桐野夏生のレビュー一覧

  • 女神記

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    ネタバレ

    3年前に単行本で読んだが、文庫版で再読。
    男と女の性(さが)をテーマにして、古事記を下敷きに翻案したもの。

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    2015年03月31日
  • ダーク(上)

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    前作を読んでいないのですが、破滅的な女性が魅力的に描かれております。あ、私がそう感じているだけか・・・

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    2015年03月25日
  • グロテスク 上

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    誰を信じたらいいのか分らない
    誰の描写を読んでも鬱屈とした気分になってしまう、なのに読み休めない

    最後まで名前の出てこない わたし が不気味で不憫で、嫌だ嫌だと思いながらも、わたし にも 和恵にも共感できる部分がある

    初めて読んだ桐野さん作品

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    2022年09月27日
  • 錆びる心

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    全6編の短編が収録された桐野夏生氏の短編小説。文庫の発刊は2000年なので、もう15年も前の作品なんですね。

    桐野夏生さんの作品は初めて。『OUT』や『東京島』からダークなイメージを持って読みましたが・・・、まんまでした(^-^;
    ボキャブラリーがないのでちょっと違う表現かもしれないですが、『世にも奇妙な物語』のようなテイストがあるんですよ。つくづく、人って怖いな、と。解説にもありましたが、人間の心の裏側が見事に描かれた面白い小説だと思います。

    また、この小説は、全体的に短編の良さが詰まっていて、読んでいてストレスを感じなかったですね。
    一つ一つの話がダラダラと間延びしないし、オチがあって

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    2015年02月11日
  • ポリティコン 下

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    理想郷を目指す、田舎の寒村「唯腕村」が舞台。そのモットーから想像するイメージとは裏腹の、ドロドロとした狭い人間関係や欲望、さらに村の高齢化や厳しい財政など現実的な問題がてんこ盛り。面白かった!

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    2015年01月19日
  • 優しいおとな

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    スラムからアンダーグラウンドな世界へ足を踏み入れる少年イオン。サバイバル感がドキドキさせるけど、やっぱりさみしそう。
    優しいおとな、優しくないおとな、そしてどっちつかず。

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    2015年01月06日
  • 光源

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    低予算映画にかける職人たちの、汗と涙の物語......が崩壊していくお話( ´ ▽ ` )ノ。
    解説にある通り、さっぱり先が読めない( ´ ▽ ` )ノ。
    予定調和に飽きた口には最高( ´ ▽ ` )ノ。
    深作欣二?大島渚?木村大作?......その他諸々、モデルのあるようなないようなキャラの渦の中に、しれっとビル・ジグムンド(作中ではスィグムンド)なんて実在の名カメラマンが出てきたり( ´ ▽ ` )ノ。未知との遭遇を撮影した人だよ( ´ ▽ ` )ノ。
    映画は夢( ´ ▽ ` )ノ。情感が剥き出しでとりとめがない( ´ ▽ ` )ノ。それを丸ごと再現したかのような小説( ´ ▽ ` )ノ。

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    2014年10月13日
  • ポリティコン 下

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    いよいよ夷腕村が東一の村になるわけですが。少女時代のマヤが持っていた神秘性は少女が女性になっていくにあたって変容していったわけですが。
    マヤと東一(をめぐる、いわゆるこの作品でつよく男性性を強調して描かれている男性)のパワーバランスが変わった時に、小杉に対して考える、以下のようなモノローグがある。
    「(うろ覚え)この男を刺した所でぶよぶよとした贅肉に当たるだけで云々〜」
    もう本当にうろ覚えなんだけれど、ぼんやりと自分が考えたことのあることと同じで。つまりどれだけ憎しみのように感情の刃を研ぎすませたところで、その受け手というのは贅沢な肉に守られていて、自分の感情の刃はその者の心臓とは言わず肝臓な

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    2014年09月16日
  • ポリティコン 上

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    桐野さんが好きなので読む。ところで帯の文句と内容は少し違っているような印象があったけど今はこういうの流行なのかな…。
    桐野作品は(私が読んだものの記憶としては)女性が不気味に描かれているのだけど、この作品の上巻だけを取り上げるならば、主人公に焦点が当てられていて、それよりも男性性の持つ惨さに目が行った。
    とにかく東一とマヤ、という個性よりも或る男と或る女という性別・性差に目が行くのが面白いと思っている。この本もそんな一冊。

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    2014年09月16日
  • ポリティコン 下

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    東北の寒村にユートピアと、それに関わる人々の物語である。理想とかけ離れた現実。人間の欲と妥協と、イヤラシイ面ばかりを見せつけられ、辟易する。最後に、理事長を首になり、新しい理想を求めて旅立つ東一の姿は一服の清涼剤である。

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    2014年07月13日
  • ポリティコン 上

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    かつて芸術家たちの理想郷としてつくられた唯腕村は、いまや東北の寒村と成り果てていた。貧しくよどんだ村に倦み、金と名声と女に飢える青年・東一は、村に流れ着いた美少女・マヤと出会い、己の運命を狂わせていく。生々しくて本能むき出しのエゴっぷりが良いです。わざわざ知能指数低いトーンの語り口調も気に入ったわ。

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    2014年06月22日
  • ポリティコン 下

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    10年後、村の理事長となった東一は危険なビジネスで村に富をもたらす。かたや東一との確執の末、都会の片隅に沈んだマヤ。二人が再会した時、村に本当の終局が訪れる…。むき出しの愛と欲を描いた良作でした!

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    2014年06月22日
  • 優しいおとな

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    ネタバレ

    自分にとって桐野夏生作品を読むことは、一種の自傷行為なのだと最近自覚するようになった。でもこの作品は自傷にはあたらない優しさがあった。

    舞台は福祉が崩壊した近未来日本のシブヤ。近未来といいながら、主人公イオンのまわりの地上風景はすでにこの国が現実に抱えている問題そのものだった。企業による炊き出しや公園村、女性ホームレス、NPO支援団体。見たことあるものばかりだ。そうすると、この物語の地下風景も実在するのではないかと本気で思えてくる。

    特にリアリティを感じたのが、夜光部隊が暮らしていた地下までサブとイオンが進む洞道。自分がふだん暮らしている東京アンダーグラウンドは、きっとこのままに違いない。

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    2014年06月05日
  • ポリティコン 上

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    東北の片田舎に出来た理想の村。老齢化が進み、将来への課題が山積している。まるで、日本の縮図ではないか?

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    2014年04月26日
  • ポリティコン 上

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    欲望一直線の男の人生・・・って感じ?
    こんなにも欲望をむき出しにできるって
    ある意味すごいことだと思う。
    これから下巻でどう話が進んでいくのか、楽しみです。

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    2014年04月02日
  • ポリティコン 下

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    最初から結末は予想はしたけど、なんとなく尻つぼみかな。上巻の方が勢いがあったけど、後半はマヤの10年後になってから、あっという間に終わった感じ。
    でも、一気に読めたので、面白かったです。

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    2014年03月15日
  • ポリティコン 上

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    設定としては「東京島」に似てますね。国でもコミューンでも、集団で一個の国に暮らすということは他人の醜さを無視することはできないということでしょうか。とくに中身のないプライドや性や、人間の本能のどうしようもないものが読者にとってはそそられてしまう。

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    2014年03月07日
  • ポリティコン 下

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    ネタバレ

    下巻はマヤの話。唯腕村から脱出し東京に向かうも、10年後、北田の死により再び村を訪れる。
    正直、えええええ、これで終わり!?という感じなのだけど、桐野夏生っぽいなあと言われればそれまで。上巻から続くこのモヤモヤ感。長い話の割に結論がない。
    はたして唯腕村はユートピアだったのかディストピアだったのか。。何とも夢のない理想郷。現実ってこんなものか。

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    2014年03月06日
  • ポリティコン 上

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    ネタバレ

    唯腕村というユートピア。理事長だった父の後を継ぎ、東一が村を築く。
    桐野夏生だからできた話だなあ。東一の思い通りにはいかない、村人たちとの意見の食い違い。人間のずる賢さだったり表には出さない裏向きの黒い感情を描くのはこの人の得意分野ですね。すっきりしない、もやもや感。
    下巻に続くー。

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    2014年02月28日
  • ファイアボール・ブルース2

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    連続短編集。
    プロレスの世界そのものに物語がフォーカスされているので、
    1作目よりもこちらの方が断然よい。
    前作では火渡抄子の活躍や生き様に重きが置かれていて彼女が主人公の扱いであったが、
    本作では物語の語り手である近田が中心となって各物語が展開していく。
    近田と同期の与謝野、レフリーのミッキー、ヒールの北本など、
    前作ではあまり登場の機会がなかった団体内の人物がより深く描かれていて期待通り。

    「プロレスが恐くなった」と言い残し、
    長期欠場の末、昨年いっぱいでJWP女子プロレスを退団した大木アスカと、
    近田の揺れ動いていく心境がダブって仕方がなかった。
    もちろんこれは個人的な一方的思い込みな

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    2014年02月24日