桐野夏生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
バブル期の証券会社という、喧騒たる職場が舞台。あの時代にありそうな、男尊女卑の社会。男は女を仕事の潤滑油としか見ず、邪険に扱う。やり手は皆、人間としては終わっている。
不倫をしたら、女は仕事を辞めさせられたり、将来的に要の業務は女なので絶対任せられず、男性社員と結婚するのが一番安泰であるが不倫女とは誰も結婚したがらない。対して男は我が物顔で職場に残ることができ、飽きずに女遊びを続ける。
男は上の者に怒鳴り散らされて、嘘を巧みにつき、がめつく金集めしていく者しか生き残れない。対して女も、そもそも男と同じ土俵にあがらせてもらえず、女遊びをした挙句平気で捨てて果ては陰口まで叩く男どもに差別を感じざる -
Posted by ブクログ
ネタバレ桐野さんのイメージ的に、もっとグチャグチャドロドロ醜いママ友争いみたいな感じなのかと思ったけど、予想に反して大人しめ(?)だった。
でもだからこそリアル。ママ友(というか友達)という括りでも何となく一軍の友達、二軍の友達(作中で言う「公園要員」)みたいなのがいる感じとか、女という生き物の言語化できないいやらしさがすごく出てて良かった。
最後もいぶママ以外はハッピーエンドな感じだったし、読後感も悪くなかったな。でもいぶママ目線で言ったら旦那に格下女と浮気されて結果タワマンから貧相な実家に引っ越して旦那とも別居状態(しかも浮気は続行中)って結構可哀想とも思った(笑) -
Posted by ブクログ
短編6編を集めた本
悪い妻がどんどん悪い妻になっていく話かと思って読み始めるとちょっと肩透かしを喰らいます。
内容としては、家庭生活の中でよくある(?)夫婦の日常で奥さんこんな事してますよー(考えてますよ)みたいなことを詰め込んだ話でサクッと読めますが、のめり込む感じはなかったです。
悪い妻がキーワードかと思いますが、ここに出てくる奥さんたちがそんなに悪い妻に見えないのは、私だけでしょうか?
悪いことではあると思うけど、そういう人は世の中いっぱいいそうだし、旦那さんや周りの人にも原因があるような気がして、そりゃ悪いことしたくもなるよねと同情してしまいました。
作者の桐野さんがこの作品を書