ポリティコン 上

ポリティコン 上

740円 (税込)

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充たされぬ魂の行き先は、破滅か、新天地か?
芸術家たちの理想郷「唯腕村」を舞台に繰り広げられる、絶望郷のごとき愛憎劇!

理想社会の実現を目指し、東北の寒村に建設された唯腕村は、もはや時代遅れとなったユートピア思想の残滓である。村の人間関係に倦み、強烈に女を求める青年・高浪東一は、謎の男と村に流れ着いた美少女・マヤを我がものにしようともがき、自らの運命を狂わせてゆく。
ユートピア思想の崩壊、性の乱れ、高齢化――様々な問題を抱えた村は、徐々に綻びを見せていき……。

※この電子書籍は2011年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版(上)を底本としています。

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  • ポリティコン 上
    740円 (税込)
    充たされぬ魂の行き先は、破滅か、新天地か? 芸術家たちの理想郷「唯腕村」を舞台に繰り広げられる、絶望郷のごとき愛憎劇! 理想社会の実現を目指し、東北の寒村に建設された唯腕村は、もはや時代遅れとなったユートピア思想の残滓である。村の人間関係に倦み、強烈に女を求める青年・高浪東一は、謎の男と村に流れ着いた美少女・マヤを我がものにしようともがき、自らの運命を狂わせてゆく。 ユートピア思想の崩壊、性の乱れ、高齢化――様々な問題を抱えた村は、徐々に綻びを見せていき……。 ※この電子書籍は2011年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版(上)を底本としています。
  • ポリティコン 下
    730円 (税込)
    充たされぬ魂の行き先は、破滅か、新天地か? 芸術家たちの理想郷「唯腕村」を舞台に繰り広げられる、絶望郷のごとき愛憎劇! 唯腕村理事長の息子、高浪東一は、父の死をきっかけに、村の理事長となる。女を強烈に求め、利益を増やすことに執着する東一は、危険なビジネスに手を染め、マヤとも愛人契約を結ぶ。だが、心の渇きは癒されず、あるまじき手段で関係を断ち切ってしまう。十年の後、都会の片隅に沈んだマヤは、憎むべき東一の成功を知る。再会した二人を待ち受けるのは、破滅か、それとも――。性愛の暗部を容赦なく抉った衝撃作! 解説・原武史 ※この電子書籍は2011年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版(下)を底本としています。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

ポリティコン 上 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年03月10日

    やばいやばい、読み始めたらとまりません。人間の濃厚な欲の部分を書かせたら、本当に桐野夏生は凄いと思う!下巻が楽しみ!!

    0
    購入済み

    ポリティコン 上

    2020年04月19日

    桐野夏生さんらしい心理描写が、どんどんストーリーに引き込まれます。

    0

    Posted by ブクログ 2016年12月01日

    理想郷の実現を目指し、東北に建設された唯腕村。若者は村を離れ高齢化と資金不足で、ユートピアの成れの果てに堕ちていく村に、新住民が入村して起こる愛憎劇。
    村の唯一の若者で新理事長となる高浪東一。創始者である祖父や理念を継ぐ父とは異なり、ただ権力と欲望を求める姿が某国を思わせる。思想や哲学では飯も食えず...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年09月16日

    桐野さんが好きなので読む。ところで帯の文句と内容は少し違っているような印象があったけど今はこういうの流行なのかな…。
    桐野作品は(私が読んだものの記憶としては)女性が不気味に描かれているのだけど、この作品の上巻だけを取り上げるならば、主人公に焦点が当てられていて、それよりも男性性の持つ惨さに目が行っ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年06月22日

    かつて芸術家たちの理想郷としてつくられた唯腕村は、いまや東北の寒村と成り果てていた。貧しくよどんだ村に倦み、金と名声と女に飢える青年・東一は、村に流れ着いた美少女・マヤと出会い、己の運命を狂わせていく。生々しくて本能むき出しのエゴっぷりが良いです。わざわざ知能指数低いトーンの語り口調も気に入ったわ。

    0

    Posted by ブクログ 2014年04月26日

    東北の片田舎に出来た理想の村。老齢化が進み、将来への課題が山積している。まるで、日本の縮図ではないか?

    0

    Posted by ブクログ 2014年04月02日

    欲望一直線の男の人生・・・って感じ?
    こんなにも欲望をむき出しにできるって
    ある意味すごいことだと思う。
    これから下巻でどう話が進んでいくのか、楽しみです。

    0

    Posted by ブクログ 2014年03月07日

    設定としては「東京島」に似てますね。国でもコミューンでも、集団で一個の国に暮らすということは他人の醜さを無視することはできないということでしょうか。とくに中身のないプライドや性や、人間の本能のどうしようもないものが読者にとってはそそられてしまう。

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月31日

    2022/10/27

    農業を中心に人々が生きてゆく理想郷•唯腕村。

    第三世として生まれた東一の生き様。
    現代社会と切り離された農村で暮らす人々の鬱屈が読んでいて苦しいくらい。

    桐野夏生は本当に嫌な人を描くのが上手い。
    本を閉じているときもムカムカしてしまう。

    0

    Posted by ブクログ 2021年09月27日

    いや~この本、ものすごく読みすすめるのが大変だった。
    なんだろう…
    ものすご~く人の暗部にあるイヤ~な部分をむりやり目の前まで持ってこられているような…
    また文章力がすごいから人間の欲望の生臭ささまで感じるぐらいリアルに迫ってくる気持ち悪さと恐ろしさ!
    ひぃ~!

    理想社会の実現を目指して東北の寒村...続きを読む

    0

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