桐野夏生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
短編6編を集めた本
悪い妻がどんどん悪い妻になっていく話かと思って読み始めるとちょっと肩透かしを喰らいます。
内容としては、家庭生活の中でよくある(?)夫婦の日常で奥さんこんな事してますよー(考えてますよ)みたいなことを詰め込んだ話でサクッと読めますが、のめり込む感じはなかったです。
悪い妻がキーワードかと思いますが、ここに出てくる奥さんたちがそんなに悪い妻に見えないのは、私だけでしょうか?
悪いことではあると思うけど、そういう人は世の中いっぱいいそうだし、旦那さんや周りの人にも原因があるような気がして、そりゃ悪いことしたくもなるよねと同情してしまいました。
作者の桐野さんがこの作品を書 -
Posted by ブクログ
女性のドロドロした部分から想像できない世界観を毎回楽しませてくれるものと思い込んで読み始めるも、スケールの小さな世界でハッキリしない主人公に苛立ちを覚えつつラストにかけてキャラ変していく姿は潔ぎよく、なんなら共感すらした読後。
特筆すべきはこれが10年ほど前の作品でVERY掲載しててそれなりに高評価だったってことだろうな。風刺が利いてるなぁ、しかもいまだに色褪せないって、この10年どんな現実を生きてたのだろうとすら思えてくる。やっぱり桐野夏生恐るべし…ということなのだろう。
続編もあるようなので楽しみだけど、一気に分かりやすく現実離れしたような桐野夏生の世界観を楽しむならば間違いなく別の作 -
Posted by ブクログ
主人公のマイコは18歳の日本人。生まれた時から母親と2人暮らしで、アジアやヨーロッパの都市を転々としており、学校にもまともにも行っていない。現在はナポリの貧困地区に暮らしている。母親は何かから逃げているようであり、身元が判明することを極端に恐れている。自身は整形手術を繰り返し、容姿さえ変えながら、あちこちを転々としている。マイコから足がつくことを怖れ、マイコは国籍もIDも持たせてもらえない。
マイコはそのような暮らしに不満を抱きながらも、母親の言いつけを守りながらナポリで暮していたが、ひょんなことから日本の漫画を置く、MANGA CAFEに入り浸るようになり、漫画に熱中すると同時にカフェの主人