桐野夏生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ドラマ未見。
生殖ビジネスも貧困も、ちょっと自分のキモチ的な体力がついていかなかったので。
(きれいな二世女優さんでは貧困が伝わらない…)
でもとても気になっていたので、思わずよまにゃ目あてで購入。一気に読めてしまった…
ただあんまり読後感は良くない。
特に一番共感できそうかな、と思った悠子の行動の変化に驚く。ショック。
リキの、冒頭からエンディングまでの心の揺れはとても理解できる。でも、共感はしない…
実際にはもっともっと驚くことが現実にはあって、お前の考えは甘いと言われるのでしょうが、それでも貧困の厳しさはわかりすぎているので、なおさらリキの選択一つ一つに自分の心も揺さぶられます。
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Posted by ブクログ
全部で6篇。
どうにもこうにも居心地の悪い本。
心がざわつく物語が収められている。
「武蔵野線」は勘違い中年男の物語。
メールで変なアプローチを仕掛けてくる中年男性の気持ち悪さよ……。
仕事上の笑顔と愛想は最低限のビジネスマナーで、客に好意を持っているからではない。
人として対応しているだけなのに「電話ください」「メール返してください」は恐怖でしかない。
でも全くわかっていない主人公。
な ん で ?
表題作もそうだが、何か得るもの、と言われると、これと言ってない。
ただ、日常のなんだか嫌な感じと、後悔と、その他言葉にならないモヤモヤした居心地の悪さがふんだんにまぶされている。
読後がいい -
Posted by ブクログ
バブル期の証券会社という、喧騒たる職場が舞台。あの時代にありそうな、男尊女卑の社会。男は女を仕事の潤滑油としか見ず、邪険に扱う。やり手は皆、人間としては終わっている。
不倫をしたら、女は仕事を辞めさせられたり、将来的に要の業務は女なので絶対任せられず、男性社員と結婚するのが一番安泰であるが不倫女とは誰も結婚したがらない。対して男は我が物顔で職場に残ることができ、飽きずに女遊びを続ける。
男は上の者に怒鳴り散らされて、嘘を巧みにつき、がめつく金集めしていく者しか生き残れない。対して女も、そもそも男と同じ土俵にあがらせてもらえず、女遊びをした挙句平気で捨てて果ては陰口まで叩く男どもに差別を感じざる