桐野夏生のレビュー一覧

  • グロテスク 上

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    まだ上しか読んでいませんのでなんとも言えませんが
    何か瞬発的におおきな驚きや、面白い!と感じる部分はありません。
    ジトジトした描かれていることの面白みはとても感じます。

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    2025年01月19日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    上巻と下巻ついに読み終わりました。
    下巻は一気読みに近く、最後のほうで結末が見えてきて、ちょっとさみしい気持ちになりました。
    バブルの泡と一緒に弾けてしまった人生を駆け抜けた若者たち。
    誰もが憧れる暮らしを手に入れると同時に失っていく大事な物。
    真珠とダイヤモンドの比喩が自分が思っていたものと違って意外だったかな
    面白い作品でした。

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    2025年01月16日
  • インドラネット

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    ネタバレ

    頼りない主人公が危ない旅に巻き込まれていく様子がとてもハラハラさせられて一気に読んだ。理解できそうに思えてやっぱり全然共感できない主人公の考え方。
    ダメ人間だった主人公も旅で色んなことを経験してラスト親友に会う頃にはしっかりした人間になって感動の展開かと思いきや、やっぱり相手の言動にすぐ流されて自暴自棄なまま変わってなかったのか…それとも親友の思いを汲んであげたということなのか。空知は“お前が次のソルになれ”とか言ってたけど重要人物の空知消えたら主人公殺されないのか?
    主人公はカンボジアのばあちゃんとか空知のことばかり気にかけて本当に心配してくれている日本の母親には金を無心するだけでろくに連絡

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    2025年01月23日
  • オパールの炎

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    テレビで、ピンクのヘルメットを被った派手なグループが家や会社に押しかけシュプレヒコールをあげているシーンをはっきり覚えている。何事かと思っていると”中ピ連”を名乗り代表者らしき女性は榎美沙子さんとかいう名前だった。”中ピ連”とは中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合と説明していた。当時、その露悪的で挑戦的な光景に度肝を抜かれやり過ぎじゃないのと眺めていた。ウーマンリブに共鳴しながらも、あれじゃあ却って偏見を買うばかりで、むしろやらない方が益しというものと否定的だった私。
    本書はその当人・榎美沙子さんがモデルとなった塙玲衣子の名で登場している。ネット検索と並行しながら本作を読み終えた。

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    2025年01月13日
  • 燕は戻ってこない

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    ネタバレ

    なが!って思ったけどすぐ読めました。
    深い。。。この作家さん、昔の作品はエログロなイメージしかなかったのですが、今の不妊の女性の心の複雑さや、子供を持つということ、先々有り得る代理母という選択肢、、、など色々考えさせられる話でした。
    でも、やっぱり産むと母性出ちゃうよね!女の子を選んだという所にまた色々意味を感じます。

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    2025年01月11日
  • グロテスク 上

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    自分が理解出来ないことへの不安や恐ろしさが嫉妬や差別を生んでいくのだと感じた。
    人間は自分が今までされてきたことを無意識的に、周囲の人にしていく生き物なのかもしれないと思った。
    なので、核を作る途中にある子供の頃の体験が自身に多大な影響をあたえるのだろう。無力反応。
    モノとして扱われてきたから、周囲も自分もモノとしてしか扱えないユリコ
    希少価値や理由がないと、自分も周囲も存在するべきではないと考える和子
    家庭のどこにも休める場所がない人はどうやって自身の核を作れば良いのだろうか。
    普通に生きることって、物凄く難しいのかもしれない。

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    2024年12月31日
  • 新装版 天使に見捨てられた夜

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    ネタバレ

    桐野夏生さんの本は大好きで全部追いかけて読んでいるが内容を忘れてしまっていた。でもこの話は上位に入るくらい好きな話だったのを思い出した。
    細切れに読んでもすぐにちょっと前が思い出せる感じ、食事中も続きが気になって、誰もいないお昼についに読みながらご飯を食べる始末。それくらいやめられなかった。
    AVの作品は生まれてこの方見たことがない。でもどんなものかはもちろん知っているけれど笑笑
    いろんなジャンルがあるのもなんとなくわかるけれど、本当にレイプがあったのかなかったのか、それは見極め難しいんだろうな、と思う。最初から演技としてと演者に伝えているより、知らない方がリアリティを追求できるのか。
    何にせ

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    2024年12月26日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ネタバレ

    松任谷由実デビュー50周年記念オリジナル小集。全作書き下ろし。ユーミンの名曲タイトルから6人の女性作家が新たに奏でる小説のハーモニー。令和4年7月1日発行。

    小池真理子 「あの日にかえりたい」(1975年)
    桐野夏生 「DESTINY」(1979年)
    江國香織 「夕涼み」(1982年)
    綿矢りさ 「青春のリグレット」(1985年)
    柚木麻子 「冬の終り」(1992年)
    川上弘美 「春よ、来い」(1994年)

    ユーミン世代ではないので、リアルに記憶にあるのは「春よ、来い」くらい。といっても、歌詞なんて気にしてなかった年頃だったので、いまいちよく分かっていない。本当は、曲を聞いて、歌詞を読んで

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    2024年12月11日
  • インドラネット

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    どうしょうもない主人公の男の人に引きずり込まれる感じで続きが気になって一気に読んでしまった。
    映画みたいに壮大なお話で読んでて楽しかった。

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    2024年12月03日
  • グロテスク 上

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    桐野さん初めての作品ですが、おもしろすぎてこちらの上下巻読み終わったら違う作品も読んでみたいと思いました。主人公?というか語り手に共感の嵐でした。面白かったです。

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    2024年12月03日
  • 燕は戻ってこない

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    テレビドラマでも話題になったと聞き読みました。高齢出産、代理母出産、その中で揺らぐ女性の想いがそれぞれの女性目線で描かれています。

    結婚して子供ができて…という一般的な理想を求めるがあまり、本当に大切にするべきことは何なのか考えさせられました。

    最後の最後まで目が離せない展開で、ハラハラドキドキしながら読みました。

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    2024年11月29日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    上巻を惹き込まれるように読んだ。
    巻頭は、2人が数年後に出会うところから始まり…
    出会った頃に時代が戻される。バブル期絶頂期の証券会社を舞台に乏しく環境を変えたい若者達がそれぞれの野心を燃やしていく物語。
    若いからこそ持てる野望と夢。
    若さゆえのみえていない世界。
    真珠とダイヤモンドは?佳那と水矢子なのかな?
    そのたとえの意味は何だろう?
    下巻楽しみです!

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    2024年11月29日
  • 燕は戻ってこない

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    結婚した今こそ刺さる小説。
    子供とは?結婚とは?
    カタチだけれど、カタチじゃない。ぐるぐる巡る悩みは移る。

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    2024年11月29日
  • 燕は戻ってこない

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    代理出産する同年代のリキの気持ちがなんとなくわかる気がした。
    ドラマあるみたいなので見てみたいと思ったし、
    初めて読んだ作者の方だったけど読みやすくて女性目線で他の作品も読んでみたいと思った。

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    2024年11月28日
  • 燕は戻ってこない

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    ドラマを途中ちょっと5分ほどみて気になっていた作品。
    ドラマでは稲垣吾郎が基役だったけどその印象がとても強くて本を読んでてもその顔しか浮かばないくらいぴったりだった。

    興味深く読んだけど、私も昔から妊娠がエイリアンみたいと思ってた。

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    2024年11月28日
  • オパールの炎

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    ネタバレ

    中ピ連の代表の女性を下敷きにしたフィクション。
    新聞で中ピ連の話を読んで気になっていたところ、母がこの本を読んでいたので借りた。

    ルポ形式で語り口調なので読みやすく、それぞれに感情移入しやすい。さらに取材者が女性という設定で描かれているので、女性のほうが自身の思いや背景を素直に語っているような印象を受けた。もちろん全員が「信頼できない語り手」として話が進行するため、各人の口から語られる「塙玲衣子」の姿は断片的かつ主観的ではっきりと像を結ばない。

    ある女性の証言から始まる。私としてはそのエピソードは痛快で当然だと思えた。しかし中盤で男性や被害者が語る塙像は憎しみの対象となり、それもまたもっと

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    2024年11月28日
  • ハピネス

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    タワマンに住むママ友たちの人間関係を描いた小説。

    華やかに見えるあの人もこの人もみんな色々なことを抱えて生きている。

    29階の一室に主人公有紗が3歳の娘と暮らす(夫は単身赴任中)描写は読んでいて上手く呼吸ができないような何とも言えない息苦しさを感じました。

    けどママ友との関係、夫婦のあれこれ、色々なことを乗り越えて徐々に強くなっていく有紗の姿に励まされます。

    この小説が雑誌VERYに掲載されてたのを知って、うわぁー正に!と思いました(笑)

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    2024年11月26日
  • オパールの炎

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    ネタバレ

     ああいましたねえ。まだ子供だったから、ピルがどういうものかわかっていなかったです。なんか女性が騒いでいるなあぐらいしか思っていませんでした。
     中ピ蓮をモデルにした活動家の主催者のその後を追う記者が、関係者のインタビューを続けていくという流れです。たしかに彼女は早すぎたのかもしれません。今でも男性優位の社会です。自分らの子供の世代にはやっと実現していくのでしょうか。
     日本会議とかさまざまな右翼団体が勢力を伸ばしているような気がする今、改めて考えてみる必要がある問題ですね。

     展開としてはちょっと物足りなかったな。なんせ本人がどこに行ったか分からないのですから、想像したフィクションになって

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    2024年11月20日
  • だから荒野

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    関係性が崩壊してる夫婦の嫁が出ていく話。ストーリーも登場人物の皮肉っぽい性格も旦那と嫁の話が交互にくる構成も面白かった。
    桐野夏生の東京島、OUTあたり読んでみようと思う

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    2024年10月27日
  • 路上のX

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    ネタバレ

    解説の仁藤さんの言葉たちがこの小説をより現実として突きつけてくる。どうしてこんな想いをしないといけないのか、親の身勝手が全て子どもに覆い被さるのか。産まないことが子どもへの愛なんじゃないかと思わせる

    貧困の中で頼れる大人はいなくて
    未成年では働くことさえ困難で、おかしい話だと思う。困ってるのに助けないくせに、道まで閉ざしてしまう大人たち。
    少子化対策よりいまの子どもたちを助ける方が先なのでは?

    いまの闇バイトにももっと国は深刻に考えるべきと思う。

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    2024年10月24日