あらすじ
“家族”という荒野を生きる――。そこにある、孤独と希望。
新聞連載時、大反響を呼んだ話題作。
こんなにいとも簡単に夫と息子を捨てられるとは。
会社員の夫と、大学生と高校生の息子たちとともに東京の郊外で暮らす主婦・朋美。
日々家庭を支えてきた苦労を理解しようともせず、夫はその場しのぎの言葉ばかり、息子たちは「キモいおばさん」扱い。
46歳の誕生日、朋美はついに反乱をおこす。自分を軽んじる、身勝手でわがままな家族たちとの決別。レストランの席を立って、夫の愛車で高速道路をひた走る――。家出した妻より、車とゴルフバックが気になる夫をよそに、朋美はかつてない解放感を味わうが……。
解説・速水健朗
※この電子書籍は2013年10月に毎日新聞社より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
「あなたの使命はあなたが探すしかない。誰もが自分で探すのです。私はこの荒野にいることを選んだのですから、それで終わればいいのですよ。荒野を選ぶというのは、そういうことなんだと思います。」
お互いを思いやることをやめ、子供たちからも軽視、軽蔑されている夫婦の物語
40代以降になって円満な関係の夫婦というものがあまり小説で見なかったのでこれを主題に組み込んだ本ということで購入
妻と夫の目線で家族を振り返ることで進んでいくが、
妻からみた夫は妻を使用人のように扱っており(実際夫目線でもそう)、悪いのは夫だけかと思ったけど、目線を変えてみたら妻にもうまくいかなかった原因があるなあと思った。
この本ではどちらもお互い慮ることをしていなかったけど、実際にはどちらかが家庭を守ろうと心身をすり減らしてるケースも多いだろうなと感じた。
長い結婚生活を続けていくとやっぱり相手を思いやる努力をしなくなり同居人のようになってしまう現象は起こりやすくなるのでどうすればいいんだろうとも感じた。
この本では、一度距離をとってから結婚生活という荒野を沃土に変えていく決意を妻が最後に抱えていたけど多分、それは夫婦片方ではできなくて、夫の理解を得ることから始めないといけないのかと思い、応援したくなった、
Posted by ブクログ
夫や息子にないがしろにされた中年女が突発的に家出して車で(東京から長崎へ)一人旅に出る、っていう話。
途中被DV女と知り合って「テルマ&ルイーズ」的な展開になるのかと思いきや、そういう初期作みたいな破天荒な方向へは突っ走らず、最後の最後は何だか気の抜けたようなトホホなオチ(帰宅)に。
旦那息子をはじめ、登場人物の8割がたが中途半端なクズっぷりを披露。ママ恋しくて長崎までやってくる次男が特に情けなかった (T_T)
長崎の思想的なボケ老人はスゴかったな(゚д゚)!。「極端な正義は悪魔と見分けがつかない」とか何とか偉い先生が言ってたような気がするけど、まさにそれを体現した感じの御仁。てっきりその後、主人公が彼に感化されて危ない方向へ堕ちていく展開になるのかと思ったんだけどなあ......少なくとも初期の桐野先生だったらたぶんそうしていたんじゃないかと......(´ε`;)ウーン…
まあ、平成版「くれない族の反乱」っていうかオバハン版「スタンド・バイ・ミー」っていうか、ほんの一時の気の迷いで短い家出をしたら(本人含め)みんなの気持ちがちょっと変わったんで、それだけでもうじゅうぶん満足、元の鞘に収まってめでたしめでたしという、現実的なオチ。小説としてはかなり物足りない感じだったけど。
2023/12/18
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