桐野夏生のレビュー一覧

  • ポリティコン 上

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    2022/10/27

    農業を中心に人々が生きてゆく理想郷•唯腕村。

    第三世として生まれた東一の生き様。
    現代社会と切り離された農村で暮らす人々の鬱屈が読んでいて苦しいくらい。

    桐野夏生は本当に嫌な人を描くのが上手い。
    本を閉じているときもムカムカしてしまう。

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    2022年10月31日
  • 緑の毒

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    昨今の有名人の過激な不倫報道を見るたびに、「不倫は当事者間の問題なのに…」と思っていたが、この作品のように、妻に不倫された夫が、その反動で卑劣なレイプ犯となったのであれば、被害にあった女性はたまったもんじゃないし、夫婦間の問題が第三者を巻き込む最悪のケースだと思う。
    作品自体は読みやすくて面白かったです。

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    2022年09月25日
  • 緑の毒

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    いつもながら読みやすい。
    テイスト軽めな休憩本。食前酒とかそんな位置。

    この手の内容とかだとさ、しつこく深く掘り下げない程度が程よいんだろな。
    ほんと『この程度』って匙加減が上手いのかな。

    物足りない?いや。これでいい。
    うん。これが、ちょうどいい。

    みたいないい意味での『この程度』

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    2022年09月21日
  • 奴隷小説

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    タイトル通り、奴隷がテーマの短編集。
    どれも結末がわからないというか、これからもうひと山ありそうなところで終わるのが不気味。

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    2022年09月18日
  • 光源

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    桐野さんの作品は好きなほうですが、この作品は読みやすいのですが・・・最後まで読むと分かるのですが、なぜここで終わるのかな??と謎でした。でも、このなんともいえない不安感を求めて書いた作品なのかもしれないです。

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    2022年09月11日
  • 路上のX

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    何と言ったらいいか、、、

    この物語はノンフィクションに近いフィクションなんだろう。
    保護者を失った10代の少女達が生きる道はこれしかないのか。
    それぞれに描かれる母と娘の在り方。
    難しい。

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    2022年08月25日
  • ロンリネス

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    「ハピネス」の続編という事で手に取る。
    前作の流れを思い出しつつ読み進める。
    ハピネスの見えるか見えないかのひりつく女のバトルでは無く
    今作はガッツリとドロドロしている。

    不倫なぁ。
    妻になって母になっても、
    女で居たいと願うから足を踏み入れてしまうんでしょうが
    本当にハマって抜け出せなくなるんだろうな。
    子供が可哀想だと思いつつ
    こんな風に奔放に動けるのは凄い。
    幸せかどうかは別として。

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    2022年08月25日
  • 緑の毒

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    ネタバレ

    自分の行動がすべての元凶なのに、何が悪いのか、妻のためといいながら、自分が好きなもの、自分が彼女に似合うと思うものしか認めなかったり、それに反すると、すぐに態度に出る。何故病院がうまくいっていないのか、わかっていない。身勝手な性格で、自分のやること、自分のセンスが一番良いと思っている、まわりの不満、窮屈さを感じられない人物。
    ギリギリまでどうなるかわからなくて、ページが少なくなってどう復讐するんだろうと一気に読んだ。
    かけあしで終わった感があるので、もう少し、女性たちの復讐のかたちを読みたかった。

    自分の卑劣・悪質なことは棚にあげて女性たちに怒りと復讐をどうしようか最後までクズで鬼畜な考え方

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    2022年08月11日
  • 錆びる心

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    テーマが微妙に不揃いな6本の短編集。どの話も先が超気になり読書速度を加速させる掴みは完璧、結末はキツい尻切れトンボが多めで★4寄りの★3。表題作が一番印象的だったかな。

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    2022年08月05日
  • デンジャラス

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    ネタバレ

    谷崎潤一郎の私生活がよくわかった。
    作家に対する理解が進むことと、作品世界への憧れや没頭の深さは反比例するのだということもわかってしまった。

    著作から谷崎潤一郎は女性の感覚が分かる男性だと思っていたのだけれど、そうではないのだな、女を利用する根っからのワガママな男性なのだなと痛感した。さみしくなった。

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    2022年07月25日
  • 柔らかな頬 下

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    何も起こらなかった…

    彼女は死期の迫る彼に何を求めたのだろう

    夢うつつの中で見たものは妄想で
    真実ではなかった

    ただ
    親を捨てた彼女が親になって
    突然、娘が居なくなるということがどれだけの苦痛か
    親の気持ちを考えることができたということか

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    2022年07月13日
  • 路上のX

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    ネタバレ

    一番行ってほしいことを言ってくれない人たち

    真由の心を最後に折った母親。
    一緒に住もうの一言が出ない、大人のエゴに本書の生々しさ、救いの無さがよく表現されている。


    無性の愛を信じられなくなったら、子どもたちはどう生きていけばいいのだろうか。

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    2022年07月10日
  • 柔らかな頬 上

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    このカスミという女性が理解できない

    何だかモヤモヤしながら読んでいたが
    後半、死期の近いもと刑事が現れたことで
    何か起こりそうな予感
    一気に期待が高まった
    さて、下巻でどうなるか…

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    2022年07月07日
  • だから荒野

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    桐野夏生さんのお話の中で、わりとマイルド。
    多かれ少なかれ、どこにでもある家庭の話。
    逃げ出したいと誰もが思っても、大抵は行動に移さない。けど、衝動的に我慢の限界を感じて家を出る主人公。何の計画もなく、甘いなと思った。世の中悪い人いっぱいいるし、他の土地で生活するって、すごく大変なことだし。
    騙されたり色々あったけど、悲惨なことにならなくてよかった。
    どこに逃げても、問題は解決しない。棚上げされるだけ。でも何もしないよりは、行動するほうがずっといい。棚から下ろす時、何かが変わっているはず。

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    2022年06月28日
  • 夜の谷を行く

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    ネタバレ

    あれから40年、当事者の心のうちに分け入る試み。あれはどういうことだったかという問いに、通り一遍でなく向き合おうとした作品だと思う。
    正直、この本より先に当事者の手記などいろいろ読むべきだったと思う。不幸にも凄惨な事件になってしまったものの、当時の自分たちは大筋で間違っていなかったという主人公の強い思いが理解できなかった。
    そこは読者はわかってる前提で描かれているように思う。多少予備知識のある自分でこれだから、知らない人は全くわけのわからない話では無かろうか?

    理解されない孤独感でいっぱいの主人公、心労で命を削られた親や人生を狂わされたきょうだい、40年あまりたってなお理解も許しもできない家

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    2022年06月20日
  • 路上のX

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    最初から最後まで絶望しかない。救いがない。
    最後は光が見えて欲しいと願ったが…

    「X」の意味を調べた。
    ・映画などの年齢制限で18歳未満の観覧禁止。
    ・未知の人間や事物を示すのに用いられる。

    本書のような高校生が実は未知数にいると言う事なのだろう。食い物にされている。悔しい。ゾッとする。傍観している私たち大人も加害者だ…無知だった自分を恥じたい。

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    2022年06月17日
  • 路上のX

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    内容がエグかった…………
    皆が考えるべき重要な問題。
    誰もが幸せになんて、無責任なこと簡単に言えないね

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    2022年06月10日
  • 玉蘭

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    過去と現在が行ったり来たり。
    そんな時代があったのか。別の土地での経験がオジの姿を見せたのか?
    環境が変わるって大変だ。

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    2022年05月27日
  • ロンリネス

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    「ハピネス」当初では周りばかり気にしてた有紗が段々と自我に目覚めて先鋭的になってくな〜
    桐野さんのヒロインっぽい
    欲張りな人だと思う

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    2022年05月20日
  • 路上のX

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    いよいよ日本もつけが回ってきたのか。
    みんなが中流という夢が覚めてみれば、こんななんだよという小説。

    『OUT』の貧困は女性たちが中年でバイタリティーがあり、まだしも希望をにじませた。
    負の時代はまだ若かった。

    ここでは若き女性といっても、高校生くらいの十代が生きていくのに、貧困と破綻のスパイラル。
    必死さがすさまじい状態なので少しも希望がない、でも絵空事ではない。

    と、桐野さんの小説は激しくて、ひたひた押し寄せてくるものに脱力感だ。

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    2022年05月08日