桐野夏生のレビュー一覧

  • 真珠とダイヤモンド 下

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    お金は人を狂わす。

    マネーゲームの苛烈な渦に飲み込まれていく
    人生の乱降下と、破綻していく様が生々しい。

    上巻と比べて勢いが段違いに増していく
    下巻はあっという間に読切りました。

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    2024年10月14日
  • インドラネット

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    途中までのカンボジア旅行記から一転、真相に近づくにつれ物語が加速していく。
    しかし、最後のオチが自分にはどういう気持ちでそれをしたんだよ?となってしまった。
    カンボジアには行きたくなる

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    2024年10月14日
  • 夜の谷を行く

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    かつて世間を震撼させた左派組織に属した経歴を持つ女が元幹部の死を契機に過去の出来事や関係者と直面する姿を描く本作は、稀代の語り部が独自の視点から昭和史の一端へ切り込んだ野心作と云える。余計な感傷を排した結びは如何にもこの著者らしい

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    2024年10月01日
  • ハピネス

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    ママ友の話はこれが初めて。
    ママ友、女性同士のドロドロはドラマでよく見かけるが、小説ではどんな感じで描かれているんだろう?とワクワクしながら読んでいった。

    表では出さないけど、裏では色々思うことある、人間である以上、色んな感情が出ること、環境や関係で人柄が変わってしまうことは、リアルでもよくあることだと思う。
    身分や立場がある分、違う人と一緒にいると今まで思わなかったことが出てくるんだろうな。自分自身が居心地良い関係を作らないと、何だか息苦しくなってしまう。「心の防衛」が大事になってきそう。

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    2024年09月30日
  • 夜また夜の深い夜

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    〈私は何者? 私の居場所は、どこかにあるの?
    魂の疾走を描き切った、苛烈な現代サバイバル小説〉
     
    すごい小説だったけれど、ちょっと引いてしまった
    あまりにすごすぎて

    国籍もIDもなく、自分のルーツも分からないマイコ

    手紙を出す相手七海さんのモデルは重信メイ
    先日彼女の「秘密」を読んだばかり

    スラム、内戦、新興宗教
    この世のまさに地獄
    そこを生き抜いてきた少女との出会い
    母の秘密

    ラストは少しシチリアの光?
    うん? これでいいのか???

    ≪ 日本って ファジーな人には 冷たいの ≫

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    2024年09月22日
  • 新装版 顔に降りかかる雨

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    面白かったけど、真犯人の選択肢が他にないので
    ラストに意外性がなかったです。

    あと、人間そんなもんよ
    ミロちゃんの自己分析にもやもやしました。
    十分優しいよ…!

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    2024年09月10日
  • インドラネット

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    カンボジアの国情は、よく知らなかったが、日本とカンボジアとの関係やカンボジア国民の複雑な立場と感情に目を見開かされる思いだ。
    なんとなく、ハッピーエンドを期待していたが、期待に反して、国の政治情勢に翻弄された若者の姿が悲しい。

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    2024年09月08日
  • インドラネット

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    ネタバレ

    表紙に魅かれて購入
    どうしようもない主人公(晃)に対して嫌な感じになったが、一気に読み進めた

    なぜ そこまでして晃は空知に会いたかったのか? 愛情がある??


    ニェット婆さん以外は、全員 敵だったか?

    空知になる晃 合成ドラッグに溺れていくのか?

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    2024年09月08日
  • ハピネス

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    タワマン文学というやつですね。こういうのってちょっといじわるな気持ちで読む物だから、一気に読むよりも日々少しずつ読み進めるのに向いている気がする(実際雑誌での連載だったようだし)。美雨ママがいちばん好きでした。

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    2024年09月07日
  • デンジャラス

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    谷崎潤一郎とその妻を含む三人の女たちとの複雑な愛憎模様を義妹の視点で描写。どこまで事実なのかは分からぬが、文豪のクリエイティヴ源を知るうえでは中々に興味深い。義妹の夫が「想像から作品を生み出した芥川龍之介と違い、谷崎はモデルがいないと書けない」らしき言葉を口にするが、そこら辺りはゴーギャンとゴッホの創作における相違に通じる気がした。女性の事を血の通った人間と云うよりも自分の愛玩物として見ていた感じのする谷崎。彼を取り巻く女関係は、例え性的繋がりは無いにせよ、まるで一夫多妻の如き様子だ

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    2024年09月07日
  • 燕は戻ってこない 第1話

    ネタバレ 無料版購入済み

     すごい話しだとしか思わなかった。すごく難しいテーマの漫画だと思った。作者は社会派の漫画を書くんだね。

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    2024年08月22日
  • 燕は戻ってこない

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    ドラマ未見。
    生殖ビジネスも貧困も、ちょっと自分のキモチ的な体力がついていかなかったので。
    (きれいな二世女優さんでは貧困が伝わらない…)
    でもとても気になっていたので、思わずよまにゃ目あてで購入。一気に読めてしまった…

    ただあんまり読後感は良くない。
    特に一番共感できそうかな、と思った悠子の行動の変化に驚く。ショック。
    リキの、冒頭からエンディングまでの心の揺れはとても理解できる。でも、共感はしない…

    実際にはもっともっと驚くことが現実にはあって、お前の考えは甘いと言われるのでしょうが、それでも貧困の厳しさはわかりすぎているので、なおさらリキの選択一つ一つに自分の心も揺さぶられます。

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    2024年08月19日
  • インドラネット

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    ネタバレ

    202408/理由等も描かれてはいるけど、それでもこういう性格・能力の主人公がそれだけで海外に人探しに行くかなあとか、ここまで力がある黒幕達がわざわざとる手段や行かせる言い訳として用意してた設定がこれ(オペラだの結婚だの)って…とか、ちょっと納得いかない部分はあったけど、結局続きが気になるし面白くて一気読み。展開もラストもなかなか衝撃的。バックパッカーやブロガー達の描写も秀逸で、こういうサブキャラ達の外見や言動が、より物語を息づかせている。

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    2024年08月14日
  • もっと悪い妻

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    全部で6篇。
    どうにもこうにも居心地の悪い本。
    心がざわつく物語が収められている。

    「武蔵野線」は勘違い中年男の物語。
    メールで変なアプローチを仕掛けてくる中年男性の気持ち悪さよ……。
    仕事上の笑顔と愛想は最低限のビジネスマナーで、客に好意を持っているからではない。
    人として対応しているだけなのに「電話ください」「メール返してください」は恐怖でしかない。
    でも全くわかっていない主人公。
    な ん で ?

    表題作もそうだが、何か得るもの、と言われると、これと言ってない。
    ただ、日常のなんだか嫌な感じと、後悔と、その他言葉にならないモヤモヤした居心地の悪さがふんだんにまぶされている。
    読後がいい

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    2024年07月24日
  • だから荒野

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    朋美の中の気持ちとか、モヤモヤした感じとか、子供とか、旦那さんとの関係とか、全てのモヤモヤがもうわかりすぎるくらい重かった。
    あのモヤモヤを抱えながら諦めながら、気づかないフリをしながら、小さな幸せの灯りを見つけて生きてる人が殆どなんじゃないかな。
    続きがあるなら、わたしは朋美には期待したい。

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    2024年07月21日
  • バラカ 上

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    面白くって一気に読みました。
    悪魔のような登場人物に嫌悪しながらも、先が気になるので読み進めた感じです。
    下巻はこれから読みますが、終わり方はハッピーであってほしい。

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    2024年07月17日
  • もっと悪い妻

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    短編ではあるがそれぞれ毒気も
    あり、オールドボーイの最後のオチは
    愛も最後は金に取って変わる皮肉さ。
    女達の真の恐ろしさもこの短編の
    醍醐味だ。

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    2024年07月10日
  • だから荒野

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    07月-01。3.0点。
    主婦、自分の誕生日に夫、息子ふたりと食事に行くが、口論となり家出。独りよがりな夫、調子者の長男、ゲーム引きこもりの次男。
    家出を続け。。

    読みやすい。まあまあ

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    2024年07月02日
  • ハピネス

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    タワマンとその周辺が世界のすべてで、ママ友たちとの関係を中心に回る生活。
    狭い世界の中での話が息苦しくて、私は読んでいて辛くなりました。しかし、彼女たちの結末が知りたくて、続きを読まずにはいられない、そんな作品でした。
    続編「ロンリネス」もあると聞いて、気になっています。

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    2024年06月15日
  • 柔らかな頬 下

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    結局、真相は謎のまま、、、。
    上巻はおもしろくってどんどん読み進めたけど、下巻から、ん?ってなって、よくわからないまま、読み終えても不完全燃焼。

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    2024年06月14日