桐野夏生のレビュー一覧

  • 奴隷小説

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    読んでいる途中は、何を伝えたいんだろうと思っていたが、解説を読んで、なるほどあらゆる支配構造とその構造の中でその境遇を当たり前として生きているものたちへの著者の「怒り」が表わされているのか、とわかった。

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    2025年12月14日
  • ハピネス

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    憧れのタワマン暮らしで煌びやかな生活!と思いきや、旦那は海外で子育てせず母子での生活、でもタワマンのママ友たちに仲間外れにされないように虚勢を張る生活。なんでこうなった?幸せってなんだっけ?って話。

    実際のタワマンママたちを知らないが、きっとこの本のようにみんな見栄を張ってるんだろうなと思う。
    描写は少ないが、大人たちに振り回される子どもたちの気持ちを想像してしまい可哀想に感じてしまった。

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    2025年12月11日
  • 新装版 天使に見捨てられた夜

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    前作に続き、危なっかしいなと思って読んでいたら。一線を超えてしまった。。。やれやれ。。。次作が楽しみ。

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    2025年11月25日
  • 柔らかな頬 上

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    桐野夏生 (1951- )。
    主婦たちの犯罪をリアルに描いた『OUT』が書かれたのは、1997年。
    その二年後の1999年に、本作『柔らかな頬』は発表され、直木賞を受賞した。

    娘を失踪事件で失った母親の、娘を探す物語。
    別荘で不倫に溺れる母親は、その時、娘を失っても良いと思う。
    その思いを実現化するかのように、娘は突然神隠しに合う。

    後半、末期癌に犯された元刑事が、母親の娘探索に加わる。
    死の迫る元刑事にとって、この事件は最後に生命の炎を燃やすテーマたり得ていたのだ。
    最愛の娘を失い、自己の人生の核を喪失した母親にとって、娘の探索を助力してくれる元刑事はありがたい存在だ。
    二人は、実は「

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    2025年11月24日
  • だから荒野

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    読みやすいです。
    途中「あれはどうなったんだ?」ってのと「そんな奇跡ないよろう」みたいなのはありましたが、面白かったです。

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    2025年11月18日
  • グロテスク 下

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    昔丸山町で立ちんぼを見たことがあった。今みたいに若い子がやっているんではなくて、おばさんだった。その頃は私は世間知らずの大学生だったので、なんであんなことやっているんだろう、なんであんなに闇を感じるんだろうとおもってたけど、それの答え合わせが出来た気がする。
    登場人物全員に感情移入ができなくて、理解不能だったけど、自分の人生の中での既視感はあった。その時と同じように、人間観察の気持ちで読んでた。
    そういう人たちをかわいそうと思う、勝手に上から見ている私も怪物の一部を持っているのかなぁ。
    印象に残ったのは中国人の身の上話だった。

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    2025年11月11日
  • 新装版 顔に降りかかる雨

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    すぐ読めます。面白いですが、私は主人公にも他のキャラにも共感できず、読む終えるまでなかなか時間かかりました。

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    2025年11月08日
  • 路上のX

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    両親が借金のため、親戚の家に弟と別々に預けられた高校生の真由。
    真由が預けられたのは父親の弟夫婦の家で、そこには小学生の娘2人いた。どちらかといえば貧しい暮らしの叔父の家で真由は居場所もなく、食事もろくに与えてもらえなかった。
    学校も市立に行く予定が金銭的な理由で公立に変更になり、通うことになった高校も荒れた所で行く気になれなかった。
    真由は少ない小遣いしか渡されておらず、昼食も買えないことから、ラーメン屋のバイトを見つけ、なんとか少しでも足しにしていた。
    しかし、叔父の家に帰りたくなくて夜の町をさ迷っているうちに年上の女性に騙されたり、とにかく危険な目に合って行く。
    そして、リオナというひと

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    2025年11月03日
  • ダークネス

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    最後の50ページは悪い方向にしか行く気がしなくて、読むのを躊躇ったし辞めたい気持ちになった。

    ミロの人生、切なすぎる。

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    2025年11月02日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    小池真理子さんのが1番よかった。
    小池真理子さんのあの日にかえりたい は、なんか後をひく寂寥感があったなぁ。人生で自分と狭い周りのことだけ考えていればいい、無責任でキラキラした時限的な日々。
    私も学生時代によく遊んだ場所(いまは、100年に一度の大開発で全く変わってしまったけど)を時々思い出す。今も私の中の一種 パラレルワールドであのまま存在すると信じて。その当時の友達とは、全国バラバラでずっと会っていないけれど、やはり あの時のままパラレルワールドで一緒に遊んでいる。
    でも、思い出すと楽しいけれど、なんか寂しくなる。

    そんな気持ち。

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    2025年10月26日
  • 燕は戻ってこない

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    表題の燕は戻ってこないって、そういうこと?てなる最後でした… 物語の初めから少しずつ考え方が変わっていく人達を見ていたら確かにそういう事あるあると思ったり。一度は決めた事でも状況によってはブレたりまた迷ったり。なんかなんとも言えぬ人間ってこうやんなって感じ。それにしてもなぜか草桶夫妻に肩入れしてしまって、リキとりりこにイラっとする事多かったのはなぜなんだろうか。。。すごく不思議な読後感です。難しい。

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    2025年10月23日
  • 女神記

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    怨みと憂い‥これらにいつも苦しみ、とらわれるんだよな‥。神様とて同じことなんですかね。
    神様になっても女は強いのです。桐野様の女性讃歌と、思いたい。

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    2025年10月21日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミン、中学生の時、同級生女子からアルバム借りたな。思春期だな、嫁がファンじゃ無いから疎遠になったけど、ホントはこんな世界観が自分にはあってたかもね。

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    2025年10月11日
  • グロテスク 下

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    姉と妹の確執の話。自分にも妹がいるとしては姉としての劣等感は理解できるけど、さすがに歪みすぎではと思った。

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    2025年10月11日
  • ダークネス

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    ネタバレ

    あー、相変わらず怖かった。
    (珍しく結末先に読んでしまった)

    シリーズ20年後というが、とんでもなく怖そうだから遡っては読まない(汗。

    ハルオのしたたかさが見たかったが、まあ仕方ないか・・・
    更に輪廻は巡り、また成長したハルオが登場しそうだ。

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    2025年10月06日
  • 新装版 顔に降りかかる雨

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    初出1993年なので30年以上前の作品だがとても良い。2025年の今読むといろんな古さは感じるが、逆にだからこそストーリーの普遍的な面白さが響くのかも知れない。また、その古さが時代の特徴を示していたり、物語のアクセントになっていたりして、その時代最新だったが今や古いものを追うのも興味深かった。

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    2025年09月27日
  • ダークネス

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    スリリングな復讐物語なんだが、背景説明が断片的でよくわからない。ラストええって感じで消化不良気味。これだけ分厚い本たんだからしっかり締めてほしかったな。

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    2025年09月18日
  • 新装版 顔に降りかかる雨

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    とっくに完結したと思っていた村野ミロシリーズの新刊が出たので、20年以上ぶりに1作目を再読。
    1993年の作品ながら、全然色褪せない。
    ジェンダーの考え方とかは今の時代とは随分変わったけど、もともとその辺に受容的な作風なので、全く気にならないほど。
    親友・燿子が1億円を持って消えたことから始まる。
    ミロは燿子を匿ってると疑われ、自分の疑惑を晴らす為に、燿子を探し始める。
    その過程で、次々と明らかになる真実が奥深い。
    特にネオナチの抗争の話は、この時代ならではなのではないだろうか。
    今はドイツの分裂など、過去の過去の話。
    93年だったら、まだベルリンの壁の崩壊から4年。
    ベルリンの危うい状況に燿

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    2025年09月17日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    個人的に好きな女性作家ばかりのアンソロジー。
    ユーミンの曲を主軸に描かれる物語は、柔らかい表現だが女の「業」というものを彷彿させる。

    私が好きだったのは『あの日にかえりたい』貧乏暮らし学生の青春謳歌がきれいだった。
    壊れた後の関係値も儚くてうつくしい。

    空想と現実が入り交じるのがユーミンに沿っていてる人選だった。

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    2025年09月14日
  • ダークネス

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    2002年10月に刊行された『ダーク』から23年。

    再びミロに会える日が来ようとは。
    なんて書いているが前作を殆ど忘れていた私。

    それでも500ページに渡る長編を読みながらミロの壮絶な生き様が蘇って来た。

    年月が流れ、村野ミロは60歳に、息子のハルオは20歳の医大生になった。

    良い親子関係を築いていた二人だったが、自身のルーツを知ったハルオは母を捨て、自ら悪の巣窟へ乗り込んでいく。

    全編を通してフィクションならではの邪悪さ。
    復讐に燃える悪党たちの容赦ない暴力に目を覆う。

    孤高の人、村野ミロのこの先の物語も読んでみたい。

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    2025年09月10日