桐野夏生のレビュー一覧

  • 燕は戻ってこない

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    ネタバレ

    なが!って思ったけどすぐ読めました。
    深い。。。この作家さん、昔の作品はエログロなイメージしかなかったのですが、今の不妊の女性の心の複雑さや、子供を持つということ、先々有り得る代理母という選択肢、、、など色々考えさせられる話でした。
    でも、やっぱり産むと母性出ちゃうよね!女の子を選んだという所にまた色々意味を感じます。

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    2025年01月11日
  • グロテスク 上

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    自分が理解出来ないことへの不安や恐ろしさが嫉妬や差別を生んでいくのだと感じた。
    人間は自分が今までされてきたことを無意識的に、周囲の人にしていく生き物なのかもしれないと思った。
    なので、核を作る途中にある子供の頃の体験が自身に多大な影響をあたえるのだろう。無力反応。
    モノとして扱われてきたから、周囲も自分もモノとしてしか扱えないユリコ
    希少価値や理由がないと、自分も周囲も存在するべきではないと考える和子
    家庭のどこにも休める場所がない人はどうやって自身の核を作れば良いのだろうか。
    普通に生きることって、物凄く難しいのかもしれない。

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    2024年12月31日
  • 新装版 天使に見捨てられた夜

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    ネタバレ

    桐野夏生さんの本は大好きで全部追いかけて読んでいるが内容を忘れてしまっていた。でもこの話は上位に入るくらい好きな話だったのを思い出した。
    細切れに読んでもすぐにちょっと前が思い出せる感じ、食事中も続きが気になって、誰もいないお昼についに読みながらご飯を食べる始末。それくらいやめられなかった。
    AVの作品は生まれてこの方見たことがない。でもどんなものかはもちろん知っているけれど笑笑
    いろんなジャンルがあるのもなんとなくわかるけれど、本当にレイプがあったのかなかったのか、それは見極め難しいんだろうな、と思う。最初から演技としてと演者に伝えているより、知らない方がリアリティを追求できるのか。
    何にせ

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    2024年12月26日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    松任谷由実デビュー50周年記念オリジナル小集。全作書き下ろし。ユーミンの名曲タイトルから6人の女性作家が新たに奏でる小説のハーモニー。令和4年7月1日発行。

    小池真理子 「あの日にかえりたい」(1975年)
    桐野夏生 「DESTINY」(1979年)
    江國香織 「夕涼み」(1982年)
    綿矢りさ 「青春のリグレット」(1985年)
    柚木麻子 「冬の終り」(1992年)
    川上弘美 「春よ、来い」(1994年)

    ユーミン世代ではないので、リアルに記憶にあるのは「春よ、来い」くらい。といっても、歌詞なんて気にしてなかった年頃だったので、いまいちよく分かっていない。本当は、曲を聞いて、歌詞を読んで

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    2024年12月11日
  • インドラネット

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    どうしょうもない主人公の男の人に引きずり込まれる感じで続きが気になって一気に読んでしまった。
    映画みたいに壮大なお話で読んでて楽しかった。

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    2024年12月03日
  • グロテスク 上

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    桐野さん初めての作品ですが、おもしろすぎてこちらの上下巻読み終わったら違う作品も読んでみたいと思いました。主人公?というか語り手に共感の嵐でした。面白かったです。

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    2024年12月03日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    上巻を惹き込まれるように読んだ。
    巻頭は、2人が数年後に出会うところから始まり…
    出会った頃に時代が戻される。バブル期絶頂期の証券会社を舞台に乏しく環境を変えたい若者達がそれぞれの野心を燃やしていく物語。
    若いからこそ持てる野望と夢。
    若さゆえのみえていない世界。
    真珠とダイヤモンドは?佳那と水矢子なのかな?
    そのたとえの意味は何だろう?
    下巻楽しみです!

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    2024年11月29日
  • ハピネス

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    タワマンに住むママ友たちの人間関係を描いた小説。

    華やかに見えるあの人もこの人もみんな色々なことを抱えて生きている。

    29階の一室に主人公有紗が3歳の娘と暮らす(夫は単身赴任中)描写は読んでいて上手く呼吸ができないような何とも言えない息苦しさを感じました。

    けどママ友との関係、夫婦のあれこれ、色々なことを乗り越えて徐々に強くなっていく有紗の姿に励まされます。

    この小説が雑誌VERYに掲載されてたのを知って、うわぁー正に!と思いました(笑)

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    2024年11月26日
  • だから荒野

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    関係性が崩壊してる夫婦の嫁が出ていく話。ストーリーも登場人物の皮肉っぽい性格も旦那と嫁の話が交互にくる構成も面白かった。
    桐野夏生の東京島、OUTあたり読んでみようと思う

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    2024年10月27日
  • 路上のX

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    ネタバレ

    解説の仁藤さんの言葉たちがこの小説をより現実として突きつけてくる。どうしてこんな想いをしないといけないのか、親の身勝手が全て子どもに覆い被さるのか。産まないことが子どもへの愛なんじゃないかと思わせる

    貧困の中で頼れる大人はいなくて
    未成年では働くことさえ困難で、おかしい話だと思う。困ってるのに助けないくせに、道まで閉ざしてしまう大人たち。
    少子化対策よりいまの子どもたちを助ける方が先なのでは?

    いまの闇バイトにももっと国は深刻に考えるべきと思う。

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    2024年10月24日
  • 柔らかな頬 上

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    前半登場人物に感情移入出来なくて苦戦した。
    なんだこいつって思う人ばかりで一回本捨てました(下読んでからまた買い直した。)
    子供がいるのに不倫、動物虐待などは個人的に苦しすぎて読み返せないのだけれど、それでもこの小説はとっておかなければと思った。

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    2024年10月23日
  • 錆びる心

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    虫卵の配列
    羊歯の庭
    ジェイソン
    月下の楽園
    ネオン
    錆びる心

    「現状を変えたい」とか「こんな生活はイヤだ」とか思って
    現状を変えるべく何かことを起こしたら、必ず誰かに影響を及ぼす。
    自分の思うように、思った通りに、事態は推移していかない。そういう中で
    立ち現れる、その人それぞれの姿、本性、実力?

    イチオシは「虫卵の配列」。静かな狂気と思い込みの脆さ。
    表題作「錆びる心」も良かったです。

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    2024年10月24日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    反社と付き合うと最後はこうなる、と言った教訓と呼ぶのはあまりにも寂しい幕切れです。バブルとはよく言ったもんだ。

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    2024年10月22日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    この作品の描かれた時代に生きた人間として比喩や誇張ではなく、狂乱の毎日だったような気がする。4年間くらいの間に知り合った有象無象の人々はまだ生きてるやろうか。

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    2024年10月22日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    6曲のうち頭の中でメロディを再生できるのは1,2曲だけだけど、そこを抜きにしても楽しめた。初読みの作家さんの作品を読めたのもよかったな。第一篇が昭和の時代を回想するストーリーだから、それ以降も脳内で時代設定に混乱してしまった。最後の「春よ、来い」がよかった。これのおかげで読後感は暖かいものになりました。

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    2024年10月20日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    バブルの後半を知っている世代なので、面白くあっという間に読めた。娯楽作品としては満足。でも、桐野夏生さんなら、もっと深みがあって読み応えのあるものが書けるのではないかと思ってマイナス1。

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    2024年10月18日
  • インドラネット

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    ネタバレ

    梲が上がらない現代的な男子がカンボジアで大人に成長する話。

    40代の私には全く理解できない主人公の価値観の展開に、文章の読み易さも相俟って、子供を心配する親のようにソワソワしながらイッキ読みしていた。

    ノンフィクション作家の高野秀行さんの解説に、小説の世界では「信頼できない語り手」という手法があるらしく、カズオ・イシグロ「日の名残」やコンラッド「闇の奥」などがその例と紹介されていた。「闇の奥」を読んでまたソワソワしたいと思った。

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    2024年10月17日
  • インドラネット

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    野々宮父の死/シェムリアップの夜の闇/
    ニェットさんの青唐辛子粥/さらば青春/
    冷たい石の下には/インドラの網

    晃くんに届いた知らせから
    思いもよらない彼の旅が始まる
    行き当たりばったりで
    いい加減で
    ある意味 格好悪い 旅が
    いい加減帰ったら?と何度思ったことか
    思いがけず粘るのだ彼は、弱気ながら

    行きついた場所でズルズルと過ごして行くのかな、彼なら

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    2024年10月15日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    知らない論者も多いのだが,なかなか良い企画だったと思う。
    個人的に自由に最高の価値を置いているつもりなのだが,そもそも自由とは何か,きちんと考える必要がある。自由でないから自由という概念が必要となるという指摘はそのとおりだし,自由と秩序の関係も深める必要がある。
    学術会議の問題は解決されないまま世間からは忘れられてその動きは目的を達しようとしている。カネは出すけど口は出さないなんて器量をこの国に望むのはもう無理なのかもしれない。

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    2024年10月14日
  • インドラネット

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    高校時代、唯一と言って良い親友且つ家族ぐるみに仲良しだった美男子「空知」が、大学生になって突然日本から出国し、そのまま行方不明に

    空知には姉妹が2人いて、その2人とも超美人

    その後、主人公の八目晃は社会人になるも冴えない契約社員になり、冴えない日々を送っている最中

    ある日母親から、空知の父親が亡くなったと連絡が入って、お通夜に参列

    そこで出会った怪しい男から、空知の行方を探しにカンボジアへの渡航を打診され…

    八目晃のダメっぷりが際立つ内容なのですが、カンボジアで捜索を進める中で逞しさは増して行きます。でも、選択する手段がことごとく的確ではなくて、でも偶然すぎるくらいうまいこと行って、

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    2024年10月02日