桐野夏生のレビュー一覧

  • グロテスク 下

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    ネタバレ

    上巻が女子高生の話だと思ったら、下巻前半は中国からの難民の話になり、振り幅に度肝を抜かれた。下巻後半はほぼ円山町の怪談話のような展開で、心を打つ言葉が多々あり、ただただ最高であった。

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    2024年10月18日
  • グロテスク 上

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    登場人物の各々の視点が少しずつ重なり合う事で、真実が見えてきたり、各々の歪みが際立ってくる感じが気持ち悪くて最高だった。

    肉体的な美醜に翻弄される女子高生たちは苦しいが故に残酷でもある。男に生まれて良かったと思うこともあるが、最近は男性も翻弄されているかもしれない。

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    2024年10月19日
  • インドラネット

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    ネタバレ

    桐野夏生さん、文庫が出たらだいたい読んでます。
    本作は文庫の裏書に、「何のとりえもない非正規雇用の男性」が主人公と書いてあったので、社会的弱者を描き、問題提起するような作品かと思ったら、もっと壮大でした。
    主人公の八目晃が、高校時代に親しくしていた「空知」の父親の葬儀に行き、「カンボジアまで空知を探しに行ってほしい」という依頼を受ける。
    ダメ男、晃が実際にカンボジアに旅立つまでもけっこうイライラさせられ、依頼してきた男たちにも怪しいところがあり、ドキドキする展開。やっとカンボジアに着いたと思ったら、親切な人に助けてもらったりもするのだが、それもまた罠だった?と思うことになったり、大金をあっとい

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    2024年10月13日
  • 夜また夜の深い夜

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    国籍のないマイコの自らの道を選んでいく姿が潔い。同調圧力に弱い人でいいの?と耳元で囁かれたような気持ち。

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    2024年10月09日
  • インドラネット

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    いやぁー面白かった。
    平凡でうだつの上がらない契約社員の晃。高校時代に親しくしていた野々宮兄弟の父親の葬式に参列したことから空知を探す旅に誘われカンボジアに向かう。
    カンボジアで起きる出会い、再会。それは仕組まれたものなのか、また空知に会うことはできるのか最後の衝撃の展開に瞬読した。

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    2024年09月27日
  • インドラネット

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    一気に読めた。
    カンボジアの描写が秀逸で情景が容易に思い浮かんだ。
    ダークでロードムービー的な側面は個人的に村上龍の歌うクジラを思い出した。

    物語の後半、三流私立大学卒業の派遣社員風情がカンボジア現地人や欧米人とよく会話するのだが、そんな都合よく英語?で会話できる?と思ってしまうのは野暮なのか

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    2024年09月22日
  • 燕は戻ってこない 第1話

    匿名

    購入済み

    桐野さんと坂井さんだから購入。現代日本の問題が全部詰まってる。どこもかしこもリアル。やはり、さすがの一言。ぜひ最後まで読みたい。

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    2024年09月21日
  • 夜の谷を行く

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    連合赤軍で活動していた西田啓子は何故「夜の谷をを行く」ことになったのか?
    刑期を終え、ひとり目立たぬ様に暮らしてきた彼女は告白する。「確かに、あたしは自分のやってきたことは、どこかで道を間違えたんだと思う。でも、出発点は間違っていなかったと思う」と。
    連合赤軍のトップだった人たちも無惨にリンチで殺されていった人たちもきっとそうであったのだろう。
    まだ自分が小学生だった頃の事件。
    おかしな人たちの起こした無惨な事件てしてしか見ていなかったが、この作品を読んで、彼らの言葉も読んでみたいと思った。
    主人公の啓子は親にも死なれ、妹の和子ともあまり関係が良くなく、過去を知られた姪からも拒否される。
    そん

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    2024年09月06日
  • インドラネット

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    めちゃくちゃに面白い…!!
    カンボジアが舞台であるが、神秘性や人間の闇についてもドラマティックに描かれていた

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    2024年09月05日
  • インドラネット

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    桐野夏生『インドラネット』角川文庫。

    タイトルの『インドラネット』とはインドラの網ということで、物語が急展開する後半で説明がある。全く予備知識も無く読み始めたのだが、予測不能の展開と驚愕の結末に一気読みだった。読み終えてみれば、物凄く練られた小説だと非常に感心した。

    東南アジア独特の熱量、海外ならではの平和ボケした日本人が遭遇する危険的状況が桐野夏生の手により、見事に描かれている。


    年収260万円で働く非正規雇用の25歳になる八目晃はゲーム三昧の無為な生活を行なっていた。

    ある日、晃は実家の母親から近所に住む仲の良かった同級生の野々宮空知の父親が亡くなったという連絡があり、葬儀に顔を

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    2024年08月26日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    QM

    購入済み

    おもしろい

    今までユーミンの曲をあまり聴いたことがなかったけど、物語も面白かったし次は曲を聴いてみてからまた読み返したい。

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    2024年07月25日
  • バラカ 上

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    地元紙の子供版で、紹介されてて手に取ったが、かなりダークな内容で驚きながら一気に読めた。読んでいて怖くなるような世界に引きこまれた。

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    2024年06月22日
  • 燕は戻ってこない

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    全員の言い分がわかる気がするからこそ、代理母がうまくいくかは運や縁になる気がした一冊。本書では、産まれてからうまく噛み合わなかったので、ああいうラストになってしまった。言い方は悪いですが、全員初めてだったのでどういう気持ちになるかまったくわからなかったのではないでしょうか。しいて言うならその気持ちの動きをフォローできなかったコーディネーターのミスなのかもと思いました。
    わたしが日頃思っていることがあります。子供を産み育てるときに責任が伴うのは当たり前。でも、その責任が重くなりすぎると誰も持ちたくなくなる。何でも個人の責任、親の責任と言いたくなってしまうような世の中の流れの中で子を持つことはとて

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    2025年05月07日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    バブルの時代の物語。地元の証券会社の現地採用で貧しい家庭に生まれ育った水矢子と佳那は自分達にまとわりつく負の連鎖を断ち切りたいと願い、二年後には東京へ出ようと心に誓う。

        また、コネもカネも学歴もない営業の望月昭平は、佳那と縁のあった客を足掛かりに、なりふり構わず成績を上げていくが、何かに憑かれたかの如き姿に、この先に待つ時代の終焉を案じずにはいられなくなかったが、永遠に株価も地価も値上がりを続ける右肩上がりのこの時代なら、この天国が永遠に続くものと思ってしまった。

     あっという間に読めた。まさにその頃、金融機関で働いた己を思い出した。

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    2024年05月26日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    読みやすく、引き込まれて、一気に読みました。

    水矢子は、滞納でアパートを追い出され、3ヶ月路上を彷徨っている。
    井之頭公園の中で、夜を過ごす場所に決めて座ってベンチ。
    そこに、昔勤めていた銀行で、同期入社して親しかった佳那が現れた。佳那に、同期で職場結婚した望月昭平は、元気か?と尋ねると、「うん」と。


    そこから、一気に舞台は、何年か前の福岡へ戻って、物語が始まる。
    3人は、東京へ出るという野心を胸に、日々葛藤していた。

    第一章バブル
    水矢子、佳那、望月の3人を中心に、
    バブル期に、証券会社で起こっていたであろう物語が紡がれていく。
    危うさを秘めながら、富と名声を得て行くが…

    第二章フ

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    2024年05月22日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    上下巻!?
    長いなぁダラダラ系かなぁ
    と、少し疑いながら(笑)読み始めたら...
    全然ダラダラ系じゃなかった(笑)
    さすが桐野さんです。

    内容は、バブルの頃のお金がらみの話だけど人間模様も面白く、あの時代、こう言った人たちがたくさんたくさんいたんだろうなぁと。

    少し読み始めに躊躇した上下巻でしたが、読み終わってみると、上中下巻でもよかった!
    それでどーするの?どーなるの?と、どんどん読み進む読み進む。
    最後が、"ご想像にお任せします"的な、すっきりしない終わり方でなく、あの人...そんな終わりだったのね...と、きっちり読み終わらせてくれました。
    再読したい作品でした。

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    2024年05月02日
  • ハピネス

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    タワマンの中でのママ友関係がおもしろかった!義実家との確執?や、子供とのやり取り、改めて読んだらすごくおもしろかった。

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    2024年04月30日
  • 水の眠り 灰の夢

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    ネタバレ

    30年前の作品ではあるけど、無駄な読書をしたくなくて、桐野夏生を選んだ。

    作品の舞台はオリンピックの前年。切ないほどの昭和の描写に、何度も本を置き、アイビールックや古いフランス映画、バイタリスの匂いを脳裡に蘇らせる作業は甘やかな悦びがあった。

    最後になって、ああ、これは村野ミロの義父の話なんだ、とわかった。いろんなレビューに書かれているようだったけど、そこはチェックしてなかったので、わかった時は嬉しかった。
    「顔に降りかかる雨」と「天使に見捨てられた夜」の再読をしようと思うと少し嬉しい。また、未読の「ダーク」も楽しみになった。

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    2024年04月28日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    バブル期当時、主人公三人と同世代だった私にとって、当時の空気感や情景がくっきりと脳裏に浮かび上がり、めちゃくちゃ引き込まれた。
    上昇気流に乗って成り上がっていく証券マンの望月。恋人の佳那と同僚の水矢子。
    お調子者の望月が好きになれず、何で利発な佳那がついていくのかモヤモヤ。
    堅実な水矢子には転落して欲しくないんだけど‥。
    バブル絶頂からの、不穏な気配をちらつかせ下巻へ。

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    2024年03月06日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    あ、これヤバいぞって
    子供だってわかるのに、

    欲に目が眩むと人って
    どこまでも愚かになる
    んですよね。

    どこで道を誤ったのか。

    後から振り返るとよく
    わかるその分岐点も、

    そのときは気付かない。

    あるいは薄ら気付いて
    いてもリスクを軽ーく
    甘ーく見積もるんです。

    まるで綿アメのように
    ・・・

    波に乗ってるときほど
    冷静さを失わないこと
    ですね。

    とても身につまされる
    作品でした。

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    2024年01月31日