【感想・ネタバレ】だから荒野のレビュー

あらすじ

“家族”という荒野を生きる――。そこにある、孤独と希望。
新聞連載時、大反響を呼んだ話題作。

こんなにいとも簡単に夫と息子を捨てられるとは。

会社員の夫と、大学生と高校生の息子たちとともに東京の郊外で暮らす主婦・朋美。
日々家庭を支えてきた苦労を理解しようともせず、夫はその場しのぎの言葉ばかり、息子たちは「キモいおばさん」扱い。
46歳の誕生日、朋美はついに反乱をおこす。自分を軽んじる、身勝手でわがままな家族たちとの決別。レストランの席を立って、夫の愛車で高速道路をひた走る――。家出した妻より、車とゴルフバックが気になる夫をよそに、朋美はかつてない解放感を味わうが……。

解説・速水健朗

※この電子書籍は2013年10月に毎日新聞社より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

46歳の専業主婦が誕生日の日に家族と決別、旅に出る物語。SAで売春婦と間違えられたり、車を若い訳あり女性に盗まれたりしながら長崎に辿り着く。家族崩壊の話でありながら雨降って地固まる。人生とはこういうものかもしれない。

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2023年08月10日

Posted by ブクログ

家出の途中でさまざまなトラブルにあってハラハラしますし、山岡先生のような本当の荒野に生きる覚悟をした人の言葉にジーンとしたりしました。

それにしても息子の態度はまだ許せますが、夫の態度にはムカつきますね。桐野さんはこういう絶妙にむかつく男を描くのが上手です。これじゃあ私も家出しちゃうなー

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2023年06月24日

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久しぶりの桐野作品。一気読み。存分に楽しめた。
桐野作品によく出てくる夫婦間のゴタゴタや、ダメ男には毎回頭が下がります。

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2022年05月12日

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46歳主婦が、自分の誕生日に家族に嫌気がさして、突発的に家出をする。思い立って車で東京から長崎まで!裏切りや出会いがあり、単調な毎日と違う日々。結局は、人間は簡単には変われないけれど、冷め切っていた家族関係はいい方向に向かったんではないか。歯切れよくストレートでとにかく面白い。男の駄目っぷり。読後感も良い。450ページもあっと言う間に読めた。

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2021年03月21日

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日常生活で満たされぬ思い、一番理解して欲しい家族に理解されない葛藤などが丁寧な描写で描かれています。

自分の誕生日に車もろとも家出をする朋美に感情移入しながら最後まで一気に読みました。

ストーリー的には納得出来ない場面もありましたが(亀田の真意、ころころ変化する息子の言動など) それを持ってしても人間の不可思議な面と捉えたら納得出来る様な気がします。

「OUT」の様なブラックな内容を読みたい方にはもの足りなさが残るかも知れませんが日常の些細な場面にこそ毒が潜んでいると思うので満足出来る作品でした。

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2021年01月27日

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ロードムービー好きにはたまらないロード小説。何故か鈴木京香が思い浮かぶと思ったら数年前にドラマ化されていた。夫婦の立場は逆だが、ふらっと長崎までドライブ行ってみたい。

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2020年11月11日

Posted by ブクログ

自分は思っているより他人を知らないし、他人は思っているより自分を知らないし、自分は思っているより自分を知らない

共にいる時間が長いほど色んなことを見つめようとしなくなってきて、心に残る嫌な部分だけが目立ってしまう
本音を隠しすぎないのは大切だと感じた

時に離れることは大事だと思った
一度惹かれた人には惹かれたなりの理由があるはずだから

振り返ると嫌な奴しか出てこなくて笑う
そんなもんか

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2025年11月09日

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めっちゃおもしろくて一気読み!
最初は男どもが凄く嫌だった。
いや最後まで嫌。
高速で車盗まれるとか最悪。
その女の末路を知りたかったなー。
これはハッピーエンドなのか?
不明だけど面白かった。やっぱ桐野夏生さん好き。他のも読みたいけど勿体なくて読めない・・・。

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2025年10月28日

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やっぱり巧いから読みやすい。こんな夫でこんな息子たちだったら、そりゃ朋美がキレても仕方ないというかキレるわな。朋美のこの行動で彼らは、そして朋美自身も変わるのかしら。しばらくしたらまた元にもどってるんじゃないのという気がする。桜田とか亀田とかフェードアウトした人たちのことも読みたかったな。てか車盗まれて「ま、いっか」で収められる気持ちが信じられない。

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2025年04月08日

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関係性が崩壊してる夫婦の嫁が出ていく話。ストーリーも登場人物の皮肉っぽい性格も旦那と嫁の話が交互にくる構成も面白かった。
桐野夏生の東京島、OUTあたり読んでみようと思う

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2024年10月27日

Posted by ブクログ

読み始めから胸糞悪い夫と息子。朋美が家を出るタイミングはあまりに唐突すぎて笑える。逃げる妻と逃げられた夫の視点で語られるのは崩壊していく家族の様子だが、何故かワクワクしながらどんどん先を読みたくなる作品。

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2024年02月21日

Posted by ブクログ

一気読みしました。
家族からいろいろあって、一人で長崎までドライブ?する女性のお話し。
長崎では、独身老人のお世話をしたり、されたり。
2人の息子らが、ちょっといい味出してみたり。
あまり、おすすめできる部分が見えないが、楽しく読めました。

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2024年01月19日

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ネタバレ

 夫や息子にないがしろにされた中年女が突発的に家出して車で(東京から長崎へ)一人旅に出る、っていう話。

 途中被DV女と知り合って「テルマ&ルイーズ」的な展開になるのかと思いきや、そういう初期作みたいな破天荒な方向へは突っ走らず、最後の最後は何だか気の抜けたようなトホホなオチ(帰宅)に。

 旦那息子をはじめ、登場人物の8割がたが中途半端なクズっぷりを披露。ママ恋しくて長崎までやってくる次男が特に情けなかった (T_T)
 長崎の思想的なボケ老人はスゴかったな(゚д゚)!。「極端な正義は悪魔と見分けがつかない」とか何とか偉い先生が言ってたような気がするけど、まさにそれを体現した感じの御仁。てっきりその後、主人公が彼に感化されて危ない方向へ堕ちていく展開になるのかと思ったんだけどなあ......少なくとも初期の桐野先生だったらたぶんそうしていたんじゃないかと......(´ε`;)ウーン…
 
 まあ、平成版「くれない族の反乱」っていうかオバハン版「スタンド・バイ・ミー」っていうか、ほんの一時の気の迷いで短い家出をしたら(本人含め)みんなの気持ちがちょっと変わったんで、それだけでもうじゅうぶん満足、元の鞘に収まってめでたしめでたしという、現実的なオチ。小説としてはかなり物足りない感じだったけど。
2023/12/18
#4757

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2023年12月18日

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2023/12/12

専業主婦として生きてきたら、家族に軽んじられるようになった。
馬鹿にされて生きていくなら出奔する。

面白かった。家庭を生き甲斐にしないようにしなきゃ。
白鳥PAで2時間裸足で待ったあの子の人生も読んでみたい。

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2023年12月13日

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新聞連載時大反響を呼んだ話題作と裏表紙に書いてあったので買った一冊。

家族からの逃亡の話でした。

主人公である女性がかわいそうに見えた。
旦那の言い分もわかる部分はあるが、優しさや気遣いがない.

でも一番ムカついたのは息子達
特に長男

旦那や次男は最終的に少しは人間が変わった感じがするが、長男は多分成長していない。
優秀な人間らしいが、人間の根本がダメだと思う。

最終的には家族が元に戻るかわからんが、何かが今でと変わったのではないか

逃亡中出会ったクソみたいな人達
それがどうなったかちょっと気になった小説でした。

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2023年09月09日

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自分を軽んじる夫と2人の息子に
やり切れない思いを募らせる朋美
自身の誕生日に思いを爆発させて
家出をする。

朋美の章、夫(家族)の章、と
交互に出来事や出会いを読ませる
朋美も家族も変わっていく、でも、
変わらないところももちろんある。
大きな影響をうける出会いをして
いきつく先は?

特に大きなケンカや大問題があったわけ
でも無い、やるせなさや苛立ち、
友人に愚痴ってはみたものの、全く同じように共感してもらえる訳では無い、わかっていても寂しい。わかるわーと声に出してしまう。

数年前にドラマも見ていました。
鈴木京香さん主演でした。
ドラマの方が登場人物も多く、
小説では、このまま居なくなるの?な人も
ドラマでは長く関わっていたように思います。
印象に残るドラマでした。

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2023年04月12日

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人が死なない桐野夏生は久しぶりに読んだ。
旦那がだめなのかと思ったら読み進めていくうちにどっちもどっちっていう家族のお話。
結局、誰かがいないと家族は成り立たないんだということを実感させられた。確実にいい方向に流れただろう。

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2021年07月24日

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ネタバレ

淡々としてたけど面白かった!
コンドーム入りのポーチを女の人がわざわざ送ったのは笑った(笑)でもなんでなんだろう

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2021年04月29日

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今月3冊目
★★★★
良かった、久々の桐野夏生。
この人の作品はぶっとんでるけどこれはロードムービー的。
夫、息子に馬鹿にされた毎日でふとブチギレて家を出て旅をする。
良かった

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2020年10月08日

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スラスラ読めた。主人公の開き直りのような強さが頼もしい。
やっぱり、居場所と貢献してるって実感が人間には必要なんだろうな。あと、感謝する気持ち。

毎日落ち着かず仕事もしんどいけど私はどうしたらいいんだろうなぁ。

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2020年09月05日

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リアルー。私の母もこんな事思っていたのだろうか。
1人旅にでて色んな場面に直面していく。どこもかしこも荒野。人生楽じゃない。想像してるよりロマンなんてない。
それでも荒野で生きていく。

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2019年10月16日

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46歳の誕生日に、夫と息子たちと訣別の旅にでた主婦・朋美。家族という荒野を生きる孤独と希望を描く長編ロードノベル。
登場人物全員の能天気さが、どうしても嫌悪感しか抱かない。でも、それが桐野夏生さんの持ち味である。家族を荒野に例える巧さ、そして自分の家は沃野であってほしいという希望。反面教師として森村家をずっと見てました。

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2019年06月30日

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読みやすいです。
途中「あれはどうなったんだ?」ってのと「そんな奇跡ないよろう」みたいなのはありましたが、面白かったです。

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

日常生活は日々堂々巡りの様な毎日で家族で有りながらも感謝を忘れ,それが当たり前の事の様に過ごす時間が実は当たり前ではなく思えなくなるのが此の小説の結果なんだなぁと感じました。
建設は死闘,破壊は一瞬って言葉がピッタリのお話でした。

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2025年05月19日

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朋美の中の気持ちとか、モヤモヤした感じとか、子供とか、旦那さんとの関係とか、全てのモヤモヤがもうわかりすぎるくらい重かった。
あのモヤモヤを抱えながら諦めながら、気づかないフリをしながら、小さな幸せの灯りを見つけて生きてる人が殆どなんじゃないかな。
続きがあるなら、わたしは朋美には期待したい。

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2024年07月21日

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07月-01。3.0点。
主婦、自分の誕生日に夫、息子ふたりと食事に行くが、口論となり家出。独りよがりな夫、調子者の長男、ゲーム引きこもりの次男。
家出を続け。。

読みやすい。まあまあ

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2024年07月02日

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最初は家族の身勝手さに腹が立ってしょうがなかったが、思い切って長崎への逃避行を決めたり旦那への軽い仕返し(車を奪ってゴルフバックを売るところ)などは痛快だった。
家族といえども相手のことを尊重する気持ちを忘れてはいけないなと改めて感じさせられた。

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2023年05月01日

Posted by ブクログ

桐野夏生さんのお話の中で、わりとマイルド。
多かれ少なかれ、どこにでもある家庭の話。
逃げ出したいと誰もが思っても、大抵は行動に移さない。けど、衝動的に我慢の限界を感じて家を出る主人公。何の計画もなく、甘いなと思った。世の中悪い人いっぱいいるし、他の土地で生活するって、すごく大変なことだし。
騙されたり色々あったけど、悲惨なことにならなくてよかった。
どこに逃げても、問題は解決しない。棚上げされるだけ。でも何もしないよりは、行動するほうがずっといい。棚から下ろす時、何かが変わっているはず。

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2022年06月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ


自分の誕生日にさえも、自己中心的な言動をする夫や息子に嫌気がさし、突如車で家出をする朋美。

朋美も浩光も子供っぽいなと思いつつ、車一つで自由に行動をする朋美に、読んでいてワクワクした。
いつもダークな話を描いているが、今回は全体的に明るい感じがした。

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2021年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この題名は、非常にカッチョええと思うのですが、若干「なんじゃこら?」と思う個所もある。謎の「だから」始まりと、謎の体言止め「荒野」終わり。「だから荒野」って、どーゆーことよ?
「(~は、~である。)だから荒野(とは~)」だったら、分かる気はする。
「かくかくしかじかの理由があった。)だから荒野(でホニャララした。)」だったら、分かる気はする。
でも、問答無用の「だから荒野」だからって何?なんでいきなり「だから」ってなるの?謎です。謎なのです。

で、読み終わったら、そのタイトルの意味せんとす、意図せんとすところ、わかるんかな?と思って読んだのですが、すみません。わかりませんでした。でも、好きな題名です。まあ、つまるところ、体言止めの表現、好きなんですよね。

それにしても、桐野夏生は、抜群に「その時、まさに自分が生きている『「今、そのもの』を小説にする人」だと思うんですが、この小説は、もともとは、毎日新聞朝刊での、連載小説だったみたいです。2012年1月~9月の間に書かれた、とのこと。うむむ、2020年2月現在からすると、ちょうど8年前、か。これが、8年前の、日本のなかのとある一般家庭での、まさにリアルだったのだろうなあ、と思う次第です。まごうかたなき、リアルだったんだろうなあ。

すごく近しい感じを受けたのは、黒沢 清監督の2008年の映画「トウキョウソナタ」でしょうか。あの映画にも、2008年当時の、日本の、とある一般家庭の、なんらかの凄いリアルが描かれていたと思うのですが、でも、2008年と2012年では、4年の差があるよなあ。でも、空気感としては、とてもこの両者は、近いような気がしました。

そして今現在。2020年の、日本の、とある一般家庭では、どのような現象が起きているのだろうか、、、今の時代、今この瞬間を、自分は間違いなく生きている。そして家族は、社会は、世の中は、どうなっていっているのか?ふむう。興味深い。興味深いなあ。

あと、登場人物が、スマホを使っている。メールでやりとりする。という風景が、この小説内にあるのですが、2020年現在と決定的に違うのは、LINEが登場しないこと、でしょうかね?おそらく、日本の今まさに現代、を小説で書こうとした場合、コミュニケーションツールとしてのLINEが登場することは、間違いないと思うんです。

そういう意味では、この2012年の小説に、LINEが登場しないことは、「ああ、この時代には、まだLINEは、なかったのか、、、」と、妙な感慨にふけってしまいました。そういう意味では、LINEの登場って、途轍もなく凄かったんだなあ、とかね、思ったりしましたね。LINEの次は、どのような、エポックメイキングなコミュニケーションツールが、登場するのだろうなあ。

小説として面白かったか?と言いますと、すみません。実は、そんなに、面白いとは、思えませんでした、、、桐野さん、ゴメンナサイ。「OUT」や「グロテスク」のような、問答無用のすさまじい面白さは、感じられませんでした。ゴメンナサイ。

個人的には、主要登場人物よりも、脇役キャラに、強い印象を感じました。

滝田
「宮送運輸」のドライバーですね。世話焼きの良い人なのか、ただ日々を生き、ただ素直にスケベなだけの男なのか。なんともこう、言い難い。ほんの一瞬で、この小説の舞台からサッと姿を消しましたよね。だがきっと、彼は今日も、大型トラックで、主に深夜の高速道路を走っている、ハズだ。たまに女性にスタバのコーヒーを差し入れして、たまに金で女性を買って。そう、今まさに、今夜も、そうしている筈だ。そして、このような人々が、日本経済を支えているのだろうなあ。そんな、何故か、強い印象があります。

桜田百音
彼女は、一体なぜ、朋美の車を、盗んだのか?これは本当に、分からないのです。最初の登場の状況からして、ホンマに「ダンナと喧嘩して、車からほっぽりだされて、なんも持ってない」かはどうかは不明にせよ。でも、のっぴきならぬ困った状況であったことは間違いない。
で、それを助けた朋美は、ホンマに有り難い存在であったことは、間違いない。間違いないはずなのに。
何故に車を盗んだのか?何故に朋美を置きざりにしたのか?
後に、ホームレスに車をポンと譲ってやったことからも、車を盗む目的ではなかったはず。朋美が財布類を身に付けていることも、多分?知っていたはず。ならば、何故。
ホンマに実家が下関にあるのならば、とりあえず、朋美に、実家まで乗せていってもらえば、よかったやんか。そっから、ちょっと落ち着いて、ダンナに復讐、とか、色々案を練れば、良かったやんか。
なのになぜ、あそこで、わざわざ、朋美の車を盗む、という行動に出たのか、、、わからん。わからぬのです。
あと、小野寺百合花の自宅に、あの小包送ったのって、百音の仕業ですよね?浩光の革製のポーチと、百合花が書いた自宅の住所メモと、コンドームを、送りつけたの。あれって、百音の仕業よねえ?なんでそんなんしたの?わざわざ?あれって、着払いで送ったの?それとも元払いで送ったの?なんとなく、なんとなく、着払いで送ってる、気がするんです。敢えて。敢えて。
桜田百音。彼女が、いっちゃん怖いな。ってね、思いましたね。

亀田
これまた、結局何者だったのか?という、非常に不気味なんだけど、なんだか良い人?いやでも山岡老人の、金、盗ってるし、、、という、なんともこう、不思議なキャラ。山岡老人をサポートしていたのは、ホンマなのだろうが、何故にこう、あっさりと、ドロンしたのか?どんな思いが、その胸の内にあったのか?うーむ、、、謎だ。謎なのだ。

山岡老人
長崎の原爆で、一人生き残った事。それを、罪と感じて生きること。生き続けること。語り伝えることをこそ、その生きる意味とすること。「荒野に生きる」ことを、実践すること。うむむ、、、なんだか辛い。深い。この人の存在が、なんというか、すげえな、って思いましたね。

それにしても、日常というものは、なんとも容易く崩壊し(崩壊寸前まで行き)、そしてなんともあっけなく、元通りになる(なるように見える)ものなのだなあ、と思った次第です。うむ。不思議な小説でした。

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2020年02月20日

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