桐野夏生のレビュー一覧
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桐野夏生 (1951- )。
主婦たちの犯罪をリアルに描いた『OUT』が書かれたのは、1997年。
その二年後の1999年に、本作『柔らかな頬』は発表され、直木賞を受賞した。
娘を失踪事件で失った母親の、娘を探す物語。
別荘で不倫に溺れる母親は、その時、娘を失っても良いと思う。
その思いを実現化するかのように、娘は突然神隠しに合う。
後半、末期癌に犯された元刑事が、母親の娘探索に加わる。
死の迫る元刑事にとって、この事件は最後に生命の炎を燃やすテーマたり得ていたのだ。
最愛の娘を失い、自己の人生の核を喪失した母親にとって、娘の探索を助力してくれる元刑事はありがたい存在だ。
二人は、実は「 -
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両親が借金のため、親戚の家に弟と別々に預けられた高校生の真由。
真由が預けられたのは父親の弟夫婦の家で、そこには小学生の娘2人いた。どちらかといえば貧しい暮らしの叔父の家で真由は居場所もなく、食事もろくに与えてもらえなかった。
学校も市立に行く予定が金銭的な理由で公立に変更になり、通うことになった高校も荒れた所で行く気になれなかった。
真由は少ない小遣いしか渡されておらず、昼食も買えないことから、ラーメン屋のバイトを見つけ、なんとか少しでも足しにしていた。
しかし、叔父の家に帰りたくなくて夜の町をさ迷っているうちに年上の女性に騙されたり、とにかく危険な目に合って行く。
そして、リオナというひと -
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とっくに完結したと思っていた村野ミロシリーズの新刊が出たので、20年以上ぶりに1作目を再読。
1993年の作品ながら、全然色褪せない。
ジェンダーの考え方とかは今の時代とは随分変わったけど、もともとその辺に受容的な作風なので、全く気にならないほど。
親友・燿子が1億円を持って消えたことから始まる。
ミロは燿子を匿ってると疑われ、自分の疑惑を晴らす為に、燿子を探し始める。
その過程で、次々と明らかになる真実が奥深い。
特にネオナチの抗争の話は、この時代ならではなのではないだろうか。
今はドイツの分裂など、過去の過去の話。
93年だったら、まだベルリンの壁の崩壊から4年。
ベルリンの危うい状況に燿