桐野夏生のレビュー一覧

  • 夜の谷を行く

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    なぜ桐野夏生さんのはこんな惹き込まれるんだろう。実際の事件ベースだからか。
    しかし最後の結末にはビックリするしかなかった。こういう活動には賛同できないが、その中でもそれを信じる者、葛藤する者いるよな。組織を作れば避けられないこと。
    しかし悲惨な事件。総括て!なんなん!

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    2025年12月17日
  • ハピネス

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    ・またまたとんでもない一冊を引き当てた…
    ・30代女性誌連載作品らしいが、なんとも読者層の関心を総なめにしてますなw
    ・詰まるところママ友5人いや、実質3人の話でここまで盛り上がる、話を詰め込めるのは流石
    ・描写が執拗で辛辣、ちょっとネチっとしてるのに文章のリズムが素晴らしすぎてサクサク読めてしまう。
    ・女性の掛け合いも上手いし、心理描写は唸ってしまうなあ…すごい…
    ・主人公は抜けてる女性かなあと思っていたけれど
    案外行動力あるし、環境さえ整ってくれればわりといけるタイプではないかな。
    ・全く頼りにならない実家の母親の描写がエグい
    ・ラストは韓国ドラマを彷彿とさせるドンデン返しですが、これも雑

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    2025年12月15日
  • 砂に埋もれる犬

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    私はこの小説を読み、“こんな現実が本当に起こり得るのか”と衝撃を受けた。

    亜紀のように母親としての役割を放棄し、息子より同棲相手に媚びる生き方は、あまりにも残酷だ。優真が店長に引き取られたことは、不幸中の幸いであり、唯一の救いであったように思う。

    一方で、洋子の温かさは純粋で、読む側にも深く沁みた。しかし、彼女の花梨に対する執着は危うさをはらんでいた。優真の覗き見や窃盗のような行動は、虐待や愛着形成の欠如によって生まれる“心の穴”が原因であり、社会不適応や危険な衝動として表れる。その姿は哀れでもあり、恐ろしくもあった。

    ただ私は、もしこの話が現実であれば、優真はもう少し里親に心を開く余地

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    2025年12月02日
  • 新装版 ローズガーデン

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     ミロシリーズ第三弾。ミロの生い立ちと携わった三件の案件を描く。中でも標題作の「ローズガーデン」が秀逸、

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    2025年12月01日
  • ダークネス

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    まさかラストにこんな展開が待っていっとは!
    ミロの息子のハルオに瀕死の状態にさせた盲目の久恵と刺し違える覚悟で乗り込んだとこに昔の仲間、友部が現れ久恵を(今は妻)刺殺するとは!
    20年の刑期を終えてジンボとも結局別れ、ジンボは韓国に帰り、車椅子で坂道から転げ落ちて死亡。(これ殺されたんだよね、息子もグル?)
    紗奈のお陰で死なず(ハルオが)にすんだと感謝してるみたいだけど、ハニートラップで近づいて部屋にあった通帳ごと2千万も盗まれたのは紗奈の裏切りのせいだよね。
    医学部もたいがくしてしまったハルオは紗奈と那覇でミロのお店”ダーク”で働くのかしら。
    大学の同級生の由惟が姪でその美貌の母親とは異母姉

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    2025年11月21日
  • ダークネス

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    続編を読めると思ってなかったので単純に嬉しかった。内容は簡潔にまとめてあって読みやすいし、やっぱり心動かされる。

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    2025年11月14日
  • だから荒野

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    自分は思っているより他人を知らないし、他人は思っているより自分を知らないし、自分は思っているより自分を知らない

    共にいる時間が長いほど色んなことを見つめようとしなくなってきて、心に残る嫌な部分だけが目立ってしまう
    本音を隠しすぎないのは大切だと感じた

    時に離れることは大事だと思った
    一度惹かれた人には惹かれたなりの理由があるはずだから

    振り返ると嫌な奴しか出てこなくて笑う
    そんなもんか

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    2025年11月09日
  • 路上のX

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    『路上のX』は、トー横キッズの実情を生々しく描いた作品だった。
    18歳以下で家庭環境が不安定な場合、本当に居場所を失ってしまうことがあると知り、胸が痛んだ。

    そんなときに安心できる別のコミュニティがあればと思うが、日本にはまだその制度が十分に整っていないように感じる。

    「買う側」と「買われる側」。
    作中に登場する大人たち(主に男性)は、自分の欲望を満たすためなら、無垢な少女たちの感情や希望さえ踏みにじる。その姿はあまりにも幼稚で、醜く見えた。

    少女たちはただ、幸せになりたい、衣食住の整った普通の生活を送りたいと願っているだけなのに、社会は彼女たちを「メンヘラ」や「性非行」といった言葉で片

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    2025年11月06日
  • ダークネス

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    ミロ・シリーズは全作読んでいるはずだが、彼女の背景すっかり忘れていた。
    しかし、それでも楽しめた。
    ミロが還暦になっても、たくましく美しい人間であることは嬉しいこと。

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    2025年10月31日
  • ダークネス

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    まさかまたミロのシリーズが出版されるとは!桐野ファンだがミロにはあまり思いれがないため、本作もそこまで待ちわびていたわけではないもののやはり面白かった。もうミロが60歳という衝撃。そして20歳の息子もいると。過去作の展開もわりと拾っているので記憶がなくても問題なく読めた。強そうで脆いミロ。ああ、そういえばこんな人だったな。あらすじには『最終幕!』とうたいながらもまだまだ真実は藪の中。息子の心情をもっと深堀してほしかった。また続編が出てもおかしくはない。

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    2025年10月30日
  • だから荒野

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    めっちゃおもしろくて一気読み!
    最初は男どもが凄く嫌だった。
    いや最後まで嫌。
    高速で車盗まれるとか最悪。
    その女の末路を知りたかったなー。
    これはハッピーエンドなのか?
    不明だけど面白かった。やっぱ桐野夏生さん好き。他のも読みたいけど勿体なくて読めない・・・。

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    2025年10月28日
  • ダークネス

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    20年前の憎悪が牙を剥く。顕になった因縁がまとわりつきミロとハルオを苦しめる。
    最後にハルオはうまく逃げて再出発できることを信じてます。

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    2025年10月21日
  • ダークネス

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    大好きだったミロシリーズの最新刊が出ていると知り、驚きと喜びで本を開いた。

    あまりにも長い年月の経過。
    前作「ダーク」から23年…ミロも読者の自分もそれだけの時間を重ねて来たことに感慨を覚える。

    母親として息子ハルオを育てて来たミロ。
    息子が愛おしくてたまらないミロ。
    出生の秘密を話せずに苦悩する心情が切ない。
    ミロを追いかけるダークな運命から、ハルオを守り抜こうと懸命に生きて来たのに、物語はそれを許さない。

    ラスト残り数頁の思わぬ展開は息を呑む。
    本当にこれで最後?
    違うよね?桐野先生!と叫びたくなる余韻はさすが。
    絶対に続編があると信じて。

    さて、大好きなミロシリーズ、どこにしまっ

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    2025年10月13日
  • グロテスク 下

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    ネタバレ

    和恵が日記をつけていることが上巻で明かされたときから、和恵の日記は視点として出てくるだろうなと思ってたらやっぱり出てきて、しかしその支離滅裂っぷりがあまりに凄すぎて圧倒されてしまった。自分が何を求めているのか、何が辛いのか、悲しいのか、そういうものがわからなくなって、本人は理論的なつもりなのに世間とは明らかにズレはじめてしまっている、これはギャグなのではないか?と疑うくらいの滑稽さ。既視感あるなと思ったら、闇金ウシジマくんに出てくる女性に似てるんだと気づいた。自分は一生懸命なんの問題もなく振る舞っているのに、周りはドン引きして離れていって、それがどうしてかわからないっていう感じ。読んでて本当に

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    2025年10月12日
  • ダークネス

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    ええっ!?ラストの展開、想像もつかなかった。でもどこか納得してる自分もいる。だってミロの今までの生き様を見ていれば、安全な生活に辿り着けるのは無理だろうと思うし。でもだからって、ミロに対して酷すぎないかな。

    色んな男がミロを愛し、そしてミロから去っていった。そのときそのときは楽しめたと思うが、ミロの暮らしはいつも不安定だった。ハルオとの20年間だけが、彼女の安寧の日々だったんだろう。

    ハルオが自分の出生を知ったときにどうなるのかが怖くて、読んでいる間、なかなか緊張した。ハルオのどこか冷酷なところのある性格から、彼がミロとの訣別を選択することも容易に想像できたし。あんなに葛藤してハルオを産ん

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    2025年10月10日
  • ダーク(下)

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    名前を変えて韓国に逃亡したミロの、孤独な闘いが続く。

    前作までは主人公がほのかに思いを寄せていた魅力的な隣人が、これでもかというくらい卑劣になり、義父も落ちぶれて、ミロの周囲の人たちのあまりの変貌に驚く。レイプは唐突だし、ミロを追う狂気の盲人もミザリーのようで、ここまで過激じゃなくても、というのが正直な感想。
    それでも読まずにはいられないのが、桐野夏生の魅力的なのかな。シリーズを立て続けに読んだので、さすがに食傷気味ではあるが。

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    2025年10月07日
  • グロテスク 上

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    あるツイートで腐女子は読むべき課題図書であると書いてあり、いずれ読まなくてはなぁと思いながらも機会がなかったのですがようやく読み始めました。まだ上巻しか読んでないし、元ネタの事件のことも知らないのでどのようなストーリーが展開していくのか楽しみです。

    語り手である「わたし」が、いわゆる信用できない語り手なので、物語のどこまでが真実でどこまでが嘘なのかまったくわからない中での読書はちょっとだけしんどいです。
    しかもこの語り手、底意地の悪さが半端じゃないので、読んでいてすごく嫌な気持ちになります。よくぞここまでひどい性格や思考でいられるな、と思いつつ、ちょっとだけ似ている人を知っていて(学生の頃の

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    2025年10月07日
  • ダーク(上)

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    ミロシリーズ4作目。
    心の支えを失い、義父を見殺しにしてから、主人公ミロは憎悪に巻かれ、転がり落ちていく。

    上巻最終章に登場する韓国の光州事件。
    つい先月、韓国に行く機会があり、事件の中心となった光州に滞在した。事前に事件に関する映画を観たり調べたりして、民衆化を訴える一般市民に、政権を握る軍部が無差別で行った蛮行を知り、たかだか45年前の出来事であることに驚いたばかりだ。
    偶然とはおもしろいもので、つい先日再読したシリーズ第1作には、去年訪れたベルリンが登場している。
    好きなシリーズって、本筋とは関係ないこんな部分でも御縁があるのかしら、とほくそ笑んだ。

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    2025年10月06日
  • 新装版 天使に見捨てられた夜

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    AVに出演後に失踪した女性の捜索を依頼された探偵が、業界の裏側に踏み込むうちに自身も翻弄されていく、ミロシリーズ第2弾。

    単行本として出版されたのは、1994年。今でこそ女性の弱みに付け込んだ悪質な商売は問題視されるようになったが、当時は際どい部分に社会問題として先駆者的に斬り込んだ作品だった。
    再読になるが、ミロシリーズの魅力は、探偵としても女性としても、ミロが完璧ではないところだと思う。むしろ、本能の赴くままに行動し、失敗して迷走してそれでも挫けずに突き進んでいくクールな強さがいい。

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    2025年10月05日
  • 砂に埋もれる犬

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    「正しさを教えることは正義に思えるが、相手の背景を知らない正義は暴力になる」と語る解説者の言葉に納得。家庭の温もりや、そもそも生活することがどういうことなのかも分からずに育った主人公にとって、社会のルールなど言って聞かせても、分からないし、まるで自分が悪いのかと責められているような気持ちになるのだろう。常識的な正論は、時には非情な責め苦になる。口は慎まなければならない時がある。深い小説でした。

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    2025年10月04日