桐野夏生のレビュー一覧

  • 緑の毒

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    途中まで「殺戮にいたる病」のような不気味さがあったけれど、最後の方はやや失速かなと
    被害にあった女性たちにもっと救いのある結末になって欲しかったけれど、そうでないところが現実に近いのかなと思いました

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    2025年06月18日
  • 真珠とダイヤモンド 上

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    1986年、福岡の証券会社の同期として出会った佳那と水矢子は2年後に東京に出ていくためにお金を貯めていた。こうこうしている間に佳那は結婚、バブルが崩壊して怖い結末を迎えた。ゾクゾクする物語。

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    2025年06月13日
  • グロテスク 下

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    結局ミステリではありませんでした。
    犯人のチャンの手記は読むのがキツかった。和恵の日記はどんどん狂っていく様が怖かった。

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    2025年06月10日
  • グロテスク 上

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    桐野夏生さんの作品、初読みです。2025年初作家32人目です。
    レビューや本紹介動画を見てて思っていた内容と違った。もっとミステリかと思っていたけど‥。悪意ある女の半生。面白くないわけじゃないけど‥。
    下巻を読んでまた、感想書きます。

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    2025年06月09日
  • オパールの炎

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    ネタバレ

    ・う~~ん。感想が難しい。とりあえず、ルポ形式?だからしょうがないが、途中でインタビュイーが落語みたいな感じになるのがちょっとわざと臭くて、こういう書き方は自分には合わないなあと思った。「え?○○だって?」みたいなやつ。とはいえ会話形式にするのもちょっと違うというのもわかる。難しい。
    ・実際にいた方がモデルになっているんだね。作中の話の流れは実際の取材結果に近いんだろうか。ピル愛用者として、ピルを広めてくれて本当にありがとう!という気持ち。ピルはマジで最高。年取って飲めなくなるのマジで嫌だなーの気持ち。生理がいつ来るかもわかるし、夜中に謎の情緒不安定が起きて号泣することもなくなったし、妊娠の不

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    2025年06月06日
  • 緑の毒

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    自分の悪行がネットや噂で広められたことで、周りからボッコボコにされながら妻のカオルや不倫相手の玉木を探す川辺の様子が、痛快。女は傷つけられる存在だけど強く、賢い。鬼畜野郎も結局は女にすがろうとするんだっていうのも情け無い。最終章、人違いで襲われた、たか子にも光が当たったことも、いろんな世代の女性に対する応援歌とも感じた。

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    2025年06月03日
  • オパールの炎

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    ネタバレ

    (2025/05/23 2h)

    ルポルタージュ風の小説、モキュメンタリー。
    塙の話はどうしてもフィクションと思えず、女性運動やピル解放について調べてみたくなった。

    表紙が強烈。でも好きな絵。
    この過激さは塙の活動にも近いような。
    オパールの話も示唆に富んでいて素敵。

    塙自身が語らず(ほんの少しの手記はあるものの)、彼女自身のことを周囲の人びとの取材からぼんやりと浮き上がらせる構成。

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    2025年05月23日
  • だから荒野

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    日常生活は日々堂々巡りの様な毎日で家族で有りながらも感謝を忘れ,それが当たり前の事の様に過ごす時間が実は当たり前ではなく思えなくなるのが此の小説の結果なんだなぁと感じました。
    建設は死闘,破壊は一瞬って言葉がピッタリのお話でした。

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    2025年05月19日
  • グロテスク 下

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    語り手が言っているように、退屈でダレるパートもあるものの、何とか読み終えた。それは和恵の章がひたすらに壊れていたから。ユリコも語り手も和恵も、どうしてこうなったのか。解説読んだら悲惨だと感じる自分には、この小説は向いてなかったんだな、と思う。

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    2025年05月19日
  • グロテスク 上

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    東電OL殺人事件がモデルと聞いてたけど上巻は女子高編って感じか。にしても、語り手である「わたし」が性格悪すぎる。妹ユリコに対するコンプレックスもあるけど、悪意に満ちすぎている。不快。不愉快。なのに、ページをめくるのがやめられない。性欲が強すぎるユリコ、不器用な和恵。この3人の関係をグロテスクとするのだろうか。それとも、3人の生き様なのか。下巻を読み終えればわかるのだろうか。

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    2025年05月18日
  • 砂に埋もれる犬

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    ネタバレ

    リーマンショック後の2010年頃、シングルマザーのネグレクトによって子どもが死亡する事件が頻発していた。日本は完全な格差社会になったという認識が一般的になった中、このような事案は今も身の回りで起きているかもしれない。幼少期の経験は人生に大きな影響を与える。この期間で培った価値観は容易には変えられない。最も基礎となる土台の部分が脆いと、その後どう軌道修正しようともいづれ崩壊してしまう。社会の外で生まれ育った人間が、青年期から社会に溶け込むというのはそれほどまでに危うい行為だと理解した。しかし、容易ではないが不可能ではないと信じたい。この書籍の結末では最悪の事態になりかけていたが、それと同時に一筋

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    2025年05月18日
  • ダーク(下)

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    ミロは40歳で命を絶つと決めていたが自分を救う為に下半身不随となってしまった除に本気で恋に落ちる。
    盲目の久恵との復讐劇の結末は想像の範囲内であった。
    復讐が最後には自分を守る。人間の弱さが。
    人を許すには自分の強さが無ければ、しかし、人間は欲深く自分のことしか考えない生き物だと作者に教えられた!

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    2025年05月15日
  • オパールの炎

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    フィクションのようだけど、ノンフィクションであってもおかしくないかのようなストーリーだった。世の中で目立つ活動をしていた人がパタっと姿を消すのは良くあることで、それが男女トラブルであることは今でもあるあるで…。主張が正しいか正しくないかではなくて、力が強い組織が封じ込めるとか現実にもあるんだろうな。辛い。

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    2025年05月10日
  • ダーク(上)

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    育ての父親が心臓発作を起こし薬を求めるのを拒み、死んで姿を娘のミロはただ呆然とみつめる。その亡骸に連れそう盲目の女、久恵。
    父親と裏の社会で働いていた。鄭、台湾ヤクザ、ミロは父親の復讐を果たし逃亡を目論みそれを追う鄭と久恵、後半に迎える展開は?
    まだ、作者の本質の部分を掴めず下巻に突入。

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    2025年05月10日
  • 錆びる心

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    うーん、といった感じ
    最初の妄想女はうわって思ったし、最後の話は自分も芝生に座って物思いにふけたいと思った。

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    2025年05月05日
  • もっと悪い妻

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    6遍からなる短編集。「悪い妻」といいつつも、どこにでもいる誰でも感じているであろう感情を持った妻や元妻たちの話。読んで幸せな気分にはならないし、自分も確かに共感するところがあると認めざるを得ない、そこがなんとも言えず怖い。

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    2025年04月30日
  • 燕は戻ってこない 単行本版 1

    ネタバレ 無料版購入済み

    燕1

    インパクトのある表紙絵ですね。タイトルも意味深で、興味をそそられました。思ってた以上に、深くて重い内容に、いろいろと考えさせられました。難しいテーマですね。

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    2025年04月29日
  • 砂に埋もれる犬

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    はじまりが重く、
    最後はもしかしたらと思ったが‥

    社会構造のあり方を
    考えさせられる読後感となった。

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    2025年04月24日
  • オパールの炎

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    ルポ形式で女性活動家の痕跡を追う。
    徐々に真相に近づくが、全て他人からみた彼女像なので結局何者なのかが曖昧なまま終わってしまう。
    読後、実在モデルがいると知り驚いた。時代が彼女に追いついていなかった…登場が早過ぎたのだ。

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    2025年04月20日
  • オパールの炎

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    ピル愛用アラサーです。
    25歳を超えてから生理がかなりキツくなってしまい、ピルを調べ始めました。

    生理が江戸時代の3倍の回数になっていること、
    子供を産む時期以外にはほぼ体に悪いこと、子宮筋腫や内膜症などの原因になること、生理中なにか1つでも不快な症状があればそれはPMSやPMDDという病気の診断になること…

    今私は最大4ヶ月生理を止められるピルを飲んでます。とっても快適。
    ただその話をすると、それってヤバくない?と同世代の女性にもよく言われます。

    賛否両論あるだろうけど、私達にピルをもたらしてくれたモデルの方に改めて感謝します。

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    2025年04月17日