桐野夏生のレビュー一覧

  • 真珠とダイヤモンド 下

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    ネタバレ

    終わり方が結構好きだった。
    なるほど、上巻の冒頭はそうゆうことだったのかと、メリーバッドエンド。
    完全なバッドではない気がする。
    騒ぐだけ騒いで散るのだから、人生を謳歌したともいえて、そういう意味ではハッピー?

    上巻は読み始めたら先が気になるドラマ感覚だったが、下巻ではヤクザやホストも登場してブランド品を豪遊するなど派手になってきて、展開が目まぐるしく面白かった。

    終わり方もハッピーではないがきっちり終わったので、まぁこんな終わり方もいいじゃない、という割とすっきりした読後感だった。


    ↓ネタバレ



    上巻では須藤の存在が強かったが、下巻になると忘れた頃にチラッと出たくらいだった。(そ

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    2024年06月17日
  • グロテスク 下

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    東電OL殺人事件をモチーフにしたと聞いて読んでみた。
    読んでいて心がザワザワするくらい、登場人物がみんな情緒不安定で、特に和恵の行動には危機迫るものを感じた。
    昼はエリート会社員、夜は娼婦という生活がどんどん彼女を壊したのか、逆にその生活で保たれていた心の安定であの状態なのか、心の闇は深い。

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    2024年05月14日
  • もっと悪い妻

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    ネタバレ

    いろんな夫婦の後日談や現在の夫婦の関係性などを短い内容でまとめられ続きを想像したくなる終わり方だった

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    2024年05月06日
  • 玉蘭

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    現代と昭和初期の上海を主な舞台に、男と女の鬱屈した心情が様々な視点で描かれる。どこまでが現実でどこからが幻なのか、どこまでが真実でどこからが虚偽なのか、そんな境界線の曖昧さが本作の魅力であるように思われた。船乗りという仕事がそうさせるのか、ずっと波間を漂うかの如き生き方をしてきた広野質が晩年で僅かばかりの幸せを手に入れたのは何とも感慨深い

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    2024年04月24日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    このバブル期に働き盛りの男性方、本当にこんな感じだったなら…そりゃ失言政治家や、やたらと偉そうに言ってくるおじいさんになるわなーと思った。
    考え方がそもそも現代とは違い過ぎる。コワッ
    あんまり期待せずに読んだけど、めちゃ面白い。
    下巻へ。

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    2024年04月23日
  • 路上のX

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    JKビジネスとか聞いたことあったけど
    現代日本でこんな事が起きてるのか
    思ってるより悪い、、、

    どうかどうか現状を打破して欲しいと思った

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    2024年04月08日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    ほろ苦さが秀悦

    ドラマでこの本の存在を知りました。

    豪華な作家陣と、歌詞そのものから情景が浮かびやすいユーミンの曲がどんなストーリーになるのか気になり、一気読みしました。
    多くのストーリーでのユーミンの歌詞の世界で表現されているほろ苦さが秀悦でした。

    もっとマイナーな曲を元にした第2弾が出ないかとひっそり期待。

    #共感する #エモい

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    2024年04月08日
  • もっと悪い妻

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    15分ほどで読み終わる短編集
    そんなにみんな悪い人じゃないけどなー。
    そういう心の落ち度ってありますよね、
    ってカンジ

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    2024年03月28日
  • バラカ 下

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    上下巻だったけど、入り込めました。子供の新聞で紹介されてて気になって読んだけど、内容はすごく暗い世界で(^_^;)でも、好きです^_^

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    2024年03月20日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    転落するのはわかっていても、どんどん読み進めずにはいられなかった。水矢子まで転落させるところが桐野さんらしい気がする。
    今、書かれたということがどういうことなのか。今の株高はバブル時代とは違うのか。

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    2024年03月14日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    プロローグを少し読んだだけで、桐野夏生さんの小説、やっぱり好きだわと思った。
    そこからの第一章で、そういう小説だったのかと思い、そのあとは一気に読んだ。下巻の展開が気になる気になる。

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    2024年03月14日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    まさしく虚飾と狂乱の果て‥の下巻。
    お金によって人が変わっていく様がありありと描かれ、望月と佳那に訪れるであろう破滅の予感にハラハラしながら読んだ。
    堅実なみやこには、転落せず潜り抜けて欲しかったけど。
    上下巻の長編だったけど、中だるみする事なく面白かった。

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    2024年03月09日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンのこの曲はこんな感じだ!という固定観念のムダさを ページの隅々から感じました。作家さんの想像力は やっぱりすごい。個人的に「春よ、来い」が好き。ライブ会場に足を運ぶ人々は 縁もゆかりもないけれど、誰かを必ず想っているんだなぁ〜と思う。だから ライブ後は しあわせ気分が満ち満ちに!贅沢な短編集で満足。ユーミンバンザイ!!(笑)

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    2024年03月08日
  • 夜の谷を行く

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    筆者得意の実在の事件の人物を掘り下げた物語。
    人物描写がとても上手い。

    自分が生まれる前の事件で名前ぐらいしか知らなかった「浅間山荘事件」と「山岳ベース事件」を思わずWebで調べてしまいました。

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    2024年02月28日
  • だから荒野

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    読み始めから胸糞悪い夫と息子。朋美が家を出るタイミングはあまりに唐突すぎて笑える。逃げる妻と逃げられた夫の視点で語られるのは崩壊していく家族の様子だが、何故かワクワクしながらどんどん先を読みたくなる作品。

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    2024年02月21日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    あの異常な好景気の熱狂、誰もが夢が叶うと思わせたあの時代は、フェイクだった。
    堅実に生きていた水矢子でさえも時代の波に呑まれる。
    切なかった…
    真珠もダイヤモンドも。

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    2024年02月18日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    先日、バブル期以来の株価最高値…と報道されていたが、現在とバブル期では全く別世界。子供のころ、バブルで沸いていた日本を覚えているが、金に対して狂喜乱舞していたように思う。
    本作もまさにその通りで、ひたすらに欲を追い求めた結果、最後は悲しい結末に。分相応に生きた水矢子ですら幸せは訪れず。ただ、時代に翻弄されただけ。この時代、本当にこのような人達が沢山いたと思う。バブルの教訓は決して忘れてはいけない。

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    2024年02月12日
  • もっと悪い妻

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    ネタバレ

    この著者の作品はちょくちょく読んでいるが、どことなくシニカルで世間を斜めから見ているような作品が多いように思う、本作は6篇の短編でこの著者の短編というのは初めてである、コロナ期のものと思われ、他の女性作家もその頃の短編が多かったように思う、十分取材が出来なかったんだろうか。本作は女性が主人公の物が多いが、何となく恐怖小説のようで、女性は恐ろしいと改めて感じさせられた。

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    2024年02月11日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    1986年春、ある証券会社の福岡支店に入社した3人の新入社員を主人公にした小説。プロローグとエピローグを除いた小説の舞台は、1986年から1990年代初めの福岡と東京である。
    この時期は、バブル景気の時代と呼ばれる。日本のバブル景気は、1986年12月から1991年2月までの51カ月間の、資産価格の上昇と好景気、およびそれに付随して起こった社会現象とされている。最近、日本の株価が上がりつつあるとニュースで取り上げられることが多いが、日経平均株価の最高値は、いまだにこのバブル景気時代のもので、具体的には1989年12月29日の38,957円である。これが、バブルのピークの1つである。バブルの崩壊

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    2024年02月10日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンの曲を題材にして描かれた短編集です。
    ユーミンの曲は、「春よこい」しか知らなかったので、他の曲も聴きたくなってすぐ調べて曲を聴きながら読んでいました!笑


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    2024年02月05日