていた野々宮兄弟の父親の葬式に参列したことから空知を探す旅に誘われカンボジアに向かう。
    カンボジアで起きる出会い、再会。それは仕組まれたものなのか、また空知に会うことはできるのか最後の衝撃の展開に瞬読した。

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    2024年09月27日
  • インドラネット

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    一気に読めた。
    カンボジアの描写が秀逸で情景が容易に思い浮かんだ。
    ダークでロードムービー的な側面は個人的に村上龍の歌うクジラを思い出した。

    物語の後半、三流私立大学卒業の派遣社員風情がカンボジア現地人や欧米人とよく会話するのだが、そんな都合よく英語?で会話できる?と思ってしまうのは野暮なのか

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    2024年09月22日