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高校二年生のあの日。薔薇(ばら)が咲き乱れる自宅のベッドで、ミロの口から「義父と寝た」という驚くべき話を聞かされた。「俺」は激しい嫉妬に囚(とら)われ興奮した──。ジャカルタで自殺した前夫・博夫の視点で、村野ミロの妖艶な青春時代を描いた表題作など、4つの事件簿からなる短篇集。「ミロシリーズ」第3弾!
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Posted by ブクログ
4篇の短編からなる構成だ。 表題作の「ローズガーデン」だけは亡き夫の博夫が語る内容となっているが、後の3篇は村野ミロ探偵の視点で綴られている。 ⚫︎「ローズガーデン」 年上の女とはたくさん遊んでいるという自負があった博夫は、同い年の女子高生は子ども過ぎて付き合ってられないと思っていた。 ところが博...続きを読む夫と同じように高校を欠席ばかりしている村野ミロという少女に会い、ミロの落ち着き払った目に惹かれ、やがて心身共にミロに溺れる。 ミロも博夫に好意を抱くのだが、博夫の嫉妬心を煽るためなのかどうか、義父と性的関係にあることを平然と告白する。 ⚫︎「漂う魂」 ミロが住んでいる歌舞伎町のマンションに、幽霊が出るという噂が立っていた。 4階に住んでいた28歳のホステスが自殺したためだという。 ホステス、男性同性愛者、イケメンのゲイたちの悪意や恐怖心が絡み合う物語だ。 ⚫︎「独りにしないで」 美しい中国人ホステスの有美に惚れ込んだ男性から、有美の気持ちを確かめて欲しいとの依頼を受けたが、彼女の本心を聞き出す事などできないとミロは断る。 その男性が、歌舞伎町の路地裏で刺されて死亡する。 ⚫︎「愛のトンネル」 地方の公務員の娘が、駅のホームから線路に転落して亡くなったので、部屋を片付けて欲しいとの依頼を受ける。 簡単な仕事だと思っていたミロだが、その娘はSMクラブで女王だったことが判明する。 社会で生きる人々は、幾つかの顔を使い分けていて当然なのだろう。 実質3作目となるミロシリーズ。 桐野夏生さんがデビューしたての頃から始まったこのシリーズだが、巻を重ねる都度に登場人物の人言模様に、より焦点が当てられた内容となっている気がする。 少々危なさが伴うミロの捜査方法ではあるが、そのスリル感が堪らない。 残り2巻となるが、最終章に向かってのミロの活躍が楽しみだ。
ローズガーデンは桐野先生の通常運転(ご乱心)で最高です。 小説だから、登場人物は美しい部分だけでも良いはずですが 人に見せない人間の不安定さや闇・欲望など負の内面を抱えていて実在の人間以上に人間しています。 ノンフィクションでもあり得る範囲でうまくいくこともいかないこともすごく腑に落ちます。 短編4...続きを読む部構成の中で『独りにしないで』が私は好きでした。 シリーズ前作を読んでからでないと楽しめないです。
村野ミロシリーズ3作目。ミロやトモさんにまた会えたのが嬉しい。 亡き夫視点の『ローズガーデン』では前2作では見えなかったミロの一面が見れる。他の3作はミロが探偵として請け負う3つの事件。 桐野作品の人間は弱さや業をとても魅力的に描かれていて好きです。ミロ自身が自立している強い女かと思えば弱い部分もち...続きを読むゃんと描かれているのがいいです。
ミロシリーズ第三弾。ミロの生い立ちと携わった三件の案件を描く。中でも標題作の「ローズガーデン」が秀逸、
2000年に単行本として刊行された短編集。桐野夏生さん初期の「女探偵ミロ」シリーズ。 特に巻頭の表題作はミロの若い頃の意外な姿を描いて面白い。 これらの作品を読んで、この頃の桐野さんの志向がミステリらしさではなく人間を描くことにあったのだと明確になる。 どうやらこの短編集の後に来る『ダーク』...続きを読むでは、さらにミロは変貌してくるらしい。楽しみ。
シリーズの1、2、4ん読んでからのこの作品で、いろんな背景が明らかになって世界が拡がるかと思いきや、ホンマにただのつなぎの短編集で、でもそれなりに面白く読めた。
3.5かな。 ダークネス読んで、シリーズ1から読み直し。前も思ったけど。トモさん…素敵で美意識強い ミロの親友がどうして、ダークネスであんなになってしまうのか。そこが辛い。
2つ目以降の話では、前2作と比べて探偵としての自信と自覚を深めたミロを知ることができる。 1つ目の表題作は、既に自殺していた夫目線で出会った頃の2人を知ることができるが、結婚生活には触れられておらず消化不良に感じた。
目次 ・ローズガーデン ・漂う魂 ・独りにしないで ・愛のトンネル 表題作以外は、ミロが探偵になってからの事件。 長編では気になるミロの性癖が、短編だと気にならないので読みやすかった。 ただ、ミロの調査って、詰めが甘い。 100%の調査をしていないまま報告書を書いているのが、プロとしてどうなのか...続きを読む。 また、一度断った仕事を、個人的興味で勝手に調査しているのもプロではない。 そして問題の表題作。 ずっと気になっていたミロと自殺した夫の関係が、これですっきりと分かるのかと思いきや、余計にもやもやが募る。 知り合った高校生のころからミロはエキセントリックだった。 ならなぜ、結婚した挙句に自殺するのか? 高校生の博夫は既にミロに振り回されていることを自覚している。 嫌なら結婚しなければいいのだし、納得して結婚した挙句の単身赴任先での自殺…。 「義父と寝た」と言う告白は事実ではないと思う。 それは「わたしを見て」という、ミロから善三へのアピールなのではないかと思った。 エキセントリックなミロと、夫の死をひきずるミロが、やっぱりつながらない。 「愛のトンネル」の被害者である山神恵も、多面性がありすぎてつかみどころがなかったし。 解説よんでもさっぱり理解できない。 もやもやもやもや。
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