桐野夏生のレビュー一覧

  • グロテスク 下

    Posted by ブクログ

    上巻の「わたし」の語り口がめちゃくちゃおもしろくて下巻も楽しみにしておりましたが、チャンと和恵の物語がわかるけど…でも…うーんと言う感じでなかなか読み進められなかった。また時間を置いて上下巻再読して違う感想を持ちたいなと思いました。

    0
    2024年12月08日
  • 燕は戻ってこない

    Posted by ブクログ

    29歳、女性、独身、地方出身、非正規労働者
    日々の生活に疲れていたリキは国内では認められていない「代理母」となることに

    お金のためと割り切ったはずなのに、悩み始めるリキ。
    出産経験もないので、「これで良かったのか」と悩むのは仕方ないかもしれないが、すべての行動が短絡的すぎる気がする。ラストのリキの決断も自己中心的ではないだろうか

    草桶基・悠子の気持ちが揺れ動くのは理解できる。
    悠子の友人・リリコが自分の信念と好奇心で話をかき回すことで、展開にメリハリがついている

    0
    2024年12月07日
  • バラカ 下

    Posted by ブクログ

    東日本大震災を背景にひとりの少女を巡る大人たちの身勝手な思惑が描かれた本作。面白い話ではあるが展開全般が急で雑なようにも感じられ残念ながら余り心に響いてはこなかった。数多の登場人物が簡単に絶命するのもいただけない。反原発の象徴として神の如く崇められるバラカと悪魔に魂を売った男・川島が「聖霊の会」を絡めてキリスト教的見地から対立する物語へ至るのかとも考えたので些か肩透かし

    0
    2024年11月26日
  • バラカ 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私が先頃手にしたフォークナーやマッカーシーの小説を米国製の無骨なピックアップトラックとするなら読書の醍醐味を万人に伝える桐野作品は日本製SUVに例えられよう。社会問題+エンタメ要素と云う彼女の特長がよく表されたこの物語も展開が大変スピーディーで瞬く間に上巻を読み終えた。悪魔に魂を売った男・川島の行為については、人間の心臓を食べたり、古希に近い沙羅の母親と関係を持ったりなど、些か現実離れしている風に感じられなくもないが、それも話を面白くするための仕掛けと考えれば許容出来る。何れにせよ下巻でどう話が進むのかとても愉しみだ

    0
    2024年11月24日
  • 真珠とダイヤモンド 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    バブル期の物語。

    下巻はバブル末期から崩壊までが描かれています。
    ヤクザと関係したことで望月夫婦の末路は決定されていましたね。
    みやこの方は母親の謝金の保証人にさせられていたことで転落していくのですが、53才まで生きられたということは生命力が強いのでしょうね。
    その割に最後はあっさりという感じですが。
    汚れた真珠と輝かないダイヤモンドということでタイトル回収でした。
    プロローグもエピローグで回収されますが、プロローグで望月夫のことを訪ねるのはミスリードにしてもずるいと思いました。

    0
    2024年11月24日
  • オパールの炎

    Posted by ブクログ

    望まない妊娠は女性を苦しめる。だからピル解禁を訴えたのはよかったが、不倫を糾弾したりあいての人生を変えてしまうようなやり方はどうか

    0
    2024年11月21日
  • 真珠とダイヤモンド 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    バブル期の証券会社の物語。

    1986年同期の短大卒女子の佳那、高卒女子の水矢子、大卒男子の望月の視点でこの時代を描いています。
    上巻の場所は福岡で3人は2年後に東京へ行くことを夢見ているがその手法がそれぞれという感じです。
    上巻ではNTT株狂騒を経て、望月が成り上がっていくところまででした。
    下巻は東京が舞台になりそうなので、バブル崩壊後の証券会社の悲哀も描かれるかな。

    0
    2024年11月21日
  • ハピネス

    Posted by ブクログ

    タワマン人間関係+ママ友関係…
    更に更に…海外に単身赴任してる夫から離婚を突きつけられてるというヽ(´o`;そんな有紗。

    あぁ〜恐ろしや!
    でも、私、タワマンでもないし、子どももいないけど、有紗の気持ち何か分かるわ〜^^;
    んで、最後はほっこり〜^ ^

    ちょっと細かいけど…みんな『あなた』と呼んでるのが・・・そんなもん?

    続編『ロンリネス』も読みます♪

    0
    2024年11月15日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ユーミンの曲のトリビュート小説。6つの作品のうち知っている曲は2曲だけ。曲を知っている人の方がより楽しめそう。
    でも、知っている2曲も、私が持っているイメージとは全然違う作品だった。
    音楽って自分なりの解釈をして、ストーリーが出来上がってることも多いので、ピタッとはまるといいけど、はまらない場合はどうしても違和感を持ってしまうなと思った。

    0
    2024年11月03日
  • ハピネス

    Posted by ブクログ

    タワマンの人間関係を描いていて
    それぞれの家庭に事情があり
    しかしそれを悟られぬようにしっかりした、正しい母親を演じ続ける、という世界を見た

    主人公の過去の過ちを再確認する場面で
    あのときは仕方なかったんだ、みんな、と
    再会することで過去の整理をしたのが印象的だった

    自分も思い出したくない嫌な過去がたくさんあって、それによって自分を過小評価する癖がある
    主人公のように過去と向き合ったときに、そんなに悪いことじゃなかった、と強く前を向ける自分で居たい

    0
    2024年10月27日
  • もっと悪い妻

    Posted by ブクログ

    自分の思い通りにいくことなんてそうそうないわな。これくらいで十分とほどほどで満足して暮らせたらいいか。

    0
    2024年10月19日
  • 真珠とダイヤモンド 下

    Posted by ブクログ


    お金は人を狂わす。

    マネーゲームの苛烈な渦に飲み込まれていく
    人生の乱降下と、破綻していく様が生々しい。

    上巻と比べて勢いが段違いに増していく
    下巻はあっという間に読切りました。

    0
    2024年10月14日
  • インドラネット

    Posted by ブクログ

    途中までのカンボジア旅行記から一転、真相に近づくにつれ物語が加速していく。
    しかし、最後のオチが自分にはどういう気持ちでそれをしたんだよ?となってしまった。
    カンボジアには行きたくなる

    0
    2024年10月14日
  • 夜の谷を行く

    Posted by ブクログ

    かつて世間を震撼させた左派組織に属した経歴を持つ女が元幹部の死を契機に過去の出来事や関係者と直面する姿を描く本作は、稀代の語り部が独自の視点から昭和史の一端へ切り込んだ野心作と云える。余計な感傷を排した結びは如何にもこの著者らしい

    0
    2024年10月01日
  • ハピネス

    Posted by ブクログ

    ママ友の話はこれが初めて。
    ママ友、女性同士のドロドロはドラマでよく見かけるが、小説ではどんな感じで描かれているんだろう?とワクワクしながら読んでいった。

    表では出さないけど、裏では色々思うことある、人間である以上、色んな感情が出ること、環境や関係で人柄が変わってしまうことは、リアルでもよくあることだと思う。
    身分や立場がある分、違う人と一緒にいると今まで思わなかったことが出てくるんだろうな。自分自身が居心地良い関係を作らないと、何だか息苦しくなってしまう。「心の防衛」が大事になってきそう。

    0
    2024年09月30日
  • 夜また夜の深い夜

    Posted by ブクログ

    〈私は何者? 私の居場所は、どこかにあるの?
    魂の疾走を描き切った、苛烈な現代サバイバル小説〉
     
    すごい小説だったけれど、ちょっと引いてしまった
    あまりにすごすぎて

    国籍もIDもなく、自分のルーツも分からないマイコ

    手紙を出す相手七海さんのモデルは重信メイ
    先日彼女の「秘密」を読んだばかり

    スラム、内戦、新興宗教
    この世のまさに地獄
    そこを生き抜いてきた少女との出会い
    母の秘密

    ラストは少しシチリアの光?
    うん? これでいいのか???

    ≪ 日本って ファジーな人には 冷たいの ≫

    0
    2024年09月22日
  • 新装版 顔に降りかかる雨

    Posted by ブクログ

    面白かったけど、真犯人の選択肢が他にないので
    ラストに意外性がなかったです。

    あと、人間そんなもんよ
    ミロちゃんの自己分析にもやもやしました。
    十分優しいよ…!

    0
    2024年09月10日
  • インドラネット

    Posted by ブクログ

    カンボジアの国情は、よく知らなかったが、日本とカンボジアとの関係やカンボジア国民の複雑な立場と感情に目を見開かされる思いだ。
    なんとなく、ハッピーエンドを期待していたが、期待に反して、国の政治情勢に翻弄された若者の姿が悲しい。

    0
    2024年09月08日
  • インドラネット

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表紙に魅かれて購入
    どうしようもない主人公(晃)に対して嫌な感じになったが、一気に読み進めた

    なぜ そこまでして晃は空知に会いたかったのか? 愛情がある??


    ニェット婆さん以外は、全員 敵だったか?

    空知になる晃 合成ドラッグに溺れていくのか?

    0
    2024年09月08日
  • ハピネス

    Posted by ブクログ

    タワマン文学というやつですね。こういうのってちょっといじわるな気持ちで読む物だから、一気に読むよりも日々少しずつ読み進めるのに向いている気がする(実際雑誌での連載だったようだし)。美雨ママがいちばん好きでした。

    0
    2024年09月07日