桐野夏生のレビュー一覧

  • ポリティコン 上

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    欲望一直線の男の人生・・・って感じ?
    こんなにも欲望をむき出しにできるって
    ある意味すごいことだと思う。
    これから下巻でどう話が進んでいくのか、楽しみです。

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    2014年04月02日
  • ポリティコン 下

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    最初から結末は予想はしたけど、なんとなく尻つぼみかな。上巻の方が勢いがあったけど、後半はマヤの10年後になってから、あっという間に終わった感じ。
    でも、一気に読めたので、面白かったです。

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    2014年03月15日
  • ポリティコン 上

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    設定としては「東京島」に似てますね。国でもコミューンでも、集団で一個の国に暮らすということは他人の醜さを無視することはできないということでしょうか。とくに中身のないプライドや性や、人間の本能のどうしようもないものが読者にとってはそそられてしまう。

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    2014年03月07日
  • ポリティコン 下

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    ネタバレ

    下巻はマヤの話。唯腕村から脱出し東京に向かうも、10年後、北田の死により再び村を訪れる。
    正直、えええええ、これで終わり!?という感じなのだけど、桐野夏生っぽいなあと言われればそれまで。上巻から続くこのモヤモヤ感。長い話の割に結論がない。
    はたして唯腕村はユートピアだったのかディストピアだったのか。。何とも夢のない理想郷。現実ってこんなものか。

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    2014年03月06日
  • ポリティコン 上

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    ネタバレ

    唯腕村というユートピア。理事長だった父の後を継ぎ、東一が村を築く。
    桐野夏生だからできた話だなあ。東一の思い通りにはいかない、村人たちとの意見の食い違い。人間のずる賢さだったり表には出さない裏向きの黒い感情を描くのはこの人の得意分野ですね。すっきりしない、もやもや感。
    下巻に続くー。

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    2014年02月28日
  • ファイアボール・ブルース2

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    連続短編集。
    プロレスの世界そのものに物語がフォーカスされているので、
    1作目よりもこちらの方が断然よい。
    前作では火渡抄子の活躍や生き様に重きが置かれていて彼女が主人公の扱いであったが、
    本作では物語の語り手である近田が中心となって各物語が展開していく。
    近田と同期の与謝野、レフリーのミッキー、ヒールの北本など、
    前作ではあまり登場の機会がなかった団体内の人物がより深く描かれていて期待通り。

    「プロレスが恐くなった」と言い残し、
    長期欠場の末、昨年いっぱいでJWP女子プロレスを退団した大木アスカと、
    近田の揺れ動いていく心境がダブって仕方がなかった。
    もちろんこれは個人的な一方的思い込みな

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    2014年02月24日
  • 錆びる心

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    最近のおどろおどろしい内容の長編に比べると、軽い内容で読みやすい。と云っても、悪意に満ちた人の心を描いている作品が多く、読後感は必ずしも良くない。ブラックユーモア風の短編が異色で面白いと思った。

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    2014年02月11日
  • 優しいおとな

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    この小説は、20世紀を代表するフランスの偉大な哲学者、彼のサルトルの「実存主義」を具現化したように感じた。

    多くは語るまい。が、とても素晴らしかった。
    読んで、決して後悔はしないと言い切れる。満足のいく一冊だ。

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    2013年10月29日
  • アンボス・ムンドス ふたつの世界

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    ひたすら女の黒い短編集。
    これが真実だとしても、あまりこういう目で世界を見過ぎない方がいい。

    一つひとつの話は短いので、サクサク読み進めることができる。

    寝る前に読むと、変な夢みるよ。

    ルビーちゃんみてえな娘、いねえかな。

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    2013年09月19日
  • 錆びる心

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    とても良かった。桐野夏生独特の世界に魅せられた。危うい人間の心がテーマの短編集で、ちょっと不気味でダーク、でも作品によっては美しさを感じるものまである。「虫卵の配列」「月下の楽園」が特に好み。
    ところどころに「ジェイソン」のようなちょっとユーモアのある話が挟まってるのもヨイ。

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    2013年08月28日
  • ファイアボール・ブルース2

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    前作に続いてこの二作目も面白かった!個性的なレスラー達、荒れる試合、乱闘…読んでいて純粋に楽しい。加えてこの作品では、近田の視点で女子プロレスラーならではの悩みや葛藤なども書かれていて、華やかな世界の裏のシビアな現実がよくわかる。それにしても火渡さんはカッコイイ&「アマデウスさゆり」というリングネームがツボにはまって困る 笑。

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    2013年07月14日
  • 錆びる心

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    ほんと、あっという間に読める。
    キャラ描写、話の切り口、淀みない文章。さすが、手練れ( ´ ▽ ` )ノ
    大長編にどっぷり浸かって倫理も常識も忘れ去ってしまえるのが桐野作品の魅力だけど、短編もいけるね( ´ ▽ ` )ノ

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    2013年06月02日
  • 女神記

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    ネタバレ

    なんとも言えない独特の世界の話。
    少し話が、飛躍し過ぎ・大きくなりすぎ・現実離れしてるとも思えるけど、それもまた許される。
    小さな1つの島の中から話が始まり、海上・他の島・海の底・神の世界と進んでいく。主人公も一人の小さな女の子から大人になり、色々な物に姿を変えて行く。小さな島の小さな女の子の小さな恋。そこから、ここまで大きな話に移り変わるのはすごい。
    突拍子もないけれど、話しの繋がりもしっかり書かれているので違和感なく読み進める事ができる。
    主人公の立場で読むと、あまりに辛く切ない物語。

    仲の良かった姉妹なのに運命が大きく分かれて、やっと見つけた幸せも偽物だった、たった1つ守りたかった娘も

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    2013年05月28日
  • ファイアボール・ブルース

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    女子プロレスの世界を舞台にしたミステリー。予想を上回る面白さだった。一番の魅力はやはり火渡さんのかっこよさ♡付き人との関係もよかった。女子プロレスには全く興味がなかったが見てみたくなった。技の名前も勉強しておこう 笑。

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    2013年05月03日
  • 錆びる心

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    どのストーリーも救いのないというか、悲しい結末と言うか。
    1話目は読んでいて、「んん??」と思ってしまった。
    ラストで表題にもなっている「錆びる心」は私としてはこの中で一番好きでした。

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    2013年03月25日
  • 錆びる心

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    この人の本は短編で読むのがちょうどいいのではないかと思い始めてきた。
    そしてこの短篇集はいつもどおりすっきりしない幕切れで終わるものが多いのだけど、そのなかでも爽やかに読める数少ない作品が入っている印象。かつ、小説特有のおかしさというよりは、現実にありそうな話としての人間の可笑しさが描かれているという点でも親しみやすい。男性が主役の作品より女性が主役の作品のほうがリアルで読んでいて勉強になりますが。

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    2013年03月24日
  • 光源

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    一つの映画を作り上げていく中での人間関係の話。

    プロデューサー、監督、カメラマン、俳優、それぞれの思惑が錯綜して面白い。

    半身不随になった元大監督の夫とか、プロデューサーが自分の生活を崖っぷちにまで追いやって作ろうとした映画の頓挫とか、ところどころダークな桐野夏生ワールドが堪らない。

    最初は、興味のない分野だったこともあってつまんないかもって思ったけど一気に読んじゃいました!

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    2013年02月25日
  • 光源

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    桐野さんの作品に出てくる女の人は大好き。今回は映画プロデューサーが主人公で、金策に奔走するところやハッタリをかましたり駆け引きをしてピンチを切り抜けるところ、などのシーンについ前のめりになって応援したくなるストーリー。だけど、登場人物がことごとく、恋愛によるつまんないミスをしでかしそうになります。仕事関係者と恋愛をするのは絶対にいかん!と痛感するお話でございました。。。

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    2012年12月24日
  • 光源

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    ネタバレ

    星3か4か迷った。納得いかない終わり方というか、まだまだ物語が続いていきそうな終わり方で、こういうのは好きじゃないけど、桐野夏生なら許せるというか。映画製作にまつわるそれぞれの思い。熱いような、暗いような。人の気持ちがそんなにころころ変わるか、とも思うけど、変わるよな、とも思う。みんなすごくとがっている。ある意味、真剣。皆映画や自分自身に取りつかれているのだ。

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    2012年09月27日
  • ファイアボール・ブルース2

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    ネタバレ

    桐野で初めて泣いた。簡単にいえば、権田が団体を去るのは青春の終焉だからだ。青春が終わったらやっぱ切ないし私は泣いちゃうね!凡庸でひたむきな権田が自分のすべてだったプロレス、そして火渡との決別を決めるという大きな諦めと少しの安堵、そして田舎へ帰って今度は平凡な女になる、という!絵にかいたような青春の終わり!泣ける!と思ったのは自分とダブっただけだった!!

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    2012年09月11日