桐野夏生のレビュー一覧

  • 真珠とダイヤモンド 上

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    バブル期当時、主人公三人と同世代だった私にとって、当時の空気感や情景がくっきりと脳裏に浮かび上がり、めちゃくちゃ引き込まれた。
    上昇気流に乗って成り上がっていく証券マンの望月。恋人の佳那と同僚の水矢子。
    お調子者の望月が好きになれず、何で利発な佳那がついていくのかモヤモヤ。
    堅実な水矢子には転落して欲しくないんだけど‥。
    バブル絶頂からの、不穏な気配をちらつかせ下巻へ。

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    2024年03月06日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    あ、これヤバいぞって
    子供だってわかるのに、

    欲に目が眩むと人って
    どこまでも愚かになる
    んですよね。

    どこで道を誤ったのか。

    後から振り返るとよく
    わかるその分岐点も、

    そのときは気付かない。

    あるいは薄ら気付いて
    いてもリスクを軽ーく
    甘ーく見積もるんです。

    まるで綿アメのように
    ・・・

    波に乗ってるときほど
    冷静さを失わないこと
    ですね。

    とても身につまされる
    作品でした。

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    2024年01月31日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    当時まだ小学生だった
    私は見も知らぬ世界。

    私も大金を積まれたら
    身近な人をも裏切って
    しまうのかな・・・。

    理性を持たず昏い衝動
    に忠実な獣と、

    その姿ははたしてどれ
    ほど違うのか。

    この作品はその時代を
    生きた人たちにとって、

    良い思い出だけでなく
    苦い記憶も呼び覚ます
    使い魔になりそうです。

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    2024年01月28日
  • グロテスク 下

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    名門女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。
    「わたし」とユリコは日本人の母とスイス人の父の間に生まれた。母に似た凡庸な容姿の「わたし」に比べ、完璧な美少女の妹のユリコ。家族を嫌う「わたし」は受験しQ女子高に入り、そこで佐藤和恵たち級友と、一見平穏な日々を送っていた。ところが両親と共にスイスに行ったユリコが、母の自殺により「帰国子女」として学園に転校してくる。悪魔的な美貌を持つニンフォマニアのユリコ、競争心をむき出しにし、孤立する途中入学組の和恵。「わたし」は二人を激しく憎み、陥れようとする。

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    2024年01月27日
  • グロテスク 上

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    名門女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。
    「わたし」とユリコは日本人の母とスイス人の父の間に生まれた。母に似た凡庸な容姿の「わたし」に比べ、完璧な美少女の妹のユリコ。家族を嫌う「わたし」は受験しQ女子高に入り、そこで佐藤和恵たち級友と、一見平穏な日々を送っていた。ところが両親と共にスイスに行ったユリコが、母の自殺により「帰国子女」として学園に転校してくる。悪魔的な美貌を持つニンフォマニアのユリコ、競争心をむき出しにし、孤立する途中入学組の和恵。「わたし」は二人を激しく憎み、陥れようとする。

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    2024年01月27日
  • バラカ 下

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    震災のため原発4基がすべて爆発! 警戒区域で発見された一人の少女「バラカ」。ありえたかもしれない日本で、世界で蠢く男と女、その愛と憎悪。ノンストップ・ダーク・ロマン。

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    2024年01月27日
  • バラカ 上

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    震災のため原発4基がすべて爆発! 警戒区域で発見された一人の少女「バラカ」。ありえたかもしれない日本で、世界で蠢く男と女、その愛と憎悪。ノンストップ・ダーク・ロマン。

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    2024年01月27日
  • もっと悪い妻

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    夫の言動に悪態を吐く『悪い妻』。どの作品も男女の些細な日常を滑稽に活写している。『武蔵野線』の原田 は若い女に執着。挙句、高速道路を自転車で走る老人を目撃するが…元妻に泣きつく原田、大丈夫か。

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    2023年12月28日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    ネタバレ

    ケチンボのにこにしては、珍しい正規購入本。だって、上巻の帯ウラで
    「桐野夏生が描く当世地獄絵図(めぐり)」などと煽られたら、ねぇ。

    上巻の表紙は小島佳那。1986年入社の証券会社のフロントレディ。いわゆるバブルでアゲアゲだった時代の話です。萬三証券という中堅どころの証券会社の福岡支店を舞台に、佳那、水矢子、望月という3人の若者を軸に物語はすすみます。佳那は短大卒、望月は大卒男子、水矢子は高卒。貧しい家庭の出身の彼らは、当時のバブルの勢いを得て、自分の力だけで生きるための資力を得ようとするのですが、果たして。

    当時の証券業界のデタラメっぷりが、垣間見えます。ネットなんて、影も形もなく、どぶ板

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    2023年12月15日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    バブル期の証券会社で働く3人の男女を中心としたストーリー。
    3人の視点で語られていきます。
    80年代の半ばとあって、男尊女卑がひどく、男女で職種の区別がはっきりとあり、この30年ほどでかなり変わったんだな〜と思います(証券会社の実態はわからないので、少なからずまだこういう風潮が残っているのかもしれませんが)。

    このあとバブルが崩壊するのを知っているだけに、投資に熱狂する日本の雰囲気に危うさを感じてドキドキします。
    証券会社の社員をはじめ、酒と女に溺れる怠惰な医者や正体の知れないヤクザなど、バブルの崩壊でどうなってしまうのか、ページをめくる手が止まりません。
    上下巻に分かれていますが、文字は大

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    2023年12月11日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    もともと証券会社の営業をやっていて
    今も金融機関で営業の仕事をしている☆彡
    だからなのか、とてもおもしろかった♪
    場が開いてからの電話の音や営業マンの声〜
    昔のことはわからないけど、とてもリアル。
    今後が気になるので下巻も楽しみ♪
    ヤル気がみなぎっていて仕事のモチベもあがった!

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    2023年12月02日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    私が社会人になりたての時期、全く関係ない者として過ごした日々に、こんな世界が身近に広がっていたとは!小説の中に、全く違うあの時代を過ごせる思い!ページを捲るごとに面白さに引き込まれる。下巻をすぐさま手に取った

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    2023年11月09日
  • グロテスク 上

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    女は常に他社から評価されている視線を意識して生きている
    そのことがたまらなく苦しくて苛立つのに、その意識をどうしても拭い去れないどうしようもなさと、でもそこに抗って生きたいという相反する気持ちを残酷に描いた傑作だと思った

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    2023年10月08日
  • ハピネス

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    母にオススメされて。

    タワマンママ友界隈に限らず、狭い世界では人は人を蹴落として上に上がり続けるしかない。誰も信じられないまま仮面を被り続けて、ふと気づいた時に虚しくなる。本当はもっと世界は広くて、背伸びせずに生きても意外と大丈夫なようにできている。そこで、じゃあ何故自分はこんなに苦しい思いをしているのだろう?と自分を責めてしまいがちだけれど。

    世間というものは、自分と重ねすぎてはいけない。言ってしまえば人間もただの動物の一種にすぎないのだから、"絶対にこうでなければならない"なんていう決まりはない。大人だって子供と地続きなのだから、時には失敗することや、人目を気にせず

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    2023年09月09日
  • だから荒野

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    46歳の専業主婦が誕生日の日に家族と決別、旅に出る物語。SAで売春婦と間違えられたり、車を若い訳あり女性に盗まれたりしながら長崎に辿り着く。家族崩壊の話でありながら雨降って地固まる。人生とはこういうものかもしれない。

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    2023年08月10日
  • グロテスク 上

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    ネタバレ

    実際の事件を題材にした小説とのことで、色眼鏡で読んでしまうのでは.....と自分で自分が心配だったのだが、全くそんなこと気にも止まらないほどおもしろい。
    性を売るユリコ、そのユリコを軽蔑しているようで気にし続ける姉、なぜか売春を得意げに語る和恵、そして優等生のミツル。4人の女達のそれぞれの終着点はどこなのか。

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    2023年07月24日
  • グロテスク 上

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    ネタバレ

    おもろい!!!!
    これは湊かなえ好きにはたまらんドロドロさ( ̄∇ ̄)
    こーいうのを見てると、男の方が人間関係はやりやすそうって思う笑
    ユリコ以外の全員に共通する感情が、周囲に勝ちたい、負けたくないということ。
    無駄なプライドは身を滅ぼすことが改めて分かる(ᐡ⸝⸝o̴̶̷᷄ ·̫ o̴̶̷̥᷅⸝⸝ᐡ)

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    2023年07月06日
  • バラカ 下

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    ネタバレ

    バラカへの、これでもかという不運な境遇。人の裏切り、今度こそ信じてもいいのか、と疑心暗鬼になる気持ち。
    自分の義父に震災の広告塔とされてしまったり、反対に崇め祭られる対象にされたり。
    本当に信じられるのは、一番最初に見つけてくれた決死隊のおじいちゃん。
    おじいちゃん、死んでなくてよかった。
    『わたしを離さないで』が遺品って、カズオ・イシグロのだと思うけど内容が合いすぎてる。
    毒をもられ話せなくなってしまったけど、バラカと心が通じるから話したいことがわかる、そんな心温まるシーンも少しだけあって。
    そして健太、康太。
    40歳超えて定住するバラカの様子、そして幸せでよかった。
    いつ日本がこの様になっ

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    2023年07月03日
  • バラカ 上

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    ネタバレ

    被災地でボランティアをしていた老人が見つけた少女・バラカ。
    日本からドバイに行った若夫婦の娘がベビースーク(人身売買市場)で売られ、キャリアを積み出産時を逃した沙羅に買われる。また日本に戻る。沙羅に懐かない購入した赤ちゃんに愛情を注げず、また自分が妊娠した為、手放す。
    その直後、悪魔としか思えない男と結婚し、その翌日福島で被災。
    上巻で様々の話が広げられ収集つくのか心配になるが、下巻に続く。
    気分が悪くなる話、登場人物ばかりで、それなのに手が止まらない。

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    2023年07月03日
  • だから荒野

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    家出の途中でさまざまなトラブルにあってハラハラしますし、山岡先生のような本当の荒野に生きる覚悟をした人の言葉にジーンとしたりしました。

    それにしても息子の態度はまだ許せますが、夫の態度にはムカつきますね。桐野さんはこういう絶妙にむかつく男を描くのが上手です。これじゃあ私も家出しちゃうなー

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    2023年06月24日