ポリティコン 下
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ポリティコン 下

730円 (税込)

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充たされぬ魂の行き先は、破滅か、新天地か?
芸術家たちの理想郷「唯腕村」を舞台に繰り広げられる、絶望郷のごとき愛憎劇!

唯腕村理事長の息子、高浪東一は、父の死をきっかけに、村の理事長となる。女を強烈に求め、利益を増やすことに執着する東一は、危険なビジネスに手を染め、マヤとも愛人契約を結ぶ。だが、心の渇きは癒されず、あるまじき手段で関係を断ち切ってしまう。十年の後、都会の片隅に沈んだマヤは、憎むべき東一の成功を知る。再会した二人を待ち受けるのは、破滅か、それとも――。性愛の暗部を容赦なく抉った衝撃作!

解説・原武史

※この電子書籍は2011年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版(下)を底本としています。

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  • ポリティコン 上
    740円 (税込)
    充たされぬ魂の行き先は、破滅か、新天地か? 芸術家たちの理想郷「唯腕村」を舞台に繰り広げられる、絶望郷のごとき愛憎劇! 理想社会の実現を目指し、東北の寒村に建設された唯腕村は、もはや時代遅れとなったユートピア思想の残滓である。村の人間関係に倦み、強烈に女を求める青年・高浪東一は、謎の男と村に流れ着いた美少女・マヤを我がものにしようともがき、自らの運命を狂わせてゆく。 ユートピア思想の崩壊、性の乱れ、高齢化――様々な問題を抱えた村は、徐々に綻びを見せていき……。 ※この電子書籍は2011年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版(上)を底本としています。
  • ポリティコン 下
    730円 (税込)
    充たされぬ魂の行き先は、破滅か、新天地か? 芸術家たちの理想郷「唯腕村」を舞台に繰り広げられる、絶望郷のごとき愛憎劇! 唯腕村理事長の息子、高浪東一は、父の死をきっかけに、村の理事長となる。女を強烈に求め、利益を増やすことに執着する東一は、危険なビジネスに手を染め、マヤとも愛人契約を結ぶ。だが、心の渇きは癒されず、あるまじき手段で関係を断ち切ってしまう。十年の後、都会の片隅に沈んだマヤは、憎むべき東一の成功を知る。再会した二人を待ち受けるのは、破滅か、それとも――。性愛の暗部を容赦なく抉った衝撃作! 解説・原武史 ※この電子書籍は2011年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版(下)を底本としています。

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ポリティコン 下 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    唯腕村の新理事長に就いた東一の独裁政治に、村民の派閥闘争が起こる。村の再興は危険なビジネスを伴う虚業であり、底なし沼のような闇の中に希望の光は灯るのか。破滅か新天地か。衝撃の下巻。
    主義を貫くには独裁しかないが、従う人々をまとめるには根回しが必要だ。東一に決定的に欠けているのはその部分。でも挫けない

    0
    2016年12月04日

    Posted by ブクログ

    閉鎖された場所にいると、こうなるのかなー・・・、わかるような、わからんような。
    ただ、非常に興味深く、一気読みではありました。
    おススメもしないし、再読もしないだろうけどw

    0
    2015年05月15日

    Posted by ブクログ

    理想郷を目指す、田舎の寒村「唯腕村」が舞台。そのモットーから想像するイメージとは裏腹の、ドロドロとした狭い人間関係や欲望、さらに村の高齢化や厳しい財政など現実的な問題がてんこ盛り。面白かった!

    0
    2015年01月19日

    Posted by ブクログ

    いよいよ夷腕村が東一の村になるわけですが。少女時代のマヤが持っていた神秘性は少女が女性になっていくにあたって変容していったわけですが。
    マヤと東一(をめぐる、いわゆるこの作品でつよく男性性を強調して描かれている男性)のパワーバランスが変わった時に、小杉に対して考える、以下のようなモノローグがある。

    0
    2014年09月16日

    Posted by ブクログ

    東北の寒村にユートピアと、それに関わる人々の物語である。理想とかけ離れた現実。人間の欲と妥協と、イヤラシイ面ばかりを見せつけられ、辟易する。最後に、理事長を首になり、新しい理想を求めて旅立つ東一の姿は一服の清涼剤である。

    0
    2014年07月13日

    Posted by ブクログ

    10年後、村の理事長となった東一は危険なビジネスで村に富をもたらす。かたや東一との確執の末、都会の片隅に沈んだマヤ。二人が再会した時、村に本当の終局が訪れる…。むき出しの愛と欲を描いた良作でした!

    0
    2014年06月22日

    Posted by ブクログ

    最初から結末は予想はしたけど、なんとなく尻つぼみかな。上巻の方が勢いがあったけど、後半はマヤの10年後になってから、あっという間に終わった感じ。
    でも、一気に読めたので、面白かったです。

    0
    2014年03月15日

    Posted by ブクログ

    主人公トイチが上下巻通して本当に嫌なやつだったので、もっと制裁されてほしかった。そして謎はすべて回収されずじまいだったので、不満は残る。とりあえず運命に翻弄され、幸せになれる方法がわからないマヤが不憫。

    0
    2019年09月08日

    Posted by ブクログ

    ラストが、希望の始まりなのか、絶望の始まりなのか.......読む人次第ってところだろうか。私には『歴史は繰り返す』絶望にしか思えん。主人公トイチが上下巻通して本当に嫌なやつだったので、もっと制裁されてほしかった。そして謎はすべて回収されずじまいだったので、不満は残る。とりあえず運命に翻弄され、幸せ

    0
    2018年12月29日

    Posted by ブクログ

    桐野夏生っぽい。ただ、主要登場人物に感情移入できぬまま終了(「メタボラ」にはあった愛嬌が決定的に欠けてる)。特筆すべきは、終章の「礼儀正しいオヤジ」の登場だけで、一瞬にして物語のバックボーンを正体不明の不気味なものに変えた力量。この瞬間があっただけで、とりあえず読んだ努力は報われましたね、という作品

    0
    2016年12月29日

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