桐野夏生のレビュー一覧

  • もっと悪い妻

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    短編集。
    そんなに悪い妻じゃなかったような。
    大きなトラブルは未来に見えるけど、それさえも軽々と乗り越えそう。

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    2025年01月10日
  • オパールの炎

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    榎美沙子さんをモデルにした小説とは知らずに読みはじめ、最後まで気づかず
    読後検索してはじめて知りました。

    主人公の女性は姿を現さず
    周りの証言からだんだんに主人公の姿が現れていく、

    桐野さんが登場人物にインタビューして記事となっているような錯覚も
    事実を検索するとこの小説はまさにノンフィクションのようでした。

    桐野さんは今の時代に何をうったえたかったのか
    相変わらず男尊女卑の日本にたいしての警鐘?

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    2025年01月05日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンの世界、昭和だけでなく平成にも令和にも、ありふれた日常生活の中で存在してる、都会を生きるオシャレな人たちだけでなく、地味に質素に控えめに生きている私にもきっとあるのだろうなー。

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    2025年01月01日
  • 錆びる心

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    ネタバレ

    桐野夏生さんの文章が好き。
    短編集は初めて読んだが、とても読みやすかった。長編のイメージだったが、短篇でもこんなに上手くまとめられる、本当にすごい作家さんだなと思った。
    錆びる心が一番良かった。
    最後にもあったけど用意周到に傷つくようにそこまでは変わりなく過ごして計画通りに家を出るということは、夫を傷つけたい、そして自分を忘れないようにしたいということなんだと思った。
    なんの気持ちもなかったら用意なんてしないかもしれない、どうでもいいから。傷ついてもつかなくてもどうでもいいから。

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    2024年12月22日
  • オパールの炎

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    ネタバレ

    中ピ連の榎美沙子をモデルにしたノンフィクション風の作品。これまでの桐野夏生さんとはちょっと違った印象だが、読みやすく一気に最後まで読める。
    読者を引っ張っていく力量は、プロのエンタテインメント作家の技だなあと感心しました。

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    2024年12月21日
  • 燕は戻ってこない

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    登場人物たちの心の葛藤、揺らぎにイライラしつつ、どうなるの?どんな決断を下すの…??と、私の感情を最後まで引っ張られた。
    ありえなくもない、でもありえる設定。
    自分がリキの立場だったら、どのタイミングでどんな決断をするんだろう。
    モトキの立場だったら?
    悠子の立場だったら??
    そんなことを考えさせられた。

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    2024年12月17日
  • インドラネット

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    衝撃のラスト。。
    一気に読める作品。バックパッカーしてた頃の自分と重ねながら読み、懐かしくも時に恐怖を感じた…

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    2024年12月16日
  • オパールの炎

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    そうか、これ中ピ連がモデルなのか。
    とはいえ、私は知識としてしか知らない世代。
    早すぎたし過激すぎたんだな。

    いろんな人の目から見た塙女史像。
    女性からと男性からでは随分違う
    (ように描かれている)
    のがポイントなんだろうな。

    結局、男性は男性の立場からの意見になってしまうし

    私は女だから
    彼女寄りの意見にどうしてもなる。

    男尊女卑島に住んでいるので
    女性でも同じような考えの人もいて
    女の敵は女とはよく言ったもんだと思う場面に出会うことも。

    男は男らしく
    女は女らしく
    な部分もあっていいし
    強制したり
    そうじゃないからと非難するのはナンセンス。
    極端すぎなくていいんじゃないのかなあ〜

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    2024年12月09日
  • グロテスク 下

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    上巻の「わたし」の語り口がめちゃくちゃおもしろくて下巻も楽しみにしておりましたが、チャンと和恵の物語がわかるけど…でも…うーんと言う感じでなかなか読み進められなかった。また時間を置いて上下巻再読して違う感想を持ちたいなと思いました。

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    2024年12月08日
  • 燕は戻ってこない

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    29歳、女性、独身、地方出身、非正規労働者
    日々の生活に疲れていたリキは国内では認められていない「代理母」となることに

    お金のためと割り切ったはずなのに、悩み始めるリキ。
    出産経験もないので、「これで良かったのか」と悩むのは仕方ないかもしれないが、すべての行動が短絡的すぎる気がする。ラストのリキの決断も自己中心的ではないだろうか

    草桶基・悠子の気持ちが揺れ動くのは理解できる。
    悠子の友人・リリコが自分の信念と好奇心で話をかき回すことで、展開にメリハリがついている

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    2024年12月07日
  • バラカ 下

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    東日本大震災を背景にひとりの少女を巡る大人たちの身勝手な思惑が描かれた本作。面白い話ではあるが展開全般が急で雑なようにも感じられ残念ながら余り心に響いてはこなかった。数多の登場人物が簡単に絶命するのもいただけない。反原発の象徴として神の如く崇められるバラカと悪魔に魂を売った男・川島が「聖霊の会」を絡めてキリスト教的見地から対立する物語へ至るのかとも考えたので些か肩透かし

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    2024年11月26日
  • バラカ 上

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    ネタバレ

    私が先頃手にしたフォークナーやマッカーシーの小説を米国製の無骨なピックアップトラックとするなら読書の醍醐味を万人に伝える桐野作品は日本製SUVに例えられよう。社会問題+エンタメ要素と云う彼女の特長がよく表されたこの物語も展開が大変スピーディーで瞬く間に上巻を読み終えた。悪魔に魂を売った男・川島の行為については、人間の心臓を食べたり、古希に近い沙羅の母親と関係を持ったりなど、些か現実離れしている風に感じられなくもないが、それも話を面白くするための仕掛けと考えれば許容出来る。何れにせよ下巻でどう話が進むのかとても愉しみだ

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    2024年11月24日
  • 真珠とダイヤモンド 下

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    ネタバレ

    バブル期の物語。

    下巻はバブル末期から崩壊までが描かれています。
    ヤクザと関係したことで望月夫婦の末路は決定されていましたね。
    みやこの方は母親の謝金の保証人にさせられていたことで転落していくのですが、53才まで生きられたということは生命力が強いのでしょうね。
    その割に最後はあっさりという感じですが。
    汚れた真珠と輝かないダイヤモンドということでタイトル回収でした。
    プロローグもエピローグで回収されますが、プロローグで望月夫のことを訪ねるのはミスリードにしてもずるいと思いました。

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    2024年11月24日
  • オパールの炎

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    望まない妊娠は女性を苦しめる。だからピル解禁を訴えたのはよかったが、不倫を糾弾したりあいての人生を変えてしまうようなやり方はどうか

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    2024年11月21日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    ネタバレ

    バブル期の証券会社の物語。

    1986年同期の短大卒女子の佳那、高卒女子の水矢子、大卒男子の望月の視点でこの時代を描いています。
    上巻の場所は福岡で3人は2年後に東京へ行くことを夢見ているがその手法がそれぞれという感じです。
    上巻ではNTT株狂騒を経て、望月が成り上がっていくところまででした。
    下巻は東京が舞台になりそうなので、バブル崩壊後の証券会社の悲哀も描かれるかな。

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    2024年11月21日
  • オパールの炎

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    フィクションとあるけれど、1970年代 ピル解禁や中絶禁止法に反対する女性運動家がモデルみたい。
    ワタシが物心つく前の世代の話で、そんな人がいたことも初めて知った。

    最初は、面白そう・・・って、読んでいたんだけれど、インタビュー形式で似たような話が続いて、盛り上がったり、スッキリする感じがないまま、気が付いたら話が終了していた感じ。結局よく分からずモヤモヤした感じ。

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    2024年11月19日
  • ハピネス

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    タワマン人間関係+ママ友関係…
    更に更に…海外に単身赴任してる夫から離婚を突きつけられてるというヽ(´o`;そんな有紗。

    あぁ〜恐ろしや!
    でも、私、タワマンでもないし、子どももいないけど、有紗の気持ち何か分かるわ〜^^;
    んで、最後はほっこり〜^ ^

    ちょっと細かいけど…みんな『あなた』と呼んでるのが・・・そんなもん?

    続編『ロンリネス』も読みます♪

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    2024年11月15日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ユーミンの曲のトリビュート小説。6つの作品のうち知っている曲は2曲だけ。曲を知っている人の方がより楽しめそう。
    でも、知っている2曲も、私が持っているイメージとは全然違う作品だった。
    音楽って自分なりの解釈をして、ストーリーが出来上がってることも多いので、ピタッとはまるといいけど、はまらない場合はどうしても違和感を持ってしまうなと思った。

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    2024年11月03日
  • ハピネス

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    タワマンの人間関係を描いていて
    それぞれの家庭に事情があり
    しかしそれを悟られぬようにしっかりした、正しい母親を演じ続ける、という世界を見た

    主人公の過去の過ちを再確認する場面で
    あのときは仕方なかったんだ、みんな、と
    再会することで過去の整理をしたのが印象的だった

    自分も思い出したくない嫌な過去がたくさんあって、それによって自分を過小評価する癖がある
    主人公のように過去と向き合ったときに、そんなに悪いことじゃなかった、と強く前を向ける自分で居たい

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    2024年10月27日
  • もっと悪い妻

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    自分の思い通りにいくことなんてそうそうないわな。これくらいで十分とほどほどで満足して暮らせたらいいか。

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    2024年10月19日