【感想・ネタバレ】ポリティコン 上のレビュー

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Posted by ブクログ

やばいやばい、読み始めたらとまりません。人間の濃厚な欲の部分を書かせたら、本当に桐野夏生は凄いと思う!下巻が楽しみ!!

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2014年03月10日

購入済み

ポリティコン 上

桐野夏生さんらしい心理描写が、どんどんストーリーに引き込まれます。

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2020年04月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

怖いよなあ、、、桐野夏生の小説は、もう、なんというか、怖いです。そして、凄い。

女性作家で、絶対に勝てねえなこの人には、その存在感と圧倒的な強さに、いっつもコテンパンに打ちのめされるな、と思うのは、桐野夏生と髙村薫ですね。もう、圧倒的に、強い・怖い・逞しい、って感じがします。

桐野さんの小説の持つ、なんというか、圧倒的な強さと禍々しさ。まがまがしい、って、これ、全然正しい使い方ではないと思うのですが、バチバチに褒め言葉です。本当に、禍々しい。そして、惚れ惚れするほどに、強い。おっとろしいです、ホンマ。

何故にこれほどに、人間という存在の、黒さ、というか、小悪党さ、って言うか、狡さや邪悪さや意地汚さを書き切ることができるのかね?というくらいに、ほんにまあ、感動するんですよね。もう、共感できなさすぎて共感できる。こんな人間、絶対イヤやわ絶対友達になりたくないわ、と思いながら読みつつ、うーむ、でも、俺も、こんな人間なんだろうなあ、、、って、思ってしまう。

この「ポリティコン」も、まず、題名の意味がわかりません。どんな意味?下巻まで、ちゃんと読み終えてから、意味を調べたいと思いますです。「メタボラ」も、謎なタイトルだったよなあ、、、桐野さんの小説の謎のタイトルは、なんだか、気になるのですよね。

それにしても、理想社会の実現のための唯腕村が、これほどまでにこう、悲惨な内実だとは。ユートピアが舞台のディストピア、理想郷のハズが絶望郷になっていく(であろう)ストーリー。マジ怖いっす。人間って。

桐野さんのポリシーは、いわば性悪説、なのだろうか。荀子ですね。諸子百家。春秋戦国時代。いったい、桐野さんを、小説の創作に駆り立てるなんらかのエネルギーって、どんな熱量なんだろう。おっとろしいですよ。これが「業」ってヤツか、とか、なんだかよく分からない事を思うのです。そして、その桐野さんの熱量に、紛れもなく魅了されている自分がいるわけで。

それにしても、人間って、結局はエロいんだろうなあ、ってことが、よーわかる小説ですね。マヤちゃんがどれほどの美少女なのか、あーもうビジュアルで見たいもんだなあ、って、結局はそこを思っちゃいますね。

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2018年06月11日

Posted by ブクログ

理想郷の実現を目指し、東北に建設された唯腕村。若者は村を離れ高齢化と資金不足で、ユートピアの成れの果てに堕ちていく村に、新住民が入村して起こる愛憎劇。
村の唯一の若者で新理事長となる高浪東一。創始者である祖父や理念を継ぐ父とは異なり、ただ権力と欲望を求める姿が某国を思わせる。思想や哲学では飯も食えず平和も保つことはできない。東一が進む道は、カリスマ的独裁者か三代目のなんとかか。薄幸の美少女・真矢はどうなるのか。下巻も楽しみである。

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2016年12月01日

Posted by ブクログ

桐野さんが好きなので読む。ところで帯の文句と内容は少し違っているような印象があったけど今はこういうの流行なのかな…。
桐野作品は(私が読んだものの記憶としては)女性が不気味に描かれているのだけど、この作品の上巻だけを取り上げるならば、主人公に焦点が当てられていて、それよりも男性性の持つ惨さに目が行った。
とにかく東一とマヤ、という個性よりも或る男と或る女という性別・性差に目が行くのが面白いと思っている。この本もそんな一冊。

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2014年09月16日

Posted by ブクログ

かつて芸術家たちの理想郷としてつくられた唯腕村は、いまや東北の寒村と成り果てていた。貧しくよどんだ村に倦み、金と名声と女に飢える青年・東一は、村に流れ着いた美少女・マヤと出会い、己の運命を狂わせていく。生々しくて本能むき出しのエゴっぷりが良いです。わざわざ知能指数低いトーンの語り口調も気に入ったわ。

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2014年06月22日

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東北の片田舎に出来た理想の村。老齢化が進み、将来への課題が山積している。まるで、日本の縮図ではないか?

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2014年04月26日

Posted by ブクログ

欲望一直線の男の人生・・・って感じ?
こんなにも欲望をむき出しにできるって
ある意味すごいことだと思う。
これから下巻でどう話が進んでいくのか、楽しみです。

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2014年04月02日

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設定としては「東京島」に似てますね。国でもコミューンでも、集団で一個の国に暮らすということは他人の醜さを無視することはできないということでしょうか。とくに中身のないプライドや性や、人間の本能のどうしようもないものが読者にとってはそそられてしまう。

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2014年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

唯腕村というユートピア。理事長だった父の後を継ぎ、東一が村を築く。
桐野夏生だからできた話だなあ。東一の思い通りにはいかない、村人たちとの意見の食い違い。人間のずる賢さだったり表には出さない裏向きの黒い感情を描くのはこの人の得意分野ですね。すっきりしない、もやもや感。
下巻に続くー。

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2014年02月28日

Posted by ブクログ

2022/10/27

農業を中心に人々が生きてゆく理想郷•唯腕村。

第三世として生まれた東一の生き様。
現代社会と切り離された農村で暮らす人々の鬱屈が読んでいて苦しいくらい。

桐野夏生は本当に嫌な人を描くのが上手い。
本を閉じているときもムカムカしてしまう。

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2022年10月31日

Posted by ブクログ

いや~この本、ものすごく読みすすめるのが大変だった。
なんだろう…
ものすご~く人の暗部にあるイヤ~な部分をむりやり目の前まで持ってこられているような…
また文章力がすごいから人間の欲望の生臭ささまで感じるぐらいリアルに迫ってくる気持ち悪さと恐ろしさ!
ひぃ~!

理想社会の実現を目指して東北の寒村に建設された唯腕村。しかし、時代は変わり、今や残っているのは時代に取り残された年寄りばかり。
そこへある家族が入村したいとやってくる。その家族の一人と紹介された美少女のマヤに心を奪われた理事長の息子・高浪東一。彼はマヤを自分のものにしたいと考えるのだが…。

なんとか上巻を読んだのだけど
下巻読むのどうしようかしら…

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2021年09月27日

Posted by ブクログ

ポリティコンってなんぞや??山形に『理想郷』ユートピアとして建設された唯腕村。村人たちは超高齢化し、若者は創設者の孫のトイチのみ。このトイチ、器が小さいくせにプライドが高く、超利己的で言動も思考もブレブレで、欲望や野望は凄いが人望がない...と悪口が止まらないヒドイ主人公。狭い社会の鬱屈した人間関係や、嫌なやつを書かせたら上手な桐野さんらしい作品だな~と思う。作品タイプ的には『東京島』?とりあえず、タイトルといい、雰囲気といい、ちょっとまだ掴めない話。美少女マヤがトイチの毒牙にかからないよう祈る。下巻へ~

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2018年12月29日

Posted by ブクログ

コミューンに暮らす村人の人間模様や欲望、嫉妬、孤独、野心、優しさといった人間くささはとても面白く読めた。
ただ、テーマとして何を書きたかったのかが最後までよくわからなかった。

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2015年01月24日

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